結婚式のプチギフト:単価・個数・予算別選び方と人気商品実例集
結婚式という人生の特別な門出に、ゲストの皆様へ感謝の気持ちを込めて贈るプチギフト。
その選び方に悩む新郎新婦様は少なくありません。
「単価はどれくらいが適正?」「個数はゲストの人数でいいの?」「予算内で喜ばれるものは?」といった疑問にお答えすべく、今回は結婚式のプチギフトに焦点を当て、単価の目安、個数の考え方、そして予算別の選び方と、今人気のプチギフトの実例を徹底解説します。
この記事を読めば、きっとあなたらしい、心温まるプチギフトが見つかるはずです。
結婚式のプチギフト、単価と個数の賢い決め方
結婚式のプチギフト選びでまず気になるのが、一体いくらくらいのものを、何個用意すれば良いのかという点でしょう。
これは、結婚式の規模やスタイル、そして新郎新婦様のこだわりによって大きく変わってきます。
ここでは、一般的な目安と、賢く決めるためのポイントをご紹介します。
プチギフトの単価:ゲスト一人あたりいくらが相場?
プチギフトの単価は、一般的にゲスト一人あたり300円~700円程度が相場と言われています。
もちろん、これより高価なものや、手作りの温かみを重視して安価なものを選ぶケースもあります。
例えば、300円のプチギフトを50名に用意する場合、総額で15,000円となります。
700円なら35,000円ですね。
この単価設定は、ご祝儀の金額とのバランスも考慮して決められることが多いですが、何よりも「感謝の気持ち」が伝わるものを選ぶことが大切です。
最近では、単に「物」を贈るだけでなく、「体験」や「思い出」につながるようなプチギフトも人気を集めています。
例えば、ゲストが自宅で楽しめるコーヒーや紅茶のセット、ちょっとしたお菓子にメッセージカードを添えるだけでも、特別感が増します。
また、新郎新婦様が手作りしたジャムやクッキーなども、愛情がこもっていて喜ばれるでしょう。
また、プチギフトの価格帯を広げることで、ゲストへの感謝の度合いを微妙に表現したいという方もいらっしゃいます。
例えば、親しい友人や特に感謝している方には少し高めのものを、その他のゲストには標準的な価格帯のものを用意するなど、細やかな配慮をすることも可能です。
ただし、あまりにも価格差をつけすぎると、かえってゲストに気を遣わせてしまう可能性もあるので、全体のバランスを見ながら慎重に決定しましょう。
さらに、プチギフトの単価を決める際には、「引き菓子」や「引き出物」との兼ね合いも考慮する必要があります。
これらの品々との合計金額が、ゲストにとって負担にならない範囲に収まるように調整することが、マナーとしても重要です。
例えば、引き菓子が少し高価なものなのであれば、プチギフトは控えめな価格帯にする、といった工夫が考えられます。
プチギフトの個数:迷ったらゲストの人数+予備を
プチギフトの個数は、基本的にご招待したゲストの人数分を用意するのが一般的です。
ただし、ここで注意したいのが、当日のキャンセルや、急遽ご列席いただけなくなった方が出た場合です。
「人数ぴったりに用意して、もし余ったらどうしよう…」と心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、少し多めに用意しておくことを強くおすすめします。
予備として、2~3名分、あるいは最大でも5名分程度は余分に用意しておくと安心です。
なぜ予備が必要かというと、まず、当日急遽ご両親や親族の列席者が増える、あるいは、ご祝儀だけを渡しに来てくださる方がいる、といったケースが考えられます。
また、万が一、数個のプチギフトに破損があった場合でも、すぐに交換できるため、ゲストをお待たせすることがありません。
さらに、新郎新婦様ご自身や、介添えをしてくれる友人、会場のスタッフの方々へのお礼として、プチギフトを渡すこともあります。
このような場合にも、予備があればスマートに対応できます。
「でも、余ってしまったらもったいない…」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
その場合は、新郎新婦様ご自身で食べたり、二次会で配ったり、ご家族にお裾分けしたりと、様々な活用方法があります。
せっかくの結婚式にまつわる品々ですから、無駄なく大切に使いましょう。
また、プチギフトを渡すタイミングも個数に関わってきます。
披露宴の最後に、ゲストがお見送りの際に手渡しする場合が一般的ですが、席に置く「席札プチギフト」の場合は、ゲストの人数分きっちり用意する必要があります。
どちらの方法を選ぶかによっても、個数の考え方が少し変わってくるでしょう。
予算別!喜ばれるプチギフトの選び方と人気商品実例
限られた予算の中で、ゲストに喜んでもらえるプチギフトを選びたいですよね。
ここでは、予算別に人気のプチギフトの選び方と、具体的な商品例をご紹介します。
予算300円~500円:感謝の気持ちが伝わる定番&トレンドアイテム
この価格帯では、実用性が高く、多くの人に喜ばれる定番アイテムが中心となります。
トレンドを取り入れつつ、温かみのあるデザインを選ぶのがポイントです。
例えば、「紅茶やコーヒーのティーバッグ・ドリップパック」は、自宅で気軽に楽しめるため人気です。
おしゃれなパッケージのものを選べば、見た目も華やかになります。
新郎新婦様が好きなブランドや、二人の思い出の土地のものをセレクトするのも素敵です。
「ミニサイズのハンドクリームやリップクリーム」も、女性ゲストを中心に喜ばれるアイテムです。
特に、季節に合わせた香りや、オーガニック素材のものを選ぶと、より特別感が増します。
「ちょっとしたお菓子」も定番ですが、ここでは「個包装で日持ちするもの」を選ぶのが鉄則です。
クッキーやマドレーヌ、フィナンシェなどの焼き菓子は、可愛らしいデザインのものが多く、幅広い年代に受け入れられます。
新郎新婦様の手作りクッキーに、メッセージカードを添えるのも、世界に一つだけの特別なギフトになります。
最近では、「入浴剤」も人気です。
リラックス効果のある香りのものや、可愛い形をしたバスボムなどは、日頃の疲れを癒してくれそうな、嬉しいプレゼントになります。
* 人気商品実例:
* 有名ブランドのドリップコーヒー&紅茶セット(300円~500円)
* おしゃれなパッケージのミニハンドクリーム(350円~500円)
* 手作り風のメッセージクッキー(個包装、300円~450円)
* 香りの良いバスボムやバスソルト(400円~500円)
予算500円~700円:特別感とオリジナリティをプラス
この価格帯になると、少しだけ特別感をプラスしたアイテムを選ぶことができます。
新郎新婦様のこだわりや個性を反映させやすいのも魅力です。
「ミニボトルのワインや日本酒」は、お酒好きなゲストに喜ばれるでしょう。
小瓶でも、高級感のあるラベルのものを選ぶと、プチギフトとして見劣りしません。
「オリジナルラベルの調味料やジャム」なども、特別感があります。
新郎新婦様の写真やメッセージをラベルに印刷すれば、世界に一つだけの記念品になります。
手作りのジャムに、手書きのラベルを貼るのも、温かみがあっておすすめです。
「おしゃれなデザインのタオルハンカチ」も、実用的で喜ばれるアイテムです。
ブランド物でなくても、肌触りの良い素材や、洗練されたデザインのものを選ぶと、普段使いしやすいでしょう。
また、「ミニブーケやドライフラワー」といった、見た目の華やかさを重視したギフトも人気です。
会場の雰囲気に合わせたり、新婦様のブーケとお揃いの花材を選んだりするのも素敵です。
* 人気商品実例:
* オリジナルラベルのミニワイン(500円~700円)
* 手作り風ミニジャム&ハチミツセット(550円~700円)
* 上質な素材のタオルハンカチ(600円~700円)
* 可愛らしいミニブーケやリース(600円~700円)
予算700円~1,000円:感謝の気持ちを最大限に伝えるプレミアムギフト
この価格帯では、「これは!」と思わせるような、少し贅沢で印象に残るアイテムを選ぶことができます。
ゲストに「さすが!」と思わせるような、特別なギフトを贈りたい場合に最適です。
「有名パティスリーの焼き菓子詰め合わせ」は、間違いなく喜ばれるでしょう。
普段自分ではなかなか買わないような、少し高級感のあるものを選ぶと、特別感が増します。
「こだわりのコーヒー豆や紅茶のギフトセット」も、品質にこだわる方には喜ばれます。
産地や焙煎方法にこだわったものや、珍しいフレーバーのものを選ぶと、会話のきっかけにもなります。
「名入れギフト」も、この価格帯なら選択肢が広がります。
例えば、新郎新婦様の名前や結婚式の日付を入れたグラスやカトラリーなどは、記念品として長く愛用してもらえるでしょう。
また、「体験型ギフト」も、より一層の特別感を演出できます。
例えば、スパークリングワインのミニボトルと、ちょっとしたおつまみのセットなど、自宅でリラックスして楽しめるような組み合わせもおすすめです。
* 人気商品実例:
* 有名パティスリーの限定焼き菓子詰め合わせ(700円~1,000円)
* こだわりのコーヒー豆&ドリップバッグセット(800円~1,000円)
* 名入れタンブラー&ミニスイーツセット(900円~1,000円)
* 高級感のあるバスエッセンス&キャンドルセット(800円~1,000円)
【一次情報】プチギフトに込める「二人のストーリー」を語る
プチギフト選びで、単に価格や人気ランキングだけでなく、「二人のストーリー」を語るアイテムを選ぶことで、ゲストへの感謝の気持ちは格段に深まります。
例えば、新郎新婦様が初めてデートした場所で有名な銘菓をプチギフトにする、二人が共通して好きな映画にちなんだデザインのクッキーにする、といった具合です。
私が以前担当したカップルは、お二人が共通の趣味である「登山」にちなんで、ミニサイズのアルコールストーブと、山ごはん用のフリーズドライ食品をプチギフトにしました。
もちろん、これはかなりユニークな例ですが、ゲストの皆様からは「二人の趣味がよくわかる!」「こんな面白いギフト初めて!」と大変好評でした。
また、新郎新婦様がそれぞれ出身地で有名な特産品(例えば、北海道の白い恋人、博多の通りもんなど)を、相手の出身地のものとセットにして贈る、というのも、二人の出身地を尊重し、ゲストにもその土地の魅力を知ってもらう良い機会になります。
さらに、プチギフトに添えるメッセージカードも重要です。
「このプチギフトを選んだ理由」や「ゲストへの感謝の気持ち」を具体的に言葉にすることで、よりパーソナルな贈り物になります。
例えば、「〇〇(地名)で初めてデートした時に食べた思い出の味です。
皆様にも、この温かい気持ちを味わっていただけたら嬉しいです」といった一文があるだけで、受け取る側の感動は大きく変わるはずです。
このように、プチギフトは単なる「お土産」ではなく、二人のこれまでの歩みや、これからの未来への想いを伝える「コミュニケーションツール」として捉えることで、より一層、心に残る贈り物となるのです。
まとめ
結婚式のプチギフト選びは、ゲストへの感謝の気持ちを形にする大切なプロセスです。
単価は一人あたり300円~700円程度が目安ですが、それ以上に大切なのは、「二人の想いがこもっていること」です。
個数はゲストの人数+予備を数個用意しておくと安心でしょう。
予算に合わせて、定番のお菓子や飲み物から、少し特別な名入れギフトや体験型ギフトまで、様々な選択肢があります。
今回ご紹介した人気商品実例を参考に、ぜひお二人の結婚式にぴったりの、心温まるプチギフトを見つけてください。
「二人のストーリー」を語るプチギフトは、ゲストの記憶に深く刻まれることでしょう。
この記事が、皆様の結婚式準備の一助となれば幸いです。

