結婚式の新郎新婦控室を快適にする設備と見学時のチェックポイント
結婚式という人生の晴れ舞台を迎える新郎新婦にとって、挙式や披露宴の合間にホッと一息つける控室は、まさに「第二のリビング」。
その快適さは、当日の気分やゲストへのおもてなしにも大きく影響します。
せっかくの特別な日だからこそ、心身ともにリラックスできる空間であってほしいですよね。
しかし、結婚式場の見学では、華やかな披露宴会場やチャペルに目が行きがちで、意外と見落としがちなのがこの新郎新婦控室の設備です。
今回は、新郎新婦控室の快適さを左右する重要な設備と、見学時にぜひチェックしておきたいポイントを、経験豊富なブライダルプランナーが独自の視点でお伝えします。
この情報があれば、きっと理想の結婚式準備に役立つはずです。
新郎新婦控室に備わっていてほしい快適設備とその理由
新郎新婦控室は、挙式前や披露宴の途中、そしてお色直しなどで新郎新婦が身支度を整えたり、ゲストと少しだけプライベートな時間を過ごしたりする大切な空間です。
そのため、細部にわたる設備が、その快適さを大きく左右します。
ここでは、特に重要となる設備とその理由を詳しく解説します。
身だしなみを整えるための設備
新郎新婦にとって、控室は挙式前の最終チェックや、披露宴中のちょっとした修正を行う場所でもあります。
そのため、身だしなみを整えるための設備は必須と言えるでしょう。
まず、姿見(全身鏡)は絶対に必要です。
ドレスやタキシードの全体のバランスを確認したり、ヘアメイクの仕上がりをチェックしたりする際に、全身が映る鏡は欠かせません。
できれば、複数箇所に設置されていると、様々な角度から確認できて便利です。
また、鏡の近くには十分な明るさの照明があると、メイクのムラや衣装のシワなどを正確に確認できます。
自然光が入る窓があれば理想的ですが、それが難しい場合は、鏡の周りに明るいライトが設置されているかを確認しましょう。
さらに、椅子やソファの座り心地も重要です。
挙式前は緊張で立ちっぱなしということもありますが、披露宴の合間などに座ってリラックスできる場所があると、心身の疲労を軽減できます。
特に新婦は、長時間立ちっぱなしで、重たいドレスを着ていることもありますから、快適なソファの存在はありがたいものです。
新郎新婦が二人でゆったり座れる十分な広さがあるかも確認しておくと良いでしょう。
また、メイク直し用のテーブルや椅子があると、より快適に過ごせます。
鏡の前に独立したカウンターや、ドレッサーのようなスペースがあると、メイク道具を広げたり、ヘアブラシを使ったりするのに便利です。
鏡が設置されていることが多く、作業スペースとしても活用できます。
快適に過ごすための設備
身だしなみだけでなく、控室で過ごす時間をより快適にするための設備も重要です。
まず、空調設備は必須です。
特に夏場や冬場は、室温の調整ができないと、せっかくの衣装が汗で濡れてしまったり、寒さで震えてしまったりと、不快な思いをすることになります。
温度調節が細かくできるか、また、風量が強すぎず弱すぎず、快適な状態を保てるかを確認しましょう。
飲み物や軽食を置けるスペースがあると、水分補給や空腹を満たすことができます。
式当日は、食事をゆっくりとる時間がなかなか取れないこともあります。
控室に冷蔵庫や小さなテーブルがあると、事前に用意しておいた飲み物や、式場側で用意してくれる軽食などを置くのに便利です。
特に、新婦はドレスを着ているため、食事の際にも工夫が必要になることがあります。
プライベート空間の確保も重要です。
新郎新婦は、ゲストとは違う特別な空間で、二人だけの時間を過ごしたいと考えることもあります。
そのため、控室のドアがしっかり閉まり、外部の音が気にならない静かな環境であるか、また、鍵付きのドアであるかを確認しておきましょう。
さらに、コンセントの数と場所も意外と重要です。
スマートフォンの充電はもちろん、ヘアアイロンやドライヤーなど、身支度で電気製品を使用する場面は意外と多いものです。
どこにコンセントがあるか、十分な数があるかを確認しておくと安心です。
その他、あると嬉しい設備
上記以外にも、あるとさらに快適に過ごせる設備があります。
例えば、クローゼットやハンガーラックがあると、衣装をシワにならないように掛けておくことができます。
特に、お色直しで着る衣装を事前に用意しておく場合などに便利です。
また、ティッシュやウェットティッシュが常備されていると、ちょっとした汚れを拭いたり、汗を拭いたりするのに役立ちます。
Wi-Fi環境が整っていると、ゲストとの連絡や、SNSで結婚式の様子を共有する際などに便利です。
そして、意外と見落としがちなのが、音響設備です。
控室でリラックスした音楽を流したり、ゲストとの会話を盛り上げるBGMを流したりできると、より一層特別な空間を演出できます。
結婚式場見学で新郎新婦控室をチェックする際の具体的なポイント
結婚式場を決める上で、披露宴会場やチャペルの魅力は当然重要ですが、新郎新婦控室の快適さも、当日の満足度を大きく左右する隠れたキーポイントです。
見学の際には、ぜひ以下の点を具体的にチェックしてみてください。
場所とアクセスを徹底確認
まず、控室がどこにあるか、そして挙式会場や披露宴会場からのアクセスを必ず確認しましょう。
理想としては、挙式会場や披露宴会場に近く、移動がスムーズに行える場所にあることです。
特に、お色直しで頻繁に移動する場合や、体調が優れない場合に、遠いと負担が大きくなります。
また、ゲストが控室の前を通る動線にあるかどうかも確認しておくと良いでしょう。
控室がゲストの目に触れやすい場所にある場合、プライベートな空間を保てるか、また、控室の雰囲気もゲストへの印象に影響します。
広さとレイアウトの確認
控室の広さは十分か、そしてレイアウトは使いやすそうかを確認しましょう。
新郎新婦二人がゆったりと過ごせるスペースがあるか、また、メイクスペースや着替えスペースが確保できそうかなどをイメージします。
特に、ドレスのボリュームや、介添え人、ヘアメイク担当者などが一緒に入る場合を想定して、十分な広さがあるかを確認することが重要です。
狭すぎると、動きが制限されたり、窮屈に感じたりすることがあります。
また、家具の配置や、ドアの開閉スペースなども確認しておくと、実際の利用イメージが湧きやすくなります。
設備の詳細を細かくチェック
前述した快適設備について、具体的にチェックします。
鏡の大きさ、数、そして照明の明るさは、身だしなみを整える上で非常に重要です。
鏡の前に立つと、顔色が明るく見えるか、影ができないかなどを確認しましょう。
空調設備は、温度調節が細かくできるか、また、風量や風向きは調整可能かを確認します。
可能であれば、実際に少しだけ稼働させて、風の心地よさなどを体感してみると良いでしょう。
コンセントの数と場所も、事前に確認しておくことで、当日慌てずに済みます。
スマートフォンの充電器や、ヘアアイロンなどをどこに置くか、事前にシミュレーションしておきましょう。
飲み物や軽食を置けるスペース、冷蔵庫の有無なども確認しておきましょう。
式当日に、水分補給や軽食をどこで、どのように準備できるかイメージできます。
プライベート感とセキュリティの確認
控室のドアはしっかりと閉まるか、鍵は付いているかなどを確認します。
また、窓からの視線や、ドアの隙間から中の様子が見えすぎないかなどもチェックしておくと、より安心して過ごせます。
控室の場所が、ゲストの動線から少し離れているなど、プライベートが保たれるような配慮があるかも確認しておくと良いでしょう。
清潔さとメンテナンス状況の確認
控室の清潔さや、設備のメンテナンス状況も重要なチェックポイントです。
壁紙の汚れ、床の傷、設備の破損などがないかを確認します。
特に、鏡に水垢が残っていたり、空調から異臭がしたりするような場合は、清掃やメンテナンスが行き届いていない可能性があります。
スタッフの対応と説明
見学時に、担当のブライダルプランナーに控室について質問してみましょう。
設備の説明が丁寧か、また、新郎新婦が快適に過ごせるようにどのような配慮がされているかなどを聞くことで、式場側のサービスレベルを測ることができます。
「この控室には、〇〇という設備があります」という説明だけでなく、「お二人がリラックスして準備できるよう、〇〇のような工夫をしています」といった、具体的な配慮やエピソードを聞けると、より安心感が増します。
「自分たちだけの空間」をイメージできるか
最後に、一番大切なのは、その控室で、自分たちが結婚式当日をどのように過ごすか、イメージできるかどうかです。
鏡の前でドレス姿を確認したり、緊張を和らげるためにソファに座って深呼吸をしたり、パートナーと二人でそっと手を握り合ったり…。
そんな、結婚式当日の大切な瞬間を、その控室で想像できるかどうかが、快適さの決め手となるでしょう。
【一次情報】新郎新婦控室を「特別な体験空間」にするためのアイデア
結婚式場の控室は、単なる準備場所ではなく、新郎新婦にとって、結婚式という特別な一日のはじまりを告げる、まさに「特別な体験空間」となり得ます。
ここでは、式場側からの提供だけでなく、新郎新婦自身が工夫することで、控室をさらに快適で思い出深い空間にするための、独自のアイデアをご紹介します。
「ウェルカムアロマ」でリラックス効果を高める
控室に入った瞬間に、心地よい香りが漂っていると、それだけでリラックス効果が高まります。
式場によっては、アロマディフューザーの貸し出しや、香りの選択肢がある場合もありますが、もしそうでない場合でも、新郎新婦が好きな香りのアロマオイルを、ハンカチなどに少量垂らして持ち込むという方法があります。
ただし、香りが強すぎると、他のゲストやスタッフに迷惑をかける可能性もあるため、ごく少量に留め、換気の良い状況で利用するなどの配慮は必要です。
特に、ラベンダーやカモミールのようなリラックス効果のある香りはおすすめです。
「思い出のプレイリスト」で気分を盛り上げる
挙式前の緊張を和らげ、二人の気分を盛り上げるために、お気に入りの音楽を集めたプレイリストを作成し、携帯音楽プレイヤーやスマートフォンで再生するのも良いでしょう。
アップテンポな曲で気分を高めたり、思い出の曲で感傷に浸ったりと、その時の気分に合わせて選曲できます。
控室にスピーカーが備え付けられていれば、より臨場感のある音楽体験ができます。
もしスピーカーがない場合でも、スマートフォンのスピーカーで十分気分転換になります。
ただし、音量は周囲に迷惑にならない程度に配慮することが大切です。
「感謝のメッセージカード」を準備する
控室で、両親や親しい友人、そしてパートナーへの感謝の気持ちを綴ったメッセージカードを準備しておくのも、心温まるアイデアです。
挙式前に、そのカードを読み返したり、パートナーに渡したりすることで、より一層結婚式への感謝の気持ちや、パートナーへの愛情を深めることができます。
カードを渡すタイミングは、式場スタッフと相談して、二人が落ち着いて話せる時間を見つけるのが良いでしょう。
「お守りアイテム」で安心感をプラス
結婚式当日は、想像以上に緊張するもの。
そんな時に、お守りや、おばあちゃんの形見、大切にしているぬいぐるみなど、自分にとって安心感を与えてくれる「お守りアイテム」を控室に持ち込むと、心の支えになります。
目につく場所に置いておくだけでも、ふとした瞬間に安心感を得られるはずです。
ただし、あまりかさばるものや、破損しやすいものは避けるようにしましょう。
「写真撮影タイム」を設ける
控室での準備中や、挙式前後のわずかな時間に、プロのカメラマンに控室での様子を撮影してもらうのも、素敵な思い出になります。
ドレス姿のまま、パートナーと二人でリラックスしている様子や、親しい家族と控室で話している様子など、普段とは違う自然な表情を捉えてもらうことができます。
式場によっては、控室での撮影が含まれているプランもありますが、そうでない場合でも、オプションで追加できるか相談してみると良いでしょう。
これらのアイデアは、式場側の設備やサービスに依存する部分もありますが、新郎新婦の「こんな風に過ごしたい」という気持ちを形にするためのヒントになります。
式場見学の際に、これらのアイデアをプランナーに相談してみるのも良いでしょう。
まとめ
結婚式の新郎新婦控室は、単なる準備場所ではなく、二人の特別な一日を彩るための大切な空間です。
見学時には、快適な設備が整っているか、そして自分たちが心地よく過ごせるか、細部までチェックすることが重要です。
鏡や照明、空調といった基本的な設備はもちろん、プライベート空間の確保や、使いやすいレイアウトなども考慮しましょう。
さらに

