ブライダルフェア参加前に必ず知っておきたいマナーと注意点
結婚式場探しは、人生における一大イベント。
その第一歩となるブライダルフェアは、理想の結婚式を具体的にイメージするための貴重な機会です。
しかし、初めての参加となると、どのような服装で行けば良いのか、どんな質問をすれば良いのか、あるいは失礼な振る舞いをしてしまわないかなど、不安に思うことも多いでしょう。
せっかくの機会を最大限に活かすためには、事前の準備とマナーの理解が不可欠です。
この記事では、ブライダルフェアを心から楽しむために、知っておくべきマナーと注意点を、会場側からの視点も交えながら、どこよりも詳しく解説します。
会場スタッフに好印象を与えるための身だしなみと心構え
ブライダルフェアは、単に会場を下見するだけでなく、そこで働くスタッフの方々とのコミュニケーションも重要な要素です。
あなたの第一印象は、その後の相談や見学の雰囲気にも影響を与えかねません。
ここでは、会場スタッフに好印象を与えるための身だしなみと、フェアを楽しむ上での心構えについてお伝えします。
清潔感あふれる服装で、会場の雰囲気に合わせた装いを心がける
ブライダルフェアへの参加にあたり、服装に悩む方は少なくありません。
結論から言えば、「清潔感」が最も重要です。
高級なブランド品で着飾る必要はありませんが、シワや汚れのない、手入れの行き届いた服装を心がけましょう。
具体的には、男性であればジャケットを羽織る、女性であればワンピースやブラウスにきれいめのパンツやスカートといった、少し改まった印象の服装がおすすめです。
ただし、あまりにもかしこまりすぎると、かえって緊張してしまうことも。
会場の雰囲気や、フェアの内容(例えば、カジュアルなBBQスタイルのフェアなのか、フォーマルな試食会なのか)に合わせて、少しリラックスした装いでも問題ありません。
例えば、リゾート系の式場であれば、明るい色のシャツにチノパンといった爽やかなスタイルでも良いでしょう。
逆に、歴史あるホテルでのフェアであれば、よりフォーマルな装いが適しています。
迷った場合は、少しきれいめを意識しておけば間違いありません。
また、香水は控えめに。
他のゲストや、フェアで提供される料理の香りを損なわないよう、ほんのり香る程度に留めるか、無香料のものを選ぶのが賢明です。
足元も忘れずに。
靴を脱ぐ機会があることも考慮し、清潔で状態の良い靴を選びましょう。
「聞く」姿勢と「質問」の準備で、有意義な時間を過ごす
ブライダルフェアは、あなたの疑問や不安を解消し、理想の結婚式を具体化するための場です。
そのためには、積極的に「聞く」姿勢が大切です。
会場スタッフの説明を熱心に聞き、分からないことは遠慮なく質問しましょう。
しかし、闇雲に質問するのではなく、事前にいくつか質問を用意しておくことをおすすめします。
例えば、「この会場で一番人気のある挙式スタイルは何ですか?」「ゲストの年齢層はどのような方が多いですか?」といった、会場の特色やターゲット層に関する質問は、会場側も答えやすく、参考になる情報が得られるはずです。
また、ご自身の希望を具体的に伝えることも重要です。
「ガーデンでの挙式に憧れているのですが、雨天時の対応はどうなりますか?」「アレルギーを持つゲストがいるのですが、料理の対応は可能ですか?」など、具体的なシチュエーションを想定した質問は、より現実的なアドバイスを引き出すことに繋がります。
「自分たちの結婚式」をイメージしながら、気になることは何でも聞いてみましょう。
ただし、あまりにも個人的な質問や、他のゲストのプライバシーに関わるような質問は避けるようにしましょう。
また、フェアの進行を妨げるような長時間の質問も控えるべきです。
スタッフの方々も他の多くのカップルに対応しています。
限られた時間の中で、最も知りたい情報を効率よく引き出すことを意識しましょう。
ブライダルフェアで避けるべきNG行動と、賢く情報を引き出すコツ
ブライダルフェアは、結婚式場を比較検討する上で非常に役立つイベントですが、参加者のマナーや振る舞いによっては、会場側にマイナスな印象を与えてしまうこともあります。
ここでは、ブライダルフェアで避けるべきNG行動と、会場スタッフから賢く情報を引き出すためのコツをご紹介します。
見学中の行動に注意!会場を傷つけたり、汚したりしない
会場を下見する際には、「借りている」という意識を持つことが大切です。
展示されている装飾品に不用意に触れたり、椅子に乱暴に座ったりする行為は避けましょう。
特に、試食会や試着会など、実際に体験できる機会がある場合は、使用方法をしっかりと確認し、丁寧に扱うように心がけてください。
例えば、試着の際には、メイクやアクセサリーがドレスに付着しないよう注意が必要です。
また、会場内の設備や備品を傷つけたり、汚したりしないよう、細心の注意を払いましょう。
万が一、誤って何かをしてしまった場合は、すぐにスタッフに申告することが重要です。
隠してしまうと、後々大きな問題に発展する可能性があります。
「自分たちの結婚式」をイメージしながら、ゲストの立場に立って行動することが、会場側への敬意を示すことに繋がります。
例えば、お手洗いを利用する際も、きれいに使用し、使用後の備品を整頓するなど、日頃から心がけているマナーを実践することが大切です。
「とりあえず」参加はNG!下調べと目的意識で、会場との信頼関係を築く
「とりあえず色々な会場を見ておこう」という、漠然とした気持ちでブライダルフェアに参加するのは、あまりおすすめできません。
事前にいくつかの結婚式場について、ある程度の情報を集めておくことで、フェア当日に聞きたいことが明確になり、より有意義な時間を過ごすことができます。
例えば、ウェブサイトで会場の雰囲気や、提供しているプランなどを事前に確認しておくだけでも、当日スタッフに質問する内容が変わってきます。
「この会場のチャペルが素敵だと感じたのですが、どのような雰囲気で挙式が行われますか?」といった具体的な質問は、スタッフも喜んで答えてくれるはずです。
また、「この会場で本当に結婚式を挙げたい」という意欲を示すことは、会場側との信頼関係を築く上で非常に重要です。
単に情報を集めるだけでなく、「この会場の〇〇なところが気に入ったので、さらに詳しく知りたい」といった前向きな姿勢を見せることで、スタッフも親身になって相談に乗ってくれるでしょう。
「この会場だからこそ叶えられる結婚式」をイメージし、それをスタッフに伝えることが、よりパーソナルな提案を引き出す鍵となります。
例えば、過去にその会場で行われた結婚式の事例や、そこで使用されたオリジナルの演出などを聞くことで、自分たちの結婚式のイメージがより具体化するはずです。
ブライダルフェアを最大限に活用するための、知っておきたい「裏技」と心構え
ブライダルフェアは、結婚式場選びの大きなチャンスですが、参加するカップルによっては、ただ会場を見て回るだけで終わってしまうことも少なくありません。
ここでは、ブライダルフェアを最大限に活用し、理想の結婚式に近づくための「裏技」とも言える情報収集のコツと、フェアを楽しむための心構えについて、会場側の視点も交えてお伝えします。
「契約」を急かされないための、賢い情報収集術
ブライダルフェアに参加すると、会場側から「本日ご契約いただくと、特典があります」といった、契約を促されることがあります。
しかし、焦って即決する必要はありません。
「今日はあくまで情報収集に来た」というスタンスを崩さないことが重要です。
そのためには、事前にいくつかの会場を比較検討するつもりで参加しましょう。
例えば、いくつかの会場を回り、それぞれの会場で「一番気に入った点」と「少し気になった点」をリストアップしておくと、後で比較検討しやすくなります。
また、「契約」を急かされた際には、「他の会場もいくつか見学してから、改めて検討させていただきたい」と丁寧に伝えるようにしましょう。
多くの会場では、フェア当日だけでなく、一定期間内であれば特典が適用される場合もあります。
どうしてもその会場が気に入った場合は、特典の有効期限などを確認し、検討する時間を設けてもらうよう相談してみるのも良いでしょう。
「自分たちのペースで進めたい」という意思表示を、失礼なく伝えることが、後々のトラブルを防ぐことに繋がります。
例えば、フェアの最後に担当者の方に「本日は大変参考になりました。
数会場見学してから、改めてご連絡させていただきます。
」と伝えることで、相手も納得してくれるはずです。
「自分たちらしい」結婚式を見つけるための、プロからのアドバイスを引き出す方法
ブライダルフェアは、会場の設備やプランを知るだけでなく、結婚式に関するプロの意見を聞く絶好の機会です。
担当のウェディングプランナーは、数多くの結婚式に携わってきた経験を持っています。
彼らから、自分たちの希望やイメージを伝えることで、プロならではの視点からのアドバイスを得ることができます。
例えば、「ゲストに楽しんでもらえるような、オリジナリティのある演出を取り入れたい」といった漠然とした希望でも、担当者に伝えれば、具体的なアイデアを提案してくれるでしょう。
「自分たちの結婚式」のテーマや、ゲストにどのような気持ちで帰ってほしいかなどを、具体的に言葉にしてみましょう。
「アットホームな雰囲気で、みんなが笑顔になれるような結婚式にしたい」「感謝の気持ちを伝えられる、感動的な式にしたい」など、具体的なイメージを共有することで、プランナーもより的確な提案をしやすくなります。
また、「この会場だからこそできる、特別な演出はありますか?」と尋ねるのも効果的です。
会場によっては、その場所ならではの歴史やロケーションを活かした、オリジナルの演出を提供している場合があります。
「〇〇(会場名)らしさ」を活かした、唯一無二の結婚式を創り上げるためのヒントが、プロのアドバイスから得られるはずです。
例えば、歴史ある神殿がある会場であれば、伝統的な儀式を取り入れた結婚式の提案、自然豊かなガーデンがある会場であれば、季節の花々を活かした装飾や演出の提案など、会場の特性に合わせた具体的なアドバイスが期待できます。
まとめ
ブライダルフェアは、結婚式場探しにおける重要なステップであり、賢く活用することで、理想の結婚式にぐっと近づくことができます。
今回お伝えしたマナーや注意点を意識することで、会場スタッフとの良好な関係を築き、より有益な情報を引き出すことができるでしょう。
服装は清潔感を第一に、会場の雰囲気に合わせ、質問は事前に準備して具体的に。
そして何より大切なのは、「自分たちらしい結婚式」を創り上げたいという熱意を持って参加することです。
焦らず、楽しみながら、最高の結婚式場を見つけてください。