結婚式の確認事項:契約前に“書面化”する項目

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結婚式の確認事項:契約前に“書面化”する項目で後悔しない準備を

人生の大きな節目である結婚式。
憧れの結婚式を理想通りに実現するためには、事前の準備が何よりも大切です。
特に、結婚式場やドレス、装花など、多くの要素が絡み合う結婚式においては、曖昧な口約束や、口頭での確認だけでは、後々トラブルに発展する可能性も否定できません。
せっかくの特別な日を心から楽しむためにも、契約前に必ず書面で確認すべき項目をしっかりと押さえておくことが重要です。
この記事では、結婚式の契約前に「書面化」すべき重要な確認事項を、具体的な事例を交えながら詳しく解説していきます。
後悔のない、最高の結婚式を迎えるための一助となれば幸いです。

結婚式場との契約:譲れない条件を明確にする

結婚式場との契約は、結婚式準備の最初の大きなステップです。
ここでしっかりと確認すべき事項を怠ると、後々「こんなはずじゃなかった…」という事態に陥りかねません。
特に、見積もり内容の細部、キャンセルポリシー、そして当日までの打ち合わせ回数や担当者などは、必ず書面で確認し、理解を深めておく必要があります。

見積もり内容の徹底的な確認と“隠れた費用”のチェック

結婚式場から提示される見積もりは、あくまで「概算」であることがほとんどです。
しかし、その概算の中に、どのような項目が含まれており、それぞれの金額がどのように算出されているのかを、隅々まで理解することが不可欠です。
例えば、料理のコース内容やドリンクの種類、装花のボリュームやランク、映像演出の有無とその内容など、一つ一つの項目について、「これは必ず含めたい」「ここは譲れない」といった自分たちの希望を明確にし、それが見積もりに反映されているかを確認しましょう。

特に注意したいのは、「〇〇代金(〇〇円)」といった形で、一見すると分かりにくい名目で計上されている費用です。
例えば、会場使用料に含まれると思いきや、別途「控室使用料」や「音響・照明オペレーター料」などが加算されているケースもあります。
また、サービス料の計算方法も確認しておきましょう。
基本的には飲食代や会場装飾代にかかるものですが、式場によっては、映像や写真などの外部委託費用にもサービス料がかかる場合があります。
「この項目は具体的に何が含まれていますか?」と、担当者に質問することをためらわないでください。
疑問点をそのままにせず、納得いくまで説明を求める姿勢が大切です。

さらに、見積もりは一度提示されたら終わりではありません。
打ち合わせを進める中で、装花や衣装のグレードアップ、演出の追加などにより、見積もり金額は変動します。
その都度、変更内容とそれによる金額の増減を明記した新しい見積もり書を必ず発行してもらい、内容を確認する習慣をつけましょう。
特に、最終的な見積もり金額が当初の予算を大幅に超えないよう、定期的に担当者と予算のすり合わせを行うことも重要です。

キャンセルポリシーと延期規定:万が一の事態に備える

結婚式は、数年後に予定を組むことも珍しくありません。
しかし、人生何が起こるか分かりません。
病気や怪我、あるいは身内の不幸など、やむを得ない事情で結婚式をキャンセルや延期せざるを得ない場合も想定しておく必要があります。
その際に、事前に定めたキャンセルポリシーや延期規定が、自分たちにとって不利な内容になっていないか、書面でしっかりと確認しておきましょう。

具体的には、キャンセル料が発生する時期と、その金額を明確に把握しておくことが重要です。
例えば、「申込から3ヶ月以内は〇〇%」「3ヶ月前からは〇〇%」といったように、段階的にキャンセル料が加算されるのが一般的ですが、そのパーセンテージや基準となる金額(総額なのか、一部の金額なのか)を正確に理解しておく必要があります。
また、延期の場合の規定も確認しておきましょう。
延期手数料がかかるのか、あるいは延期によって適用されるプランが変わるのか、といった点も事前に把握しておくことで、不測の事態にも冷静に対応できます。

私自身の経験談ですが、友人が結婚式の直前にインフルエンザにかかってしまい、やむを得ず延期せざるを得ない状況に陥ったことがあります。
幸い、その友人が契約していた式場は、延期の場合の規定が比較的柔軟だったため、大きな追加費用なく日程を変更できましたが、もし規定が厳しかったら、多額のキャンセル料が発生していた可能性もありました。
「まさか自分が…」という思い込みは禁物です。
万が一の事態に備え、契約書に明記されているキャンセルポリシーと延期規定を、担当者から口頭で説明を受けるだけでなく、必ず書面で手元に保管し、内容を熟読しておくことを強くお勧めします。

打ち合わせ回数と担当者:スムーズなコミュニケーションのために

結婚式の準備は、式場との度重なる打ち合わせによって進められます。
そのため、打ち合わせの回数や、担当者とのコミュニケーションの取り方も、事前に確認しておくべき重要な事項です。
例えば、「打ち合わせは最低〇回はあります」「衣装合わせは〇回まで無料です」といった具体的な回数や回数制限を確認しておきましょう。
また、担当者が変更になる可能性はあるのか、その際の引き継ぎはどのように行われるのか、といった点も把握しておくと安心です。

さらに、担当者との相性も、結婚式準備を円滑に進める上で非常に重要です。
もし、担当者とのコミュニケーションがうまくいかないと感じた場合、担当者の変更を相談できるのか、といった点も、契約前に確認しておくと良いでしょう。
定期的に担当者と顔を合わせ、信頼関係を築きながら準備を進めることが、理想の結婚式に繋がります。

衣裳・美容・写真・映像:細部までこだわるための確認事項

結婚式場との契約と並行して、衣裳、美容、写真、映像といった、結婚式の「カタチ」を彩る要素についても、細部まで確認が必要です。
これらは、結婚式の思い出を形に残す上で非常に重要な要素であり、希望通りの仕上がりにならないと、後々大きな後悔に繋がる可能性があります。

衣裳の選定:試着回数、持ち込み料、クリーニング代まで

花嫁・花婿にとって、衣裳選びは結婚式準備の大きな楽しみの一つです。
しかし、その楽しみを最大限に活かすためには、試着できる回数や、持ち込み料、そしてクリーニング代といった、見落としがちな確認事項をしっかりと押さえておく必要があります。

まず、試着できる回数についてです。
気に入った衣裳が見つかるまで、何度でも試着できるのが理想ですが、式場によっては試着回数に上限が設けられている場合があります。
特に、複数の衣裳を比較検討したい場合や、迷っている場合には、試着回数についても確認しておきましょう。
「〇回まで無料」となっている場合、それを超えると追加料金が発生する可能性があります。

次に、持ち込み料です。
衣裳を式場提携のショップではなく、外部のショップでレンタル・購入したい場合、式場によっては「持ち込み料」として、一定の料金が発生します。
この持ち込み料は、衣裳の種類や価格帯によって大きく異なるため、事前に確認し、自分たちの予算に合っているか、あるいは持ち込み料を考慮しても外部で手配する方がお得なのかを検討する必要があります。
もし、どうしても着たい衣裳が外部にある場合は、持ち込み料についても交渉の余地があるか、担当者に確認してみましょう。

さらに、クリーニング代も確認しておきたい項目です。
レンタル衣裳の場合、使用後にクリーニング代が発生するのか、それともレンタル料金に含まれているのかを確認しておきましょう。
特に、汚損・破損時の弁償についても、契約書に明記されているか確認しておくと安心です。

美容・ヘアメイク:イメージ通りの仕上がりを保証するために

美容、特にヘアメイクは、花嫁の印象を大きく左右する重要な要素です。
そのため、事前に担当のヘアメイクアーティストとしっかりと打ち合わせを行い、イメージ通りの仕上がりになるよう、細部まで確認することが大切です。

まず、ヘアメイクのリハーサルが可能かどうかを確認しましょう。
リハーサルを行うことで、当日のヘアスタイルやメイクのイメージを具体的に共有でき、もしイメージと違う点があれば、その場で修正してもらうことができます。
リハーサルは、結婚式当日の衣裳を着用して行うのが理想です。
衣裳とのバランスを確認しながら、ヘアスタイルやメイクの細部を決定していくことができます。

また、メイクの濃さや、使用する化粧品の種類についても、事前に担当者と話し合っておきましょう。
肌が弱い方や、特定の化粧品でアレルギー反応が出る方は、その旨を伝え、事前にパッチテストをしてもらうなどの配慮を求めることも大切です。
さらに、メイク直し用の化粧品(リップなど)を、式場側で用意してもらえるのか、それとも自分で持参する必要があるのか、といった点も確認しておくと、当日の安心感に繋がります。

写真・映像:一生の思い出を記録する重要項目

結婚式の写真や映像は、一生の宝物となる大切な記録です。
そのため、どのようなカメラマンやビデオグラファーが担当するのか、どのようなカットを撮影してもらえるのか、そして納品までの期間などを、事前にしっかりと確認しておく必要があります。

まず、担当するカメラマンやビデオグラファーのポートフォリオ(過去の作品集)を見せてもらうことをお勧めします。
その作品を見て、自分たちのイメージに合うかどうか、好みの雰囲気かどうかを確認しましょう。
もし、可能であれば、事前に担当者と直接会って、打ち合わせをする機会を設けてもらうと、より細かな要望を伝えやすくなります。

撮影内容については、「どのようなシーンを撮影してもらいたいか」を具体的に伝えることが重要です。
例えば、指輪交換のシーン、誓いのキスのシーン、親族との集合写真、友人とのスナップ写真など、希望するカットをリストアップし、担当者と共有しておきましょう。
また、写真の納品形式(データのみなのか、アルバムになるのか)や、納品までの期間も確認しておきましょう。
結婚式から納品まで数ヶ月かかることも珍しくありません。

映像についても同様に、どのようなスタイルの映像(ドキュメンタリータッチ、ダイジェスト版など)を希望するのかを伝え、過去の作品を確認することが大切です。
特に、オープニングムービーやエンディングムービーといった、オリジナルの映像制作を依頼する場合は、制作期間や、映像に盛り込みたい内容などを、担当者と密に連携して進める必要があります。

装花・演出・引き出物:細やかな希望を“書面”で形に

結婚式の細やかな部分までこだわりたいというカップルにとって、装花、演出、そして引き出物は、ゲストへの感謝の気持ちを伝えるための重要な要素です。
これらの項目についても、希望を曖昧にしたまま進めるのではなく、書面でしっかりと確認・合意しておくことが、後々のトラブルを防ぐ鍵となります。

装花:イメージ通りの空間を演出するための確認事項

会場の雰囲気を大きく左右する装花は、色合い、ボリューム、そして使用する花の種類など、細かな希望を伝えることが重要です。
装花担当者との打ち合わせでは、まず、どのようなイメージの会場にしたいのか、どのような色合いにしたいのかを具体的に伝えましょう。
雑誌の切り抜きや、インターネットで見つけたイメージ写真などを活用するのも有効です。

さらに、見積もり内容に、どのような装花が含まれているのかを、具体的に確認することが大切です。
例えば、「メインテーブル装花」「ゲストテーブル装花」「ブーケ」といった項目だけでなく、それぞれのボリュームや、使用する花の種類、そしてその単価などを明確にしてもらいましょう。
特に、季節によって手に入りやすい花とそうでない花があるため、希望する花が希望する時期に手配可能かどうかも確認しておくと安心です。

また、装花の配置場所や、撤去の時間なども事前に確認しておきましょう。
例えば、高砂席の装花は、披露宴終了後に持ち帰ることができるのか、あるいは会場側に撤去してもらうのか、といった点も確認しておくと、当日スムーズに進めることができます。

演出:サプライズや感動を確実に届けるために

結婚式を盛り上げる演出は、ゲストに感動や驚きを与えるための重要な要素です。
しかし、演出の内容や、それに伴う費用、そして当日の進行スケジュールなどを曖昧にしたまま進めると、思わぬトラブルに繋がることもあります。

例えば、サプライズ演出を計画している場合、誰に、いつ、どのような形でサプライズを仕掛けるのかを、関係者(司会者、音響担当者など)と共有し、書面で確認しておきましょう。
特に、新郎新婦へのサプライズを計画している場合は、新郎新婦にバレないように、関係者間で秘密を共有するためのルールなども設けておくと良いでしょう。

また、演出に使用する機材(プロジェクター、音響機器など)や、それに伴うオペレーターの手配についても、事前に確認が必要です。
演出にかかる費用が、見積もりの中にしっかりと計上されているかどうかも、必ず確認しておきましょう。
もし、演出内容の変更や追加があった場合は、その都度、見積もり内容の変更を依頼し、書面で確認することが重要です。

引き出物・引き菓子:感謝の気持ちを形にするための確認

引き出物や引き菓子は、結婚式に参列してくれたゲストへの感謝の気持ちを形にするものです。
そのため、どのような品物を選び、どのように手配するのかを、事前にしっかりと確認しておく必要があります。

まず、引き出物の品数や、それぞれの価格帯について、式場

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