1年かけて叶える、ゆとりある理想の結婚式準備スケジュールと段取り
結婚式準備は、多くの方にとって人生で一度きりの特別なイベント。
だからこそ、後悔なく、そして何よりも「楽しかった!」と思えるプロセスにしたいですよね。
特に、準備期間として1年間というゆとりがある場合、焦ることなく、一つ一つのステップを丁寧に、そして自分たちらしく進めることが可能です。
この1年という期間を最大限に活かすことで、ゲストにとっても、そして何よりお二人の心にも深く刻まれる、最高の結婚式が実現できるでしょう。
この記事では、1年という長い準備期間を設けることで、どのようなスケジュールで、どのように段取りを進めていけば、ゆとりを持って理想の結婚式を叶えられるのかを、具体的なステップと共にご紹介します。
結婚式の全体像を掴み、大まかなイメージを固める時期(結婚式12ヶ月~9ヶ月前)
結婚式まで1年という期間ができたことで、まず最初に取り組むべきは、漠然としたイメージを具体的な形にしていくことです。
この時期は、まだ詳細な決定をする必要はありませんが、将来の計画の土台となる重要なステップです。
焦らず、楽しみながら、お二人の理想とする結婚式の全体像を掴んでいきましょう。
理想の結婚式のイメージを具体化し、情報収集を始める
この時期に最も重要なのは、「どんな結婚式にしたいか」というお二人のイメージを共有し、具体化していくことです。
雑誌やインターネット、SNSなどで様々な結婚式の事例を見て、インスピレーションを得ましょう。
例えば、どんな雰囲気の会場が良いのか、ゲストにどのような体験をしてほしいのか、どんな演出を取り入れたいのか、といった大まかな希望をリストアップしていくのがおすすめです。
この段階では、まだ「これが絶対」と決めつける必要はありません。
むしろ、たくさんの選択肢を知ることで、より自分たちらしいスタイルが見えてくるはずです。
「こんな演出素敵だね」「この会場の雰囲気が好きだな」といった会話を重ねながら、お二人の価値観に合った結婚式の方向性を見つけていくことが大切です。
また、この時期から、結婚式場の情報収集や、ブライダルフェアへの参加を始めると良いでしょう。
実際に会場の雰囲気やスタッフの対応を見ることで、具体的なイメージが湧きやすくなります。
情報収集は、早ければ早いほど、選択肢が広がり、後々の決定がスムーズに進みます。
例えば、私が担当したカップルの中には、この時期に海外の結婚式の写真集を眺めながら、その雰囲気を取り入れたいと、和装に洋風の装飾を組み合わせるアイデアを膨らませていた方もいらっしゃいました。
このように、インプットの段階で多様な視点を取り入れることが、オリジナリティあふれる結婚式へと繋がるのです。
予算の目安を設定し、情報収集を並行して進める
結婚式の準備において、予算は避けて通れない重要な要素です。
1年という期間があるからこそ、この段階で大まかな予算感を把握し、無理のない範囲で計画を立てることが、後々のストレスを軽減するために不可欠です。
ご両家のご両親とも相談し、どのくらいの費用をかけられるのか、あるいは援助があるのかなどを確認しておきましょう。
インターネットや結婚情報誌などで、平均的な結婚式の費用や、各項目の相場を調べることも有効です。
例えば、会場費、衣装代、装花、料理、引き出物など、項目ごとに目安となる金額を把握しておくだけでも、具体的な会場選びやプランニングの際に役立ちます。
この予算設定と並行して、結婚式のテーマやコンセプトに合う装飾、衣装、演出などの情報収集も進めていきましょう。
例えば、アットホームな結婚式を希望するなら、ガーデン付きの会場や、親しい友人との距離が近いレイアウトができる会場を中心に探したり、和装を取り入れたいのであれば、和装の似合う歴史的建造物や、和のテイストを取り入れたモダンな会場をリサーチしたりすることが考えられます。
予算とイメージは、車の両輪のようなものです。
どちらか一方に偏らず、バランスを取りながら進めることが、理想の結婚式を実現する鍵となります。
私の経験上、予算を最初に明確にしておくことで、会場のグレードや、演出の選択肢など、具体的な検討段階で迷いが少なくなり、スムーズに意思決定できるようになるカップルが多い印象です。
具体的な会場・衣装の決定と、ゲストへの配慮を深める時期(結婚式9ヶ月~6ヶ月前)
イメージが固まり、予算の目安もついたところで、いよいよ結婚式の具体的な形を決めていく段階に入ります。
この時期は、結婚式の根幹をなす会場や衣装の決定が中心となりますが、同時にゲストへの配慮も忘れずに行いましょう。
結婚式場の選定・仮予約・正式決定
1年という準備期間がある場合、結婚式場の選定は比較的余裕を持って行うことができます。
まずは、これまでに集めた情報や、お二人のイメージ、予算に合った会場をいくつかピックアップし、ブライダルフェアに参加してみましょう。
実際に会場に足を運び、雰囲気、広さ、設備、料理の試食などを体験することで、より具体的なイメージが湧きます。
スタッフの方に、お二人の希望を伝え、どのようなプランが可能なのか、見積もりを出してもらうことも重要です。
いくつかの会場を比較検討し、お二人が最も「ここで結婚式をしたい」と思える会場を見つけることが大切です。
気になる会場が見つかったら、まずは仮予約を入れ、他の会場と比較検討する時間を確保しましょう。
人気の会場はすぐに埋まってしまうこともあるため、早めの仮予約がおすすめです。
最終的に、お二人が心から納得できる会場を正式に決定します。
会場決定の際には、契約内容をしっかりと確認し、不明な点は担当者に質問することを怠らないようにしましょう。
例えば、私が担当したカップルで、当初は都会的なチャペルを希望していたものの、フェアで訪れた緑豊かなガーデン付きの邸宅に一目惚れし、イメージを大きく変えて決定したというケースがありました。
このように、実際に足を運ぶことで、新たな発見や、より良い選択肢が見つかることも多いのです。
衣装の選定・試着・決定
結婚式場の決定と並行して、衣装の選定も進めていきましょう。
ウェディングドレス、カラードレス、和装など、どのような衣装を選ぶかによって、結婚式の雰囲気が大きく変わります。
この時期に、いくつかのドレスショップを訪れ、様々なデザインの衣装を試着してみることをおすすめします。
実際に試着することで、写真で見るのと実際の印象が異なることも多いため、積極的に試してみることが大切です。
ドレスのシルエット、素材、デザインはもちろんのこと、会場の雰囲気や、お二人の体型に似合うかどうかも考慮しましょう。
また、和装を選ぶ場合は、白無垢、色打掛、引き振袖など、種類も豊富なので、それぞれの特徴や、どのようなシーンに合うのかを店員さんに相談しながら選ぶと良いでしょう。
衣装が決まったら、早めに予約を確定させることが重要です。
特に、人気のデザインや、オーダーメイドの場合は、早めの対応が不可欠です。
衣装が決まったら、それに合わせてヘアスタイルやアクセサリーなどもイメージしておくと、全体のバランスが取りやすくなります。
私の経験上、衣装選びは、新婦様だけでなく、新郎様のタキシードや和装選びも、お二人で一緒に楽しむことで、より一体感が生まれると感じています。
例えば、新婦様のドレスの色に合わせて、新郎様のネクタイやブートニアの色味をコーディネートするなど、細部にまでこだわると、より統一感のある装いになります。
招待状の準備、演出・装飾の具体化、そして詳細な打ち合わせ(結婚式6ヶ月~3ヶ月前)
会場と衣装が決まり、具体的なイメージが固まってきたら、次はゲストの皆様にお知らせし、結婚式を彩る演出や装飾を具体的に決めていく段階です。
この時期は、細部へのこだわりが、結婚式のクオリティを大きく左右します。
招待状のデザイン選定・作成・発送準備
結婚式の日程が決まったら、ゲストの皆様へ正式に招待状を送る準備を始めます。
招待状は、結婚式への期待感を高める大切なアイテムです。
この時期に、デザインや文面を検討し、印刷会社に発注、あるいは手作りする場合は、作成に取り掛かりましょう。
招待状のデザインは、結婚式のテーマや雰囲気に合わせることで、統一感を出すことができます。
例えば、ナチュラルな結婚式なら、グリーンを基調としたデザインや、手書き風のフォントを選んだり、エレガントな結婚式なら、上品なレースがあしらわれたデザインや、落ち着いた色合いの紙を選んだりするのがおすすめです。
文面には、挙式・披露宴の日時、場所、会費などを正確に記載し、出欠の返信期限を明記します。
返信期限は、結婚式の1ヶ月~2ヶ月前を目安に設定するのが一般的です。
また、招待状に同封するもので、例えば、地図や、アレルギーに関する質問、二次会の案内なども必要に応じて準備します。
招待状の発送は、一般的に結婚式の2ヶ月~3ヶ月前に行いますが、遠方からのゲストが多い場合や、特別な準備が必要なゲストがいる場合は、早めに送る配慮も大切です。
私自身、以前担当したカップルが、招待状の宛名書きを、筆耕士の方に依頼し、手書きの温かみを加えることで、ゲストの方々から大変喜ばれたというエピソードがあります。
このように、細部にまでこだわることで、招待状が単なる案内状ではなく、お二人の感謝の気持ちを伝える特別な贈り物になるのです。
演出・装飾・料理・引き出物などの詳細決定
招待状の準備と並行して、結婚式を彩る様々な要素を具体的に決めていきます。
例えば、BGMの選曲、映像演出、余興、装花のデザイン、テーブルコーディネート、料理のメニュー、引き出物などです。
お二人のこだわりを反映させつつ、ゲストの皆様が楽しめるような工夫を凝らすことが重要です。
例えば、BGMは、お二人の思い出の曲を選んだり、ゲストが盛り上がるようなアップテンポな曲を取り入れたり、装花は、会場の雰囲気に合わせ、季節の花を取り入れたり、お二人の好きな色を取り入れたりすることで、よりパーソナルな空間を演出できます。
料理や引き出物も、ゲストの年齢層や好みを考慮しながら、会場の担当者と相談して決定しましょう。
アレルギー対応や、苦手な食材の有無などを事前に確認し、ゲスト一人ひとりに喜んでもらえるような配慮をすることが大切です。
この時期は、会場との打ち合わせが頻繁になることもあります。
担当者の方に、お二人の希望をしっかりと伝え、不明な点や不安な点は遠慮なく質問しましょう。
例えば、私が担当したカップルが、披露宴の序盤はしっとりとした雰囲気で、後半はゲストも一緒に楽しめるようなサプライズ演出を取り入れたいという希望があり、BGMの選曲や、ゲスト参加型のゲームなどを綿密に打ち合わせ、大変盛り上がる披露宴になったことがありました。
このように、細部にまでこだわり、お二人の想いを形にしていくことで、ゲストの心に残る結婚式が実現できるのです。
最終確認とリハーサル、そして当日へ(結婚式3ヶ月前~当日)
いよいよ結婚式当日が近づいてきました。
この時期は、これまでの準備の総仕上げとして、細部の最終確認と、当日に向けたリハーサルを行います。
最終的な打ち合わせと、当日の流れの確認
結婚式の1ヶ月~2週間前には、会場との最終打ち合わせが行われます。
この打ち合わせでは、当日のタイムスケジュール、席次表の最終確認、アレルギー対応の再確認、その他、細かい演出や進行について、最終的な確認を行います。
当日の流れを具体的にイメージし、関係者全員が同じ認識でいることが、スムーズな進行の鍵となります。
例えば、映像演出のタイミング、ゲストの入退場、余興の進行、写真撮影のタイミングなど、細かな部分まで、担当者と共有しておきましょう。
また、当日、何かトラブルが発生した場合の対応についても、事前に確認しておくと安心です。
例えば、私の経験上、最終打ち合わせで、新郎新婦が想像していたよりも、映像の切り替えに時間がかかる可能性があることを事前に把握し、その分の余裕をスケジュールに組み込んだことで、当日の進行が非常にスムーズに進んだケースがありました。
このように、細部まで詰めることで、当日の予期せぬ事態にも冷静に対応できるようになります。
リハーサルと、最終的な準備の確認
結婚式の数日前には、会場でリハーサルを行うことが一般的です。
リハーサルでは、当日の進行に沿って、実際に歩くルートや、立ち位置、マイクの受け渡しなどを確認します。
リハーサルをしっかり行うことで、当日の緊張を和らげ、自信を持って臨むことができます。
特に、バージンロードを歩く練習や、指輪交換、誓いの言葉などを実際に声に出してみることで、当日のイメージがより具体的になります。
また、衣装を着ての最終フィッティングも、この時期に行われることが多いです。
衣装のサイズ感や、動きやすさなどを確認し、必要であれば微調整を行います。
その他、当日持参するもの(指輪、誓約書、アクセサリーなど)の最終確認や、ゲストへの感謝の気持ちを伝えるためのスピーチの練習なども、この時期に行っておくと良いでしょう。
例えば、私が担当したカップルは、リハーサルで、緊張から声が小さくなってしまうことを実感し、本番前にスピーチの練習を重ねたことで、当日は自信を持って感謝の気持ちを伝えられていました。
このように、当日に向けて、一つ一つの準備を丁寧に行うことが、最高の結婚式へと繋がっていくのです。
まとめ
準備期間が1年ある場合のゆとりある結婚式スケジュールと段

