結婚式場決めるポイント:予算より“大事な3条件”とは?理想の会場を見つける秘訣
結婚式場選びは、人生で一度きりの大切なイベントだからこそ、慎重に進めたいですよね。
多くのカップルがまず気になるのは「予算」だと思います。
しかし、後から「もっとこうすればよかった」「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためには、予算だけでなく、もっと本質的に大切な条件を見極めることが重要です。
この記事では、結婚式場を決める際に「予算」以上に重視すべき3つの条件に焦点を当て、あなたにとって最高の会場を見つけるための具体的なアドバイスをお届けします。
これを知るだけで、理想の結婚式への道がぐっと開けるはずです。
ゲストが心から感動する「おもてなし」を叶える会場選び
結婚式は、新郎新婦だけでなく、大切なゲストへ感謝の気持ちを伝える場でもあります。
だからこそ、ゲストが「来てよかった」「楽しかった」と心から思えるような、温かいおもてなしができる会場を選ぶことが何よりも大切です。
ここでは、ゲスト目線で会場を選ぶ際の具体的なポイントを掘り下げていきます。
アクセスと立地:ゲストへの最初の「おもてなし」
結婚式場を選ぶ上で、まず考慮すべきは「アクセス」と「立地」です。
遠方からのゲストが多い場合や、高齢の親族がいらっしゃる場合は、駅から近い、または主要な交通機関からのアクセスが良い場所を選ぶことが、ゲストへの最初の、そして最も重要な「おもてなし」と言えるでしょう。
例えば、都心にある駅直結のホテルであれば、雨の日でも濡れる心配がなく、移動の負担を軽減できます。
また、地方から来るゲストのために、宿泊施設が充実しているエリアや、空港からの送迎バスが利用できる会場なども検討に値します。
私自身の経験として、友人の結婚式で、都心から離れた自然豊かな場所にある会場に招かれたことがありました。
景観は素晴らしく、非日常感あふれる空間でしたが、最寄りの駅からタクシーで40分以上かかり、さらにタクシーの予約も取りにくい状況でした。
高齢の祖母は移動が大変そうで、せっかくの式なのに少し疲れてしまっていたのが印象的でした。
反対に、別の友人の結婚式では、都内のアクセス抜群な場所にある会場で、披露宴後もすぐに二次会へ移動できる利便性の高さに、ゲスト全員が終始リラックスして楽しんでいました。
この経験から、ゲストの年齢層や居住地を考慮したアクセス・立地選びがいかに大切かを痛感しました。
さらに、駐車場が十分にあるか、近隣にコインパーキングが充実しているかどうかも、車で来るゲストにとっては重要なポイントです。
会場によっては、提携駐車場があったり、駐車料金の割引サービスがあったりするので、事前に確認しておくと安心です。
また、周辺に観光スポットや食事処があると、前泊・後泊するゲストも退屈せずに済むでしょう。
料理とドリンク:五感で楽しむ「感謝」の表現
結婚式でゲストの満足度を大きく左右するのが「料理」と「ドリンク」です。
美味しい料理は、ゲストにとって何よりの楽しみであり、新郎新婦からの「感謝」の気持ちを五感で伝える最高の手段と言えます。
会場を選ぶ際には、料理のジャンルや味はもちろんのこと、食材の質や、アレルギー対応、子供向けのメニュー、ベジタリアンやハラルなど、多様なゲストのニーズに応えられるかどうかも確認しましょう。
特に、試食会は必ず参加することをおすすめします。
実際に口にすることで、味はもちろん、盛り付けの美しさ、温かい料理は温かく、冷たい料理は冷たく提供されるかといった、細やかなサービスレベルまで確認できます。
私の知人で、料理にこだわりが強いカップルがいました。
彼らは、会場の試食会で提供された料理が期待値を超えていたこと、そして、シェフがゲスト一人ひとりの好みに合わせたアレンジも可能だと説明してくれたことに感銘を受け、その会場に即決したそうです。
結果として、ゲストからは「料理が本当に美味しかった」と絶賛され、結婚式の話題の中心になるほどだったとのこと。
ドリンクについても、フリードリンクの内容が充実しているか、好みのアルコールやソフトドリンクが含まれているかを確認しましょう。
最近では、オリジナルカクテルを作ってくれる会場もあります。
これは、二人の思い出の味を再現したり、テーマカラーを取り入れたりするなど、オリジナリティを出しやすいのでおすすめです。
また、お酒が苦手なゲストのために、ノンアルコールドリンクの種類が豊富かどうかも、細やかな配慮として喜ばれるポイントです。
会場の雰囲気と設備:ゲストの記憶に残る「特別な空間」
結婚式場は、ゲストが一日を過ごす「特別な空間」です。
その雰囲気が、二人のイメージする結婚式と合っているか、そして、ゲストが快適に過ごせる設備が整っているかが、記憶に残る結婚式を創り上げる鍵となります。
チャペルや披露宴会場のデザイン、内装、装飾はもちろん、音響設備、照明、空調、バリアフリー対応、更衣室や授乳室の有無など、細部にわたって確認することが大切です。
例えば、クラシカルな雰囲気のチャペルで厳かな挙式をしたいのか、それとも開放的なガーデンでアットホームな雰囲気を楽しみたいのか。
披露宴会場も、大人数でもゆったり過ごせる広々とした空間が良いのか、それとも、ゲストとの距離が近いアットホームな空間が良いのか。
二人の理想とする結婚式のイメージを明確にし、それに合った雰囲気の会場を選びましょう。
私が以前訪れた結婚式場は、歴史ある洋館を改装したような、アンティーク調の落ち着いた雰囲気でした。
披露宴会場には暖炉があり、キャンドルの灯りが優しく会場を包み込んでいました。
ガーデンには緑があふれ、デザートビュッフェを楽しむゲストの笑顔が印象的でした。
このような、会場そのものが持つストーリーや個性が、結婚式に深みと彩りを加えてくれることがあります。
また、設備面では、プロジェクターやスクリーンが完備されているか、音響設備は十分か、マイクの数や種類はどうか、といった演出に関わる部分も確認しておきましょう。
ゲストが快適に過ごせるよう、待合室の広さや、お手洗いの数や清潔さなども、意外とゲストの記憶に残るポイントです。
特に、夏場や冬場は空調がしっかり効いているか、寒すぎたり暑すぎたりしないかも重要なチェックポイントです。
「二人らしさ」を表現できる、オリジナリティ溢れる会場の魅力
結婚式は、新郎新婦の個性や二人のストーリーを表現する絶好の機会です。
ありきたりな結婚式ではなく、ゲストの心に深く刻まれるような、二人だけの特別な一日を創り上げるために、オリジナリティを重視した会場選びが重要になります。
コンセプトとテーマ:二人の個性を映し出す「軸」
会場選びの前に、まず「どんな結婚式にしたいか」というコンセプトやテーマを明確にすることが大切です。
例えば、「感謝を伝える」「ゲストと一体となって楽しむ」「二人の趣味をテーマにする」など、二人の価値観や、ゲストに伝えたいメッセージを軸に考えると、会場選びの方向性が定まります。
例えば、アウトドアが趣味のカップルなら、自然に囲まれたリゾートホテルや、ガーデン付きのレストランなどが候補になるでしょう。
映画好きなカップルなら、映画館のような雰囲気の会場や、テーマに沿った装飾が可能な場所を選ぶのも面白いかもしれません。
私自身、友人の結婚式で、二人が共通して好きだった「星」をテーマにした会場を選んだカップルがいました。
会場全体に星空をイメージした装飾が施され、キャンドルや照明の演出も相まって、まるで宇宙空間にいるかのような幻想的な空間でした。
料理やBGM、引き出物までテーマに沿っており、ゲスト全員が二人の世界観に浸ることができた、忘れられない一日となりました。
コンセプトやテーマが決まれば、それに合った会場を探しやすくなります。
会場の雰囲気はもちろん、料理のスタイル、演出の自由度、装飾のカスタマイズ性など、トータルで二人のイメージを具現化できる会場を見つけましょう。
会場によっては、専属のプランナーが二人の希望を丁寧にヒアリングし、オリジナリティ溢れるアイデアを提案してくれることもあります。
自由度とカスタマイズ性:二人だけの「物語」を紡ぐ
結婚式場によっては、装飾や演出、料理などに制限がある場合もあります。
しかし、二人らしい結婚式を創り上げるためには、会場の自由度とカスタマイズ性の高さが非常に重要になります。
どこまで自分たちのこだわりを反映させられるのか、会場のスタッフと協力して、二人だけの「物語」を紡ぎ出せるかどうかが、満足度を大きく左右します。
例えば、装飾一つとっても、会場に備え付けのものを利用するだけでなく、持ち込みが可能か、オリジナルの装飾をデザインできるか、といった点は確認しておきたいポイントです。
フラワーコーディネートやテーブル装飾、ウェルカムスペースの飾り付けなど、二人の好きなテイストを取り入れることで、会場全体に「二人らしさ」が宿ります。
また、演出の自由度も大切です。
例えば、オリジナルのウェディングケーキをデザインしたい、サプライズ演出を取り入れたい、ゲスト参加型のゲームを企画したい、といった希望がある場合、会場の設備やスタッフの協力体制が整っているかどうかが鍵となります。
会場によっては、持ち込み料がかかる場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
私が担当したお客様で、手作りにこだわりたいというカップルがいらっしゃいました。
招待状や席札、ウェルカムボードなどを全て手作りし、会場の装飾にも、二人が集めた思い出の品々を飾りました。
会場側も、その熱意に応えようと、手作りの装飾を飾るスペースを広く確保してくれたり、手作りのアイテムを活かした演出を提案してくれたりしました。
結果として、温かみとオリジナリティに溢れた、感動的な結婚式となりました。
このような、会場側と二人、そしてゲストが一体となって創り上げる結婚式こそが、何よりも記憶に残るものになるはずです。
会場の「個性」と「ストーリー」:二人の新たな始まりにふさわしい場所
会場そのものが持つ「個性」や「ストーリー」も、会場選びの重要な要素です。
歴史ある建物、美しい景観、ユニークなコンセプトなど、会場が持つ独自の魅力は、二人の結婚式に特別な意味合いを加えてくれます。
例えば、海が見えるチャペルで永遠の愛を誓う、緑豊かなガーデンでリラックスした雰囲気のパーティーを開く、歴史的建造物でクラシカルな結婚式を挙げるなど、会場の個性を活かした演出は、ゲストにも強い印象を与えます。
私自身、ある結婚式で、古民家を改装した趣のある会場に招かれたことがあります。
そこは、昔ながらの日本の美しさが随所に残っており、温かい木のぬくもりと、庭園の静けさが心地よく、まるでタイムスリップしたかのような空間でした。
新郎新婦の和装姿も非常によく映え、日本の伝統を感じさせる、心温まる結婚式でした。
会場の「ストーリー」に触れることも、会場選びをより豊かなものにしてくれます。
その場所が持つ歴史や、これまでにそこで行われた数々の幸せな出来事を知ることで、会場への愛着が湧き、二人の新たな始まりの場所として、より一層ふさわしいと感じられるようになるでしょう。
会場見学の際には、担当者に会場の歴史やエピソードなどを尋ねてみるのもおすすめです。
「満足度」を最大化する、見落としがちな「サポート体制」と「費用」
結婚式場を決める上で、つい見落としがちなのが、会場のサポート体制と、見えにくい費用についてです。
これらを事前にしっかりと把握しておくことで、後々のトラブルを防ぎ、二人の満足度を最大化することができます。
プランナーとの相性とサポート体制:二人三脚で進める「安心感」
結婚式場選びで最も重要な要素の一つが、担当してくれるプランナーとの相性です。
プランナーは、結婚式当日まで、二人の希望を形にするためのパートナーとなります。
そのため、信頼でき、話しやすく、二人の要望を親身に聞いてくれるプランナーに出会えるかどうかが、結婚式準備の満足度を大きく左右します。
見学の際に、担当してくれるプランナーとの会話を大切にしましょう。
質問に対して丁寧かつ的確に答えてくれるか、二人のイメージを理解しようと努めているか、こちらの要望を否定せず、実現に向けて一緒に考えてくれる姿勢があるかなどを見極めることが重要です。
経験豊富なプランナーであれば、漠然としたイメージでも、具体的な提案をしてくれたり、二人が気づいていないような視点からのアドバイスをしてくれたりすることもあります。
また、会場全体のサポート体制も確認しておきましょう。
例えば、衣装やヘアメイク、写真、映像、引出物など、外部の業者に依頼する場合、持ち込み料はかかるのか、提携業者はあるのか、といった点は事前に確認が必要です。
会場によっては、結婚式に関する様々な手配をワンストップで行ってくれるサービスを提供している場合もあり、準備の負担を大幅に軽減してくれます。
私自身、結婚式準備で悩んだ際に、担当のプランナーさんが親身になって相談に乗ってくれたおかげで、安心して準備を進めることができました。
時には、私の希望が無理なことでも、代替案をいくつか提示してくれ、最終的にはより良い形に落ち着くことができました。
プランナーさんとの信頼関係が築けていたからこそ、当日も安心して式に臨めたのだと感じています。
費用と見積もり:隠れたコストを見抜く「賢い選択」
結婚式場の費用は、プラン内容やオプションによって大きく変動します。
最初に提示される見積もりは、あくまで「目安