結婚式場は何軒回る？地域や時期で変わる最適な見学数を解説
結婚式場探し、何軒くらい見学するのがベストか悩んでいませんか？「とりあえず5軒くらい？」なんて漠然と考えている方もいるかもしれません。
しかし、結婚式場選びは、お二人の理想の結婚式を実現するための重要なステップ。
実は、結婚式場を何軒回るべきかは、お住まいの地域や結婚式を挙げたい時期によって、最適な数が変わってくるのです。
今回は、そんな「結婚式場は何軒回る？」という疑問に、地域や時期といった要素を考慮しながら、あなたにぴったりの見学数を見つけるための具体的なアドバイスをお届けします。
この記事を読めば、効率的かつ後悔のない結婚式場選びができるはずです。
見学数の目安は「3～5軒」が基本！でも、それだけでは不十分な理由
一般的に、結婚式場探しの経験者やプランナーさんがよく挙げる見学数の目安は「3～5軒」と言われています。
この数字は、いくつかの式場を比較検討し、それぞれの特徴や雰囲気を把握するための「最低限」の数として捉えられています。
確かに、短期間で多くの式場を見てしまうと、それぞれの印象が薄れてしまい、かえって迷ってしまうことも少なくありません。
そのため、ある程度の絞り込みは重要です。
しかし、「3～5軒」という数字だけにとらわれてしまうと、見落としてしまう大切なポイントが出てくる可能性があります。
特に、結婚式場はそれぞれに個性があり、立地、雰囲気、収容人数、得意とするスタイル、そして費用感も大きく異なります。
例えば、都心でアクセス重視のモダンな式場、自然に囲まれたガーデンウェディングが叶う郊外の式場、歴史ある建物を使ったアットホームな式場など、選択肢は多岐にわたります。
これらの多様な選択肢の中から、自分たちの理想に最も近い会場を見つけるためには、単なる「数」だけでなく、「質」と「比較軸」が重要になってくるのです。
さらに、地域によっては結婚式場の数が限られていたり、逆に選択肢が多すぎて迷ってしまうこともあります。
また、人気の時期には予約が取りにくく、早めの決断が求められる場合もあります。
だからこそ、「何軒回るか」という数だけでなく、「なぜその数なのか」「何を基準に選ぶのか」という視点を持つことが、後悔しない式場選びに繋がるのです。
地域特性がもたらす見学数の変化：都市部と地方での違い
結婚式場を探す地域によって、見学すべき最適な軒数は意外と変わってきます。
まず、都市部では、結婚式場の選択肢が非常に豊富です。
駅近の便利な立地から、隠れ家のような個性的な会場、有名ホテルまで、様々なタイプの式場が密集しています。
そのため、「5～7軒」程度を目安に見学し、それぞれの特色を比較検討するのがおすすめです。
都市部では、アクセスや周辺環境、披露宴会場の雰囲気、料理のジャンルなど、細かな違いが結婚式の印象を大きく左右します。
多くの選択肢の中から、自分たちのゲストにとって最も快適で、かつ自分たちのイメージに合う会場を見つけるためには、ある程度の数を比較することが有効です。
一方、地方や郊外では、都市部ほど式場の数が多くない場合もあります。
しかし、だからといって見学数を少なくすれば良いというわけではありません。
地方ならではの、広大な敷地を持つガーデンウェディングが可能な会場や、自然豊かなロケーションを活かした式場など、個性的で魅力的な会場が多い傾向にあります。
このような会場は、都市部ではなかなか見られないため、「3～5軒」でも、その土地ならではの魅力を十分に感じられるでしょう。
ただし、地方でも人気のあるエリアや、特定のテイストに特化した式場が多い地域では、都市部と同様に5軒以上見学することも検討すべきです。
重要なのは、「その地域で、自分たちが求める結婚式のスタイルを実現できる会場がどれくらいあるのか」を把握することです。
時期による制約：人気のシーズンとオフシーズンの見学戦略
結婚式を挙げる時期も、見学すべき軒数に影響を与えます。
特に、春（4月～6月）や秋（9月～11月）といった人気のシーズンは、予約が埋まりやすく、希望の日程を確保するためには、早めの行動と決断が不可欠です。
このような時期に式場探しを始める場合、「3～4軒」に絞り込み、短期間で集中的に見学する戦略が有効かもしれません。
なぜなら、人気の式場はすぐに埋まってしまうため、あれこれ迷っている間に希望の日程がなくなってしまう可能性があるからです。
この場合、事前にインターネットなどで情報収集をしっかりと行い、ある程度目星をつけてから見学に臨むことが重要になります。
対照的に、冬（1月～3月）や梅雨時期（6月～7月）などのオフシーズンは、比較的予約が取りやすく、時間に余裕を持って式場探しができます。
オフシーズンであれば、「5～7軒」あるいはそれ以上見学しても、焦ることなく、じっくりと各会場の魅力を比較検討する時間があります。
オフシーズンを狙うことで、費用面での割引や特典が得られる場合も多いため、お得に結婚式を挙げたいカップルにとっては魅力的な選択肢となります。
時間に余裕があるからこそ、普段はなかなか見られないような、少し遠方の式場や、個性的なコンセプトの式場まで足を延ばしてみるのも良いでしょう。
理想の結婚式を実現するための見学数と、後悔しないためのポイント
結婚式場を何軒回るかという「数」も大切ですが、それ以上に大切なのは、「自分たちがどんな結婚式をしたいのか」という明確なビジョンを持つことです。
このビジョンが曖昧なままだと、いくら多くの式場を見ても、「何が自分たちに合っているのか」が分からず、迷走してしまう原因になります。
例えば、「アットホームでゲストとの距離が近い結婚式にしたい」「海が見える開放的な空間でリゾートウェディングをしたい」「伝統的な和婚で厳かな雰囲気を大切にしたい」など、漠然としたイメージでも構いません。
まずは、お二人でじっくりと話し合い、譲れない条件や、絶対に実現したいことをリストアップしてみましょう。
このリストがあれば、式場見学の際に、その条件に合致するかどうかを判断する基準となり、無駄な見学を減らすことができます。
一次情報に基づいた見学計画：情報収集から決定までの流れ
結婚式場探しにおいて、「一次情報」は非常に貴重です。
インターネット上の口コミや情報も参考になりますが、やはり実際に足を運び、自分の目で見て、肌で感じる情報こそが、後悔しない式場選びの鍵となります。
そのため、見学計画は「情報収集」から「決定」まで、段階を踏んで進めることが重要です。
まず、情報収集の段階では、結婚情報サイトやSNSなどを活用して、気になる式場をいくつかピックアップします。
この時点では、ある程度多くの会場をリストアップしても構いません。
次に、ピックアップした会場の中から、自分たちの希望条件に合いそうな会場を「候補」として絞り込みます。
この候補の段階で、「3～5軒」程度に絞るのが一般的です。
そして、実際に式場見学に足を運びます。
見学では、単に会場の設備を見るだけでなく、スタッフの対応、料理の試食、見積もりの詳細な確認などをしっかりと行いましょう。
見学後、もし「もっと他の会場も見てみたい」と感じた場合は、さらに候補を広げることも可能です。
しかし、「これだ！」と思える会場が見つかったら、無理に他の式場を見続ける必要はありません。
むしろ、あれこれ見すぎることで、最初に感じた「良いな」という気持ちが薄れてしまうこともあります。
「迷ったら、一度立ち止まって、自分たちの譲れない条件を再確認する」というプロセスを挟むことで、より確実な決定に繋がるでしょう。
見学時に確認すべき「隠れたポイント」：費用の内訳やキャンセルポリシー
結婚式場見学では、披露宴会場の美しさや、料理の美味しさに目が行きがちですが、「隠れたポイント」をしっかりと確認することが、後々のトラブルを防ぐために非常に重要です。
特に、費用の内訳とキャンセルポリシーは、必ず念入りに確認しておきましょう。
費用の内訳については、提示された見積もりが「最終的な総額」ではないことがほとんどです。
例えば、装花の種類や量、衣装のグレード、映像演出の有無、さらには当日になって追加される可能性のある項目などを、担当者に細かく質問することが大切です。
「この項目は、もし変更したらどのくらい費用が変わりますか？」といった具体的な質問をすることで、後々予期せぬ追加料金が発生するリスクを減らすことができます。
「この見積もりには、最低限これくらいの項目が含まれています」といった説明を、担当者から必ず引き出しましょう。
また、キャンセルポリシーについても、契約前に必ず確認が必要です。
万が一、やむを得ない事情で結婚式をキャンセルしなければならなくなった場合、どのくらいの期間までならキャンセル料がかからないのか、またはどのくらいの割合のキャンセル料が発生するのかを把握しておくことは、精神的な安心感に繋がります。
「万が一の場合の対応について、書面で確認させてください」と伝えることも、誠実な式場であれば快く応じてくれるはずです。
これらの「隠れたポイント」をしっかり確認することで、後々「こんなはずじゃなかった…」と後悔することを防ぎ、安心して結婚式準備を進めることができます。
まとめ
結婚式場選びは、お二人の新しい門出を祝う大切なプロセスです。
何軒回るべきかという「数」も大切ですが、それ以上に、地域特性や時期、そして何よりもお二人の理想とする結婚式のイメージを明確にすることが重要です。
今回ご紹介したように、都市部や地方、人気のシーズンやオフシーズンによって、最適な見学数は変動します。
しかし、どんな状況であっても、「一次情報に基づいた丁寧な情報収集と見学」「費用の内訳やキャンセルポリシーといった隠れたポイントの確認」を怠らないことが、後悔のない式場選びに繋がるでしょう。
「3～5軒」という目安を参考にしつつも、お二人のペースで、納得のいくまで見学を重ねてください。
焦らず、楽しみながら、最高の一会場を見つけて、素敵な結婚式を実現してくださいね。
