結婚式場イベント参加前に「これだけは!」決めておくべきこと
結婚式場で行われるブライダルフェアや相談会。
一生に一度の晴れ舞台を彩る大切な場所だからこそ、慎重に選びたいですよね。
でも、いざ参加してみると、あまりの情報の多さに圧倒されてしまったり、「結局、何が自分たちに合っているんだろう?」と迷子になってしまうことも少なくありません。
せっかくの貴重な時間を有効活用するためにも、イベントに参加する前に、いくつか「これだけは!」と決めておくべきことがあります。
それは、漠然と「素敵な式場を探そう」という気持ちで臨むのではなく、自分たちの理想とする結婚式のイメージを具体化しておくことです。
そうすることで、会場の雰囲気やプラン、担当者とのコミュニケーションが格段にスムーズになり、後悔のない式場選びにつながります。
この記事では、結婚式場イベントを最大限に活かすための、参加前に決めておくべき重要なポイントを、具体的なアドバイスと共にご紹介します。
理想の結婚式のイメージを具体化する
結婚式場イベントに参加する前に、まず何よりも大切にしたいのが、「どんな結婚式にしたいか」というイメージを具体的にすることです。
漠然とした「憧れの結婚式」ではなく、具体的な要素に落とし込むことで、会場選びの軸が明確になります。
例えば、ゲストの人数、料理のスタイル、重視したい雰囲気(アットホーム、ゴージャス、ナチュラルなど)、そして予算感。
これらを事前に夫婦でじっくり話し合い、お互いの意見をすり合わせることが、後々の大きなズレを防ぐ鍵となります。
ゲストとの距離感を意識した会場選び
「ゲストに心から楽しんでほしい」「アットホームな雰囲気で、みんなとゆっくり過ごしたい」。
もし、あなたがそう考えているなら、ゲストとの距離感を大切にできる会場を選ぶことが重要です。
例えば、貸切邸宅のようなプライベート感あふれる空間であれば、他のお客さんを気にすることなく、自分たちだけの特別な時間を過ごせます。
また、会場によっては、ガーデンやテラスがあり、そこでデザートビュッフェを楽しんだり、ゲストとリラックスした時間を共有したりすることも可能です。
イベント参加時には、受付から披露宴会場、デザートタイムの場所まで、ゲストが移動する際の動線や、各スペースでの過ごし方をイメージしながら見学すると、より具体的なイメージが湧きやすくなります。
例えば、親族が多い場合は、落ち着いた雰囲気の個室があるか、高齢のゲストがリラックスできるスペースがあるかなども確認しておくと良いでしょう。
料理のスタイルとゲストへの「おもてなし」
結婚式でゲストが特に楽しみにしていることの一つが、お料理です。
どのような料理でおもてなしをしたいか、事前にイメージしておきましょう。
フレンチ、イタリアン、和食、あるいはそれらを融合させた創作料理など、会場によって得意とするジャンルは様々です。
「地元産の食材をふんだんに使った料理」「アレルギーを持つゲストへの配慮」「アレルギー対応はもちろん、好き嫌いにも柔軟に対応してくれるか」といった点を、イベント参加時に担当者に具体的に質問することで、会場のホスピタリティを測ることができます。
試食会がある場合は、ぜひ積極的に参加し、味や盛り付け、提供のタイミングなどを体感してみてください。
例えば、以前参加したフェアでは、新郎新婦が苦手な食材を伝えておいたら、コース料理の中にさりげなくそれを避けたメニューを提案してくれたというエピソードもありました。
こうした細やかな配慮は、ゲストにとって大きな喜びとなるはずです。
理想の結婚式の雰囲気を言語化する
「ナチュラル」「モダン」「クラシック」「リゾート風」など、結婚式の雰囲気に関するキーワードをいくつか思い浮かべてみましょう。
写真やSNSで「いいね!」と思った結婚式のイメージをいくつか保存しておき、それらを夫婦で共有するのも有効な方法です。
例えば、「緑がたくさんあって、自然光が差し込む明るい会場」なのか、「シャンデリアが輝く、ゴージャスな空間」なのか。
あるいは、「海が見えるロケーション」なのか、「歴史ある建物での厳かな式」なのか。
これらのイメージを具体的に言語化することで、会場のテイストや装飾の方向性が定まります。
イベント参加時には、会場のインテリア、照明、BGM、そして装花など、細部まで意識して見学し、自分たちのイメージに合致するかどうかをチェックしましょう。
例えば、ある会場では、天井が高く、窓からの光が美しく差し込むチャペルが印象的で、まさに私たちがイメージしていた「開放感あふれる空間」にぴったりでした。
イベント参加前に準備しておきたい「情報収集」と「質問リスト」
理想の結婚式のイメージが固まったら、次は、イベント参加を最大限に活かすための情報収集と、担当者に聞きたいことをまとめた質問リストの作成です。
事前に情報を集めておくことで、イベント当日に「あれも聞けばよかった」「これも確認しておけばよかった」と後悔することを防ぎ、より効率的に会場を比較検討できるようになります。
自分たちの希望を整理し、優先順位をつける
結婚式で譲れない条件、妥協できる条件を明確にしておくことは、会場選びにおいて非常に重要です。
例えば、「料理の質は絶対に譲れないけれど、会場の装飾は自分たちでDIYするから多少妥協できる」といった具合です。
「絶対条件」「できれば叶えたい条件」「妥協できる条件」というように、優先順位をつけておくことで、数ある会場の中から自分たちに本当に合った会場を見つけやすくなります。
イベント参加時には、この優先順位を念頭に置き、各会場がどの程度自分たちの希望を満たしているかを冷静に判断しましょう。
例えば、ある会場は立地は最高だけれど、料理のランクが少し予算オーバー。
しかし、自分たちの「ゲストへの感謝の気持ちを料理で伝えたい」という絶対条件を考えると、他の会場を優先すべきだと判断できます。
担当者に聞きたいことを具体的にリストアップする
イベント参加の最大のメリットは、専門的な知識を持つプランナーさんと直接話せることです。
事前に、疑問に思っていることや確認しておきたいことをリストアップしておきましょう。
例えば、「結婚式にかかる総額の目安」「見積もりに含まれている項目と含まれていない項目」「オリジナルの演出が可能か」「衣装の持ち込み料」「雨天時の対応」など、具体的な質問を準備しておくと、担当者も的確なアドバイスをしやすくなります。
また、会場のウェブサイトやパンフレットだけでは分からない、細かなサービスやオプションについても積極的に質問してみましょう。
例えば、見積もりについて質問する際は、「この見積もりは、〇〇名で、〇〇円くらいの結婚式を想定した場合の概算でしょうか?」と、具体的な人数や予算感を伝えることで、より精度の高い回答を得られます。
会場の「リアルな声」を集めるための情報収集術
会場の公式情報だけでなく、実際に結婚式を挙げた先輩カップルの声も参考になります。
インターネット上の口コミサイトやSNSなどを活用して、「料理の味」「スタッフの対応」「会場の清潔感」「隠れたトラブル」など、リアルな情報を収集しておきましょう。
ただし、口コミはあくまで個人の感想なので、鵜呑みにせず、複数の情報を比較検討することが大切です。
イベント参加時には、口コミで気になった点を担当者に質問してみるのも良いでしょう。
例えば、ある口コミで「スタッフの対応が遅かった」という意見があった場合、「口コミでスタッフの対応について拝見したのですが、具体的にどのような体制でゲストの方々をお迎えされていますか?」と尋ねることで、会場側の説明を聞き、客観的な判断材料を得ることができます。
イベント当日の「チェックポイント」と「後悔しないための心得」
情報収集と準備をしっかりと行ったら、いよいよイベント当日です。
限られた時間の中で、会場の魅力を最大限に引き出し、自分たちの目で確かめるためのチェックポイントと、後悔しないための心得をお伝えします。
会場の雰囲気と設備を五感で確かめる
イベント参加時は、単に会場を「見る」だけでなく、五感をフル活用して会場の雰囲気を感じ取ることが大切です。
チャペルや披露宴会場はもちろん、控え室、お手洗い、親族控室、さらにはガーデンやエントランスなど、ゲストが利用する可能性のある場所まで、細部までチェックしましょう。
特に、会場の「におい」や「音」も、意外と印象を左右します。
例えば、披露宴会場の広さだけでなく、天井の高さや、窓からの景色、そしてそこで流れるBGMが、自分たちのイメージする結婚式に合っているかを想像してみましょう。
また、設備面では、「音響設備は充実しているか」「プロジェクターの性能はどうか」「空調は快適か」といった、結婚式をスムーズに進める上で重要なポイントも確認しておくと良いでしょう。
担当者とのコミュニケーションで「相性」を見極める
結婚式場選びにおいて、担当者との相性は非常に重要です。
担当者は、結婚式当日まで、そして当日も、二人をサポートしてくれる大切な存在だからです。
イベント参加時には、担当者の対応を注意深く観察しましょう。
「こちらの話を親身に聞いてくれるか」「専門的な知識を分かりやすく説明してくれるか」「私たちの希望を理解し、親身になって提案してくれるか」など、担当者とのコミュニケーションを通じて、自分たちとの相性を確かめてください。
もし、説明が一方的だったり、こちらの要望をあまり聞いてくれなかったりする場合は、他の会場も検討する余地があるかもしれません。
例えば、ある会場の担当者は、私たちの漠然としたイメージを巧みに引き出し、具体的なプランに落とし込んでくれました。
その的確なアドバイスと親身な姿勢に、安心感を抱き、この会場にお任せしたいという気持ちが強くなりました。
「見積もり」を徹底的にチェックし、不明点は全てクリアにする
結婚式場選びで最も注意すべき点の一つが、「見積もり」です。
イベント参加時に提示される見積もりは、あくまで「現時点での概算」であることがほとんどです。
「この見積もりには、何が含まれていて、何が含まれていないのか」を、担当者に一つ一つ丁寧に確認しましょう。
特に、「〇〇料」といった項目が複数ある場合は、その内容をしっかりと理解することが重要です。
また、後から追加料金が発生しやすい項目(装花、衣装のグレードアップ、映像演出など)についても、事前に確認しておくと安心です。
例えば、見積もりの中で「装花代」が予想以上に高かった場合、その理由を尋ね、どのような花材やボリューム感で見積もられているのかを確認し、自分たちの希望と照らし合わせることが大切です。
もし、見積もり内容に納得がいかなかったり、不明な点が残ったりした場合は、その場で質問し、納得いくまで説明を受けるようにしましょう。
「即決」は避け、冷静に比較検討する姿勢を保つ
多くの結婚式場では、イベント参加特典として、その場で成約すると割引やプレゼントなどの特典を提示されることがあります。
しかし、焦って即決することは避け、一旦持ち帰って冷静に比較検討する姿勢を保つことが大切です。
複数の会場を比較検討することで、それぞれの会場の強みや弱みがより明確になり、自分たちにとって本当にベストな選択をすることができます。
イベント参加後に、夫婦でじっくり話し合い、それぞれの会場の良い点、気になる点をリストアップし、総合的に判断しましょう。
例えば、ある会場は特典が魅力的でしたが、料理のランクや、ゲストの移動のしやすさを考慮すると、別の会場の方が優先順位が高いと判断しました。
特典に惑わされず、自分たちの結婚式にとって何が一番大切なのかを見極めることが、後悔しない式場選びにつながります。
まとめ
結婚式場イベントへの参加は、理想の結婚式を実現するための第一歩です。
しかし、その効果を最大限に引き出すためには、事前の準備と、当日の冷静な判断が不可欠です。
「どんな結婚式にしたいか」というイメージを具体化し、ゲストへの配慮や料理のスタイル、そして雰囲気を言語化すること。
さらに、自分たちの希望を整理し、担当者に聞きたいことをリストアップするなど、情報収集を怠らないことが重要です。
イベント当日は、会場の雰囲気を五感で感じ、担当者とのコミュニケーションを通じて相性を見極め、見積もりを徹底的にチェックすること。
そして何よりも、焦らず、冷静に比較検討する姿勢を保つことが、一生に一度の素晴らしい結婚式を叶えるための鍵となります。
この情報が、あなたの理想の結婚式場選びの一助となれば幸いです。

