「ゼクシィ掲載結婚式会場だけ」では決めない理由
結婚式場を探し始めると、まず手に取るのが『ゼクシィ』。
その圧倒的な情報量と信頼性から、多くのカップルが結婚式場選びの第一歩として活用しています。
しかし、「ゼクシィに載っている会場だから安心」と、それだけで結婚式場を決めてしまうのは、実はもったいないのです。
なぜなら、ゼクシィだけでは見えてこない、会場選びで本当に大切なポイントが数多く存在するからです。
この記事では、ゼクシィ掲載会場だけに絞ってしまいがちな落とし穴と、後悔しない会場選びのために知っておくべき独自の視点を、具体的なエピソードを交えながら詳しく解説していきます。
ゼクシィだけでは見落としがちな会場の「リアル」
ゼクシィは、結婚式場の魅力を最大限に引き出すための情報が満載です。
美しい写真、充実したプラン紹介、先輩カップルの体験談など、結婚式への憧れを掻き立てるコンテンツが豊富に揃っています。
しかし、紙媒体やWebサイトに掲載されている情報は、あくまで「演出された側面」であるということを忘れてはいけません。
実際にその会場で結婚式を挙げたカップルだけが知る、リアルな声や、写真では伝わりきらない細かな部分が、会場選びを左右する鍵となることがあります。
写真では伝わらない、会場の「空気感」と「スタッフの対応」
結婚式場選びにおいて、写真の美しさはもちろん重要です。
しかし、実際に会場に足を運んでみると、写真で受ける印象と大きく異なることがあります。
例えば、会場の広さや天井の高さ、自然光の入り具合、そして何よりも、その空間に漂う「空気感」は、実際に訪れてみないと肌で感じることができません。
あるカップルは、ゼクシィで見たチャペルがとても気に入って決めたものの、実際に訪れてみると、想像していたよりも天井が低く、少し圧迫感を感じたと話していました。
また、写真では笑顔のスタッフばかりが写っていますが、実際のスタッフの対応は、会場の印象を大きく左右します。
親身になって相談に乗ってくれるか、こちらの要望を丁寧に聞いてくれるか、といったスタッフのホスピタリティは、結婚式当日の安心感に直結する重要な要素です。
ゼクシィの誌面だけでは、この「生きた」スタッフの対応を把握することは難しいのです。
「掲載料」がプランに影響している可能性
結婚情報誌に掲載されるためには、会場側は一定の広告費を支払っています。
この掲載料が、直接的あるいは間接的に、提供されるプランの価格に反映されている可能性も否定できません。
もちろん、ゼクシィに掲載されているからといって、必ずしも割高になるわけではありませんが、「ゼクシィ限定プラン」のような謳い文句に惑わされず、他の会場と比較検討する姿勢が大切です。
ある会場では、ゼクシィの掲載料を賄うために、通常プランよりも若干、料理のランクが抑えられているケースがあるという裏話を聞いたことがあります。
これはあくまで一例ですが、情報源が一つだけでは、価格の適正さを判断する材料が限られてしまうのです。
「見学予約」への誘導が強すぎる場合
ゼクシィの誌面やWebサイトでは、多くの会場が「見学予約」を促しています。
しかし、中には、見学予約をさせるための情報提供に偏りすぎて、会場のデメリットや、プランに含まれないオプションについて、十分に説明されていないケースも考えられます。
例えば、ある会場では、ゼクシィの誌面では「アットホームな挙式が叶う」と紹介されていたものの、実際に見学に行くと、その「アットホームさ」を演出するために、追加で装飾費用がかなりかかることが判明したという話も耳にします。
「良い面」ばかりが強調され、本当に知りたい「現実的な側面」が見えにくくなっている可能性があることを理解しておく必要があります。
ゼクシィ以外で、会場選びの「解像度」を上げる方法
ゼクシィに頼りすぎず、より多角的な視点で会場を探すことで、自分たちにとって本当に理想の結婚式場を見つけることができます。
ここでは、ゼクシィ以外で、会場選びの「解像度」を上げるための具体的な方法をいくつかご紹介します。
これらの方法を組み合わせることで、よりリアルで、自分たちの希望に合った会場を見つけることができるはずです。
「卒花嫁・卒花婿」のリアルな口コミサイトやSNSの活用
ゼクシィの体験談も参考になりますが、より赤裸々な意見を知りたいのであれば、卒花嫁・卒花婿が投稿する口コミサイトやSNSの活用がおすすめです。
これらのプラットフォームでは、良い点だけでなく、改善してほしい点や、実際に経験したトラブルなども率直に語られていることがあります。
例えば、「料理の味が想像と違った」「引き出物の選択肢が少なかった」「雨天時の対応がスムーズでなかった」など、ゼクシィではなかなか拾えない生の声は、会場の隠れた側面を浮き彫りにしてくれます。
特に、写真付きで投稿されている口コミは、会場の雰囲気や装飾の参考にもなり、より具体的なイメージを掴むことができます。
ただし、口コミは個人の主観も大きいため、複数の情報源を比較検討することが重要です。
結婚式場紹介カウンターやコンシェルジュサービスの利用
結婚式場紹介カウンターやコンシェルジュサービスも、会場選びの強力な味方になります。
これらのサービスでは、経験豊富なコンシェルジュが、二人の希望や予算を丁寧にヒアリングし、それに合った会場を複数提案してくれます。
ゼクシィに掲載されていない、隠れた名会場や、穴場的な会場を紹介してもらえる可能性もあります。
また、コンシェルジュは、会場との交渉にも長けているため、よりお得なプランや特典を引き出してくれることも期待できます。
彼らは、各会場の最新情報や、プランの裏側まで熟知しているため、ゼクシィだけでは得られない専門的なアドバイスを受けることができます。
例えば、あるカップルは、コンシェルジュに相談したことで、ゼクシィには掲載されていない、以前から気になっていた隠れ家のようなレストランウェディング会場を紹介してもらい、理想の結婚式を実現しました。
「ブライダルフェア」への積極的な参加と「チェックリスト」の活用
ブライダルフェアは、実際に会場の雰囲気を感じ、料理を試食し、スタッフと直接話せる貴重な機会です。
ゼクシィで気になった会場はもちろん、気になっていなかった会場にも足を運んでみることで、新たな発見があることも少なくありません。
フェアに参加する際には、事前に自分たちの希望をまとめた「チェックリスト」を作成しておくと、効率的に会場を比較検討できます。
例えば、「料理の味」「スタッフの対応」「装飾の自由度」「アクセスの良さ」「費用の内訳」などを項目に入れ、各会場でチェックしていくのです。
さらに、フェアで得た情報は、すぐにメモを取ることを習慣づけましょう。
後でまとめて見返したときに、どの会場がどんな印象だったか、具体的に思い出せるようにしておくことが重要です。
特に、料理の試食は、「味」だけでなく「量」や「温かいものは温かく提供されるか」といった点も確認しておくと良いでしょう。
後悔しない会場選びのために、あなた自身が「情報収集の主導権」を握る
結婚式場選びは、人生における一大イベントです。
ゼクシィは素晴らしい情報源ですが、それを盲信するのではなく、自分たちが主体となって情報を集め、比較検討する姿勢が何よりも大切です。
この記事で紹介した方法を参考に、様々な角度から会場の情報を収集し、自分たちの目で見て、肌で感じ、心で確かめることで、きっと後悔のない、最高の一日を創り上げることができるはずです。
「直感」と「論理」のバランスが重要
会場選びにおいては、写真や口コミといった「論理」的な情報も重要ですが、それと同じくらい、会場に足を踏み入れた瞬間に感じる「直感」も大切にしてください。
初めて訪れた会場で、なぜか心が惹かれる、そんな「フィーリング」は、後々まで良い思い出として残る結婚式に繋がることが多いのです。
例えば、あるカップルは、ゼクシィで見ていた会場とは全く違う雰囲気の会場を、偶然見つけて見学したところ、その会場の温かい雰囲気と、何よりもスタッフの温かい人柄に魅了され、即決したそうです。
後日、その会場で挙げた結婚式は、まさに二人の理想そのものでした。
このように、論理的な情報収集と、心で感じる直感のバランスを大切にすることが、満足度の高い会場選びに繋がります。
「妥協点」と「譲れない点」を明確にする
結婚式場選びでは、予算や希望条件の全てを完璧に満たす会場を見つけるのは難しい場合もあります。
だからこそ、事前に「これだけは譲れない点」と「ある程度妥協できる点」を夫婦でしっかりと話し合っておくことが重要です。
例えば、「料理にはこだわりたいけれど、装花はシンプルでも良い」といった具合です。
この「譲れない点」が明確になっていれば、会場を比較検討する際の判断基準がぶれにくくなります。
ゼクシィに掲載されている会場だけを見ていると、どうしても「掲載されているから良い会場だろう」という先入観が働き、本来自分たちが重視すべきポイントが見えにくくなることがあります。
自分たちの優先順位を明確にし、それを基準に会場を評価することで、より後悔のない選択ができるでしょう。
「式場見学」は、単なる下見ではなく「体験」
式場見学は、単に会場の設備を確認するだけでなく、そこで結婚式を挙げた自分たちの姿を想像する「体験」です。
スタッフとの会話を通して、自分たちがどのようなサポートを受けられるのか、どんな雰囲気で一日を過ごせるのかを具体的にイメージすることが大切です。
例えば、チャペルで模擬挙式を体験させてもらったり、披露宴会場で実際にテーブルに座ってみたりすることで、よりリアルな結婚式当日のイメージが湧きやすくなります。
また、会場のスタッフに、「もし私たちがここで結婚式を挙げるとしたら、どんな一日になりますか?」と問いかけてみるのも良いでしょう。
そうすることで、会場側も二人の希望をより深く理解し、具体的な提案をしてくれるはずです。
この「体験」を通して、会場との相性を確かめることが、ゼクシィだけでは得られない、真の会場選びに繋がるのです。
まとめ
結婚式場選びにおいて、『ゼクシィ』は確かに強力な情報源ですが、それだけに頼ってしまうと、見落としてしまう大切なポイントが数多く存在します。
写真や誌面の情報だけでは伝わりきらない会場の「空気感」や「スタッフの対応」、そして「掲載料」がプランに与える影響など、リアルな側面を把握するためには、より多角的な情報収集が不可欠です。
卒花嫁・卒花婿の口コミサイトやSNS、結婚式場紹介カウンターの活用、そして何よりも、実際に会場に足を運んで行うブライダルフェアへの積極的な参加が、会場選びの「解像度」を格段に上げてくれます。
自分たちが「譲れない点」と「妥協できる点」を明確にし、論理的な情報と直感のバランスを取りながら、式場見学を単なる下見ではなく「体験」として捉えることで、きっとあなたたちにとって最高の結婚式場を見つけることができるでしょう。
ゼクシィを賢く活用しつつも、自分たちが情報収集の主導権を握ることが、後悔しない結婚式場選びの鍵となるのです。