ウェディングプランナーが合わないと感じる理由とは?
結婚式の準備は、人生の中でも特に大切なイベントのひとつ。理想の結婚式を叶えるためにウェディングプランナーと二人三脚で進めていくものの、「なんだか合わない」と感じることもある。
結婚式の準備には多くの決定事項があり、その都度プランナーと密に連携を取る必要があるため、プランナーとの相性や進め方が合わないと、大きなストレスにつながることも少なくない。
では、具体的にどのようなケースで「合わない」と感じることが多いのか、詳しく解説していこう。
打ち合わせがスムーズに進まないケース
希望を理解してもらえない
ウェディングプランナーと話し合っているはずなのに、伝えた希望がなかなか反映されないと感じることがある。「ナチュラルな雰囲気にしたい」「シンプルで洗練されたスタイルを希望」と伝えても、提案される内容がまるで違うものだったり、具体性がなく曖昧なままだったりすると、ストレスが溜まってしまうものだ。
結婚式は自分たちの理想を形にする場であり、希望がうまく伝わらないと、納得のいく準備ができなくなってしまう。
例えば、「ゲストにリラックスしてもらいたいので、カジュアルな雰囲気にしたい」と伝えたにもかかわらず、フォーマルなプランばかりを提案されると、意見を尊重してもらえていないと感じることもある。
こうしたミスマッチが続くと、「このプランナーで大丈夫なのか?」という不安が募ってしまうだろう。
進行が遅く、準備に不安を感じる
結婚式の準備は、タイミングを逃すと後戻りできないものも多い。ドレス選びや招待状の発送、会場の装飾プランの決定など、決めるべきことが山積みなのに、打ち合わせが遅れたり、返答がなかなか来なかったりすると、不安が募る。
特に、新人プランナーの場合は経験が浅く、段取りが悪いために進行が遅れがちになることもある。
例えば、招待状のデザインを決めたのに、印刷の発注が遅れ、結果的にゲストへの発送がギリギリになってしまった…というケースも。
こうした小さな遅れが積み重なると、結婚式当日に向けての信頼感が揺らぎ、「このままで大丈夫なのか?」という気持ちが強くなってしまうのだ。
提案力の不足がストレスになることも
予算やコンセプトに合った提案がない
結婚式は、限られた予算の中で最高の一日を作り上げるもの。しかし、プランナーがこちらの予算や希望を考慮せず、実現不可能なプランばかり提示してくると、話し合いがスムーズに進まない。
例えば、「予算内でシンプルながら華やかにしたい」と伝えているのに、高額なオプションばかり勧められると、「本当に私たちのことを考えているのか?」と疑問を抱いてしまうだろう。
また、コンセプトを決めたのに、それに合わない提案が続くと、方向性がブレてしまい、準備が進めにくくなることもある。
理想の結婚式を実現するためには、プランナーがこちらの要望を的確にくみ取り、現実的な選択肢を提示してくれることが重要だ。
相談しても新しいアイデアが出てこない
ウェディングプランナーに相談する理由のひとつは、自分たちでは思いつかないようなアイデアをもらうこと。経験豊富なプランナーであれば、希望を踏まえつつ、トレンドや意外性のあるアイデアを提案してくれるものだ。
しかし、毎回同じような提案ばかりだったり、質問をしても「特におすすめはありません」といった曖昧な返答が続いたりすると、頼りなさを感じてしまう。
特に、「ゲストが楽しめる演出をしたい」と相談した際に、一般的なキャンドルサービスやフォトブースの話しか出てこないと、「もっとユニークな提案が欲しかったのに」とがっかりしてしまうこともある。
プランナーの提案力の有無は、結婚式の満足度を大きく左右する要素のひとつだ。
性格や価値観の相性が影響することも
こだわりを伝えても否定される
結婚式には、それぞれのカップルが大切にしたいこだわりがある。例えば、「親への感謝を伝える時間をしっかり取りたい」「手作りの装飾を取り入れたい」といった希望を伝えたときに、「それはあまりおすすめしません」と否定されると、気持ちが冷めてしまうものだ。
プランナーの意見も大切だが、新郎新婦の気持ちに寄り添いながら進めてくれることが重要である。
たとえ経験豊富なプランナーでも、「過去の経験からすると、これは微妙かもしれませんね」といった言い方をされると、自分たちの意見が軽視されているように感じてしまうこともある。
信頼関係を築くためには、意見を尊重しながら、より良い提案をしてくれるバランス感覚が必要だ。
意見を押し付けられてしまう
一方で、プランナーの意見が強すぎて、新郎新婦の希望が後回しにされてしまうケースもある。「この演出は今流行っているので絶対おすすめですよ」と半ば強引に決められたり、「普通はこうするものです」と決めつけられたりすると、納得できないまま準備を進めることになってしまう。
結婚式はカップルが主役であり、プランナーの意見を押し付けられるものではない。
例えば、シンプルな装飾を希望していたのに、「華やかな装飾が映えるので、こちらが絶対おすすめです」と強引に変更を求められると、違和感を覚えるものだ。
もちろん、プロとしての意見は大切だが、あくまで新郎新婦の想いを尊重しながら提案することが求められる。
ウェディングプランナーが合わないと感じたときの対処法

ウェディングプランナーとの相性が合わないと感じたとき、焦らず冷静に対応することが大切だ。結婚式の準備は長期間にわたるため、途中でストレスを感じてしまうと、当日を心から楽しめなくなってしまう可能性がある。
「合わない」と感じたときには、まずその原因を明確にし、適切な対処法を考えることが重要だ。 ここでは、具体的な対処方法について解説していく。
まずは具体的な不満を整理する
何が原因で「合わない」と感じているのか明確にする
ウェディングプランナーとの間に違和感を覚えたとき、その感情の正体をはっきりさせることが大切だ。なんとなく「違う気がする」と思うだけでは、適切な対処ができず、不満が積み重なる一方になってしまう。
例えば、「打ち合わせがスムーズに進まない」「希望をきちんと聞いてくれない」「提案が乏しい」「態度がそっけない」など、具体的なポイントを整理してみると、対策が見えてくることが多い。
また、ウェディングプランナーの経験年数やスタイルによって、対応の仕方が異なることもある。 新人プランナーの場合、まだ経験が浅いため、慎重すぎてなかなか決断できないことがある。
一方、経験豊富なプランナーは、効率を重視するあまり、細かい希望に対してあまり柔軟ではないケースもある。どのような点で合わないと感じているのかを明確にし、それが解決できる問題なのかを判断することが大切だ。
自分の理想とどの部分がズレているのか考える
「合わない」と感じる理由は、プランナーの対応だけでなく、自分たちの理想とのギャップにあることも多い。
例えば、「おしゃれなガーデンウェディングを希望していたのに、プランナーは室内の装飾ばかり提案してくる」など、方向性の違いが原因であることも考えられる。
このような場合は、まず自分たちの希望を改めて整理し、どの部分がズレているのかを明確にすることが大切だ。 具体的なイメージがあれば、プランナーに再度伝えることで解決することもある。
イメージ写真や参考資料を用意するのも効果的な方法のひとつだ。
打ち合わせの進め方を工夫する
伝え方を変えてみることで解決する場合もある
ウェディングプランナーとの意思疎通がうまくいかない場合、伝え方を工夫するだけでスムーズに進むこともある。例えば、「シンプルな装飾がいい」と伝えても、プランナーによって解釈が異なり、イメージ通りに伝わらないことがある。
その場合、「このような雰囲気の写真のようにしたい」「このドレスと合う装飾を考えてほしい」など、具体的なイメージを伝えることで、意図がより明確になる。
また、「この演出が気になるけれど、どう思いますか?」といった形でプランナーの意見を引き出すのも有効な方法だ。
プランナーが積極的に提案してくれない場合でも、質問を投げかけることで、より良いアイデアが生まれることがある。
具体的な希望をリストアップして共有する
打ち合わせの際、口頭で希望を伝えるだけでは、細かい部分が伝わりにくいことがある。そのため、あらかじめ自分たちの要望をリストアップし、書面で共有するのもひとつの方法だ。
例えば、「ゲストとの距離を大切にしたいので、円卓ではなく長テーブルを採用したい」「挙式の際に両親への手紙を読む時間をしっかり取りたい」など、具体的な内容をまとめておくと、認識のズレを防ぐことができる。
また、打ち合わせ後に「今日話した内容をまとめて共有してもらえますか?」とお願いするのも効果的だ。
プランナーとの認識をすり合わせることで、次回以降の打ち合わせがスムーズになる可能性が高まる。
担当変更や相談を検討するのも一つの方法
プランナー変更の可否を式場に確認する
どうしてもプランナーと合わないと感じる場合、担当者を変更できるか式場に相談してみるのもひとつの方法だ。 ほとんどの式場では、プランナーの変更は可能だが、そのためには具体的な理由を伝える必要がある。
「進行が遅くて不安」「こちらの希望が反映されない」といった点を具体的に伝え、どうすれば解決できるのかを相談してみるとよい。
プランナーの変更を申し出る際には、「担当を変えてほしい」と直接伝えるのではなく、「ほかのプランナーの意見も聞いてみたい」と相談する形にすると、スムーズに進むことが多い。
式場側も、新郎新婦が納得して結婚式を迎えられることを最優先に考えているため、適切な対応をしてくれる可能性が高い。
信頼できるスタッフに相談してみる
プランナーの変更が難しい場合でも、式場の別のスタッフに相談することで解決の糸口が見つかることもある。
例えば、打ち合わせの進め方について悩んでいる場合、式場の支配人やベテランスタッフに相談すれば、適切なアドバイスをもらえることもある。
また、プランナーと相性が合わないと感じても、他のスタッフが間に入ることで、コミュニケーションがスムーズになることもある。
「この部分について、もう少し詳しく提案が欲しい」「進行が遅れがちなので、サポートをお願いできるか」といった形で、具体的な要望を伝えてみるとよい。
理想のウェディングプランナーと出会うために

結婚式の成功は、ウェディングプランナーとの相性にかかっていると言っても過言ではない。信頼できるプランナーと出会えれば、準備の過程もスムーズになり、当日を心から楽しむことができる。
しかし、どのプランナーが自分たちに合っているのかを見極めるのは簡単ではない。そこで、理想のプランナーと出会うためのポイントを詳しく解説していこう。
事前にプランナーの対応をチェックする
打ち合わせ前に過去の実績や口コミを確認する
ウェディングプランナーを選ぶ際、事前にその人の実績や口コミを調べることが重要だ。特に、過去に担当した結婚式の事例をチェックすることで、そのプランナーの得意なスタイルが分かる。
例えば、ナチュラルウェディングを希望しているのに、過去の事例がラグジュアリーな演出ばかりの場合、自分たちの理想とは異なる可能性がある。
また、口コミサイトやSNSのレビューも参考になる。実際にそのプランナーに担当してもらったカップルの感想を読めば、「提案力がある」「打ち合わせがスムーズ」「細かい要望にも対応してくれた」 など、リアルな評判を知ることができる。
ただし、口コミは個人の感じ方による部分もあるため、極端に良い・悪い評価だけで判断せず、全体的な傾向を見極めることが大切だ。
初回相談で相性や提案力を見極める
プランナーと初めて会うときは、ただ話を聞くだけでなく、「この人とならスムーズに準備が進められそうか?」という視点を持つことが重要だ。
例えば、質問をしたときにすぐに的確な答えが返ってくるか、こちらの話をしっかり聞いてくれるかどうかをチェックしよう。
さらに、初回相談ではプランナーの提案力を確認することも大切だ。 例えば、「ゲストとの距離が近いアットホームな式にしたい」と相談したときに、「最近はこういう演出が人気ですよ」「この会場ならこんな工夫ができます」と具体的なアイデアが返ってくるプランナーは頼りになる。
一方で、「それならシンプルな装飾がいいですね」と抽象的な返答しかしない場合、提案力が乏しい可能性がある。
初回相談では、自分たちの希望を率直に伝え、プランナーの反応をしっかり観察することで、相性の良し悪しを判断できる。
新人プランナーでも安心できるポイントを知る
経験が浅くてもサポート体制がしっかりしていれば問題なし
新人プランナーだからといって、必ずしも不安に思う必要はない。大切なのは、そのプランナーがしっかりとしたサポートを受けながら対応しているかどうか。
経験が浅いプランナーでも、ベテランの先輩がフォローしていたり、式場全体のサポート体制が整っていれば、安心して任せることができる。
例えば、新人プランナーが担当する場合でも、「この部分については経験豊富なスタッフと一緒に確認します」といったフォローがあるかどうかをチェックしてみよう。
また、打ち合わせの際に「先輩プランナーと一緒に打ち合わせを進めてもらうことは可能ですか?」と聞いてみるのも一つの方法だ。
新人プランナーには、フレッシュな視点や細やかな対応が期待できることも多い。経験が浅くても、一生懸命対応してくれる姿勢が見られるなら、大きな問題にはならないだろう。
チーム全体の対応力を確認する
プランナーのスキルだけでなく、式場全体のチームワークが整っているかも重要なポイントだ。
例えば、プランナーだけではなく、会場のコーディネーターや料理担当者、音響スタッフなどが連携を取れているかどうかによって、当日のスムーズな進行が変わってくる。
特に、新人プランナーが担当の場合でも、「この会場ではどんなチームで結婚式を運営していますか?」と事前に確認すると、安心して準備を進めやすくなる。
万が一、プランナーとの相性が合わなくても、他のスタッフがしっかりサポートしてくれるなら、大きな不安を感じずに済むだろう。
柔軟に対応してくれるプランナーを選ぶコツ
自分のこだわりに共感してくれるか見極める
結婚式は、新郎新婦のこだわりが反映されるべき大切なイベント。だからこそ、自分たちの理想に共感してくれるプランナーかどうかを見極めることが大切だ。
例えば、「家族との時間を大切にしたい」と考えているのに、ゲスト中心の演出ばかり提案されるプランナーでは、納得のいく結婚式を作るのが難しくなる。
初回相談の際、「どんな結婚式にしたいですか?」と聞かれたときに、こちらの思いをしっかり受け止めてくれるかどうかを確認しよう。「それは素敵ですね!具体的にはどういった雰囲気をイメージされていますか?」と深掘りしてくれるプランナーなら、相性が良い可能性が高い。
逆に、「最近はこういうスタイルが人気ですよ」と流行ばかり押し付けてくる場合は、自分たちの希望を尊重してもらえないかもしれない。
提案力があるかどうか事前に確認する
ウェディングプランナーは、新郎新婦の希望を形にするだけでなく、それをさらに良いものにするためのアイデアを出してくれる存在であるべきだ。
例えば、「シンプルな装飾にしたい」と伝えたときに、「それならキャンドルを使った演出はいかがですか?」といった具体的な提案があるかどうかを確認してみよう。
また、予算やスケジュールの関係で希望通りに進められないこともある。その際に、「代わりにこういう方法もありますよ」と柔軟な提案ができるプランナーなら、安心して任せることができる。
結婚式の準備は想定外のことが起こることも多いため、プランナーの柔軟性と対応力は非常に重要なポイントだ。
事前にしっかり確認し、安心して任せられるプランナーを見つけることが、理想の結婚式への第一歩となるだろう。