結婚式が決まり、最初の大切な準備の一つがゲストをお招きする招待状の作成ですよね。
最近は、お二人の個性や感謝の気持ちを込めて、招待状に手書きのメッセージやイラストを添える方が増えています。
形式的な挨拶だけでなく、パーソナルな温かさが伝わるイラスト入りの招待状は、受け取ったゲストにとっても忘れられない思い出になるはずです。
でも、「どんなメッセージを書けばいいの?」「イラストを添えてもマナー違反にならないかな?」と悩んでしまうこともありますよね。
この記事では、イラスト入り結婚式招待状メッセージの書き方とマナーについて、ゲストに喜ばれる具体的なメッセージ例から、失礼なく気持ちを伝えるための注意点まで、詳しくご紹介します。
ぜひ参考にして、お二人らしい素敵な招待状を完成させてください。
イラスト入り結婚式招待状メッセージの書き方とマナーの基本
結婚式の招待状にメッセージやイラストを添えることは、ゲストへのおもてなしの気持ちを伝える素敵な方法です。
心を込めて準備した招待状だからこそ、受け取る方に喜んでもらいたいですよね。
まずは、なぜイラスト入りの招待状メッセージが喜ばれるのか、そしてメッセージを書く上での基本的なルールとマナーについて確認していきましょう。
形式的な文章だけでなく、少しの工夫で特別感を演出することができます。
ゲストは皆、お二人の大切な一日を心待ちにしています。
そんなゲストへ、招待状を通して感謝と喜びの気持ちを伝えることは、結婚式準備の中でも非常に重要なステップと言えるでしょう。
イラスト入り招待状メッセージがゲストに喜ばれる理由
イラスト入りの招待状メッセージがゲストに喜ばれる最大の理由は、「お二人らしさ」と「手書きの温かさ」が伝わるからです。
印刷された定型文だけでは伝わりにくい、お二人からゲスト一人ひとりへの感謝の気持ちや、結婚式へのワクワクする気持ちが、手書きの文字や添えられたイラストを通してダイレクトに伝わります。
例えば、共通の趣味や思い出の場所を描いたイラスト、二人のペットの絵などを添えることで、「私たちのことを想って描いてくれたんだな」とゲストは感じ、より一層結婚式への期待感が高まるでしょう。
かつて私が友人から受け取った招待状には、私たちの学生時代の思い出の場所のイラストと、当時のエピソードを交えたメッセージが添えられていました。
その瞬間、形式的な招待状ではなく、まるで手紙を受け取ったかのように温かい気持ちになり、結婚式当日が待ちきれなくなったことを覚えています。
このように、イラストは単なる飾りではなく、メッセージに込められた気持ちを増幅させる力を持っています。
受け取ったゲストは、その招待状を見るたびに、お二人の幸せな笑顔と、自分たちが大切にされているという実感を得られるはずです。
メッセージを書く上での基本ルールとマナー
結婚式招待状のメッセージには、いくつか守るべき基本的なルールとマナーがあります。
まず、最も重要なのは句読点を使わないことです。
句読点は「終わり」や「区切り」を意味するとされ、結婚というお祝い事にはふさわしくないという古くからの慣習があります。
句読点の代わりに、スペースを空けたり改行したりして文章を区切るのが一般的です。
また、忌み言葉や重ね言葉を避けることも大切です。
「別れる」「切れる」「終わる」「再び」「重ね重ね」といった言葉は、再婚や不幸を連想させるため使用しません。
「お忙しいところ恐縮ですが」を「ご多用のところ恐縮ですが」と言い換えたり、「くれぐれも」を「十分」とするなど、適切な言葉を選びましょう。
メッセージは、招待状の本文の後に、余白を利用して手書きで添えるのが一般的です。
長すぎず、簡潔に感謝の気持ちや当日を楽しみにしている気持ちを伝えるのが良いでしょう。
イラストを添える場合も、メッセージの邪魔にならないよう、余白に小さく描いたり、メッセージの横にさりげなく添えたりするのがおすすめです。
特に目上の方や会社関係の方への招待状には、派手すぎるイラストや馴れ馴れしいメッセージは控え、丁寧な言葉遣いを心がける必要があります。
相手との関係性に合わせて、メッセージの内容やイラストのテイストを調整することが、マナーを守る上で非常に重要です。
相手に合わせたイラスト入りメッセージの例文と応用
結婚式招待状にメッセージやイラストを添える際は、送る相手との関係性を考慮することが大切です。
親族、会社関係、友人など、相手によって適切なメッセージのトーンやイラストの雰囲気が異なります。
一律のメッセージではなく、一人ひとりの顔を思い浮かべながら言葉を選ぶことで、より気持ちが伝わる招待状になります。
ここでは、相手別のメッセージ例文と、そこにイラストを効果的に組み合わせる方法について具体的にご紹介します。
ぜひ参考にして、受け取る方に心温まるサプライズを届けましょう。
メッセージにイラストを添えることで、堅苦しくなりがちな招待状も、ぐっと親しみやすく、お二人らしさが際立つ特別なものになります。
親族や会社関係、目上の方への丁寧なメッセージ例
親族や会社関係、特に目上の方への招待状は、丁寧さと敬意を最優先することがマナーです。
基本のメッセージは、お招きする感謝の気持ちと、日頃お世話になっていることへの感謝を伝える内容になります。
ここにイラストを添える場合、派手なものやキャラクターものは避け、上品で控えめなデザインを選ぶのがおすすめです。
例えば、招待状のデザインに合わせたシンプルな植物のモチーフや、季節の花、二人の結婚式のテーマカラーを取り入れた飾り枠などが良いでしょう。
メッセージは、以下のような例文を参考に、丁寧に作成します。
「この度は私どもの結婚式にご臨席賜りますよう謹んでお願い申し上げます ささやかではございますがお披露目の宴を催したく存じます ご多忙中とは存じますが是非ご出席くださいますようお願い申し上げます」
このような定型文に続けて、手書きでメッセージを添えます。
<親族向けメッセージ例>
「この度はお忙しい中私たちの結婚式にご出席いただきまして誠にありがとうございます いつも温かく見守ってくださる皆様に晴れ姿をお披露目できること大変嬉しく思っております 当日はどうぞ楽しんでください」
イラスト例:家族の絆をイメージさせるような、シンプルな二本の木や、温かい色合いの花束など。
<会社関係・目上の方向けメッセージ例>
「この度はご多忙の中私たちの結婚式にご出席いただきまして誠にありがとうございます 日頃より大変お世話になっております〇〇様には感謝の気持ちでいっぱいです 未熟な二人ではございますが今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます」
イラスト例:控えめなリーフ柄や、お祝いの席にふさわしい上品な装飾模様など。
このように、メッセージは丁寧さを保ちつつ、イラストで少しだけ温かさをプラスすることで、失礼なく感謝の気持ちを伝えることができます。
イラストはあくまで添え物として、メッセージの邪魔をしないようにバランスを考えることが重要です。
友人や同僚、親しい間柄へのメッセージとイラストの工夫
友人や同僚、親しい間柄への招待状は、お二人らしさや個性をより自由に表現できるチャンスです。
メッセージも、丁寧語だけでなく、普段使っている言葉遣いを交えつつ、感謝の気持ちや結婚式へのワクワク感をストレートに伝えることができます。
イラストも、お二人の共通の趣味や、ゲストとの思い出にちなんだものを取り入れると、会話のきっかけにもなり、より一層喜ばれるでしょう。
<友人向けメッセージ例>
「この度私たちの結婚式に来てくれて本当にありがとう!〇〇(ゲストの名前)には一番にお知らせしたくて手紙を書きました いつも相談に乗ってくれて感謝しています 晴れて夫婦になる姿をぜひ見に来てください!当日会えるのを楽しみにしています!」
イラスト例:お二人と友人の共通の趣味(例:カフェ巡りならコーヒーカップ、旅行好きなら飛行機や地球儀)、一緒に撮った写真のイラスト、二人の出会いの場所のイラストなど。
<同僚向けメッセージ例>
「この度私たちの結婚式にご出席いただきありがとうございます いつも頼りになる〇〇さん(ゲストの名前)のおかげで毎日楽しく仕事ができています 当日は美味しい料理と楽しい時間を一緒に過ごしましょう!ぜひ楽しんでください!」
イラスト例:会社の近くのカフェ、部署のメンバーの似顔絵風イラスト(失礼にならない程度に)、仕事道具をモチーフにしたユーモラスなイラストなど。
親しい間柄だからこそ、少し内緒の話や、二人だけの共通の話題をメッセージに含めるのも素敵なアイデアです。
例えば「あの時〇〇が応援してくれたおかげで、今日の日を迎えることができました」といった具体的なエピソードを添えると、ゲストは「自分のことも覚えていてくれたんだ」と、特別感を抱いてくれるでしょう。
イラストは、メッセージの内容とリンクさせると、より心に響くものになります。
例えば、プロポーズのエピソードを書いたメッセージなら、プロポーズの場所や状況をイメージしたイラストを添えるなど、ストーリー性を持たせる工夫もおすすめです。
手書きの温かさとパーソナルな内容を組み合わせることで、ゲストにとって忘れられない一通となるはずです。
イラスト入り結婚式招待状の返信ハガキメッセージ
結婚式招待状を受け取ったゲストが送り返す返信ハガキにも、メッセージやイラストを添える方が増えています。
新郎新婦へのお祝いの気持ちや、結婚式への参加を楽しみにしている気持ちを伝える素敵な方法です。
返信ハガキにイラストを添えることは、新郎新婦にとっても嬉しいサプライズになります。
ただし、ここでもいくつかのマナーや注意点があります。
失礼なく、かつ気持ちを込めた返信ハガキを作成するためのポイントをご紹介します。
返信ハガキは、単に出欠を知らせるだけでなく、新郎新婦への最初のお祝いメッセージを伝える大切な機会です。
返信ハガキにイラストを添える際のマナーと注意点
返信ハガキにイラストを添えることは、新郎新婦への祝福の気持ちを表現する素晴らしい方法ですが、いくつかのマナーを守る必要があります。
まず、最も大切なのは返信ハガキ本来の目的である「出欠の連絡」を正確に伝えることです。
イラストを描きすぎたり、メッセージを長く書きすぎたりして、必要な情報(氏名、出欠、アレルギー等)が見えにくくなってしまうのは避けましょう。
イラストは、返信ハガキの余白部分や、新郎新婦の名前の「行」「宛」を消して「様」に書き換えた部分の近くなど、邪魔にならないスペースに小さく描くのが一般的です。
また、返信ハガキに印刷されている「御出席」「御欠席」などの「御」を二重線で消し、自分の名前の下の「行」「宛」も二重線で消して「様」に書き換えるのが基本的なマナーです。
この修正部分にイラストを重ねてしまうと、かえって失礼にあたる場合がありますので注意が必要です。
イラストの内容は、お祝いの気持ちが伝わるような、シンプルで明るいものを選ぶのがおすすめです。
例えば、二人の似顔絵、ハート、花、指輪、ウェディングケーキなど、結婚式に関連するモチーフが良いでしょう。
ただし、あまりにも凝りすぎたり、派手すぎたりするイラストは、受け取る側の新郎新婦が恐縮してしまう可能性もあります。
あくまで「お祝いの気持ちを伝えるための可愛い添え物」という意識で描くことが大切です。
また、目上の方や会社の上司など、フォーマルな関係性の新郎新婦への返信ハガキには、イラストは控えめにするか、メッセージのみにする方が無難な場合もあります。
相手との関係性を考慮して判断しましょう。
ケース別(出席・欠席・アレルギー等)の返信メッセージ例文
返信ハガキのメッセージは、出欠やその他の連絡事項に合わせて内容を調整します。
ここにイラストを添えることで、よりパーソナルな温かさを加えることができます。
<出席の場合のメッセージ例>
「御出席」の「御」を消し、出席に丸をつけ、自分の名前の下の「行」を消して「様」に書き換えた上で、メッセージ欄に以下のように記入します。
「この度は誠におめでとうございます 喜んで出席させていただきます お二人の晴れ姿を拝見できること心より楽しみにしております」
イラスト例:祝福を表すハートや星、シャンパングラス、二人の笑顔など。
メッセージの横や空いたスペースに小さく描くと良いでしょう。
<欠席の場合のメッセージ例>
「御欠席」の「御」を消し、欠席に丸をつけ、自分の名前の下の「行」を消して「様」に書き換えた上で、メッセージ欄に以下のように記入します。
(欠席の理由を詳しく書く必要はありません)
「この度は誠におめでとうございます あいにく都合がつかず欠席させていただきます お二人の末永いお幸せを心よりお祈り申し上げます」
イラスト例:お祝いの気持ちを表す花一輪や、四つ葉のクローバーなど、控えめながら温かさのあるモチーフ。
残念な気持ちを表すより、お祝いの気持ちを伝えるイラストが良いでしょう。
<アレルギーや苦手な食材がある場合のメッセージ例>
出欠の連絡に加えて、メッセージ欄に以下のように記入します。
「この度は誠におめでとうございます 喜んで出席させていただきます 恐縮ながら〇〇にアレルギーがございます ご配慮いただけますと幸いです」
イラスト例:出席の場合と同様に、お祝いのイラストを添えます。
アレルギーの記載は丁寧に行い、イラストはその周りを飾るように添えましょう。
<連名で招待された場合の返信>
新郎新婦の名前の下の「行」「宛」を消して「様」に書き換える際、「〇〇様」「△△様」と二人の名前を書き加えます。
出席・欠席はそれぞれの名前の下に記入欄があればそこに、なければメッセージ欄で明確に伝えます。
メッセージは連名で書く場合は「私たち二人」といった表現を使います。
「この度は誠におめでとうございます 私たち二人喜んで出席させていただきます お二人の晴れ姿を拝見できること心より楽しみにしております」
イラスト例:夫婦やカップルを表すような、寄り添う動物や、二つの指輪など。
連名での出席をより温かく伝えるイラストが良いでしょう。
どのケースでも、メッセージは句読点を使わず、お祝いの気持ちを丁寧に伝えることが基本です。
イラストは、その気持ちを視覚的に表現する手段として活用し、ハガキ全体のバランスを考えて添えるようにしましょう。
まとめ
結婚式招待