結婚式の相場は?費用の内訳と分担まで完全ガイド

ウェディングプランナーと結婚式の予算を相談するカップルの打ち合わせ風景
目次

結婚式の費用はどれくらい?全体相場と平均費用のリアル

結婚式を考えるとき、多くのカップルが最初に気になるのが「実際いくらかかるのか?」という費用面です。
理想を詰め込んだ挙式を叶えるためには、ある程度の予算を確保しておく必要がありますが、その目安を知ることで無理のない計画を立てることができます。
特に、結婚式の相場や平均費用を知ることは、現実的なプランニングの第一歩となります。

全国的な平均額としては、挙式・披露宴・披露パーティーをすべて含めた総額で約300〜350万円程度が目安とされています。
ただし、これは招待人数や地域、会場の種類、演出内容によって大きく変動するため、自分たちの希望に沿った形にカスタマイズする中で、費用が増減していく傾向があります。

さらに最近では、コロナ禍をきっかけに少人数婚やフォトウェディングなど、従来とは異なるスタイルを選ぶカップルも増えており、それに伴い費用のかけ方にも多様化が見られます。
全体的な傾向として、「高くても満足度を重視する層」と「必要最低限でシンプルに行いたい層」に分かれる傾向が強まっているのが現状です。

最新データから見る全国平均の結婚式費用

ブライダル業界の調査によると、最近の全国平均費用は約320万円前後とされており、以前と比べてややコンパクトになった印象があります。
特に若年層を中心に、予算を抑えつつも「自分たちらしい式を挙げたい」というニーズが増加しているため、無理のない範囲で結婚式を楽しむカップルが増えているのです。

費用の中でも大きな割合を占めるのが、料理や飲み物、衣装、装花、会場使用料などの基本的な項目。
ここに、演出や写真撮影、映像上映などのオプションが加わることで、トータルの金額はさらに上がっていきます。
「相場通りで収まる」と思っていたのに、最終的に大幅に予算オーバーしてしまったという声も少なくありません。

結婚式の準備を始める前に、全体の平均費用と、自分たちの理想に必要なアイテムや演出をリストアップしておくことで、より現実的な予算感を掴むことができます。

人数によってどう変わる?ゲスト数別の目安と内訳

スイーツビュッフェを楽しむゲストと、新郎新婦がデザートを選ぶ様子

招待するゲストの人数は、結婚式の総費用に大きく影響します。
一般的には、ゲスト一人あたりの単価が約3万円〜4万円程度とされており、人数が多ければその分、料理や引き出物、飲み物の費用も比例して増加していきます。

例えば、50名規模の式であれば料理単価を1万5千円、引き出物を5千円程度に設定した場合、それだけで約100万円以上がかかる計算になります。
加えて会場使用料や装花、スタッフ費用などを含めると、100名規模であれば300万円を超えることも珍しくありません。

最近では家族や親族のみで行う20〜30名規模の少人数婚も増えており、その場合の費用は200万円未満で収まることもあります。
人数を抑えることで1人あたりの質を高めたり、演出にこだわる余裕を持てる点もメリットの一つです。
予算とのバランスを取りながら、自分たちにとってベストな規模を見極めることが大切です。

エリアごとの地域差と会場タイプによる金額の違い

結婚式の費用は、開催する地域によっても大きく異なります。
都市部では会場費用や人件費が高くなる傾向があり、首都圏や関西圏では全国平均を上回ることも多いのが実情です。
一方、地方では比較的リーズナブルな価格帯で充実した内容の式を挙げることができる場合もあります。

また、選ぶ会場のタイプによっても費用は大きく変動します。
ホテルウェディングの場合、格式やホスピタリティの高さが魅力ですが、1人あたりの単価が高めに設定されることが多く、トータルで見てもやや割高になる傾向があります。
それに対し、レストランウェディングはカジュアルかつ柔軟なプランが組めることが多く、全体の費用を抑えやすいという特徴があります。

ただし、レストランでは音響設備や控室の数に制限がある場合もあるため、必要な機能とのバランスを取ることが重要です。
同じ予算でも「どこで、どんなスタイルで挙げるか」によって満足度は大きく変わるため、事前に見積もりを取り、複数の会場を比較することをおすすめします。

結婚式費用の内訳と注意点―意外と見落としがちなポイント

カップルが結婚費用の計画を立てる様子

結婚式の予算を組む際、多くの人が見落としがちなのが「基本プランに含まれていない追加費用」です。
見積書を見たときに「意外と安いかも」と感じても、最終的に支払い金額が跳ね上がるケースは少なくありません。
その要因の多くは、衣装や演出、装飾、持ち込み料、さらには開催時期や曜日による料金差など、オプションや条件によって変動する部分に隠れています

ブライダルフェアや初回の打ち合わせで提示される見積りには、最低限のサービスしか含まれていないことが多く、実際の希望に合わせて内容をアップグレードすると費用がどんどん増えていきます。
だからこそ、最初の段階から「どの部分が固定で、どこが変動するのか」を把握しておくことが大切です。

また、会場によっては持ち込み制限が厳しかったり、装飾や演出に使えるアイテムが限定されていることもあります。
柔軟な対応ができるかどうかを確認することで、想定外の出費を防ぐことができます
次に、それぞれの費用項目について詳しく見ていきましょう。

衣装や装花、演出などオプションで変わる費用

結婚式に欠かせないウエディングドレスやタキシードの費用は、選ぶデザインやブランドによって大きく差が出ます。
プラン内に含まれている衣装は、ごく基本的なタイプであることが多く、好みのドレスに変更するには追加で10万円〜30万円程度がかかることもあります
さらに、最近は「お色直しでドレスをもう1着着たい」という希望も多く、ドレス2着目の追加には別途料金が発生するのが一般的です

新郎側のタキシードも、ブランドやスタイルによって価格が変動し、シンプルなものでもレンタルで5万円前後、こだわると10万円以上になることも
また、装花のグレードを上げることで会場全体の雰囲気が華やかになる反面、テーブルごとに花の種類や量を変更すると、その分コストも比例して上がっていきます

演出も忘れてはならないポイントで、例えばキャンドルサービスやバブル演出、プロジェクションマッピングなどを取り入れると、1つあたり数万円単位で費用が加算されることがあります。
理想の雰囲気を実現するには、どこまでが自分たちのこだわりなのかを整理し、費用とのバランスを見極めることが大切です

持ち込みや上映、音楽など追加でかかる費用とは

意外と見落とされがちなのが、持ち込みや上映、音楽に関する追加費用です。
結婚式場の中には、外部業者のアイテムを持ち込むと「持ち込み料」が発生するケースが多く、ドレスやカメラマン、引き出物など1点あたり数千円〜数万円の追加料金がかかることもあります。
持ち込みを検討している場合は、必ず事前に会場のルールを確認しておきましょう。

また、プロフィールムービーやエンドロールなどを上映する際には、映像上映費が別途発生することがあり、これも見積り外になっていることが多い項目です
さらに、披露宴中に好きな楽曲を使用する場合には、音楽著作権料が発生する場合もあり、著作権管理団体に使用料を支払う必要があることもあります。

加えて、演出アイテムに関しても、例えばスモークマシンやドライアイスなどの特殊演出は、基本プランに含まれていないことが多く、1アイテムにつき数万円の追加費用がかかることがあります。
これらの費用は、一見細かく見えるかもしれませんが、積み重なると数十万円単位で予算に影響を与えるため、軽視できません

シーズンや曜日による価格の変動にも要注意

結婚式費用は、開催する「時期」や「曜日」によっても大きく変わることがあります。
特に人気の高い春や秋のハイシーズンは、式場の予約が集中するため、プラン料金自体が高く設定されていたり、割引が適用されない場合も多いです。
逆に、真夏や真冬などオフシーズンに挙式を行うことで、同じ内容でも数十万円のコストダウンが可能になるケースもあります

また、曜日によっても料金差が出るのが一般的です。
土曜・日曜・祝日は需要が高く、週末料金として上乗せされることが多いのに対し、平日であれば同じ会場・プランでも割安に利用できることがあります。
さらに、時間帯によっても料金が異なることがあり、夕方からのナイトウェディングは昼間よりも費用を抑えやすい傾向があります

貸切タイプの会場を選んだ場合には、貸切料が別途発生することもあるため、「自由度の高い演出ができる代わりに、費用はやや高くなる」ということを頭に入れておきましょう
同じ式場でも、タイミングやプランの選び方次第で、費用に大きな差が生まれるのです。
理想の時期とコストのバランスを見ながら、柔軟に検討していくことがポイントです。

新郎新婦と親族、誰がどこまで負担する?現代の費用分担事情

自宅のリビングで結婚式の資料を見ながら楽しそうに準備をするカップルのイラスト

結婚式の費用を考える上で、避けて通れないのが「誰がどこまで負担するのか」という問題です。
昔ながらの慣習では、親がある程度の費用を負担することが当たり前とされていましたが、今の時代では価値観や家族のスタイルも多様化しています。
そのため、結婚式費用の分担方法は家庭ごとに大きく異なるのが実情です

最近では、ふたりで結婚式を主導し、全額を自分たちでまかなうカップルも少なくありません。
一方で、親御さんが「一生に一度のことだから」と援助を申し出てくれることもあり、両家の意向をすり合わせる話し合いが必要となる場面も多く見られます
式のスタイルや規模、親族の考え方に応じて分担の形が変わるため、最初の段階からオープンに相談できる関係性を築いておくことが大切です。

費用の全体像が見えた段階で、具体的な負担額を決めることでトラブルを防ぐことができ、準備もスムーズに進みます。
次に、親族の負担の実情や、新郎新婦の予算工夫、そして二次会に関する追加費用について詳しく見ていきましょう。

親御さんの援助はどのくらい?親族負担の現状と傾向

結婚式における親族の負担割合は、家庭の事情や地域の文化によって大きく異なります。
最近の口コミ調査によると、親からの金銭的援助があったカップルは全体の約7割にのぼり、その額は平均して100万円〜150万円程度
ただし、これは「両家で均等に出し合う」ケースもあれば、「片方の親だけが支援する」といったケースもあり、明確なルールは存在しません。

援助の目的もさまざまで、「ドレス代を出してくれた」「会場費を一部負担してもらった」など、部分的なサポートという形も多く見られます
一方で、親世代のなかには「費用はふたりで負担すべき」という考えを持つ方も増えてきており、親族負担が減少傾向にあるというデータも存在します。

どちらにせよ、援助を受ける場合は「どこに使うか」を明確にして感謝の気持ちを伝えることが大切です
また、親御さんが無理なく援助できるよう、早めに予算の相談をすることが信頼関係の構築にもつながります。

自己負担で叶える結婚式の予算感と工夫

すべての費用を新郎新婦が自己負担でまかなうスタイルも、今では決して珍しくありません。
特に共働きのカップルや、結婚式に対する価値観がしっかりしているふたりにとっては、自分たちの理想を実現しやすい手段といえるでしょう。
ただし、300万円前後の費用を自己負担するとなると、それなりの工夫と準備が求められます

ひとつの方法としては、会場との費用交渉によって見積もりを調整すること
例えば、希望する撮影プランの内容を簡素にすることで10万円単位の削減が可能になったり、メイクオプションを標準の内容に戻すことでコストを下げられることもあります。
中には「打ち合わせ時の価格は高かったけど、交渉次第で値引きしてもらえた」という事例も多く見受けられます。

また、衣装のセレクトや引き出物の見直しなど、細かい部分でコストを抑える工夫を積み重ねることが、全体の費用に大きく影響します
大切なのは「削る」ことではなく、「メリハリをつけて満足度を保つ」こと。
自分たちにとって本当に大事な要素を見極める目が問われます。

二次会の費用は別?追加料金の注意点とは

披露宴とは別に、友人や同僚を招いて行う二次会も結婚式の大きなイベントのひとつです。
ただし、二次会にかかる費用は、挙式・披露宴とは別予算として考える必要があります
一般的に、会場レンタル費や料理・飲み物、司会者や景品の準備費などを含めて30万円〜50万円程度が相場とされています。

多くの場合、ゲストからの会費で費用をまかなう形をとりますが、不足分は新郎新婦が負担することが多く、想定外の出費になることも
また、二次会の幹事を外部業者に依頼する場合には、代行手数料が発生し、さらに5万円〜10万円程度の追加料金がかかることもあります。

特に注意したいのが、披露宴との時間や場所の移動をスムーズに設定しないと、キャンセルや遅刻が発生して、結果的に費用対効果が悪くなるケース
二次会までをトータルで企画することで、全体の満足度と費用バランスを最適化することができます。

二次会の追加費用は意外と大きくなりやすいため、挙式前の段階からしっかり予算を組み、自己負担が増えすぎないよう調整することがポイントです

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