結婚が決まったら、まず最初に思い浮かぶイベントの一つが「ブライダルフェア」ではないでしょうか。
キラキラした会場を見学したり、美味しい料理を試食したり、素敵なドレスを試着したりと、想像するだけでワクワクしますよね。
でも、いざ参加してみると、「何を見ればいいの?」「質問したいけど、何を質問すればいいんだろう?」「たくさん回りすぎて分からなくなっちゃった…」なんて、ちょっぴり戸惑ってしまうことも。
そして、後になって「あの時もっとこうしておけばよかった」「他の会場も見ておけばよかった」と後悔してしまうケースも少なくありません。
せっかくの時間と労力を無駄にせず、最高の結婚式場を見つけるために、ブライダルフェア参加時の注意点後悔しないために、ぜひ知っておいてほしいポイントをこの記事でご紹介します。
私たちの経験や、多くのカップルを見てきたからこそお伝えできる、具体的なアドバイスを盛り込みました。
ブライダルフェア参加で後悔しないための「事前準備」
ブライダルフェアへの参加は、結婚式準備の大きな一歩です。
この一歩を後悔なく踏み出すためには、当日会場へ行く前にしっかりと準備をしておくことが何よりも大切になります。
準備を怠ると、せっかくのフェアもただの「見学」で終わってしまったり、必要な情報が得られずに時間だけが過ぎてしまったりする可能性が高まります。
どんな準備が必要なのか、具体的に見ていきましょう。
予約する前に確認したい「参加の目的」と「希望条件」
ブライダルフェアに参加する理由は人それぞれですが、まずは「なぜフェアに参加するのか」という目的を明確にしましょう。
「なんとなく結婚式場を見てみたい」という漠然とした気持ちで参加するのも良いですが、具体的な目的がある方がフェアで得られる情報は格段に増えます。
例えば、「二人の希望する結婚式のスタイルに合う会場を探したい」「具体的な費用感を知りたい」「気になる会場の雰囲気を確かめたい」など、目的をはっきりさせましょう。
そして、パートナーと二人で、どんな結婚式にしたいか、どんな雰囲気の会場が良いか、ゲストにどう過ごしてほしいかなど、具体的なイメージを共有しておくことが重要です。
「アットホームな雰囲気でゲストと近い距離で過ごしたい」「遠方のゲストが多いから駅からのアクセスは譲れない」「ガーデンでデザートビュッフェをしたい」など、具体的な希望を出し合うことで、会場選びの軸が定まります。
また、誰と参加するかも事前に考えておきましょう。
カップル二人だけでなく、親御さんと一緒に参加する方も増えています。
親御さんの意見も重要ですが、まずは二人でしっかりと希望を固めてから、必要に応じて親御さんと共有したり、一緒に参加したりする段取りを考えるのがおすすめです。
親御さんと行く場合のメリットとしては、経験者の視点からアドバイスをもらえたり、会場の雰囲気やスタッフの対応を客観的に見てもらえたりすることが挙げられます。
一方で、意見が食い違う可能性もあるため、事前に二人の希望や重視する点を伝えておくことが大切です。
多くのカップルは「なんとなく」でフェアに行きがちですが、目的が曖昧だと流されてしまいがちです。
特に「なぜその時期に挙げたいのか」をパートナーと共有しておくと、フェアでの質問も具体的になり、後々の後悔を防げます。
「桜が見たい」「紅葉の中で」といった季節の希望だけでなく、「年度末は仕事が忙しいから避けたい」「遠方のゲストが多いからアクセス重視」など、現実的な理由も考慮に入れると良いでしょう。
服装や持ち物、予約時間など当日の段取りをイメージしよう
ブライダルフェア当日の服装や持ち物も、事前に準備しておくと安心です。
服装は、特に決まりはありませんが、会場の雰囲気に合わせた清潔感のある服装がおすすめです。
フォーマルすぎる必要はありませんが、カジュアルすぎるTシャツやデニムなどは避けた方が無難でしょう。
特に試着体験がある場合は、脱ぎ着しやすい服装を選ぶとスムーズです。
また、会場内を歩き回ることが多いので、歩きやすい靴を選ぶことも重要です。
ヒールが高い靴だと疲れてしまったり、会場によっては移動が大変だったりすることもあります。
持ち物としては、筆記用具(メモ帳やペン)、カメラ(スマートフォンでもOK)、会場のパンフレットなどを入れる大きめのカバンは必須です。
気に入った場所や装飾、料理などを写真に撮っておくと、後で見返して比較する際に役立ちます。
スマートフォンでたくさん写真を撮る予定の方は、事前に充電をしっかりしておくか、モバイルバッテリーを持っていくと安心です。
意外と見落としがちなのが、スマートフォンの「容量」です。
会場の美しい景色や装飾、試食した料理などを写真や動画でたくさん撮ることになるので、事前に空き容量を確認しておきましょう。
また、夏場は冷たい飲み物、冬場は羽織るものなど、季節や当日の天気、会場の雰囲気に合わせた準備も忘れずに。
予約時間についても、フェアの内容によって所要時間が大きく異なります。
フルコース試食付きのフェアなどは、相談時間も含めると3時間以上かかることも珍しくありません。
次の予定を詰め込みすぎず、移動時間も考慮して余裕を持ったスケジュールを立てましょう。
複数のフェアをハシゴする場合は、特に移動時間を長めに見積もっておくと焦らずに済みます。
持ち物リストはテンプレート通りではなく、自分たちの気になるポイント(例えば、試着したいドレスのイメージ写真、会場の装飾で使いたい小物のリストなど)を追記していくと、より個別具体的なフェアになります。
質問リスト作成や見積もりの相場感を掴む予習のすすめ
ブライダルフェアで後悔しないためには、聞きたいことを事前に整理しておくことが非常に有効です。
会場のスタッフさんから説明を聞くだけでなく、自分たちから積極的に質問することで、知りたい情報をしっかりと引き出すことができます。
事前に質問リストを作成しておきましょう。
リストアップする質問内容は、料金、日程、キャンセル規定、持ち込み料、オプション、プラン内容、支払い方法、感染対策など、具体的な疑問点を書き出すと良いでしょう。
例えば、「このプランに含まれるものは何ですか?」「料理やドリンクをアップグレードすると、一人あたりどれくらい費用が増えますか?」「もしキャンセルする場合、いつまでに、どれくらいの費用がかかりますか?」「自分たちで手配したアイテムを持ち込むことはできますか?その場合、持ち込み料はかかりますか?」など、遠慮せずに気になることは全て書き出しておきましょう。
質問リストはカップルで分担して作成するのもおすすめです。
新郎は費用や契約面、新婦は装飾や演出、衣装など、それぞれが気になる点を出し合うと網羅的になります。
また、フェアでもらう見積もりが適正な金額なのか判断するために、事前に結婚式費用の相場感を掴んでおくことも大切です。
インターネットや結婚情報誌などで、希望するエリアやゲスト数、希望する結婚式のスタイルに応じた平均的な費用を調べておきましょう。
相場感を掴んでおけば、フェアでもらう見積もりを見たときに、「この項目が入っていないけど、実際はどれくらいかかるんだろう?」「この金額は相場と比べてどうなんだろう?」といった具体的な疑問を持つことができ、後で「見積もりから大幅に跳ね上がった!」という後悔を防げます。
見積もりは会場によって「最低限のプラン」で見せる場合と「ある程度人気のオプションを含めたプラン」で見せる場合があります。
相場感を掴んでおけば、「この項目が入っていないけど、実際はどれくらいかかるんだろう?」といった具体的な質問ができ、後で「見積もりから大幅に跳ね上がった!」という後悔を防げます。
ブライダルフェア当日を最大限に活かす「賢い回り方」
事前準備をしっかりしたら、いよいよブライダルフェア当日です。
当日は、会場の雰囲気を肌で感じたり、スタッフと直接話したりできる貴重な機会です。
ただ漠然と過ごすのではなく、最大限にフェアを活かすための賢い回り方を知っておきましょう。
当日の過ごし方次第で、その会場が自分たちに合っているかどうかをより深く見極めることができます。
試食会や試着体験をただ楽しむだけではもったいない!
ブライダルフェアの中でも特に人気の高い試食会や試着体験。
美味しい料理を味わったり、素敵なドレスを着てみたりと、楽しい時間ですが、これをただ楽しむだけで終わらせてしまうのは非常にもったいないです。
試食会は、ゲストへのおもてなしの要となる「料理」の質を確かめる絶好の機会です。
料理の味はもちろんですが、盛り付けの美しさ、温かいものは温かく、冷たいものは冷たく提供されているかといった「温度」への配慮、サービススタッフの対応や配膳のタイミングなども細かくチェックしましょう。
アレルギー対応や、お子様ゲストへのメニュー変更が可能かどうかも確認しておくと安心です。
試食会では、可能であれば他のゲストが食べている様子や、サーブするタイミングなども観察してみてください。
また、プランナーさんに「このメニューは変更できますか?」「アレルギー対応はどこまで可能ですか?」など、具体的な質問をすることで、柔軟性や対応力を確認できます。
試着体験は、自分がどんなデザインのドレスや和装が似合うのかを知る良い機会です。
会場の提携ドレスショップの雰囲気や、プランに含まれる衣装のラインナップも確認できます。
試着した姿を写真に残しておくと、後でパートナーと見返したり、他の会場の衣装と比較したりする際に役立ちます。
もし気になるドレスショップが他にあれば、持ち込み料についてもさりげなく確認しておくと良いでしょう。
試着できる衣装の種類やサイズが限られている場合もあるので、事前に確認しておくとスムーズです。
これらの体験を通して、「私たちの結婚式では、どんな料理でゲストをもてなしたいか」「どんな衣装を着たいか」といった具体的なイメージを膨らませることができます。
プランナーさんとの相談で引き出すべき重要情報
ブライダルフェアでは、会場のプランナーさんと直接話す機会があります。
このプランナーさんとの相談時間は、会場選びにおいて非常に重要な時間です。
なぜなら、結婚式準備はプランナーさんと二人三脚で進めることがほとんどだからです。
プランナーさんの話しやすさ、丁寧さ、こちらの要望をしっかりと聞き、それに沿った提案をしてくれるかなど、「相性」をしっかりと見極めましょう。
どんなに素敵な会場でも、プランナーさんとのコミュニケーションがうまくいかないと、準備期間中にストレスを感じてしまうこともあります。
事前に準備した質問リストを活用し、疑問点を一つずつクリアにしていきましょう。
曖昧な表現ではなく、「具体的に〇〇の場合はどうなりますか?」「このオプションを追加すると、費用はいくらになりますか?」など、具体的な金額や時期、対応について質問することが大切です。
特に、契約に関する確認は非常に重要です。
キャンセル規定、支払い時期、契約後の内容変更についてなど、デリケートな部分も遠慮なく質問しましょう。
後々のトラブルを防ぐためにも、疑問点はその場で解消しておくことが大切です。
強引な勧誘がないかどうかも、この相談時間で見極めることができます。
私たちの経験から言うと、プランナーさんとの会話の中で、「私たちの希望する結婚式のイメージ」を具体的に伝えることが大切です。
「アットホームな雰囲気で、ゲスト同士が自然に交流できるような式にしたい」と伝え