結婚式終盤で追加されがちな費用と事前に防ぐ準備ポイント解説

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結婚式終盤で追加されがちな費用と事前に防ぐ準備ポイント解説

結婚式は、人生における一大イベントであり、多くのカップルにとって夢のような時間です。
しかし、準備を進める中で、「あれ?こんなはずじゃなかったのに…」と、当初の予算を大きく超える追加費用が発生することに気づき、頭を抱えるケースは少なくありません。
特に、結婚式の終盤、つまり準備が進めば進むほど、予期せぬ費用が追加されがちです。
今回は、そんな結婚式終盤で追加されやすい費用とその原因、そして何よりも大切な、事前に防ぐための準備ポイントを、経験豊富なウェディングプランナーの視点から詳しく解説していきます。
せっかくの晴れ舞台、後悔なく、そして予算内で最高の一日を迎えられるよう、ぜひ参考にしてください。

予期せぬ追加費用が発生する主な原因と具体的な事例

結婚式の準備は、招待状の送付や会場の装飾、衣装選びなど、多岐にわたります。
その過程で、当初の見積もりには含まれていなかった項目が、後から追加されるケースは非常に多いのです。
これらの追加費用は、多くの場合、プランナーとの打ち合わせが進むにつれて、具体的なイメージが固まることで顕在化します。
例えば、当初は「最低限で良いかな」と思っていた装花が、実際に会場の雰囲気やドレスとのコーディネートを考えると、「もっと華やかにしたい」「このお花の種類に変更したい」といった希望が出てくることがあります。
これは、単に好みの問題だけでなく、会場の広さや形状、ゲストの人数などを考慮した結果、当初の想定よりも多くの装花が必要になったり、より高級な花材を選びたくなったりするためです。

また、料理やドリンクについても、試食会を経て「やっぱりこのコースにしたい」「ゲストにはもっと美味しいお酒を楽しんでもらいたい」といった要望が出てくることがあります。
特に、ゲストをもてなすことを最優先に考えるカップルにとっては、料理やドリンクのグレードアップは譲れないポイントとなりがちです。
当初の見積もりは、あくまで基本的なプランに基づいていることが多く、ここからゲストの満足度を高めるために、様々なオプションが追加されていく傾向があります。

さらに、映像演出や音響、写真・ビデオ撮影なども、結婚式という特別な一日を記録し、彩るための重要な要素です。
感動的なオープニングムービーや、ゲストとの思い出を振り返るエンディングムービー、プロのカメラマンによる質の高い写真やビデオ撮影は、後々まで残る大切な記念となります。
しかし、これらの演出や撮影は、内容が具体的になればなるほど、オプション料金が追加されていくことが一般的です。
例えば、ドローン撮影や、複数名のカメラマン、編集に時間をかけたハイクオリティな映像制作などは、追加費用が発生しやすい項目と言えるでしょう。

意外なところでは、引き出物や引き菓子、プチギフトなども、当初の想定よりもグレードアップしたり、個数を増やしたりすることで費用が増加することがあります。
ゲスト一人ひとりに喜んでもらえるものを選びたいという気持ちから、こだわりの品を選び、結果的に予算オーバーしてしまうケースは少なくありません。
さらに、遠方からのゲストへのお車代や宿泊費、当日のヘアメイクのリハーサル、ウェルカムボードやリングピローなどの手作りアイテムの材料費なども、見落としがちな追加費用として挙げられます。
これらの細かな費用が積み重なることで、結婚式終盤になって大きな金額になることもあります。

後悔しないための賢い準備と費用管理の秘訣

結婚式終盤で発生しがちな追加費用を事前に防ぐためには、事前の計画と、細やかな情報収集、そして何よりも「譲れないポイント」と「妥協できるポイント」を明確にしておくことが重要です。
まず、結婚式場との契約時に、見積もり内容を隅々まで確認し、何が含まれていて、何が含まれていないのかを徹底的に把握しましょう。
曖昧な点は、遠慮せずに担当のプランナーに質問し、明確な回答を得ることが大切です。
特に、季節や曜日、時間帯によって料金が変動する項目や、最低保証人数が設定されている項目については、注意が必要です。

次に、「譲れないポイント」と「妥協できるポイント」を夫婦でしっかりと話し合い、優先順位をつけておくことが、後々の後悔を防ぐ鍵となります。
例えば、「料理にはこだわりたいけれど、装花はシンプルでも良い」「映像演出は最低限で良いので、写真にはしっかりお金をかけたい」など、お二人の価値観を共有することが大切です。
この優先順位を明確にしておくことで、追加費用が発生した場合でも、どこを削り、どこにお金をかけるべきかの判断がしやすくなります。

また、情報収集も非常に重要です。
結婚情報サイトやSNSなどを活用して、他のカップルがどのような項目で追加費用が発生したのか、どのような工夫をしているのかをリサーチしましょう。
先輩カップルの体験談は、貴重な情報源となります。
ただし、情報に流されすぎず、あくまで自分たちの結婚式に合ったものを取り入れるように心がけましょう。

さらに、定期的な見積もりの見直しと、予算管理を徹底することも不可欠です。
打ち合わせが進むたびに、必ず最新の見積もりを確認し、当初の予算との差額を把握しましょう。
もし、予算オーバーの兆候が見られたら、早めにプランナーに相談し、代替案や節約できるポイントがないか検討することが大切です。
例えば、装花であれば、季節の花を取り入れたり、ボリュームを抑えたりすることで、費用を抑えることが可能です。
料理であれば、ドリンクの種類を絞る、デザートビュッフェをなくすといった選択肢もあります。

そして、「見栄」や「流され」による安易な追加は避けるべきです。
周りの意見や、式場の担当者の提案に流されて、本当に自分たちが求めているものなのかを冷静に判断することが重要です。
結婚式は、あくまでお二人にとっての特別な一日であり、誰かのため、あるいは見栄のためのものではありません。
自分たちの理想を大切にしつつ、現実的な予算の中で最大限の満足を得られるよう、賢く準備を進めていきましょう。
例えば、ウェルカムボードやリングピローなどは、手作りすることで、オリジナリティを出しつつ費用を抑えることができます。
また、引き出物も、カタログギフトにするか、品物にするか、あるいはゲストの年代や好みに合わせて選択肢を設けることで、満足度を高めつつ、無駄な出費を抑えることも可能です。

二次会や演出など、さらに細分化される追加費用の落とし穴と対策

結婚式の当日は、披露宴だけでなく、二次会や特別な演出なども含めて、さらに費用が追加されることがあります。
特に二次会は、幹事に任せきりにせず、新郎新婦自身が全体の予算感を把握し、会場や内容についてもしっかりと確認しておくことが重要です。
二次会の会場費、飲食費はもちろんのこと、景品代、装飾費、司会者への謝礼なども発生します。
これらが積み重なると、披露宴とは別に大きな金額になることも少なくありません。

二次会の費用を抑えるためには、景品の数を絞ったり、手作りの景品を取り入れたりするなどの工夫が考えられます。
また、会場の選定も重要で、披露宴会場と同じ系列のレストランや、比較的リーズナブルな価格設定の店舗を選ぶことで、費用を抑えることができます。
二次会の会費設定についても、事前にしっかりとした予算計画を立て、ゲストの負担にならない範囲で、かつ赤字にならないような金額を設定することが大切です。

また、結婚式当日の演出についても、追加費用が発生しやすい項目です。
例えば、プロジェクションマッピングや、有名アーティストの生演奏、特別な花火の打ち上げなどは、非常に魅力的ですが、その分高額になる傾向があります。
これらの演出を取り入れたい場合は、事前に複数の業者から見積もりを取り、内容や費用を比較検討することが重要です。
また、演出の有無にかかわらず、音響や照明のオペレーション料も、見積もりに含まれているか確認しておきましょう。

さらに、結婚式当日の急な要望や変更についても、追加費用が発生する可能性があります。
例えば、急遽、ゲストのためにサプライズを用意したい、BGMを変更したいといった要望が出た場合、迅速な対応のために追加料金が発生することがあります。
このような事態を防ぐためには、事前に「これだけは絶対にやりたい」という演出やアイテムをリストアップしておき、それ以外のものは、よほどの理由がない限り、変更しないという強い意志を持つことが大切です。

そして、忘れてはならないのが、予備費の確保です。
結婚式の準備を進める中で、どうしても想定外の出費が発生するものです。
そのため、全体の予算の10%程度を予備費として確保しておくと、万が一の際にも慌てずに対応できます。
この予備費は、あくまで緊急時のためのものなので、無駄遣いをしないように注意しましょう。

結婚式は、二人の門出を祝う素晴らしいイベントです。
追加費用が発生すること自体は、ある程度避けられない側面もありますが、事前の準備と賢い予算管理、そして何よりもお二人にとって本当に大切なことを明確にしておくことで、後悔のない、心に残る一日を創り上げることができます。

まとめ

結婚式終盤で追加されがちな費用は、装花、料理・ドリンク、映像演出、写真・ビデオ撮影、引き出物、二次会、特別な演出など多岐にわたります。
これらの追加費用を防ぐためには、契約時の見積もり内容の徹底的な確認、譲れないポイントと妥協できるポイントの明確化、先輩カップルの体験談などの情報収集、定期的な見積もり見直しと予算管理、そして「見栄」や「流され」による安易な追加を避けることが重要です。
さらに、二次会や演出についても、事前に予算感を把握し、内容をしっかり確認しておくことが大切です。
予期せぬ出費に備え、全体の予算の10%程度の予備費を確保しておくことも賢明な判断と言えるでしょう。
これらの準備を怠らず、お二人にとって最高の結婚式を迎えられるよう、計画的に進めていきましょう。

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