ブライダルフェア、何回行くのがベスト?理想の件数と賢い回数設定の秘訣
結婚式場探しは、人生における一大イベント。
数ある式場の中から理想の一軒を見つけるためには、ブライダルフェアへの参加が欠かせません。
でも、「一体何回くらい参加すればいいの?」「多すぎても大変だし、少なすぎても後悔しそう…」と悩む方も多いのではないでしょうか。
ブライダルフェアの件数は、カップルの結婚式準備の進め方や重視するポイントによって大きく変わってきます。
この記事では、一般的な目安となる参加回数から、あなたにぴったりのフェア回数設計図まで、具体的なアドバイスを交えながら徹底解説します。
賢くフェアを活用し、最高の結婚式準備を進めていきましょう。
ブライダルフェア参加の目安:1日あたりの理想と総数の考え方
ブライダルフェアへの参加回数について、多くの方が「1日あたり」「総数」という観点から悩むようです。
ここでは、一般的な目安と、それを自分たちに合わせて調整する考え方をご紹介します。
1日で回れるブライダルフェアの限界と効率的な回り方
まず、1日に参加できるブライダルフェアの件数について考えてみましょう。
結論から言うと、1日に2件以上回るのは、よほど条件が揃わない限りあまりおすすめできません。
その理由として、移動時間や各フェアの所要時間を考慮すると、1件あたり最低でも2~3時間は必要になるからです。
さらに、フェアの内容をしっかり理解し、疑問点を解消し、担当者とのコミュニケーションを深めるためには、余裕を持った時間配分が大切になります。
例えば、午前中にA式場でフェアに参加し、ランチを挟んで午後にB式場でフェアに参加するというプランは可能ですが、移動距離が近ければ近いほど、また、それぞれのフェアの開始時間がうまく合えば、という条件付きです。
「せっかく来たから」「色々見ておきたいから」と詰め込みすぎると、一つ一つのフェアの質が低下し、情報が混同してしまい、かえって判断を鈍らせてしまうことも少なくありません。
もし、どうしても短期間で多くの式場を比較したい場合は、「1日で2件まで」を基本とし、移動時間を考慮して、同じエリアの式場に絞るなどの工夫をすると良いでしょう。
また、事前に式場のウェブサイトで雰囲気やプランをある程度把握しておき、特に気になるポイントを絞って質問するという戦略も有効です。
理想的なブライダルフェア総数:後悔しないための回数設定
では、結婚式準備全体を通して、理想的なブライダルフェアの総数はどのくらいなのでしょうか。
これは、カップルの「どんな結婚式にしたいか」「どこを重視するか」によって大きく変わります。
一般的には、3~5件程度の式場を比較検討するカップルが多いようです。
このくらいの件数であれば、それぞれの式場の特徴を把握し、自分たちの希望との比較検討がしやすいと言われています。
しかし、「とにかく色々なアイデアを見てみたい」「理想のイメージがまだ曖昧」という場合は、もう少し多くても良いでしょう。
例えば、6~8件程度回ることで、これまで知らなかった演出や、自分たちが重視するポイントに気づくこともあります。
逆に、「どうしてもこの雰囲気の式場がいい」「すでにイメージが固まっている」という方は、2~3件で決まることもあります。
大切なのは、「数」よりも「質」です。
多くのフェアに参加しても、比較検討の軸が定まっていなければ、情報過多になり混乱するだけです。
「この式場は〇〇が魅力的だけど、△△は希望と違うな」「この式場の雰囲気はすごく好きだけど、予算的に厳しいかも」といった具体的な比較ができるようになるまで、納得のいく回数参加するのが一番です。
焦らず、自分たちのペースで進めることが、後悔しない結婚式準備への近道です。
ブライダルフェアで比較検討すべきポイントと、自分たちだけの「設計図」の作り方
ブライダルフェアに参加する目的は、単に式場の雰囲気を見るだけでなく、自分たちの理想の結婚式を実現するための情報を収集することです。
ここでは、比較検討すべき重要なポイントと、あなたたちだけの「設計図」の作り方について解説します。
式場ごとの「強み」と「弱み」を見抜く視点
ブライダルフェアでは、担当者から式場の魅力について様々な説明を受けます。
しかし、「良い点」ばかりを聞いていると、どうしても偏った情報になりがちです。
そこで、「この式場は、一体何が一番の強みで、逆にどんな点が弱みになりうるのか?」という視点を持つことが重要です。
例えば、ある式場が「ガーデンが自慢で、開放感あふれる演出ができます!」とアピールしていたとしましょう。
その「強み」は、まさにその式場の魅力ですが、一方で「雨天時はどうなるのか?」「ガーデンでの演出に特化しすぎると、他の部分(例えば、料理や内装)がおろそかになっていないか?」といった「弱み」や「懸念点」も同時に考える必要があります。
また、「お料理」は結婚式で非常に重要な要素の一つです。
フェアで試食できる機会があれば、味はもちろん、盛り付け、提供タイミング、アレルギー対応の柔軟性などをしっかり確認しましょう。
担当者には、「アレルギーを持つゲストがいるのですが、柔軟に対応してもらえますか?」といった具体的な質問を投げかけることで、その式場の対応力を見抜くことができます。
さらに、「スタッフの対応」も、式場選びの隠れた重要ポイントです。
フェアの担当者の言葉遣いや、質問への回答の丁寧さ、そして何よりも「この人たちに、自分たちの結婚式を任せたいと思えるか?」というフィーリングも大切にしましょう。
実際に結婚式当日に対応してくれる介添え人やサービススタッフの質も、フェアの雰囲気からある程度推測できることがあります。
自分たちの「理想」を具体化する「設計図」の作成
「どんな結婚式にしたいか」という漠然としたイメージを、具体的な「設計図」に落とし込むことで、式場選びの軸が明確になります。
この「設計図」は、参加するフェアごとに更新していくと、より精度の高いものになっていきます。
まず、「譲れない条件」と「できれば叶えたい条件」をリストアップしましょう。
例えば、「ゲストハウス形式で、プライベート感を重視したい(譲れない)」、「ガーデンでデザートビュッフェをしたい(できれば叶えたい)」といった具合です。
次に、「重視するポイント」ごとに、各式場を評価する項目を作成します。
例えば、以下のような項目が考えられます。
* 雰囲気:(例:ナチュラル、エレガント、和風など)
* 立地・アクセス:(例:駅からの近さ、駐車場、遠方ゲストの宿泊施設など)
* **料理:**(例:味、メニューの豊富さ、価格帯、アレルギー対応など)
* 費用:**(例:初期見積もり、追加料金の発生しやすさ、割引制度など)
* **スタッフの対応:**(例:丁寧さ、親身さ、提案力など)
* **演出・設備:**(例:ガーデン、プロジェクションマッピング、音響設備など)
* **衣裳・美容:**(例:提携ドレスショップの品揃え、持ち込み料など)
これらの項目について、フェア参加ごとに「◎(満足)」「〇(普通)」「△(不満)」などで評価し、具体的なコメントを書き加えていきましょう。
例えば、「料理:△(試食したが、期待したほどではなかった。
特に〇〇が物足りない)」といった具合です。
さらに、「この式場は〇〇が魅力だけど、△△の点で私たちのイメージとは少し違う」といった「比較検討のポイント」を明確に記録しておくと、後で見返したときに、なぜその式場を選ばなかったのか、あるいは選んだのかがすぐにわかります。
この「設計図」は、二人で共有できるクラウド上のノートや、共有ファイルなどで管理するのがおすすめです。
定期的に見返したり、新しい情報を書き加えたりすることで、ブレのない式場選びを進めることができます。
ブライダルフェア参加後の「内見」と「契約」へのステップアップ
ブライダルフェアへの参加で、ある程度気になる式場が絞れてきたら、次のステップは「内見」や「仮予約」、そして最終的な「契約」へと進みます。
ここでも、焦らず慎重に進めることが大切です。
「内見」でチェックすべき、フェアでは見えなかったリアルな視点
ブライダルフェアは、式場の魅力を最大限に引き出すためのイベントです。
そのため、実際の結婚式当日のイメージとは少し異なる場合があることも理解しておきましょう。
フェア参加後に「この式場、いいな」と感じた場合、「内見(下見)」を申し込むことを強くおすすめします。
内見では、実際に使用する披露宴会場や親族控室、ゲストの待合スペースなどを、よりリアルな視点で確認できます。
フェアで見た会場の雰囲気だけでなく、「実際にゲストが座った時に、どのように見えるか」「写真撮影の際に、どのような背景になるか」といった視点でチェックしましょう。
また、「トイレの清潔さ」や「授乳スペースの有無」、「バリアフリー対応」など、ゲストへの配慮が行き届いているかも、内見の際に確認しておきたいポイントです。
特に、年配のゲストや小さなお子様連れのゲストがいる場合は、これらの設備は非常に重要になります。
さらに、「音響設備」や「照明」の操作性、そして「控え室の広さや設備」なども、実際に触れて確認すると良いでしょう。
フェアでは説明を聞くだけで、実際に操作する機会は少ないかもしれません。
内見の際に、担当者に操作方法を教えてもらい、実際に試してみることで、より具体的なイメージが掴めます。
「この会場で、自分たちの結婚式を挙げている姿を想像できるか?」という視点で、じっくりと会場全体をチェックしてみてください。
「仮予約」と「契約」の判断基準:後悔しないための最終確認
ブライダルフェアや内見を経て、いくつかの式場が候補に残った場合、次に進むのは「仮予約」や「契約」です。
ここで焦って決めてしまうと、後々後悔する可能性もあります。
まず、「仮予約」は、あくまで「キープ」する権利であり、必ずしも契約しなければならないものではありません。
仮予約期間中に、他の式場との比較検討をしっかり行い、疑問点や不安な点をすべて解消できるように努めましょう。
「契約」に進む前に、必ず「初期見積もり」と「最終的な見積もり」の差額について、担当者に詳しく説明を求めましょう。
特に、「持ち込み料」や「装花」「映像演出」などの追加料金が発生しやすい項目について、具体的な金額や、どのような場合に費用が加算されるのかを明確に確認しておくことが重要です。
また、「契約内容」は、隅々までしっかりと確認してください。
万が一、キャンセルする場合の規定や、日取りの変更に関する条件なども、事前に把握しておくことが大切です。
「この式場で本当に満足できるか?」「この費用で、自分たちが納得できる結婚式が挙げられるか?」という最終的な問いを、自分たち自身に投げかけてみてください。
もし、「まだ迷っている」「他の式場ももう少し見てみたい」という場合は、無理に契約を急ぐ必要はありません。
担当者に正直に伝え、「検討期間をもう少しください」とお願いすることも可能です。
大切なのは、「この式場で結婚式を挙げることに、心から満足できるか」という、自分たちの気持ちに正直になることです。
まとめ
ブライダルフェアへの参加は、理想の結婚式場を見つけるための大切なプロセスです。
1日に参加する件数の目安は2件まで、総数としては3~5件程度を基本に、自分たちのペースで進めることが後悔しないための秘訣です。
フェアでは、式場の「強み」と「弱み」を見抜く視点を持ち、料理やスタッフの対応といった細部までチェックしましょう。
そして、二人で「設計図」を作成し、譲れない条件や重視するポイントを明確にすることで、ブレのない式場選びが可能になります。
フェア参加後は、内見でリアルな会場を確認し、仮予約や契約の段階では、見積もりや契約内容を隅々まで確認し、心から納得できる決断をすることが重要です。
焦らず、楽しみながら、最高の結婚式準備を進めていきましょう。