和装試着ブライダルフェアの歩き方:サイズと所作の基礎
結婚式で纏う特別な衣装、和装。
その試着は、人生の晴れ舞台を彩る大切な準備の第一歩です。
しかし、初めての和装試着となると、一体何に気を付ければ良いのか、サイズはどのように測るのか、そして実際に着た時の所作はどうすれば良いのか、不安も多いのではないでしょうか。
このブログでは、そんな花嫁様のために、和装試着ブライダルフェアを最大限に活用するための歩き方と、基本的なサイズ選び、そして美しい所作のコツを、専門家の視点から分かりやすく解説します。
白無垢、色打掛、引き振袖といった様々な衣装の中から、あなたにぴったりの一着を見つけるためのヒントが満載です。
和装試着ブライダルフェアを成功させるための事前準備と心構え
和装の試着は、単に衣装を選ぶだけでなく、自分自身の魅力を最大限に引き出すためのプロセスです。
ブライダルフェアという特別な機会を有効活用するためには、事前の準備と、どのような心構えで臨むかが非常に重要になります。
ここでは、試着当日に後悔しないための準備と、当日の心構えについて詳しくご紹介しましょう。
理想の和装イメージを具体的に描くことから始めよう
試着に臨む前に、まずご自身の理想とする和装のイメージを具体的に描いてみましょう。
結婚式のテーマや会場の雰囲気、そしてご自身のなりたい花嫁像と照らし合わせながら、どのような色、柄、そして種類の和装が似合いそうか、漠然とでも良いので考えてみてください。
例えば、神前式で厳かな雰囲気を重視するなら白無垢や紋付袴が定番ですが、披露宴で華やかさを演出したいなら、色鮮やかな色打掛や、モダンなデザインの引き振袖も選択肢に入ってきます。
雑誌の切り抜きや、SNSで気になる和装の写真を集めておくのも良い方法です。
「なんとなく」ではなく、「こんな雰囲気になりたい」という具体的なイメージを持つことで、担当者とのコミュニケーションがスムーズになり、より的確なアドバイスを引き出すことができます。
また、ご家族やパートナーの意見も参考にしながら、皆が納得できる衣装選びを目指しましょう。
試着当日に備える、持ち物とチェックリスト
和装の試着は、普段とは異なる素材や着付けとなるため、いくつか準備しておくと便利なものがあります。
まず、ご自身の体型を正確に把握しておくことが大切です。
普段お召しになっている洋服のサイズだけでなく、ウエスト、ヒップ、バストのサイズを測っておくと、より正確なフィッティングに繋がります。
また、和装は肌襦袢や裾除けといった下着も重要になってきますので、普段お召しになっている下着の形状なども、可能であれば事前に確認しておくと良いでしょう。
和装用の下着をレンタルする場合もありますが、ご自身の体に馴染んだものがあれば、より快適に試着できます。
さらに、当日は髪型もある程度イメージしておくと、全体のバランスが掴みやすくなります。
ヘアアクセサリーや髪飾りの有無も、衣装との相性を考える上で重要な要素です。
そして、試着の際には、必ずカメラやスマートフォンを持参し、様々な角度から写真を撮るようにしましょう。
ご自身の姿を客観的に確認できるだけでなく、後で見返してじっくり検討するためにも役立ちます。
可能であれば、ご家族やご友人に同席してもらい、意見を聞くのも良いでしょう。
和装試着で知っておきたいサイズ選びの基本と注意点
和装のサイズ選びは、洋服とは少し異なる考え方が必要です。
体のラインを美しく見せるためには、いくつかのポイントを押さえることが重要となります。
ここでは、和装ならではのサイズ選びの基本と、試着時に注意すべき点について解説します。
和装の「サイズ」は洋服とは異なる考え方:寸法の測り方と仕立て
和装のサイズは、洋服のように「S」「M」「L」といった規格化されたものではなく、基本的には仕立てによって調整されます。
しかし、試着の段階で、ご自身の体型に合ったおおよそのサイズ感を把握しておくことは非常に重要です。
一般的に、和装のサイズは、身長、裄丈(首の後ろのぐりぐりから手首のくるぶしまでの長さ)、そしておはしょり(着物の裾のたるみ)の長さを基準に決められます。
特に重要なのが裄丈です。
裄丈が合わないと、袖の長さが不自然になったり、着崩れの原因になったりします。
試着の際は、担当の方に測ってもらうのが一番ですが、ご自身で測る場合は、リラックスした状態で、肩を自然に落として測りましょう。
また、おはしょりは、着付け師の技術によってある程度調整が可能ですが、ご自身の身長に対して極端に長すぎたり短すぎたりしないか、確認することも大切です。
最近では、既成のサイズ展開がある場合も増えていますが、基本的にはご自身の体型に合わせて仕立てるのが、最も美しい着姿を実現する秘訣です。
試着時に確認したい、着心地と動きやすさのバランス
和装は、その美しい見た目だけでなく、着心地や動きやすさも考慮する必要があります。
特に、結婚式当日は長時間着用することになるため、窮屈すぎたり、動きにくかったりすると、せっかくの晴れの舞台でストレスを感じてしまうかもしれません。
試着の際には、まず、深呼吸をしてみて、苦しくないか確認しましょう。
特に、帯を締めた際の締め付け具合は重要です。
きつすぎると呼吸がしにくくなり、緩すぎると着崩れの原因になります。
担当の方に相談しながら、適度な締め具合に調整してもらいましょう。
また、実際に歩いたり、座ったり、腕を上げたりといった、簡単な動作を試してみることをお勧めします。
「この衣装で、一日を快適に過ごせるか?」という視点で、着心地と動きやすさのバランスを確認することが大切です。
特に、色打掛のような豪華な衣装は、重さがある場合もあるため、事前に重さを確認しておくことも、心構えとして役立ちます。
和装で美しく魅せるための基本の所作と立ち居振る舞い
和装は、その着物ならではの所作や立ち居振る舞いを意識することで、より一層美しく、そして上品に見えます。
洋服とは異なる動き方を知っておくことで、自信を持って一日を過ごすことができるでしょう。
ここでは、和装での基本的な所作と、美しく見せるためのコツをご紹介します。
歩き方:足運びと重心の置き方で優雅さを演出
和装での歩き方は、洋服の時とは大きく異なります。
まず、足は揃えて、内股気味に、小さく一歩ずつ踏み出すように歩くのが基本です。
大股で歩くと、裾が乱れてしまい、着崩れの原因になります。
まるで、すり足のように、地面を滑らせるようなイメージで歩くと、自然と優雅な雰囲気が生まれます。
また、歩く際には、体の重心をやや後ろに置くことを意識しましょう。
重心が前に傾くと、どうしても歩き方がせかせかして見えてしまいます。
背筋を伸ばし、顎を軽く引いた姿勢を保つことで、自然と重心が安定し、落ち着いた印象になります。
階段の上り下りなども、手で裾を軽く押さえながら、一歩ずつ慎重に行うようにしましょう。
これらの所作を意識するだけで、和装ならではの奥ゆかしさや、凛とした美しさが際立ちます。
座り方・立ち上がり方:着崩れを防ぎ、上品さを保つ秘訣
和装での座り方や立ち上がり方も、着崩れを防ぎ、上品さを保つための重要なポイントです。
座る際には、まず椅子に近づき、裾を少し持ち上げて、膝を揃えて静かに腰を下ろします。
座る前に、裾が乱れないように、両手で裾を軽く持ち上げるのがコツです。
そして、座った後も、背筋を伸ばし、顎を軽く引いた姿勢を保つように心がけましょう。
背もたれに深く寄りかかりすぎると、着崩れの原因になることがあります。
立ち上がる際には、まず両手を膝の上に置き、体を前に傾けながら、ゆっくりと立ち上がります。
急に立ち上がると、裾が乱れたり、帯が緩んだりする可能性がありますので、焦らず、ゆっくりと動作を行うことが大切です。
また、お手洗いに行く際なども、裾の扱いには注意が必要です。
裾を帯に挟むか、手で持ち上げて、床に擦れないように注意しましょう。
これらの所作は、慣れるまでは少し意識が必要ですが、練習を重ねることで、自然と身についていきます。
まとめ
和装試着ブライダルフェアは、一生に一度の結婚式で纏う大切な衣装を選ぶ、特別な時間です。
今回ご紹介した、事前準備からサイズ選びの基本、そして美しい所作のコツを参考に、ぜひ自信を持って試着に臨んでください。
ご自身の理想とするイメージを具体的に持ち、担当者としっかりとコミュニケーションを取りながら、納得のいく一着を見つけてください。
そして、和装ならではの美しい所作を意識することで、さらに魅力的な花嫁姿を完成させることができるはずです。
このブログが、あなたの和装選びの旅を、より豊かで楽しいものにする一助となれば幸いです。