結婚式の返信ハガキ、マナー違反は避けたい!丁寧なフォローで感謝を伝えよう
結婚式への招待状を受け取った時の喜びは、ひとしおですよね。
大切な友人や家族の晴れ舞台、心からお祝いしたい気持ちでいっぱいです。
そんな時、返信ハガキは、お祝いの気持ちを伝える最初のステップであり、同時に、いくつかのマナーに気を配る必要があります。
特に、返信ハガキに「マナー違反」をしてしまうと、せっかくのお祝いの気持ちが台無しになってしまうことも。
でも、もしうっかりマナー違反をしてしまった場合や、相手がマナー違反をしてしまった場合でも、丁寧なフォローを心がけることで、より良い関係を築くことができます。
この記事では、結婚式の返信ハガキにおけるよくあるマナー違反例と、それらをスマートにカバーするためのフォロー文例をご紹介します。
うっかりやってしまいがちな返信ハガキのマナー違反例とその対処法
返信ハガキは、新郎新婦がゲストの出欠を把握し、結婚式の準備を進める上で非常に重要なツールです。
そのため、いくつか注意すべきマナーがあります。
ここでは、うっかりやってしまいがちなマナー違反の例と、その際にどうすれば良いかをご紹介します。
「御」「芳」の二重線や、訂正の仕方
招待状の宛名に「〇〇様 御中」と書かれていたり、「〇〇様 芳名」と書かれていたりする場合、そのまま返信すると失礼にあたります。
「御中」は団体名に使う敬称、「芳名」は氏名に添える言葉なので、個人宛てに使うのは不適切です。
このような場合、「御」や「芳」の部分に二重線を引き、その横に「様」と書き加えるのが正しいマナーです。
もし、誤って「御」や「芳」を消さずにそのまま返信してしまった場合、あるいは新郎新婦側が宛名を間違えて送ってしまった場合でも、あまり気にしすぎる必要はありません。
しかし、もしあなたが返信する側で「御」や「芳」を消し忘れてしまった場合は、後からこっそり二重線で消し、「様」を書き添えるようにしましょう。
もし、相手から送られてきた招待状の宛名に誤りがあった場合、それを指摘するような書き方をすると相手を不快にさせてしまう可能性があります。
基本的には、そのまま返信しても問題ありません。
もし気になるようであれば、電話やメッセージで「宛名について、もしかしたらご迷惑をおかけしてしまうといけないと思い、念のため確認させていただきました」などと、相手を気遣う一言を添えると良いでしょう。
「慶弔」の印鑑や、斜線による抹消
返信ハガキには、「御出席」「御欠席」といった項目があり、出席する場合は「御出席」に〇をつけ、「御欠席」には「慶弔」の印鑑を押すか、斜線で消すのが一般的です。
この際、「慶弔」の印鑑を押し忘れてしまったり、斜線で消し忘れてしまったりするケースがあります。
もし、あなたが返信する際に「慶弔」の印鑑を押し忘れたり、斜線で消し忘れたりしてしまった場合、後からでも構いませんので、該当箇所に二重線で「×」印をつけるか、丁寧な斜線で消すようにしましょう。
新郎新婦側が、ゲストの出欠を把握する上で、この「慶弔」の印鑑や斜線は重要な目印となります。
もし、新郎新婦側が、ゲストからの返信ハガキで「慶弔」の印鑑や斜線が不十分な場合、「もしかしたら、返信し忘れているのかも?」と心配になる可能性があります。
その場合、電話やメッセージで「先日お送りいただいた結婚式の招待状、無事受け取りました。
返信ハガキの件ですが、もしかしたら印鑑の件でご心配させてしまったかもしれません。
後ほど改めて、印鑑を押し直したものを郵送させていただいてもよろしいでしょうか?」などと、相手への配慮を示しながらフォローすると、より丁寧な印象を与えられます。
「句読点」や「忌み言葉」の使用
結婚式の返信ハガキには、お祝いのメッセージを添える欄があります。
このメッセージに、「句読点」や「忌み言葉」を使ってしまうと、マナー違反とみなされることがあります。
句読点は、文章の区切りを示すものですが、結婚式というおめでたい場では、区切りを連想させるため避けるのが一般的です。
また、「忌み言葉」とは、不幸や別れを連想させる言葉のこと。
「切れる」「終わる」「離れる」「重ね重ね」「くれぐれも」などがこれにあたります。
もし、あなたがメッセージを記入する際に、うっかり句読点や忌み言葉を使ってしまった場合、後からでも修正できるのであれば、修正するのがベストです。
修正テープや修正液を使うのは避け、新しいハガキに書き直すのが最も丁寧な方法です。
もし、どうしても書き直せない状況であれば、句読点の代わりにスペースを空けたり、忌み言葉の代わりに別の言葉に言い換えたりするといった工夫をしましょう。
例えば、「重ね重ね」は「度々」、「くれぐれも」は「どうぞ」などに言い換えることができます。
新郎新婦側が、ゲストからのメッセージに句読点や忌み言葉を見つけた場合、「お祝いの気持ちを伝えたいけれど、マナー違反になっていないか心配」と感じることがあります。
もし、あなたがゲストとして、送られてきたメッセージに句読点や忌み言葉を見つけた場合、「きっと、お祝いの気持ちを一生懸命伝えたかったんだろうな」と温かく受け止めてあげましょう。
もし、どうしても気になる場合は、直接指摘するのではなく、「素敵なメッセージをありがとうございます。
お祝いの気持ち、とても嬉しいです。
」と、メッセージの内容そのものに焦点を当てて返信すると、相手を傷つけることなく、こちらの気持ちも伝えることができます。
「日付」や「名前」の記入漏れ
返信ハガキには、返信期日、氏名、住所などを記入する欄があります。
これらの記入漏れは、新郎新婦に余計な手間をかけさせてしまう原因になります。
特に、返信期日を過ぎてしまうと、新郎新婦は準備を進める上で非常に困ってしまいます。
もし、あなたが返信する際に、日付や名前の記入漏れをしてしまった場合、すぐに気づいて記入し直すようにしましょう。
もし、返信期日を過ぎてしまった場合は、電話やメッセージで、まずはお詫びの言葉を伝え、その旨を伝えることが重要です。
「大変遅くなってしまい、申し訳ありません。
〇〇(新郎新婦の名前)さんの結婚式、心からお祝い申し上げます。
返信が遅れてしまい、準備のお邪魔になっていないか心配です。
」といったように、相手への配慮を示す言葉を添えましょう。
新郎新婦側が、ゲストからの返信ハガキに記入漏れを見つけた場合、「返信を忘れてしまったのかな?」と不安になることがあります。
もし、あなたが新郎新婦の立場で、ゲストからの返信ハガキに記入漏れを見つけた場合、すぐに連絡を取るのではなく、まずは期日を少し待ってみるというのも一つの方法です。
もし、期日を過ぎても返信がない場合や、記入漏れが気になる場合は、電話やメッセージで「〇〇さん、お元気ですか?先日お送りいただいた結婚式の招待状の返信ハガキについて、いくつか確認したいことがあり、ご連絡させていただきました。
もしよろしければ、お電話やメッセージで少しお話しさせていただけますでしょうか?」などと、丁寧な言葉遣いで確認を試みましょう。
「マナー違反かも?」と感じた時の、相手への丁寧なフォロー文例
結婚式の返信ハガキは、新郎新婦にとって、ゲスト一人ひとりの出欠を確認し、席次や引き出物、料理などを手配するための大切な情報源です。
そのため、もし相手がマナー違反をしてしまった場合でも、温かい心遣いと丁寧なフォローをすることで、より円滑なコミュニケーションを図ることができます。
返信期日を過ぎてしまったゲストへのフォロー
「〇〇さん、こんにちは。
△△(新郎新婦の名前)の結婚式まで、あと〇週間となりましたね。
返信ハガキの件で、少し確認させていただきたいことがあり、ご連絡いたしました。
もしよろしければ、お電話やメッセージで少しお話しさせていただけますでしょうか?」
このようなメッセージを送ることで、相手にプレッシャーを与えることなく、返信の確認を促すことができます。
もし、相手が返信期日を過ぎてしまった理由を伝えてくれた場合は、「お忙しい中、ご連絡ありがとうございます。
お返事いただけると、準備が進めやすくなりますので、大変助かります。
」といったように、感謝の気持ちを伝えましょう。
宛名の敬称に誤りがある場合
「〇〇(ゲストの名前)さん、いつもお世話になっております。
この度は、△△(新郎新婦の名前)の結婚式にご招待いただき、ありがとうございます。
返信ハガキの宛名について、もしよろしければ、後ほどお電話で少しお話しさせていただけないでしょうか?お忙しいところ恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
」
このように、まずは相手への感謝を伝え、その上で「宛名の件で確認したいことがある」と伝えることで、相手に不快感を与えずに、修正をお願いすることができます。
もし、相手が宛名の誤りに気づいていない場合は、「お手数をおかけして申し訳ありませんが、もしよろしければ、宛名の『御』の部分に二重線で『×』印をつけ、『様』と書き添えていただけますでしょうか。
」と、具体的な修正方法を丁寧に伝えましょう。
メッセージに句読点や忌み言葉を使ってしまった場合
「〇〇(ゲストの名前)さん、先日は結婚式の招待状をお送りいただき、ありがとうございました。
メッセージ、大変嬉しく拝見いたしました。
お祝いの気持ち、しっかりと伝わってきましたよ。
もしよろしければ、一点だけ、お話しさせていただけますでしょうか?メッセージの件なのですが、もしかしたら、お祝いの気持ちを一生懸命伝えようとしてくださったあまり、句読点や忌み言葉が入ってしまったのかもしれませんね。
もし、差し支えなければ、一度書き直していただくことは可能でしょうか?お手数をおかけしてしまい、大変申し訳ありません。
」
このように、まずはお祝いの気持ちを受け取ったことへの感謝と喜びを伝え、その上で「もしかしたら…」という形で、相手を気遣いながら、句読点や忌み言葉について触れるのが良いでしょう。
もし、相手が書き直しが難しい場合は、「お気遣いいただき、ありがとうございます。
メッセージ、とても温かいお気持ちが伝わってきて、感動しました。
」と、相手の気持ちを尊重する言葉を添えることも大切です。
名前や住所の記入漏れがあった場合
「〇〇(ゲストの名前)さん、こんにちは。
△△(新郎新婦の名前)の結婚式の準備も、いよいよ佳境に入ってきました。
返信ハガキの件で、一点確認させていただきたいことがあり、ご連絡いたしました。
お忙しいところ恐縮ですが、もしよろしければ、お電話で少しお話しさせていただけますでしょうか?」
このように、まずはお祝いの場が近づいていることを伝え、その上で「確認したいことがある」と伝えることで、相手にプレッシャーを与えずに、記入漏れについて確認することができます。
もし、相手が記入漏れに気づいていない場合は、「お手数をおかけしてしまい大変申し訳ないのですが、もしよろしければ、お名前とご住所を改めてご記入いただけますでしょうか?」と、具体的に何を確認したいのかを丁寧に伝えましょう。
結婚式返信ハガキのマナーを完璧に!新郎新婦への感謝の気持ちを込めて
結婚式の返信ハガキは、単なる出欠の確認だけでなく、新郎新婦への敬意と、お祝いの気持ちを伝える大切なコミュニケーションツールです。
今回ご紹介したマナー違反例とフォロー例を参考に、「相手への配慮」を常に心がけることで、よりスムーズで心温まるやり取りができるはずです。
もし、うっかりマナー違反をしてしまった場合でも、丁寧なフォローを心がけることで、関係性を損なうことなく、むしろ、より一層の信頼関係を築くことができるでしょう。
結婚式という人生の大きな節目において、返信ハガキのマナーをきちんと守ることは、新郎新婦への感謝の気持ちを形にする、何よりも大切な行動なのです。
まとめ
結婚式の返信ハガキは、新郎新婦への感謝とお祝いの気持ちを伝える大切な手段です。
今回ご紹介したように、「御」「芳」の二重線、慶弔の印鑑や斜線、句読点や忌み言葉の使用、そして日付や名前の記入漏れといった、うっかりやってしまいがちなマナー違反例とその対処法を理解しておくことは、円滑なコミュニケーションに繋がります。
もし、相手がマナー違反をしてしまった場合でも、温かい心遣いと丁寧なフォローを心がけることで、より良い関係を築くことができます。
返信期日を過ぎてしまったゲストへのフォロー、宛名の敬称の誤り、メッセージの句読点や忌み言葉、名前や住所の記入漏れといった状況に応じたフォロー文例を参考に、相手への配慮を忘れずに、結婚式という素晴らしい門出を、新郎新婦と共に心からお祝いしましょう。
返信ハガキのマナーを完璧にすることは、新郎新婦への感謝の気持ちを形にする、何よりも大切な行動なのです。

