結婚式の準備の中でも、花嫁さんの印象を大きく左右するのがヘアアレンジですよね。
たくさんのスタイルがある中で、「横流しスタイル」はエレガントさとナチュラルさを両立できるとして、近年とても人気があります。
片側に髪を寄せるこのスタイルは、顔周りをすっきり見せながらも華やかなボリューム感を出せるのが魅力です。
シンプルに見えて実はアレンジの幅が広く、どんな衣装や雰囲気にも合わせやすい万能さも人気の理由でしょう。
この記事では、そんな横流しスタイルで決める結婚式ヘアアレンジのポイントを、美容師さんの視点も交えながら詳しくご紹介します。
あなたの理想のスタイルを見つけるヒントになれば嬉しいです。
結婚式で「横流しスタイル」を選ぶ魅力と人気の秘密
結婚式という特別な一日だからこそ、ヘアスタイルにはこだわりたいもの。
数あるアレンジの中でも、横流しスタイルが多くの花嫁さんに選ばれるのには、いくつかの明確な理由があります。
このスタイルは、単に髪を片側に寄せるだけでなく、計算されたバランスと立体感によって、花嫁さんの魅力を最大限に引き出してくれる力を持っています。
例えば、普段はあまりヘアアレンジをしない方でも挑戦しやすく、それでいて特別感を演出できるのも大きな魅力でしょう。
横流しスタイルは、流行に左右されにくい普遍的な美しさと、今のトレンドに合わせた抜け感を両立できる稀有なスタイルと言えます。
エレガントなのにナチュラル!花嫁らしさを引き出す効果
横流しスタイルの一番の魅力は、その絶妙なバランス感にあります。
片側に寄せた髪が、首筋やデコルテラインを美しく見せ、洗練されたエレガントさを演出します。
同時に、反対側の顔周りはすっきりとして、派手すぎないナチュラルな雰囲気を保ちます。
この「作り込みすぎない」自然な美しさが、現代の花嫁さんが求める「自分らしさ」や「抜け感」にぴったりとハマるのです。
例えば、ふわふわとした波ウェーブを組み合わせた横流しは、柔らかく優しい印象を与え、まるで映画のワンシーンのようなロマンティックな雰囲気を演出できます。
また、タイトにまとめた横流しは、凛とした大人の女性らしさを際立たせ、フォーマルな挙式にもふさわしい品格をもたらします。
どちらのスタイルを選んでも、横流し特有のドレープ感や流れが、花嫁さんの動きに合わせて揺れ、自然な華やかさを添えてくれるのです。
このエレガントさとナチュラルさの絶妙な融合こそが、花嫁さんをより一層輝かせる横流しスタイルの魔法と言えるでしょう。
顔周りをすっきり見せつつ、写真映えする立体感
結婚式では、たくさんの写真やビデオを残します。
どの角度から見ても美しく映るヘアスタイルは、花嫁さんにとって非常に重要です。
横流しスタイルは、この写真映えという点でも非常に優れています。
片側にボリュームを持たせ、反対側をタイトにまとめることで、自然なコントラストが生まれ、顔の輪郭をすっきりと見せる効果が期待できます。
特に、エラ張りや丸顔など、顔の形にコンプレックスがある方でも、横流しの角度やボリュームを調整することで、気になる部分をカバーし、理想的なフェイスラインを演出することが可能です。
さらに、横流しにした髪に適切なカールや編み込みを加えることで、奥行きと立体感が生まれます。
この立体感は、平面的な写真でもしっかりとヘアスタイルのニュアンスを捉え、動きのある美しいシルエットを写し出します。
例えば、チャペルでの横顔のショットや、ゲストとの記念撮影など、様々なシーンであなたのヘアスタイルが魅力的に映るでしょう。
美容師さんに相談する際には、「写真映えを意識したい」と伝えることで、より立体感が出るようなスタイリングや、光の当たり方まで計算したアドバイスをもらえることもあります。
どの角度から見られても自信が持てる、そんな写真映え効果も横流しスタイルの大きな魅力です。
アップ、ダウン、ハーフアップ…幅広いアレンジとの組み合わせ
横流しスタイルは、それ自体が独立したアレンジというよりは、様々なベースとなるヘアスタイルと組み合わせて完成されることが多いです。
このアレンジの幅広さも、横流しが多くの花嫁さんに支持される理由の一つです。
例えば、清楚でクラシカルな雰囲気がお好みなら、シニヨンや夜会巻きなどのアップスタイルに横流しの要素を取り入れることができます。
顔周りの髪を片側に流してタイトにまとめることで、すっきりとした中に柔らかなニュアンスが生まれ、正統派ながらも堅苦しくないスタイルになります。
一方、ナチュラルでリラックスした雰囲気がお好みなら、髪全体を下ろしたダウンスタイルや、上半分の髪をまとめたハーフアップと組み合わせるのがおすすめです。
ダウンスタイルに大きなカールをつけ、片側にまとめて流すスタイルは、華やかでゴージャスな印象を与えます。
ハーフアップの結び目をサイドに寄せ、残りの髪を横に流すスタイルは、可愛らしさと上品さを両立させたい花嫁さんにぴったりです。
さらに、編み込みやツイスト、ロープ編みなどを加えることで、より複雑で凝ったデザインにすることも可能です。
例えば、サイドから大きく編み込みをしていき、そのまま片側に流す「編み下ろし風横流し」は、トレンド感がありつつも、とても手の込んだ美しい仕上がりになります。
このように、横流しスタイルは、アップ、ダウン、ハーフアップといった基本的なスタイルはもちろん、様々なテクニックやアクセサリーと組み合わせることで、無限のアレンジの可能性を秘めているのです。
髪の長さ、顔の形、衣装別!似合わせ横流しヘアアレンジの選び方
横流しスタイルと一口に言っても、その印象は髪の長さやアレンジ方法によって大きく変わります。
また、花嫁さん自身の顔の形や、当日着る衣装との相性も考慮することが、本当に似合う横流しスタイルを見つけるための重要なポイントです。
せっかくの結婚式ですから、ご自身の魅力を最大限に引き出し、衣装とのバランスも完璧な、後悔しない横流しヘアアレンジを選びたいですよね。
ここでは、髪の長さ別のおすすめアレンジや、顔の形、そして和装・洋装それぞれの衣装に合わせた横流しスタイルの選び方について、具体的なアドバイスを交えながらご紹介します。
美容師さんと相談する際の参考にもしてください。
ロングヘアを活かした華やかで動きのある横流し
豊かな髪の長さを持つロングヘアは、横流しスタイルにおいて最もアレンジの幅が広いと言えるでしょう。
ロングヘアの横流しは、そのボリュームと長さを活かして、ドラマティックで存在感のあるスタイルを叶えることができます。
例えば、毛先全体に大きめのカールをつけ、片側の肩にふんわりと流す「ゴージャスウェーブ横流し」は、披露宴や二次会など、華やかなシーンにぴったりです。
歩くたびに髪が揺れ、エレガントな動きを演出してくれます。
また、髪全体を波ウェーブや細かめのカールで仕上げ、質感を出してから横に流すスタイルは、よりナチュラルで柔らかな印象になります。
さらに、片側のサイドをタイトに編み込み、残りの髪を反対側にボリュームたっぷりに流す「編み込み×横流し」は、正面から見てもサイドから見ても美しい、凝ったデザインが可能です。
編み込みの太さや種類を変えるだけでも雰囲気が変わります。
ロングヘアの場合、髪の重みで時間が経つと崩れやすいという側面もありますが、しっかりとベースの巻き込みやピン留め、スプレーでの固定を行うことで、一日中美しいシルエットをキープできます。
美容師さんと相談する際は、どのくらいのボリューム感を出したいか、どんな質感にしたいかなど、具体的にイメージを伝えることが大切です。
ミディアム・ボブヘアでもおしゃれに決まる横流しスタイル
「ミディアムやボブだと、ロングヘアのような華やかな横流しは難しいのでは?」と思っている方もいるかもしれません。
しかし、そんなことはありません。
ミディアムやボブだからこそ似合う、おしゃれで旬な横流しスタイルがたくさんあります。
例えば、肩につくくらいのミディアムヘアなら、毛先を外ハネや内巻きにワンカールさせ、片側に流すだけで、こなれ感のあるナチュラルな横流しが完成します。
顔周りの髪に少し動きをつけるだけで、ぐっと垢抜けた印象になります。
ボブヘアの場合は、比較的タイトにまとめる横流しがおすすめです。
片側の耳にかけてピンで留め、反対側の髪を耳かけせずに残すだけでも、アシンメトリーなバランスがおしゃれなスタイルになります。
前髪がある場合は、前髪も一緒に横に流したり、少しだけ残してニュアンスをつけたりと、様々なアレンジが可能です。
ミディアムやボブの横流しは、ロングヘアほどボリュームが出すぎないため、よりすっきりと洗練された印象になります。
大ぶりなイヤリングやネックレスとの相性も抜群で、アクセサリーを主役にしたい花嫁さんにもおすすめです。
美容師さんに相談する際は、ご自身の髪の量や質感を伝えた上で、「タイトめに仕上げたい」「少しだけ動きを出したい」など、具体的なイメージを共有することが成功の鍵となります。
ショートヘアで叶える洗練された大人っぽい横流し
ショートヘアの花嫁さんも、横流しスタイルを諦める必要はありません。
むしろ、ショートヘアだからこそ表現できる、クールで洗練された大人っぽい横流しスタイルがあります。
髪全体の長さが短いため、ロングヘアのような大胆なボリュームを出すのは難しいですが、その分、髪の質感や流れを際立たせた、モード感のあるアレンジが可能です。
例えば、髪全体にジェルやワックスなどのスタイリング剤を使い、ツヤを出しながら片側にタイトに流すスタイルは、顔立ちをシャープに見せ、知的な美しさを引き出します。
耳元や首筋がすっきりと見えるため、大ぶりなイヤリングやネックレス、または背中の開いたドレスなどがとても映えます。
また、前髪を長めに残している場合は、その前髪をふんわりと立ち上げたり、流れるようなカールをつけたりして、横流しのアクセントにするのも素敵です。
ショートヘアの横流しは、髪飾り選びも重要なポイントになります。
大きすぎるヘッドドレスよりも、小ぶりなカチューシャやピン、または生花などをポイントでつける方が、バランス良く仕上がることが多いです。
美容師さんに相談する際は、「カッコよく決めたい」「アクセサリーを際立たせたい」など、具体的なイメージを伝えることで、ショートヘアの特性を活かした最適な横流しスタイルを提案してもらえるでしょう。
ショートヘアの横流しは、他の花嫁さんと差をつけたい、個性を表現したいという方にもおすすめのスタイルです。
理想を叶える!横流しヘアアレンジのオーダー術とアクセサリー使い
横流しスタイルは、一見シンプルに見えますが、実は少しのバランスの違いで印象が大きく変わります。
理想通りの仕上がりを叶えるためには、ヘアメイクを担当してくれる美容師さんとのコミュニケーションが非常に重要です。
また、ヘアスタイルをさらに魅力的に見せるためには、アクセサリー選びも欠かせません。
ティアラやヘッドドレス、生花など、合わせる小物によって横流しスタイルの雰囲気はガラリと変わります。
ここでは、美容師さんとの打ち合わせで理想のイメージを正確に伝えるためのオーダーのコツや、横流しスタイルにぴったりのアクセサリーの選び方、そして和装・洋装それぞれの衣装に合わせたヒントをご紹介します。
美容師さんに希望を的確に伝えるオーダーのコツ
ヘアメイクリハーサルは、理想の横流しスタイルを叶えるための非常に大切な機会です。
このリハーサルで、美容師さんに自分の希望をいかに正確に伝えられるかが、当日の仕上がりを左右します。
まず、なりたいイメージを具体的に伝えるために、いくつかの写真を用意していくのが最も効果的です。
例えば、「この写真の全体のシルエットは好きだけど、毛先のカールはこっちの写真のようにしたい」といったように、複数の写真の良いところを組み合わせることで、より細部まで理想を伝えることができます。
また、「ふんわり」「タイト」「ナチュラル」「華やか」など、具体的な言葉でイメージを伝えるのも良いでしょう。
さらに、「ここはあまりボリュームを出したくない」「顔周りはすっきりさせたい」といった「こうはしたくない」というNGポイントも伝えておくと、失敗を防ぐことができます。
リハーサル中は、遠慮せずに気になる点を質問したり、希望を伝えたりしましょう。
鏡を見ながら、横顔や後ろ姿なども含めて、様々な角度からチェックすることが大切です。
美容師さんはプロなので、あなたの髪質や骨格、衣装に合わせて最適なアドリングを提案してくれますが、最終的に「自分がどう見られたいか」というイメージをしっかりと共有することが、満足のいく仕上がりにつながります。
積極的にコミュニケーションを取り、疑問や不安はその場で解消することが、理想の横流しスタイルを叶えるための最大のコツです。
ティアラ、ヘッドドレス、生花…アクセサリーで変わる印象
横流しスタイルは、合わせるアクセサリーによって様々な表情を見せてくれます。
アクセサリーは、ヘアスタイルを完成させるだけでなく、花嫁さんの個性や結婚式のテーマを表現するための重要なアイテムです。
正統派でプリンセスのような雰囲気にしたいなら、ティアラを合わせるのが定番です。
横流しにした髪の根元付近にティアラを飾ることで、より華やかで気品のある印象になります。
ティアラの大きさやデザインによっても雰囲気が変わるので、ドレスや会場の雰囲気に合わせて選びましょう。
ナチュラルで柔らかな雰囲気にしたいなら、生花やドライフラワーを使ったヘッドドレスがおすすめです。
片側にボリュームを持たせた横流しに、お花を散りばめるように飾ると、まるでおとぎ話から出てきたような可愛らしいスタイルになります。
使うお花の種類や色によって、可愛らしくも、大人っぽくも、ナチュラルにも雰囲気を変えることができます。
モダンで洗練された雰囲気にしたいなら、ゴールドやシルバーのリーフモチーフのヘッドドレスや、パールやクリスタルのピンなどを散りばめるのが素敵です。
横流しの流れに沿ってアクセサリーを配置することで、より洗練された印象になります。
また、大ぶりなイヤリングやネックレスを合わせる場合は、ヘアアクセサリーは控えめにするなど、全体のバランスを考えることも大切です。
美容師さんと相談しながら、ヘアスタイルだけでなく、ドレスやメイク、会場の雰囲気、そしてあなた自身の個性にぴったりのアクセサリーを見つけましょう。
和装・洋装それぞれに似合う横流しアレンジのヒント
結婚式では、洋装だけでなく和装を着る花嫁さんも多いですよね。
横流しスタイルは、実は和装にも洋装にも合わせやすい万能なアレンジです。
それぞれの衣装に合わせた横流しアレンジのヒントを知っておけば、お色直しや前撮りなど、様々なシーンで横流しスタイルを楽しむことができます。
洋装(ウェディングドレスやカラードレス)の場合は、髪全体に動きやボリュームを出した華やかな横流しがよく似合います。
例えば、波ウェーブや大きめのカールでしっかりとボリュームを出し、サイドに寄せた髪をふんわりと肩に流すスタイルは、ドレスの華やかさに負けない存在感があります。
ロングトレーンのドレスや、ビスチェタイプのドレスなど、デコルテや背中を見せるデザインのドレスとの相性も抜群です。
合わせるアクセサリーも、ティアラや華やかなヘッドドレスなど、洋装ならではのアイテムが映えます。
一方、和装(白無垢や色打掛)の場合は、比較的タイトにまとめた上品な横流しがおすすめです。
襟足やうなじをすっきりと見せるように、髪全体をまとめてから片側に流すスタイルは、和装の持つ奥ゆかしい美しさを引き立てます。
前髪もすっきりとまとめるか、少しだけ流して顔周りにニュアンスをつける程度が良いでしょう。
和装の場合は、かんざしや生花、和紐を使った飾りなどがよく似合います。
特に、白無垢に合わせるなら、白い胡蝶蘭やピンポンマムなどの生花を横流しにした髪に飾ると、清楚で可憐な印象になります。
色打掛の場合は、打掛の色や柄に使われているお花や色を取り入れると、統一感が出てよりおしゃれに仕上がります。
和装と洋装でヘアチェンジをする場合でも、横流しをベースにすることで、大きく雰囲気を変えつつも、あなたらしいスタイルを保つことができます。
まとめ
結婚式のヘアアレンジとして人気の「横流しスタイル」は、エレガントさとナチュラルさを兼ね備え、花嫁さんの魅力を最大限に引き出してくれる素晴らしいスタイルです。
片側に髪を寄せることで顔周りがすっきり見え、どの角度から見ても美しい立体感と華やかさを演出できるため、写真映えも抜群です。
ロングヘアならドラマティックに、ミディアムやボブならおしゃれに、ショートヘアでも洗練された大人っぽさを表現できるなど、髪の長さに関わらず似合わせられるのも大きな魅力です。
理想の横流しスタイルを叶えるためには、ヘアメイクリハーサルで美容師さんにしっかりと希望を伝えることが大切です。
なりたいイメージの写真を用意したり、「ふんわり」「タイト」といった言葉で具体的に伝えたり、NGポイントも共有したりすることで、後悔のない仕上がりにつながります。
また、ティアラ、ヘッドドレス、生花など、合わせるアクセサリーによって雰囲気は大きく変わります。
ドレスや会場の雰囲気に合わせて、あなたらしいアクセサリーを見つけることも楽しみの一つでしょう。
さらに、横流しスタイルは洋装だけでなく和装にも似合うため、お色直しや前撮りなど、様々なシーンで活躍してくれます。
結婚式という特別な一日、ぜひ横流しスタイルで、あなたらしい美しさを表現してください。
この記事が、あなたの理想の結婚式ヘアアレンジを見つけるための一助となれば幸いです。