結婚式への招待、嬉しい気持ちと同時に、残念ながら出席できない場合の返信に悩む方も多いのではないでしょうか。
特に、せっかくお招きいただいたのに欠席する場合、どのように伝えれば相手に失礼なく、心からのお祝いの気持ちを届けられるのか、そのメッセージの書き方には気を使いますよね。
「欠席の場合に失礼にならない結婚式招待状メッセージ例文」を探しているあなたは、きっと大切なご友人やご家族、職場の同僚に、誠意をもって欠席の連絡をしたいと考えているはずです。
この記事では、そんなあなたの悩みを解消できるよう、失礼にならないためのマナーから、具体的なメッセージ例文、さらにメッセージ以外でできる心遣いまで、詳しく解説していきます。
心を込めた返信で、お二人の門出を祝福しましょう。
結婚式招待状、欠席の返信メッセージで迷っていませんか？失礼にならないための基本マナー
結婚式の招待状を受け取ったものの、やむを得ない事情で出席が難しい場合、どのように返信すれば良いのか、多くの方が頭を悩ませます。
特に、親しい間柄であればあるほど、「せっかく誘ってもらったのに申し訳ない」「がっかりさせてしまうかな」といった気持ちが先行し、言葉選びに慎重になるものです。
しかし、大切なのは、お招きいただいたことへの感謝と、お二人の結婚を心からお祝いする気持ちを誠意をもって伝えることです。
形式的な返信だけでなく、温かいメッセージを添えることで、欠席の連絡であっても相手に不快な思いをさせることなく、むしろ丁寧な人柄が伝わります。
なぜ欠席連絡は丁寧さが求められるのか
結婚式の準備は、ゲストの人数確定から始まります。
料理や引き出物、席次表など、人数によって手配内容が大きく変わるため、新郎新婦はゲストからの返信を心待ちにしています。
そんな中での欠席連絡は、正直なところ残念な気持ちにさせてしまう可能性もゼロではありません。
だからこそ、単に「欠席」に丸をつけるだけでなく、お二人の幸せを願う気持ちと、出席できないことへの「申し訳ない」という気持ちを丁寧に伝えることが非常に大切なのです。
丁寧な言葉遣いや、心を込めたメッセージは、お二人の準備への配慮と、あなたがお二人の結婚をどれだけ大切に思っているかの表れとなります。
これにより、欠席の連絡であっても、お二人の気持ちに寄り添った温かい対応となり、その後の関係性にも良い影響を与えるでしょう。
返信ハガキの書き方基本ルール（宛名、句読点など）
返信ハガキを書く際には、いくつかの基本的なマナーがあります。
まず、宛名についてです。
招待状の差出人である新郎新婦の名前の横に「行」や「宛」と書かれている場合、これを二重線で消し、「様」に書き直します。
これは、相手からの敬称を消し、こちらからの敬称を書き加えるというマナーです。
「御」の字も同様に、相手に対する敬意を示す言葉ですので、「御出席」「御欠席」「御住所」「御芳名」などの「御」は二重線で消します。
次に、句読点についてですが、結婚式の招待状や返信では、句読点（、や。
）を使わないのが一般的です。
これは、「終止符を打たない」という意味合いや、句読点が文章を区切ることから「縁が切れる」ことを連想させるという考え方があるためです。
代わりに、少し間を空けたり、改行したりして文章を区切ります。
また、黒の毛筆や万年筆で書くのが最も丁寧とされていますが、最近では黒のボールペンでも問題ありません。
ただし、インクの色は黒か濃い青を使用し、消えるボールペンは避けるべきです。
これらの基本的なルールを守ることで、返信ハガキだけでも丁寧な印象を与えることができます。
メッセージ記入欄の基本構成
返信ハガキには、出欠を丸で囲む欄の他に、メッセージを記入する欄が設けられています。
このメッセージ欄は、自由なメッセージを書けるスペースですが、欠席を伝える場合は特に、失礼にならないよう配慮が必要です。
基本的な構成としては、まずお招きいただいたことへの感謝の言葉を述べます。
次に、残念ながら欠席することになった旨を伝え、出席できないことへの謝罪の気持ちを丁寧に表現します。
そして、お二人の結婚を心から祝福する言葉を添え、末永い幸せを願う結びの言葉で締めくくります。
具体的な欠席理由については、必ずしも詳細に書く必要はありませんが、やむを得ない事情であることを伝えるために「やむを得ない事情により」「あいにく都合がつかず」といった表現を使うのが一般的です。
メッセージは簡潔にまとめつつも、お二人の門出を祝う温かい気持ちが伝わるように工夫しましょう。
理由別・関係性別！失礼にならない欠席メッセージ例文集
結婚式への欠席理由は人それぞれです。
また、新郎新婦との関係性によっても、メッセージで伝えるべきニュアンスや丁寧さの度合いは変わってきます。
ここでは、具体的な理由や関係性に応じた、失礼にならないメッセージ例文をご紹介します。
これらの例文を参考に、あなたの状況やお二人の関係性にぴったりのメッセージを作成してください。
例文をそのまま使うのではなく、あなたの言葉で感謝やお祝いの気持ちを付け加えることで、よりパーソナルで温かいメッセージになります。
やむを得ない事情（体調不良、仕事など）の場合の例文
やむを得ない事情で欠席する場合、その事情をどこまで具体的に伝えるか悩むかもしれません。
基本的には、「やむを得ない事情により」「あいにく都合がつかず」といった表現でぼかすのが一般的ですが、親しい友人などには、差し支えない範囲で具体的に伝えても良いでしょう。
ただし、相手に心配をかけすぎるような深刻な理由や、お祝いの雰囲気に水を差すような内容は避けるべきです。
例1：体調不良の場合
ご結婚誠におめでとうございます
この度はご丁寧な招待状をいただき心より感謝申し上げます
大変恐縮ながら当日はやむを得ない事情により残念ながら欠席させていただきます
お二人の晴れ姿を拝見できず本当に残念です
また改めてお祝いさせてください
お二人の末永いお幸せを心よりお祈り申し上げます
体調不良と直接的に書かずに「やむを得ない事情」とすることで、相手に余計な心配をかけさせない配慮ができます。
後日改めてお祝いする意向を伝えることで、欠席することへの申し訳なさと、お祝いしたい気持ちを表現できます。
例2：仕事の都合の場合
〇〇〇〇（新郎または新婦の名前）さん△△△△（新婦または新郎の名前）さん
この度はご結婚誠におめでとうございます
お招きいただき大変光栄です
誠に申し訳ございません
あいにく当日は外せない仕事が入っており残念ながら欠席させていただきます
お二人の晴れの門出に立ち会えず残念でなりません
また近いうちにお祝いさせていただけたら嬉しいです
お二人の輝かしい未来を心よりお祈り申し上げます
仕事の都合も「あいにく都合がつかず」とぼかしても良いですし、差し支えなければ「外せない仕事が入っており」と具体的に伝えても良いでしょう。
「お二人の晴れの門出に立ち会えず残念でなりません」といった言葉を加えることで、出席したい気持ちが強かったことを伝えられます。
どうしても都合がつかない場合の例文
具体的な理由を明かせない場合や、複数の予定が重なってしまった場合など、「どうしても都合がつかない」という状況もあるでしょう。
そのような場合は、無理に理由を作る必要はありません。
大切なのは、出席できないことへの謝罪とお祝いの気持ちを丁寧に伝えることです。
例3：具体的な理由がない場合
ご結婚誠におめでとうございます
この度は素敵なご招待状をいただきありがとうございます
お二人の晴れのお席にご一緒できず大変残念ながら欠席させていただきます
せっかくお招きいただいたのに申し訳ございません
お二人の末永いお幸せを心よりお祈り申し上げます
落ち着いた頃に改めてお祝いに伺わせてください
「大変残念ながら欠席させていただきます」「せっかくお招きいただいたのに申し訳ございません」といった言葉で、出席できないことへの残念な気持ちと謝罪の気持ちをしっかりと伝えます。
理由を詳しく書かない場合でも、お祝いの気持ちは忘れずに伝えましょう。
親族・友人・職場関係別のメッセージ調整ポイント
メッセージの内容は、新郎新婦との関係性によって調整が必要です。
* **親族の場合:** より丁寧で改まった言葉遣いを心がけるのが一般的です。
家と家の繋がりを意識し、両家へのお祝いの言葉や、今後のお付き合いに関する言葉を添えても良いでしょう。
ただし、親しい親族であれば、多少砕けた表現でも良い場合もあります。
* **友人の場合:** 親しい間柄であれば、定型文だけでなく、お二人との具体的なエピソードに触れたり、「〇〇のドレス姿（タキシード姿）見たかったな！」といった親愛の情を示す言葉を加えても良いでしょう。
ただし、丁寧さは失わないようにバランスが重要です。
* **職場関係の場合:** 上司や目上の方への返信は、特に丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
同僚や部下への返信は、友人ほどくだけすぎず、フォーマルさを保ちつつも温かい言葉を添えるのが良いでしょう。
会社の慣習や、新郎新婦の社内での立場なども考慮するとより丁寧です。
関係性に合わせて、メッセージのトーンや内容を調整することで、より心に響くメッセージになります。
理由を具体的に書くべきか、ぼかすべきか
欠席理由を具体的に書くか、ぼかすかについては、前述の通り関係性や理由の内容によります。
親しい友人や家族には、正直に伝えても良い場合が多いですが、仕事関係やあまり親しくない方には、「やむを得ない事情」「あいにく都合がつかず」といった表現でぼかす方が無難です。
特に、複数人のゲストが同じ理由で欠席する場合（例：共通の友人の結婚式が同日にあるなど）は、理由を具体的に書くと、新郎新婦が気を悪くする可能性もゼロではありません。
そのため、基本的にはぼかす表現を使い、どうしても伝えたい場合や、相手が気にしないであろう関係性の場合にのみ、差し支えない範囲で具体的に伝えるのが良いでしょう。
欠席する場合の心遣い：メッセージ以外でできること
結婚式を欠席する場合、返信メッセージを送るだけでなく、他にもお祝いの気持ちを伝えるための心遣いがあります。
これらの心遣いを加えることで、欠席することへの申し訳なさをカバーし、お二人の門出を心から祝福している気持ちをより強く伝えることができます。
単に返信ハガキを送るだけでなく、プラスアルファの心遣いをすることで、お二人との関係性をより良好に保つことができるでしょう。
ご祝儀や結婚祝いは贈るべき？相場は？
結婚式に招待されたものの欠席する場合、ご祝儀や結婚祝いを贈るべきか迷う方が多いようです。
これは、新郎新婦との関係性や、招待状を受け取ってから欠席を決めたタイミングなどによって考え方が異なります。
一般的には、招待を受けた時点でお祝いの気持ちがあることを示し、欠席する場合でもご祝儀や結婚祝いを贈るのが丁寧な対応とされています。
特に、親しい友人や家族、職場の同僚など、今後もお付き合いが続く関係性の場合は、何らかの形でお祝いを贈るのが望ましいでしょう。
ご祝儀を贈る場合、相場は出席する場合の半額～3分の1程度が一般的です。
友人であれば1万円、兄弟姉妹やいとこであれば3万円～5万円程度が一つの目安となります。
ただし、これはあくまで目安であり、新郎新婦との関係性の深さや、あなたの年齢、経済状況などを考慮して決めましょう。
ご祝儀を現金で贈る場合は、結婚式の1週間前までに、新郎新婦の自宅に伺うか、現金書留で送るのが丁寧です。
結婚式当日に電報などと一緒に会場に送ることは、新郎新婦に手間をかけてしまう可能性があるため避けた方が良いでしょう。
ご祝儀ではなく、結婚祝いとして品物を贈ることもあります。
この場合も、新郎新婦の趣味や欲しいものを事前にリサーチし、喜ばれるものを選ぶことが大切です。
相場はご祝儀と同程度か、少し高めでも良いでしょう。
品物を贈る場合も、結婚式の1週間前までに贈るのがマナーです。
電報やメッセージカードでお祝いの気持ちを伝える
結婚式当日に、会場へお祝いの電報やメッセージカードを送るのも、欠席する場合の素敵な心遣いです。
電報は、NTTなどが提供するサービスを利用して送ることができ、様々なデザインや台紙を選ぶことができます。
メッセージカードは、市販の結婚祝い用カードに手書きでメッセージを添えて送ります。
どちらの場合も、結婚式の前日までに会場に届くように手配するのが一般的です。
当日、披露宴会場に飾られたり、司会者によって読み上げられたりすることもあり、新郎新婦にとって嬉しいサプライズとなるでしょう。
メッセージの内容は、お祝いの言葉、欠席することへの謝罪、お二人の幸せを願う言葉などを盛り込みます。
返信ハガキのメッセージとは別に、改めてお祝いの気持ちを伝える良い機会となります。
特に電報は、普段あまり利用しない方も多いかもしれませんが、特別な日のお祝いとして非常に喜ばれます。
後日改めてお祝いする意向を伝える
返信メッセージや電報、結婚祝いを贈る際に、「また落ち着いた頃に改めてお祝いさせてください」「後日ゆっくりお祝いさせていただけたら嬉しいです」といった言葉を添えるのも、心遣いの一つです。
これは、欠席はするものの、お二人の結婚を心から祝福しており、今後もお付き合いを大切にしたいという気持ちを示すものです。
実際に後日お祝いの機会を設けるかどうかは、お互いの都合によりますが、このような言葉があるだけで、お二人は「欠席は残念だけど、お祝いしてくれているんだな」と温かい気持ちになるでしょう。
具体的に「いつ頃」といった時期を約束する必要はありませんが、もし可能であれば、結婚式からあまり間を置かずに連絡を取り、食事に誘ったり、自宅に招いたりして、改めてお祝いの場を設けるのも良いでしょう。
その際に、結婚式の写真を見せてもらったり、式の様子を聞かせてもらったりするのも、お祝いの気持ちを伝える良い方法です。
欠席したからといって関係性が疎遠になるのではなく、むしろこうした心遣いによって、より絆が深まることもあります。
まとめ：大切な友人へ、誠意をもって欠席を伝えるために
結婚式の招待状を受け取ったものの、残念ながら欠席することになった場合、どのように伝えれば失礼にならないか、多くの人が悩むポイントです。
しかし、最も大切なのは、お招きいただいたことへの感謝と、お二人の結婚を心から祝福する気持ちを誠意をもって伝えることです。
返信ハガキの基本マナーを守り、丁寧な言葉遣いを心がけることはもちろん、メッセージ欄にはあなたの言葉で温かいお祝いのメッセージを添えましょう。
欠席理由を具体的に書くかぼかすかは、関係性や状況によりますが、基本的には「やむを得ない事情により」「あいにく都合がつかず」といった表現でぼかすのが無難です。
また、メッセージ以外にも、ご祝儀や結婚祝いを贈ったり、結婚式当日に電報やメッセージカードを送ったり、後日改めてお祝いする意向を伝えたりすることで、お祝いの気持ちをより強く伝えることができます。
これらの心遣いは、欠席することへの申し訳なさをカバーし、お二人の門出を心から祝福している気持ちを示すものです。
これらの丁寧な対応は、お二人との今後の関係性を良好に保つためにも非常に重要です。
結婚は、お二人にとって人生の大きな節目であり、大切なゲストにお祝いしてもらいたいと願っています。
あなたが欠席する場合でも、今回ご紹介したマナーや例文、心遣いを参考に、誠意をもって対応することで、きっとお二人にあなたの温かい気持ちが伝わるはずです。
心を込めた丁寧な対応は、お二人の新しい門出を祝福する、あなたなりの素晴らしい形となるでしょう。
