結婚式の宗教式で心得ておきたい振る舞いマナーと参列ルール
結婚式に招待された際、特に宗教式の場合は、普段とは異なるマナーや振る舞いが求められます。
キリスト教式、神前式、仏前式など、式のスタイルによっても細かな違いがありますが、共通して大切なのは「敬意を払い、場にふさわしい振る舞いを心がける」ことです。
せっかくのお祝いの席で、意図せず失礼にあたることを避けるためにも、事前に基本的なマナーを理解しておくことは非常に重要です。
この記事では、宗教式での結婚式に参列する際に知っておきたい、基本的な振る舞いマナーと、賛美歌や祈祷への参加ルールについて、分かりやすく解説します。
キリスト教式・神前式での基本的な参列マナー
キリスト教式や神前式といった、特定の宗教に基づいた結婚式では、その宗教の教えや伝統を重んじる必要があります。
参列者として、神聖な儀式を尊重し、祝福の気持ちを伝えるためには、服装や式の流れに合わせた適切な振る舞いが求められます。
服装と身だしなみ
キリスト教式の場合、一般的にはフォーマルな服装が求められます。
男性はダークスーツに白や淡い色のシャツ、ネクタイが基本です。
女性は、露出の少ない、上品なワンピースやスーツなどが適しています。
肩が出るデザインの場合は、ショールやボレロなどで覆うのがマナーです。
神前式の場合は、より伝統的な装いが好まれる傾向があります。
男性はダークスーツ、女性はフォーマルなワンピースやスーツが一般的ですが、白無垢や色打掛といった和装の花嫁に合わせ、控えめな和装を選ぶ方もいらっしゃいます。
「肌の露出を控え、清潔感のある身だしなみを心がけること」が、どのような宗教式であっても共通して大切です。
特に、教会や神社の神聖な場所では、華美すぎる服装や、カジュアルすぎる服装は避けるべきです。
アクセサリーも、派手なものは控えめにし、上品なものを選ぶようにしましょう。
靴も、ヒールの高すぎるものや、カジュアルすぎるスニーカーなどは避けるのが賢明です。
式の流れと基本的な振る舞い
キリスト教式では、牧師の言葉に耳を傾け、指示に従って起立や着席を行います。
聖書朗読や賛美歌斉唱の際には、静かに席で参加するか、指示があれば立ち上がって共に歌います。
神前式では、巫女の舞や雅楽の演奏など、日本の伝統的な儀式が行われます。
玉串奉奠(たまぐしほうてん)や三々九度(さんさんくど)といった儀式では、新郎新婦や親族の動きに合わせて、静かに見守ります。
「式の最中は、私語を慎むこと、スマートフォンの使用は控えること」は、どのような宗教式であっても絶対に守るべきマナーです。
写真撮影やビデオ撮影も、許可されている場合でも、フラッシュを使わず、式典の進行を妨げないように配慮が必要です。
特に、結婚式の神聖な雰囲気の中で、写真撮影に夢中になりすぎるのは避けましょう。
新郎新婦の入場や退場、指輪の交換といった重要な場面では、静かに感動を分かち合うことが大切です。
賛美歌・祈祷への参加ルールと心構え
宗教式の結婚式では、参加者も共に祈りを捧げたり、賛美歌を歌ったりする機会があります。
これらの場面にどのように参加すれば良いのか、戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、基本的な心構えさえあれば、場にふさわしい振る舞いができます。
賛美歌斉唱への参加
キリスト教式の結婚式では、賛美歌斉唱の時間が設けられていることがよくあります。
歌詞カードが配布されることも多いので、それに沿って歌います。
たとえキリスト教徒でなくても、「心を込めて、静かに歌うことが大切」です。
歌詞が分からない場合や、歌うことに抵抗がある場合は、無理に歌う必要はありません。
静かに耳を傾け、心の中で新郎新婦の幸せを祈るだけでも、十分にお祝いの気持ちは伝わります。
賛美歌は、新郎新婦や参列者全員で祝福を分かち合うためのものです。
声の大きさや歌の上手い下手は関係なく、その場の一体感を大切にしましょう。
もし、賛美歌の歌詞に馴染みがない場合でも、配布された歌詞カードを手に持ち、静かに座っているだけでも、場を乱すことはありません。
祈祷への参加と心構え
祈祷の時間は、神に新郎新婦の幸せを祈る神聖な時間です。
牧師や神職の方が祈りを捧げる間は、「静かに目を閉じ、心を落ち着けて、新郎新婦の幸せを心の中で祈る」ようにしましょう。
もし、祈祷に際して起立や着席の指示があれば、それに従います。
特定の宗教の儀式に慣れていない場合でも、その場を尊重する気持ちがあれば、自然と適切な振る舞いができます。
例えば、キリスト教式での祈祷では、牧師が「アーメン」と唱えた際に、参列者も「アーメン」と唱えることがあります。
これは、祈りの言葉に同意し、共に祈るという意味合いがあります。
もし、この習慣に馴染みがなくても、無理に唱える必要はありません。
静かに見守るだけでも、問題ありません。
神前式における祝詞奏上(のりとそうじょう)なども同様に、静かに耳を傾け、新郎新婦の門出を祝う気持ちで臨みましょう。
その他、知っておくと安心なマナーと心遣い
宗教式の結婚式に参列する上で、上記以外にもいくつか知っておくと安心なマナーや心遣いがあります。
これらの点を理解しておくことで、よりスムーズに、そして自信を持って結婚式を楽しむことができるでしょう。
受付での対応とご祝儀
受付では、新郎新婦やご両家への祝福の言葉を伝え、ご祝儀を渡します。
ご祝儀袋は、白無地の封筒か、結婚祝い用のものを選び、「水引は結び切りで、熨斗(のし)がついたものを選ぶのが一般的」です。
金額は、新郎新婦との関係性や、地域、年齢によって異なりますが、偶数や4、9といった数字は避けるのがマナーとされています。
宗教式だからといって、ご祝儀の渡し方に特別な決まりがあるわけではありませんが、教会や神社の敷地内での金銭のやり取りは、できるだけ簡潔に行うのが良いでしょう。
受付係の方への感謝の言葉も忘れずに伝えましょう。
式場での写真撮影とマナー
結婚式での写真撮影は、思い出に残る大切な行為ですが、宗教式においては特に配慮が必要です。
「フラッシュの使用は厳禁、式典の進行を妨げるような場所での撮影は避ける」ことが基本です。
事前に、写真撮影が許可されているか、どのような範囲で撮影が許されているかを確認しておくと安心です。
特に、聖壇に近い場所や、神聖な儀式が行われている最中の撮影は、慎むべきです。
式場によっては、プロのカメラマン以外は撮影を禁止している場合もありますので、ルールをしっかり守りましょう。
新郎新婦やご家族のプライベートな空間を尊重することも、大切なマナーです。
参列者同士の配慮
結婚式は、新郎新婦だけでなく、ご両家や親族、そして参列者全員で祝福する場です。
「周りの参列者への配慮を忘れず、譲り合いの気持ちを持つこと」が大切です。
特に、席の移動や、写真撮影の際など、他の参列者の迷惑にならないように気を配りましょう。
また、お子様連れの場合は、お子様が騒いだり、式典の進行を妨げたりしないように、事前にしっかりと注意を促しておくことも親としての責任です。
もし、お子様がどうしても落ち着かない場合は、一時的に式場から退出するなどの配慮も必要となるでしょう。
まとめ
結婚式の宗教式での振る舞いマナーや参列ルールは、その神聖さと伝統を尊重する心遣いが根底にあります。
服装、式の最中の振る舞い、賛美歌や祈祷への参加方法など、細かな点は式のスタイルによって異なりますが、共通して大切なのは、「新郎新婦の幸せを心から願い、場にふさわしい敬意を持った振る舞いを心がけること」です。
事前に式の流れやマナーについて理解しておくことで、安心して結婚式に参列し、感動的な瞬間を共有することができるでしょう。
もし、分からないことがあれば、遠慮せずに新郎新婦や、式の担当者に確認することも大切です。
祝福の気持ちを胸に、素晴らしい一日を過ごしてください。

