ブライダルフェアに行く前に読むべき“費用の落とし穴”

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ブライダルフェアに参加する前に知っておきたい、隠れた費用とその回避策

結婚式場探しを始めるにあたり、多くのカップルがまず訪れるのがブライダルフェアでしょう。
華やかな雰囲気の中で、理想の結婚式をイメージできる貴重な機会です。
しかし、この夢のような体験の裏側には、見落としがちな「費用の落とし穴」が潜んでいることをご存知でしょうか?「思っていたより高額になった…」と後悔しないためにも、ブライダルフェアに行く前に、そしてフェア中に、どのような点に注意すべきなのかを、具体的な事例を交えながら詳しく解説していきます。
この記事を読めば、賢く、そして納得のいく結婚式場選びができるはずです。

フェアで提示される見積もりの「見えない部分」とは?

ブライダルフェアで最初にもらう見積もりは、あくまで「基本プラン」であることがほとんどです。
ここに含まれていない、あるいは「オプション」として追加されることで、総額が大きく変動する項目がたくさん存在します。
例えば、料理のランクアップはもちろんのこと、ドリンクの種類やフリードリンクの範囲、装花の種類やボリューム、さらには映像演出や音響設備なども、標準仕様から変更することで費用が加算されていきます。

特に注意したいのは、「装花」に関する費用です。
ブーケや会場の装飾に使われる花は、季節や種類によって価格が大きく変動します。
フェアで見た華やかな装飾が、いざ見積もりになると、使用する花材のグレードやボリュームによって想像以上の金額になることも少なくありません。
「このお花、すごく素敵!」と心惹かれたものが、実は高価な輸入花だった、なんてこともあり得ます。
また、会場の広さや雰囲気によって、必要な装花の量も変わってきます。
担当者には「フェアで見たこのイメージで、予算内で実現できる範囲でのお花の種類を教えてください」と具体的に質問することが重要です。

さらに、「映像・音響」の演出も、意外と費用がかさむ項目です。
オープニングムービーやプロフィールムービー、エンドロールムービーといった映像演出は、式場の提携業者に依頼すると、クオリティは高いものの、その分費用も高額になりがちです。
手作りや、持ち込み可能な業者を探すことで、費用を抑えられる可能性があります。
また、音響設備についても、会場によっては追加料金が発生する場合があります。
BGMの選曲や、当日のオペレーターの手配なども、事前に確認しておきましょう。

そして、見落としがちなのが「サービス料」の適用範囲です。
多くの式場では、料理やドリンク、装花などの合計金額に対して一定の割合のサービス料がかかります。
このサービス料が、どの項目に適用されるのか、事前に確認しておくことが大切です。
例えば、持ち込み料が発生する場合、その持ち込み料にもサービス料がかかるのか、といった細かい点まで確認しておくと、後々のトラブルを防ぐことができます。

フェア当日に確認すべき「追加費用」のサインを見逃さない

ブライダルフェアでは、限られた時間の中で多くの情報を得ようと、つい舞い上がってしまいがちです。
しかし、興奮している時こそ、冷静に、そして具体的に質問を投げかけることが重要です。
担当者との会話の中で、将来的に追加費用が発生しうる「サイン」を見逃さないようにしましょう。

例えば、担当者が「このプランだと、〇〇は標準で含まれております」と説明する際に、「ということは、〇〇以外は別料金になるということですか?」と、含まれていない項目を具体的に確認することが大切です。
「基本プラン」という言葉の裏には、思いがけない追加項目が隠れていることがあります。

また、料理の試食がある場合、その内容が基本プランに含まれるものなのか、それともアップグレードされたものなのかを確認しましょう。
フェアで提供される料理が、実は一番高価なコースだった、というケースも少なくありません。
「この試食のコースは、基本プランのままでこの内容ですか?それともアップグレードされていますか?」と質問することで、実態を把握することができます。

さらに、「持ち込み料」に関する確認も必須です。
装花、引出物、ウェルカムグッズなど、自分たちで用意したいアイテムがある場合、持ち込み料がかかるのか、かかる場合はいくらなのかを事前に確認しておきましょう。
式場によっては、持ち込み料がかかる代わりに、式場指定の業者よりも安く済む場合もありますが、それが本当にそうなのか、担当者にしっかりと確認することが重要です。

そして、フェアの終盤に提示される「当日成約特典」や「限定プラン」にも注意が必要です。
これらは、その場で契約を迫るための強力なセールストークになり得ます。
「今日決めれば〇〇万円引き!」といった言葉に流されず、「この特典は、後日改めて相談しても適用されますか?」と確認しましょう。
即決を迫られて冷静な判断ができなくなる前に、一度持ち帰ってじっくり検討する時間を持つことが大切です。

二次会や前撮り、ハネムーンまで見据えた「トータルコスト」の考え方

結婚式にかかる費用は、結婚式場での披露宴・披露パーティーだけではありません。
二次会の会場費や飲食代、前撮り・後撮りの費用、さらにはハネムーンの費用まで含めた「トータルコスト」で考える必要があります。
ブライダルフェアで会場を決める際に、これらの関連費用についても、ある程度把握しておくと、後々の計画が立てやすくなります。

例えば、「二次会」の会場についてです。
もし披露宴とは別の場所で二次会を行う場合、その会場の予約や手配も自分たちで行う必要があります。
式場によっては、二次会会場の紹介や、会場費の割引といった特典を用意している場合もあります。
フェアの担当者に、「二次会を検討しているのですが、何かご紹介いただける会場はありますか?」と相談してみるのも良いでしょう。

また、「前撮り」や「後撮り」も、結婚式の思い出を形に残す大切なイベントです。
式場によっては、提携しているフォトスタジオがあり、割引プランが用意されていることもあります。
フェアの際に、「前撮りや後撮りについても相談したいのですが」と伝えて、どのようなプランがあるのか、費用はどのくらいかかるのかを確認しておくと良いでしょう。
ロケーションフォトや、スタジオでの撮影など、希望するイメージによって費用も変わってきます。

そして、忘れてはならないのが「ハネムーン」の費用です。
結婚式とハネムーンを同じ時期に計画する場合、結婚式の費用を抑えつつ、ハネムーンの予算を確保する必要があります。
式場によっては、ハネムーンの手配サービスを提供している場合もあります。
フェアの担当者に、「ハネムーンについても相談に乗っていただけますか?」と尋ねてみるのも良いかもしれません。

これらの「トータルコスト」を考慮することで、結婚式全体でいくらくらいかかるのか、より現実的な予算感を把握することができます。
ブライダルフェアは、単に結婚式場を決める場ではなく、結婚式という一大イベント全体を計画するスタート地点なのです。

まとめ

ブライダルフェアは、二人の門出を祝う素晴らしい機会ですが、その華やかさの陰には、思わぬ費用がかさむ「落とし穴」が潜んでいます。
今回ご紹介したように、見積もりの見えない部分、フェア当日に確認すべき追加費用のサイン、そして二次会やハネムーンまで見据えたトータルコストの考え方、これらをしっかりと把握しておくことで、後悔のない結婚式場選びができるはずです。
担当者とのコミュニケーションを密にし、納得いくまで質問を重ねることが、賢い式場選びの秘訣です。
二人の理想の結婚式を実現するために、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

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