結婚式を控えた新郎新婦にとって、ゲストをお迎えする上で欠かせないのが席次表です。
特に70人規模の結婚式は、親族、会社関係、友人など様々なゲストがいらっしゃるケースが多く、席次の決定には頭を悩ませる方も少なくありません。
ゲスト全員に心地よく過ごしていただくためには、どのような点に気を配れば良いのでしょうか。
この記事では、70人規模の結婚式席次表作成時のコツと注意点を解説します。
スムーズかつ間違いのない席次表作成を進めるための具体的な方法や、ゲストに喜ばれる配置のヒントを詳しくご紹介します。
ぜひ参考にしていただき、大切な一日を彩る席次表を完成させてください。
70人規模の席次表作成、始める前に知っておきたいこと
70人規模の結婚式は、アットホームな雰囲気とある程度の賑やかさが両立できる人気の人数帯です。
席次表を作成するにあたっては、まず全体のイメージを固め、計画的に進めることが何よりも大切になります。
漠然と始めてしまうと、後から大きな変更が必要になったり、思わぬミスにつながったりする可能性があるからです。
まずは、ゲストの顔ぶれを正確に把握すること、そして席次表の作成方法をどのようにするかを決めることから始めましょう。
この初期段階での準備が、その後のスムーズな進行を左右します。
まずはゲストリストを正確に把握することから
席次表作成の第一歩は、招待するゲストをリストアップし、確定させることです。
70人規模の場合、ご両家の親族に加え、職場の上司や同僚、学生時代の友人、地元の友人など、様々なコミュニティからゲストがいらっしゃることが一般的です。
まずは招待状の返信ハガキが集まったら、リスト化を始めましょう。
エクセルなどの表計算ソフトを使うと管理しやすいためおすすめです。
リストには、氏名（漢字）、敬称（様、殿など）、新郎新婦どちらのゲストか、続柄、会社関係の場合は会社名と役職、アレルギーの有無、送迎バスの利用有無、引き出物の種類などをまとめておくと、後々便利です。
特に漢字の間違いは失礼にあたるため、返信ハガキと照らし合わせながら慎重に入力してください。
リストが確定したら、両家の親御様にも確認してもらうと、肩書きや旧姓などの間違いを防ぐことができます。
70人規模であれば、リストの更新や変更も比較的対応しやすい人数ですが、ギリギリまで変更があると印刷などに影響するため、できるだけ早い段階で確定させることを目指しましょう。
手作り？業者依頼？作成方法の選び方
席次表の作成方法は、大きく分けて手作り、印刷業者への依頼、式場提携業者への依頼の3つがあります。
70人規模の場合、それぞれの方法にメリット・デメリットがありますので、ご自身の状況やこだわり、予算に合わせて選びましょう。
手作りの最大のメリットは、デザインの自由度が高く、コストを抑えられる点です。
パソコンソフトや専用のテンプレートを使えば、オリジナリティあふれる席次表を作成できます。
ただし、ゲスト70人分のデータ入力、デザイン、印刷、組み立てにはかなりの時間と労力がかかります。
特に印刷は家庭用プリンターだと品質に限界があったり、紙詰まりなどのトラブルが発生したりする可能性も考慮が必要です。
印刷業者や式場提携業者に依頼するメリットは、品質が高く、手間がかからない点です。
デザインテンプレートも豊富に用意されていることが多く、プロの仕上がりで安心感があります。
ただし、手作りに比べるとコストは高くなります。
また、デザインの自由度は業者によって異なります。
70人規模であれば、印刷部数もそれなりになるため、印刷業者に依頼する方が手作りよりも結果的にコストパフォーマンスが良い場合もあります。
納期や修正への対応なども考慮して、どちらの方法が自分たちに合っているかを検討しましょう。
70人だからこその席次表レイアウトと配置のコツ
70人規模の結婚式では、会場の広さやテーブルの配置によって、ゲスト同士の距離感や雰囲気が大きく変わります。
席次表のレイアウトを決める際は、単に空いている席に名前を当てはめるのではなく、ゲスト全員が快適に過ごせるように様々な要素を考慮する必要があります。
特に70人という人数感は、親族、会社関係、友人といったグループが明確に分かれることが多い一方で、ゲスト同士が共通の知人を持っている可能性も高いため、グループ分けと同時に、ゲスト間の関係性も意識した配置が重要になります。
メインテーブルからの距離感を意識した配置と親族・会社関係・友人のバランス
席次表のレイアウトを考える上で最も重要なのは、メインテーブル（高砂）からの距離です。
一般的に、メインテーブルに最も近い席には、主賓や乾杯の挨拶をお願いする方、そして両家の親族が座ります。
これは、新郎新婦との関係性が深く、敬意を表す意味合いがあります。
70人規模の場合、メインテーブルに近い席の数が限られているため、誰をどの位置に配置するかは慎重に検討が必要です。
特にご両家の親族の席は、メインテーブルに近い、かつ両家がバランス良く配置されるように配慮しましょう。
親族の中でも、祖父母や伯父伯母など、より近い関係性の親族をメインテーブル寄りに配置するのが一般的です。
会社関係のゲストは、上司や同僚、部下など役職や部署ごとにまとめて配置することが多いですが、メインテーブルからの距離は、親族の次に近くするのが一般的です。
友人は、学生時代の友人、地元の友人、趣味の友人など、グループごとにまとめて配置することが多いです。
70人規模であれば、友人席も複数テーブルになるため、それぞれのグループが固まるように配置すると、ゲスト同士が話しやすく楽しんでいただけます。
全体として、メインテーブルから遠くなるにつれて、会社関係、友人といった順に配置することが多いですが、ゲストの年齢層や関係性、会場のテーブル配置（円卓か長テーブルか）に合わせて柔軟に調整することが大切です。
ゲスト同士の関係性と70人規模で起こりがちな席次トラブル対策
席次を考える上で、ゲスト同士の関係性を考慮することは非常に重要です。
結婚式は、普段会えない人との再会の場でもありますが、同時に気まずい思いをさせてしまう可能性もゼロではありません。
特に避けたいのは、過去にトラブルがあった方同士や、全く面識がなく話題も見つけにくい方同士を同じテーブルにしてしまうことです。
事前にゲストに「席次で配慮してほしいことはありますか？」とさりげなく聞いてみるのも一つの方法です。
例えば、喫煙者と非喫煙者を考慮したり、小さな子供連れのゲストを会場の出入り口に近い席や、授乳室などに行きやすい席に配置したりといった配慮も喜ばれます。
70人規模の場合、ゲスト数が多い分、様々な人間関係が存在するため、事前にしっかりと確認しておくことが、後々のトラブルを防ぐ鍵となります。
また、70人規模で起こりがちな席次トラブルとして、「聞いていた人数と違う」「急な欠席者が出た」などが挙げられます。
ゲストリスト作成の段階で、返信ハガキだけでなく、電話やメールなどで最終確認を行うことで、直前の人数変更リスクを減らすことができます。
万が一、当日急な欠席者が出た場合でも慌てないように、予備の席札を用意しておいたり、プランナーさんと事前に対応方法を相談しておいたりすると安心です。
ゲスト全員が気持ちよく過ごせるよう、細やかな配慮を重ねることが、成功する席次表作成につながります。
席次表作成で失敗しないための具体的な注意点
席次表は、ゲストが会場に入ってまず目にするものの一つであり、その後の披露宴での過ごしやすさに直結する重要なアイテムです。
だからこそ、間違いや不備は避けたいものです。
特に70人規模となると、確認する項目も増え、見落としが発生しやすくなります。
ゲストに失礼なく、気持ちよく過ごしていただくためには、いくつかの具体的な注意点を押さえておく必要があります。
ここでは、席次表作成におけるチェックすべきポイントや、間違いを防ぐための方法について詳しく見ていきましょう。
肩書き・ゲスト名の正確な確認と間違いを防ぐ徹底チェック術
席次表で最も気をつけたいのが、ゲストの名前と肩書きの間違いです。
特に会社関係の方の肩書きは、役職名や部署名など、正確な情報を記載する必要があります。
名刺をいただくか、事前に会社に確認するなどして、正式名称を確認しましょう。
また、ご夫婦で招待する場合の肩書きの書き方や、旧姓・新姓の取り扱いについても、失礼のないようにマナーを確認しておくことが大切です。
ゲストの名前についても、漢字一文字の間違いでも相手にとっては気になるものです。
返信ハガキに書かれた漢字と、作成したリストの漢字が一致しているか、一文字ずつ丁寧に確認しましょう。
特に旧字体や特殊な漢字を使用されているゲストがいらっしゃる場合は、注意が必要です。
間違いを防ぐためには、一人で確認するだけでなく、新郎新婦お互いや、ご両家の親御様にも最終チェックをお願いするのがおすすめです。
また、作成したリストを印刷して、返信ハガキと見比べながら声に出して読み合わせるのも効果的なチェック方法です。
70人規模であれば、確認作業もそれなりに時間がかかりますが、この手間を惜しまないことが、ゲストへの最大の配慮となります。
印刷前の最終確認で見落としがちなことと納品スケジュールの重要性
席次表のデータが完成したら、印刷に進む前に必ず最終確認を行います。
ここで見落としがあると、すべて刷り直しになってしまったり、ゲストに間違った情報が伝わってしまったりする可能性があります。
確認すべきポイントは、ゲストの名前と肩書きの正確性はもちろんのこと、テーブル番号や席の配置がレイアウト通りになっているか、誤字脱字はないか、敬称（様、殿など）は正しく使われているか、両家の名前や入籍日が間違っていないかなど多岐にわたります。
特に見落としがちなのが、テーブルの配置順やテーブル番号の連番ミス、会場のレイアウトと席次表のレイアウトが一致しているか、といった点です。
印刷業者に依頼する場合は、必ず印刷前の試し刷り（ゲラ）を確認させてもらいましょう。
試し刷りがあれば、実際の紙で仕上がりや色味、文字の大きさなどを確認できます。
手作りの場合も、本番と同じ紙で一度少量だけ印刷してみて、問題がないか確認することをおすすめします。
また、席次表の納品スケジュールも非常に重要です。
結婚式の直前に慌てて準備することのないよう、余裕を持ったスケジュールで発注し、納品日を確認しておきましょう。
万が一、印刷ミスや破損があった場合に備えて、予備日を設けておくと安心です。
70人規模であれば、印刷部数も多くなるため、印刷や製本に時間がかかることも考慮に入れて、早め早めの行動を心がけましょう。
席次表作成をスムーズに進めるための準備と段取り
席次表作成は、結婚式準備の中でも特に細やかな作業が求められる工程の一つです。
ゲストの人数が多い70人規模となると、関わる情報や確認事項も増えるため、効率的に進めるための準備と段取りが非常に重要になります。
計画的に進めることで、直前の慌ただしさを避け、精神的な負担を軽減することができます。
ここでは、席次表作成を円滑に進めるための具体的な方法や、関係者との連携について解説します。
スケジュール管理と担当者間の情報共有のポイント
席次表作成は、招待状の発送から始まり、ゲストの出欠確認、ゲストリストの確定、席次レイアウトの決定、デザイン作成、印刷発注、納品、そして当日の設置と、いくつかのステップを経て進められます。
各ステップにかかる期間を事前に見積もり、全体のスケジュールを立てることが大切です。
特に招待状の返信期限は、席次表作成のスタート地点となるため、余裕を持った設定が必要です。
70人規模の場合、返信の取りまとめにも時間がかかる可能性があります。
また、席次表の印刷を業者に依頼する場合は、デザイン決定から納品までにある程度の期間が必要になるため、この期間も考慮に入れてスケジュールを組みましょう。
新郎新婦お互いはもちろん、プランナーさんやご両家の親御様ともスケジュール感を共有し、必要な情報や協力をスムーズに得られるようにしておくと良いでしょう。
ゲストリストの更新や席次の変更など、情報が頻繁に変わる可能性があるため、情報を一元管理するツール（共有できるスプレッドシートなど）を活用し、常に最新の情報が共有されている状態を保つことが重要です。
誰がどの情報を担当し、いつまでに何を決定・確認する必要があるのかを明確にしておくことで、手戻りや連絡ミスを防ぎ、スムーズな進行につながります。
ゲストへの確認と変更時の対応フロー
席次表作成において、ゲストへの確認は欠かせません。
特にアレルギーの有無や送迎バスの利用有無など、ゲストの快適さに直結する情報は、席次を決める上でも重要な要素となります。
招待状の返信ハガキでこれらの情報を収集するのが一般的ですが、70人規模の場合、返信ハガキだけでは情報が不足したり、記載漏れがあったりする可能性も考えられます。
必要に応じて、メールや電話などで個別に確認を行うことも検討しましょう。
また、席次を決定した後で、ゲストから急な欠席や参加の連絡が入ることもあります。
このような変更が発生した場合に慌てないよう、事前に変更があった場合の対応フローを決めておくと安心です。
例えば、欠席者が出た場合の席の詰め方、急遽参加者が出た場合の席の用意、席札の変更方法などをプランナーさんと相談しておきましょう。
70人規模であれば、テーブルのどこかに少し余裕を持たせておく、予備の席札を白紙で用意しておくなどの対策が有効です。
ゲストからの連絡に対して迅速かつ丁寧に対応することで、ゲストに安心感を与え、結婚式当日を気持ちよく迎えていただけます。
変更が発生するたびに、共有しているゲストリストや席次表のデータをすぐに更新することを忘れずに行いましょう。
席次表デザイン選びと全体の統一感
席次表のデザインは、結婚式のテーマや会場の雰囲気に合わせて選ぶと、より一層一体感が生まれます。
70人規模の結婚式であれば、会場の広さやテーブル数もそれなりになるため、席次表のデザインが会場全体の印象にも影響を与えます。
招待状や席札、メニュー表など、他のペーパーアイテムのデザインと統一感を持たせると、洗練された印象になります。
デザインを選ぶ際は、単に見た目の好みだけでなく、席次が見やすいデザインであるかどうかも重要なポイントです。
テーブル数が多い場合、テーブル配置図が小さくなりすぎると、ゲストが自分の席を見つけにくくなってしまいます。
70人規模であれば、テーブル配置図を複数ページに分けたり、テーブル番号を大きく表示したりするなど、見やすさを工夫しましょう。
また、席次表にはゲストの名前と肩書きが記載されますが、文字のフォントやサイズ、行間なども、読みやすさに大きく影響します。
特に高齢のゲストが多い場合は、大きめの文字サイズを選ぶなどの配慮も必要です。
手作りをする場合は、デザインソフトの使い方や印刷技術なども考慮に入れて、実現可能なデザインを選びましょう。
業者に依頼する場合は、サンプルを取り寄せて実際の紙質や印刷の質感を確かめることをお勧めします。
結婚式全体のコーディネートの一部として、席次表のデザインにもこだわり、ゲストに喜んでいただける素敵な一冊を完成させましょう。
まとめ
70人規模の結婚式席次表作成は、ゲスト数が多い分、細やかな配慮と計画性が求められる作業です。
しかし、一つ一つのステップを丁寧に進めれば、必ず素敵な席次表を完成させることができます。
まずは、正確なゲストリスト作成から始め、手作りか業者依頼か、ご自身に合った作成方法を選びましょう。
次に、メインテーブルからの距離感やゲスト間の関係性を考慮したレイアウトを検討します。
親族、会社関係、友人といったグループ分けはもちろん、ゲスト同士が心地よく過ごせるような配置を心がけることが大切です。
名前や肩書きの間違いを防ぐための徹底的なチェック、印刷前の最終確認、そして余裕を持った納品スケジュールも、失敗しないためには欠かせません。
特に70人規模では、ゲストリストの管理や情報共有を効率的に行うことが、スムーズな進行の鍵となります。
変更時の対応フローを事前に決めておくと、直前の慌ただしさを軽減できます。
最後に、結婚式のテーマに合わせたデザインを選び、他のペーパーアイテムとの統一感を持たせることで、より完成度の高い席次表になります。
この記事でご紹介したコツと注意点を参考に、ゲストの皆様に喜んでいただける、思い出に残る席次表を作成してください。
