大切なご家族やご友人の晴れの日、結婚式にお呼ばれした際、「どんなアクセサリーを着けていけばいいんだろう?」と悩んだ経験はありませんか?素敵なドレスを選んだら、それに合わせてアクセサリーもきちんと選びたいですよね。
でも、結婚式には独特のマナーがあり、「せっかくのお祝いの席で失礼があったらどうしよう…」と不安に感じる方も多いはず。
特に女性にとって、アクセサリーは装いを華やかにする大切なアイテムですが、フォーマルな場では普段とは違う配慮が必要です。
この「女性向けアクセサリーマナー結婚式での選び方」に関する記事では、結婚式にふさわしいアクセサリーの基本ルールから、昼と夜、会場や年代による選び方の違い、さらには具体的なアイテム選びのコツまで、失敗しないためのポイントを詳しくご紹介します。
これを読めば、自信を持って結婚式に臨めるはずです。
結婚式お呼ばれアクセサリーの基本マナーと選び方
結婚式は新郎新婦をお祝いするフォーマルな場です。
ゲストとして参列する際は、主役であるお二人よりも控えめに、かつお祝いの気持ちを表す華やかさを添えるのが基本とされています。
アクセサリー選びもこの考え方に沿って行うことが大切です。
キラキラしすぎたり、カジュアルすぎたりするものは避けるのが無難ですが、具体的にどのような点に注意すれば良いのでしょうか。
ここでは、時間帯や素材に焦点を当て、結婚式でのアクセサリー選びの基本マナーを解説します。
昼間の結婚式で避けるべきアクセサリーと選び方
昼間の結婚式は、教会式や披露宴など、比較的明るい時間帯に行われることがほとんどです。
この時間帯のアクセサリー選びで最も気をつけたいのは、「光りすぎるもの」を避けることです。
特に、太陽光や会場の照明に反射して強く輝くダイヤモンドやラインストーンなどの装飾が多いアクセサリーは、昼間のフォーマルシーンには不向きとされています。
これは、写真撮影の際に光が反射して写り込みやすかったり、会場で悪目立ちしてしまったりする可能性があるためです。
昼間のおすすめは、上品な輝きのパールや、つや消し加工がされたゴールドやシルバー、または控えめな天然石を使ったアクセサリーです。
特にパールは、古くから「月のしずく」や「人魚の涙」とも呼ばれ、慶事の席にふさわしいとされている定番中の定番です。
白やクリーム系のパールネックレスやイヤリングは、どんな色のドレスにも合わせやすく、上品で落ち着いた印象を与えてくれます。
ただし、あまりにも大粒でカジュアルなデザインのパールは避けた方が良いでしょう。
シンプルな一連のパールネックレスや、小ぶりなパールのイヤリング、ブレスレットなどが昼間の結婚式には最適です。
私の友人が以前、昼間の結婚式で大粒のイミテーションパールネックレスを着けていたのですが、少しカジュアルな印象になってしまい、後から「もう少し上品なものにすればよかった」と話していました。
パールの大きさやデザインにも注意が必要です。
夜の結婚式を華やかに飾るアクセサリー
夕方から夜にかけて行われる結婚式や披露宴は、昼間とは雰囲気が変わり、より華やかでドレッシーな装いが求められます。
この時間帯であれば、昼間は避けるべきとされていた光り輝くアクセサリーも着用可能です。
ダイヤモンドやジルコニア、ラインストーンなどがふんだんにあしらわれたネックレスやイヤリング、ブレスレットなどで、顔周りやデコルテ、手元を華やかに彩りましょう。
ただし、ここでも「上品さ」を意識することが大切です。
あまりにもギラギラしすぎたり、派手すぎるデザインのものは避け、あくまでお祝いの席にふさわしい品格を保つように心がけてください。
例えば、細身のチェーンに小粒のダイヤモンドがあしらわれたネックレスと、それに合わせた揺れるタイプのイヤリングなどは、夜の結婚式にぴったりの華やかさを演出してくれます。
また、カラーストーンを使ったアクセサリーも夜の結婚式にはおすすめです。
ドレスの色に合わせて、サファイアやルビー、エメラルドなどの上品な色合いの石を取り入れると、より一層コーディネートが引き立ちます。
光を反射して輝く素材は、会場の照明によって美しくきらめき、お祝いムードを盛り上げてくれるでしょう。
ただし、生花や造花のようなカジュアルすぎる素材は夜の結婚式には不向きです。
フォーマルシーンの定番素材とNG素材のルール
結婚式のようなフォーマルな場では、アクセサリーの素材選びも重要なマナーの一つです。
定番とされるのは、上品な輝きを持つパール、そしてゴールドやシルバー、プラチナといった貴金属です。
パールは、昼夜問わず着用できる万能な素材であり、特に白やクリーム系の天然パールや上質なイミテーションパールは、お祝いの席にふさわしい品格を備えています。
貴金属も、シンプルで洗練されたデザインであれば、フォーマルな装いにふさわしい輝きを添えてくれます。
一方、結婚式で避けるべきNG素材もいくつかあります。
まず、動物の殺生を連想させるファーや革製品は、お祝いの場にはふさわしくありません。
これはアクセサリーだけでなく、バッグや靴など小物全般に言えるマナーです。
また、過度にカジュアルな印象を与えるウッドビーズやコットンパール(カジュアルすぎるデザインの場合)、プラスチック素材なども避けた方が無難です。
最近はコットンパールも上品なデザインが増えていますが、結婚式に着用する場合は、デザインや大きさ、他のアクセサリーとのバランスをよく考えて選ぶことが大切です。
私の知人が、手作りのウッドビーズのアクセサリーを着けて結婚式に参列しようとした際、他の参列者から「ちょっとカジュアルすぎるかも…」とアドバイスを受けて慌てて付け替えた、という話を聞いたことがあります。
手作り自体は素敵なことですが、結婚式というフォーマルな場では素材選びに注意が必要です。
会場や年代で変わる、もっと素敵なアクセサリー選び
結婚式のアクセサリー選びは、基本的なマナーを押さえた上で、さらに会場の雰囲気やご自身の年代、そして何よりも新郎新婦や他のゲストとの調和を考えることで、より洗練されたコーディネートが完成します。
一言で「結婚式」と言っても、格式高いホテル、アットホームなレストラン、開放的なガーデンなど、会場のタイプは様々です。
また、ご自身の年齢によっても似合うデザインや、意識したいポイントは変わってきます。
ここでは、会場のタイプや年代別のアクセサリー選びのコツに加え、和装の場合の特別なマナーについても掘り下げてご紹介します。
ホテル?レストラン?ガーデン?会場に合わせた選び方
結婚式の会場によって、ふさわしいアクセサリーのテイストは異なります。
格式高いホテルでの結婚式であれば、よりフォーマルで品格のあるアクセサリーが似合います。
上質なパールやダイヤモンド、プラチナなどの素材を使った、シンプルながらも洗練されたデザインのものがおすすめです。
例えば、一粒ダイヤモンドのペンダントネックレスと、それに合わせたスタッドタイプのイヤリングなどは、ホテルの重厚な雰囲気に負けない上品な輝きを放ちます。
一方、レストランウェディングは、ホテルほどかしこまりすぎず、アットホームでリラックスした雰囲気の場合が多いです。
この場合は、フォーマルさは保ちつつも、少しデザイン性のあるものや、カラーストーンを取り入れたアクセサリーなども素敵です。
例えば、パールのネックレスに、少しデザインの凝ったイヤリングやブレスレットを合わせるなど、程よい華やかさと個性をプラスするアクセサリーがレストランウェディングには向いています。
私の友人が、都内の隠れ家レストランで行われた結婚式に参列した際、シンプルなワンピースに、ゴールドのチェーンにデザイン性のあるチャームが付いたネックレスと、小ぶりのカラーストーンのイヤリングを合わせていて、会場の雰囲気にとてもマッチしていました。
ガーデンウェディングやリゾートウェディングなど、よりナチュラルで開放的な会場の場合は、自然光の下で美しく輝く素材や、軽やかなデザインのアクセサリーがおすすめです。
例えば、シェルや天然石、リーフモチーフなど、自然を感じさせるデザインのものや、揺れるタイプのイヤリングなどが、リラックスした雰囲気に馴染みます。
ただし、カジュアルになりすぎないよう、素材の上質さは意識しましょう。
20代、30代、40代…世代ごとのアクセサリー選びのコツ
年代によっても、結婚式で身につけるアクセサリーの選び方は少しずつ変わってきます。
20代であれば、トレンドを取り入れたデザインや、可愛らしいモチーフのアクセサリーも比較的取り入れやすいでしょう。
ただし、子供っぽくなりすぎないよう、素材の上質さや全体のバランスを意識することが大切です。
プチプラブランドでも、結婚式向けにデザインされた上品なアクセサリーはたくさんあります。
例えば、小ぶりなパールとクリスタルを組み合わせたネックレスや、リボンモチーフでも控えめなデザインのイヤリングなどがおすすめです。
30代になると、より落ち着いた上品さが求められるようになります。
パールのネックレスは、一連の定番デザインに加え、少しだけデザイン性のあるものや、パールのサイズに変化をつけたものなども素敵です。
また、ゴールドやシルバーのシンプルなジュエリーも、洗練された大人の魅力を引き出してくれます。
質の良い素材を選ぶことで、装い全体の格が上がります。
私の経験ですが、30代になってから、パールのネックレスをテリの良いアコヤパールに変えたところ、同じドレスでもぐっと上品な印象になったと感じました。
40代以上の方は、さらに上質な素材や、デザイン性のあるものを選ぶことで、大人の余裕と品格を演出できます。
パールのネックレスも、二連や三連のもの、ボリュームのあるデザインなども似合います。
また、ブローチなどのアクセサリーも、華やかさをプラスするのに効果的です。
ダイヤモンドなどの貴石も、嫌味なく身につけることができます。
大切なのは、ご自身の年代にふさわしい落ち着きと華やかさのバランスを見つけることです。
和装の場合のアクセサリーの考え方
結婚式に和装(留袖や訪問着など)で参列する場合、洋装とはアクセサリーの考え方が大きく異なります。
和装の場合、基本的にネックレスやブレスレット、リングといった洋装用のアクセサリーは着用しません。
これは、和装の着物自体に柄や素材の美しさがあり、それだけで十分華やかさと格式があるためです。
帯留めや帯締め、重ね衿などの和装小物で個性を出し、装いを完成させます。
耳元に関しては、シンプルな一粒パールのイヤリングやピアス、または目立たないデザインのものであれば着用可能です。
ただし、長く揺れるタイプのものや、大ぶりのデザインのものは避けた方が無難です。
指輪についても、結婚指輪や婚約指輪といったシンプルなもの以外は、着物の袖に引っかかったりする可能性もあるため、外しておくのが一般的です。
和装の場合のアクセサリーは、あくまで控えめに、着物全体の美しさを引き立てる脇役として考えることが大切です。
特に黒留袖など、フォーマル度の高い和装の場合は、よりシンプルに徹するのがマナーとされています。
訪問着など、少しカジュアルな和装であれば、耳元に少しデザイン性のあるものを合わせることも可能ですが、全体のバランスを見て判断しましょう。
失敗しないためのアクセサリーコーディネートとプラスアルファの秘訣
結婚式でのアクセサリー選びは、基本的なマナーや会場、年代に合わせたポイントを踏まえた上で、実際にどのようなアイテムをどのように組み合わせるかというコーディネートも重要です。
せっかく素敵なアクセサリーを選んでも、ドレスとのバランスが悪かったり、他の小物とちぐはぐだったりすると、残念な印象になってしまうことも。
ここでは、服装に合わせたアクセサリーの選び方や、ネックレスやピアスといったアイテム別の具体的な選び方、さらにアクセサリー以外に気をつけたい小物との連携について、失敗しないための秘訣をご紹介します。
服装の色やデザインに合わせたバランス術
アクセサリーは、着用するドレスやワンピースの色やデザインに合わせて選ぶことで、全体のコーディネートがぐっと引き締まります。
例えば、シンプルなデザインの無地のドレスには、少しデザイン性のあるネックレスや、揺れるタイプのイヤリングなどを合わせると、華やかさをプラスできます。
逆に、フリルやレース、柄など、デザイン性の高いドレスの場合は、アクセサリーはシンプルに抑えるのがおすすめです。
ネックレスは控えめな一粒パールやシンプルなペンダント、イヤリングはスタッドタイプなど、引き算のコーディネートを意識しましょう。
また、ドレスの色によっても似合うアクセサリーの色合いは異なります。
ネイビーやブラックなどの濃い色のドレスには、パールやシルバー、クリアなストーンなど、明るい色のアクセサリーを合わせると、顔周りが明るくなり、重たい印象になりすぎません。
私の経験ですが、ネイビーのシンプルなワンピースを着た際に、シルバーの小さなリーフモチーフのネックレスとイヤリングを合わせたところ、顔周りがぱっと明るくなり、上品な華やかさが出ました。
ベージュやピンクなどの明るい色のドレスには、ゴールドやパールなど、温かみのある色合いのアクセサリーがよく似合います。
また、ドレスの素材感も考慮しましょう。
サテンやシルクのような光沢のある素材のドレスには、パールの優しい光沢がよく合います。
レースやシフォンのような軽やかな素材のドレスには、繊細なデザインのアクセサリーや、揺れるタイプのものが動きを加えてくれます。
ネックレス、ピアス、リング…アイテム別の選び方と注意点
アクセサリーと一言で言っても、ネックレス、イヤリング(ピアス)、ブレスレット、リングなど様々なアイテムがあります。
それぞれのアイテムには選び方のポイントと、結婚式ならではの注意点があります。
ネックレスは、ドレスのデザインに合わせて選びましょう。
ビスチェタイプやデコルテが大きく開いたデザインのドレスには、少し長さのあるネックレスや、華やかなデザインのものが似合います。
ハイネックやボートネックなど、首元が詰まったデザインのドレスの場合は、ネックレスは短いものを選ぶか、思い切ってネックレスは着けずにイヤリングやブレスレットで華やかさを出すのも一つの方法です。
イヤリングやピアスは、顔周りの印象を大きく左右するアイテムです。
ショートヘアやアップスタイルなど、耳元が見えるヘアスタイルの場合は、揺れるタイプのイヤリングも素敵ですが、食事中に揺れすぎたり、マイクに当たったりしないよう、長さやデザインに注意が必要です。
スタッドタイプや小ぶりなデザインのものは、どんなヘアスタイルにも合わせやすく上品です。
ブレスレットは、長袖のドレスの場合は袖に隠れてしまうため、あまり目立ちません。
七分袖や半袖、ノースリーブのドレスの場合に手元を華やかにするのに効果的です。
リングは、結婚指輪や婚約指輪以外のものについては、基本的に派手すぎるものや大ぶりのものは避けるのがマナーです。
重ね付けをする場合も、華美になりすぎず、全体のバランスを見て上品にまとめることが大切です。
私の友人が、結婚式で指輪を重ね付けしすぎてしまい、少しごちゃごちゃした印象になってしまった、という失敗談を聞いたことがあります。
シンプルさを心がけましょう。
アクセサリー以外の小物(バッグ、靴、ヘアスタイル)との連携
結婚式でのトータルコーディネートを考える上で、アクセサリーだけでなく、バッグや靴、ヘアスタイルといった他の小物とのバランスも非常に重要です。
アクセサリーだけが浮いてしまったり、他の小物とテイストが合わなかったりすると、せっかくの装いが台無しになってしまいます。
例えば、バッグや靴に光沢のある素材や装飾が多いものを選ぶ場合は、アクセサリーは控えめにするとバランスが取れます。
逆に、バッグや靴がシンプルなデザインの場合は、アクセサリーで華やかさをプラスすることができます。
ヘアスタイルもアクセサリー選びに影響します。
アップスタイルで首元や耳元を出す場合は、ネックレスやイヤリングがよく映えます。
ダウンスタイルの場合は、大ぶりのイヤリングやピアスで顔周りにポイントを持ってくるのも効果的です。
私の妹が結婚式に参列した際、シンプルなヘアスタイルだったので、少し大きめのパールのイヤリングを合わせていました。
それが顔周りを華やかに見せ、とても素敵でした。
ヘアアクセサリーも重要なポイントです。
結婚式では、生花やカジュアルすぎるヘアアクセサリーは避けるのがマナーです。
パールのピンやクリスタルがあしらわれたバレッタなど、上品なデザインのものを選びましょう。
アクセサリー、バッグ、靴、ヘアスタイル、これらの小物全体のテイストや色合いを統一することで、洗練されたトータルコーディネートが完成します。
まとめ
結婚式にゲストとしてお呼ばれした際のアクセサリー選びは、新郎新婦へのお祝いの気持ちを表す大切な準備の一つです。
基本となるのは、フォーマルな場にふさわしい上品さと華やかさのバランス。
昼間の結婚式では光りすぎるものを避け、パールなどの控えめな輝きのものを選ぶのが基本です。
一方、夜の結婚式ではダイヤモンドやクリスタルなど、光を味方につけた華やかなアクセサリーで装いを彩ることができます。
素材としては、パールや貴金属が定番ですが、会場の雰囲気やご自身の年代に合わせて、デザインやボリュームを調整することが大切です。
特に、動物由来の素材やカジュアルすぎる素材は避けるのが結婚式でのアクセサリーマナーの基本です。
また、会場のタイプ(ホテル、レストラン、ガーデンなど)やご自身の年代(20代、30代、40代以上)によって、似合うアクセサリーのテイストは異なります。
それぞれのシーンや年代に合わせた選び方を知っておくことで、より自信を持ってアクセサリーを選ぶことができるでしょう。
和装の場合は洋装とは異なり、ネックレスなどは基本的に着用せず、耳元に控えめなものを選ぶのがマナーです。
最後に、アクセサリー単体だけでなく、着用するドレスや、バッグ、靴、ヘアスタイルといった他の小物とのバランスを考えることも、失敗しないための重要なポイントです。
これらの点を踏まえて「女性向けアクセサリーマナー結婚式での選び方」をマスターすれば、お祝いの席にふさわしい、品格と華やかさを兼ね備えた素敵な装いで、大切な方々の門出を心から祝福できるはずです。
ぜひ、この記事を参考に、ご自身にぴったりのアクセサリーを見つけてください。