結婚式のクライマックス、ゲストの方々を一人ひとりお見送りする退場シーン。
感動と感謝の気持ちで胸がいっぱいになるこの瞬間、お越しいただいた皆様へ小さなプレゼントを贈るのが一般的になりました。
これが「プチギフト」や「送賓ギフト」と呼ばれるものです。
このギフトは、単なる記念品ではなく、お二人の感謝の気持ちを目に見える形にして伝える、とても大切な役割を担っています。
ゲストの方々も、新郎新婦から直接手渡されるプチギフトを受け取ることで、「来てよかったな」「おめでとう」という気持ちがさらに深まることでしょう。
だからこそ、この退場時に贈るギフト選びは、結婚式の思い出をより良いものにするための重要なポイントなのです。
ゲストの心に響く、喜ばれるギフトを選ぶためには、どのような点に気を付ければ良いのでしょうか。
この記事では、その選び方のポイントを詳しくご紹介していきます。
結婚式の退場時ギフト、なぜ贈る?その役割と意味
結婚式の披露宴や二次会がお開きになり、ゲストの方々をお見送りする際、新郎新婦が手渡しする小さなギフト。
これが一般的に「プチギフト」と呼ばれているものです。
この習慣は、欧米の結婚式で引き出物とは別に、ゲスト一人ひとりに感謝の気持ちを込めて贈る「ドラジェ」が由来とされています。
日本でも、披露宴の最後にゲストをお見送りする際に、改めて感謝の気持ちを伝えるアイテムとして定着しました。
特に近年では、結婚式のスタイルが多様化し、ゲストとの距離が近くなっていることもあり、一人ひとりの顔を見て「ありがとう」を伝える退場時のプチギフトの重要性が増しています。
このギフトは、結婚式という特別な一日を締めくくる役割だけでなく、ゲストにとってはお二人からの温かい気持ちを感じる最後の瞬間となります。
だからこそ、心を込めて選ぶことが大切なのです。
ゲストへの感謝を伝える大切な瞬間
結婚式にお越しいただくゲストの方々は、遠方から時間や費用をかけて来てくださったり、受付や余興などでお二人のために力を貸してくださったりと、様々な形で結婚式を支えてくれます。
披露宴の退場時にお二人がゲスト一人ひとりと顔を合わせ、直接「ありがとう」の言葉とともに手渡すプチギフトは、改めてゲストへの感謝の気持ちを伝えることができる貴重な機会です。
披露宴中は高砂席にいることが多く、全てのゲストとゆっくり話す時間が取れないこともあります。
しかし、退場時のプチギフトの手渡しは、一人ひとりの目を見て言葉を交わせる最後のチャンスです。
ここで心を込めてギフトを渡すことで、ゲストは「自分たちのために準備してくれたんだな」「来てよかったな」と、より一層温かい気持ちになるはずです。
この瞬間を大切にすることで、結婚式の感動がゲストの心に長く残るでしょう。
退場時のプチギフトは「お見送り」の気持ち
プチギフトは、ゲストを無事にお見送りする「お見送り品」としての意味合いも持っています。
結婚式という華やかな宴の後、ゲストが会場を後にする際に、「気を付けて帰ってくださいね」「今日はありがとうございました」という労いや感謝の気持ちを込めて贈られます。
引き出物が、結婚式に来ていただいたことへの「お祝い返し」や「記念品」という意味合いが強いのに対し、プチギフトはよりフランクで、その場での感謝を伝えるニュアンスが強いと言えます。
お二人の門出を祝いに駆けつけてくれた大切な方々へ、最後まで温かい気持ちで送り出したい。
そんなお二人の心遣いが形になったものが、退場時のプチギフトなのです。
手に取ったプチギフトを見るたびに、結婚式の楽しい思い出とともに、お二人の温かい気持ちを思い出してもらえるでしょう。
贈ることで生まれる温かいコミュニケーション
退場時にプチギフトを手渡す時間は、ゲストとの短いながらも温かいコミュニケーションが生まれる時間でもあります。
ゲスト一人ひとりと目を合わせ、「今日はありがとう!」と声をかけながらギフトを手渡す。
ゲストからは「おめでとう!」「素敵な式だったよ」といった祝福の言葉が返ってきます。
このやり取りは、お二人の感謝の気持ちがダイレクトに伝わるだけでなく、ゲストにとってもお二人との絆を改めて感じられる瞬間です。
特に、披露宴中はあまり話せなかったゲストや、久しぶりに会う友人などにとっては、この短い時間がお二人と直接言葉を交わせる大切な機会となります。
笑顔とともに手渡されるプチギフトは、会話のきっかけにもなり、和やかな雰囲気でお見送りの時間を演出してくれます。
ゲストに心から喜ばれるギフト選びの基本
ゲストに「これ、センス良いね!」「美味しかったよ!」「早速使ってるよ!」と心から喜んでもらえるギフトを選ぶには、いくつかの基本を押さえることが大切です。
まずは、贈る相手であるゲストの方々のことを想像してみましょう。
年齢層は?男女比は?遠方から来る人はいるか?子連れのゲストは?といった、ゲストの顔ぶれを考慮することで、より多くの人に喜ばれるギフトが見えてきます。
また、結婚式のテーマや雰囲気に合わせることも、統一感が出ておしゃれに見えるポイントです。
単に流行りのものを選ぶのではなく、「お二人の結婚式らしさ」が伝わるものを選ぶと、ゲストの記憶にも残りやすくなります。
さらに、ギフトの「実用性」や「消えもの」であるかどうかも、ゲストが持ち帰りやすく、扱いやすいかどうかに繋がるため、重要な判断基準となります。
相手を選ばない「定番」が安心感を与える理由
プチギフトとして不動の人気を誇る「定番」アイテムには、喜ばれる理由があります。
例えば、クッキーやチョコレートなどのお菓子類、紅茶やコーヒーなどのドリンク類、入浴剤やハンドクリームといった消耗品などです。
これらの定番アイテムは、多くの人に好まれやすく、好き嫌いが分かれにくいという大きなメリットがあります。
特に、様々な年代や趣味嗜好のゲストが集まる結婚式では、誰にでも安心して贈れる