結婚式という特別な一日、和装を選ばれた花嫁様にとって、ヘアスタイルは全体の印象を大きく左右する大切な要素です。
白無垢の清らかさ、色打掛の華やかさ、引き振袖の粋な美しさ、それぞれの和装にぴったりのヘアスタイルを見つけるのは、準備の中でも特に楽しい時間であり、同時に悩ましい時間でもありますよね。
「どんなスタイルがあるの?」「自分の髪の長さでも大丈夫?」「最新のトレンドは?」そんな疑問をお持ちの花嫁様へ、この記事では和装にぴったり!結婚式の上品なヘアスタイル特集として、後悔しないための具体的な情報やアドバイスをたっぷりご紹介します。
あなたの特別な一日を彩る、最高の和装ヘアスタイルを見つけるヒントがきっと見つかるはずです。
和装の種類別!白無垢・色打掛・引き振袖に似合う上品ヘアスタイル
日本の伝統美を纏う和装は、その種類によって雰囲気が大きく変わります。
それに合わせてヘアスタイルも変えることで、それぞれの和装が持つ魅力を最大限に引き出すことができます。
ここでは、代表的な白無垢、色打掛、引き振袖に合わせたおすすめの上品なヘアスタイルをご紹介します。
純粋な美しさ 白無垢にふさわしい清楚な和装ヘア
白無垢は、花嫁様の清らかさ、無垢な心を象徴する最も格式高い婚礼衣装です。
その純粋な美しさを引き立てるヘアスタイルは、シンプルでありながらも品格を感じさせるものが理想です。
伝統的な文金高島田にかつらを合わせるスタイルは、まさに白無垢の王道。
綿帽子や角隠しを合わせることで、さらに奥ゆかしい雰囲気を醸し出します。
最近では、地毛で結い上げる「新日本髪」や、かつらを使わない地毛での「洋髪」アレンジも非常に人気があります。
洋髪の場合も、白無垢の清楚なイメージを損なわないよう、タイトにまとめたシニヨンスタイルや、面をきれいに見せる夜会巻き風のアレンジがおすすめです。
特に、うなじのラインを美しく見せることは、白無垢姿の後ろ姿を格段に上品にする秘訣です。
美容師さんと相談して、襟足の産毛を丁寧に処理してもらうだけでも印象は変わります。
髪飾りは、白や淡い緑の生花、胡蝶蘭、白いマムなどが白無垢の清らかさとよく合います。
また、白い組紐や水引、パールなどをあしらったヘッドパーツも人気があり、モダンな要素をプラスしたい花嫁様に選ばれています。
華やかさを纏う 色打掛におすすめの艶やかヘアアレンジ
色打掛は、豪華な刺繍や鮮やかな色彩が特徴で、披露宴のお色直しなどで人気があります。
その華やかさに負けない、艶やかで存在感のあるヘアスタイルが色打掛にはぴったりです。
洋髪でのアレンジが主流で、アップスタイルからハーフアップ、編みおろし風まで、様々なスタイルが楽しめます。
色打掛の柄や色に合わせて、ボリューム感のある華やかなまとめ髪や、サイドに流れを作るエレガントなアップスタイルなどがよく映えます。
髪飾りも、色打掛の華やかさに合わせて大胆に選びましょう。
大きな造花や、色とりどりの生花、金箔、水引、組紐、つまみ細工など、存在感のあるヘッドパーツを複数組み合わせて使うことで、より一層ゴージャスな雰囲気を演出できます。
最近のトレンドとしては、金箔を散らしたり、ドライフラワーやプリザーブドフラワーを大胆にあしらうスタイルも人気です。
色打掛の持つ豪華さと、ヘアスタイルの艶やかさが相まって、ゲストの記憶に残る美しい花嫁姿になるでしょう。
美容師さんと相談する際は、色打掛全体の写真を持参し、柄の雰囲気や色のバランスを伝えながらヘアスタイルを決めるのがおすすめです。
粋でモダンな印象に 引き振袖に合う洗練されたヘアスタイル
引き振袖は、裾を引いて着る未婚女性の第一礼装です。
色打掛ほどの重厚感はありませんが、洗練されたデザインや粋な柄が多く、モダンな雰囲気も持ち合わせています。
引き振袖には、クラシカルな美しさとモダンな抜け感を両立させたヘアスタイルがよく似合います。
タイトにまとめた低めのシニヨンや、すっきりとまとめた夜会巻き風のスタイルは、引き振袖の粋な着こなしを引き立てます。
また、少し崩したルーズなまとめ髪にすることで、今どきの抜け感をプラスすることもできます。
髪飾りは、引き振袖の柄や帯の色味に合わせて選ぶのがポイントです。
かんざしや櫛といった伝統的なものから、リボンやチュール、生花、ドライフラワー、金箔など、幅広い選択肢があります。
引き振袖の場合は、髪飾りで個性を出すのも素敵です。
例えば、黒引き振袖に赤やゴールドのかんざしを合わせたり、モダンな柄の引き振袖にドライフラワーや金箔をあしらうなど、遊び心を取り入れてみるのも良いでしょう。
全体のバランスを見ながら、引き振袖が持つ独特の雰囲気を壊さず、より魅力的に見せるヘアスタイルを選びましょう。
髪の長さ別!ショート・ボブ・ミディアム・ロングの上品和装ヘア
「和装には長い髪じゃないとダメ?」そんな風に思っていませんか?実は、ショートやボブの方でも、ミディアムやロングヘアの方でも、それぞれの髪の長さを活かした素敵な和装ヘアスタイルがたくさんあります。
ここでは、髪の長さ別に上品な和装ヘアをご紹介します。
短い髪でも諦めない ショート&ボブのおしゃれ和装アレンジ
ショートヘアやボブヘアの花嫁さんでも、和装に似合う華やかなヘアスタイルは十分に可能です。
短い髪だからこそできる、すっきりとしたシルエットや、襟足の美しさを活かしたアレンジが魅力です。
アップスタイルに見せるためには、髪全体を細かく巻いてボリュームを出したり、編み込みやねじりを駆使してまとめたりするテクニックが用いられます。
特に、サイドの髪を耳にかけるアレンジや、トップにボリュームを持たせたスタイルは、短い髪でも華やかな印象になります。
美容師さんの腕の見せ所は、短い毛束をいかに綺麗にまとめ、崩れにくくするかです。
スプレーでガチガチに固めるだけでなく、自然な毛流れを作りながらしっかりとホールドする技術が重要になります。
髪飾りは、大ぶりのものを選ぶとバランスが取りやすく、顔周りを華やかに見せてくれます。
耳元に大きな花を飾ったり、サイドにボリュームのあるヘッドパーツをつけたりするのがおすすめです。
前髪の扱いでも印象が変わります。
前髪を上げておでこを出すとすっきりとした印象に、斜めに流したり、軽くカールさせたりすると可愛らしい印象になります。
短い髪でも、諦めずに美容師さんに相談し、工夫次第で理想の和装ヘアスタイルを実現できることを知っておいてください。
ミディアムヘアの可能性 無限に広がる上品スタイル
ミディアムヘアは、和装ヘアアレンジにおいて非常に versatile(汎用的)な長さと言えます。
アップスタイル、ハーフアップ、ダウンスタイルなど、様々なスタイルに挑戦できるのが魅力です。
ある程度の長さがあるため、ボリュームを出しやすく、編み込みやねじりを使った複雑なアレンジも可能です。
クラシカルな低めのシニヨンから、今どきの波ウェーブを取り入れたルーズなまとめ髪、サイドに流した華やかなスタイルまで、幅広い選択肢があります。
ミディアムヘアだからこそ、きっちりまとめすぎず、少し後れ毛を出したり、顔周りに動きをつけたりすることで、上品さの中に抜け感をプラスするアレンジがしやすい傾向にあります。
編みおろし風のアレンジも、ミディアムヘアなら毛先の長さを活かしてバランス良く仕上がります。
髪飾りは、スタイルの雰囲気に合わせて自由に選べます。
生花、造花、かんざし、金箔など、どんな種類のヘッドパーツも合わせやすいでしょう。
例えば、タイトなまとめ髪にはかんざしや金箔を、ルーズなアップには生花やドライフラワーを合わせるなど、ヘアスタイルと髪飾りの組み合わせで様々な表情を作り出すことができます。
ミディアムヘアの花嫁様は、美容師さんと相談しながら、豊富な選択肢の中から自分に一番似合うスタイルを見つけてください。
ロングヘアを活かす 華麗で優雅なまとめ髪
ロングヘアは、和装のアップスタイルに最も適した長さと言えるでしょう。
髪の長さを活かした、ボリューム感のある華麗で優雅なまとめ髪は、ロングヘアならではの特権です。
クラシカルな高めのアップスタイルは、首筋をすっきりと見せ、品格のある花嫁姿を演出します。
また、最近人気の低めのシニヨンや、サイドに流したエレガントなスタイルも、ロングヘアなら毛量を活かして美しく仕上がります。
毛流れの美しさを出すことも、ロングヘアのアップスタイルでは重要なポイントです。
波ウェーブを取り入れたり、毛先を遊ばせたりすることで、より柔らかく、動きのあるスタイルにすることも可能です。
髪飾りは、ボリュームのあるヘアスタイルに合わせて、大きめのものや、複数のパーツを組み合わせたものがよく似合います。
生花をふんだんに使ったり、豪華な造花をあしらったりすることで、一層華やかな印象になります。
また、ロングヘアでも、毛量が多い場合は事前にすいておくなど、美容師さんとの相談が必要な場合もあります。
当日、思い通りの仕上がりになるよう、事前に髪の量や癖なども美容師さんに伝えておくと安心です。
ロングヘアを活かした様々なアレンジの中から、あなたの理想とする華麗で優雅な和装ヘアスタイルを見つけてください。
理想の和装ヘアを叶えるための準備とポイント
素敵な和装ヘアスタイルを見つけるためには、事前の準備といくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
後悔のない、最高の状態で当日を迎えるために、ここでは具体的な準備方法や、美容師さんとのコミュニケーションのコツ、最新トレンドの取り入れ方についてご紹介します。
髪飾り選びの秘訣!和装ヘアを格上げするヘッドパーツ
和装ヘアスタイルを完成させる上で、髪飾りは非常に重要な役割を果たします。
髪飾り一つで、ヘアスタイルの印象はもちろん、和装全体の雰囲気もガラリと変わるからです。
髪飾りには、生花、造花、ドライフラワー、プリザーブドフラワー、つまみ細工、かんざし、櫛、金箔、水引、組紐、リボン、チュールなど、本当に様々な種類があります。
それぞれの特徴を知り、和装の種類やヘアスタイル、会場の雰囲気に合わせて選ぶのが秘訣です。
例えば、白無垢には清らかさを引き立てる白い生花や胡蝶蘭、色打掛には華やかさを添える色とりどりの造花や金箔、引き振袖にはモダンな個性を出すドライフラワーや水引などがよく似合います。
また、複数の種類の髪飾りを組み合わせて使うことで、よりオリジナリティのあるヘアスタイルにすることも可能です。
美容師さんと相談しながら、全体のバランスを見ながら選びましょう。
ただし、見た目だけでなく、髪飾りの「重さ」も確認しておくことをおすすめします。
特に大きな生花や造花は、想像以上に重みがあり、長時間の着用で頭が痛くなることも。
可能であれば、事前にサンプルを持たせてもらうなどして、重さを確認しておくと安心です。
これは、複数の先輩花嫁さんから聞いたリアルな