一生に一度の結婚式。
準備の中でも、ヘアスタイル選びは花嫁さんにとって特に悩ましいポイントの一つですよね。
ドレスが決まったら、次はどんな髪型にしよう?とイメージを膨らませる時間は、幸せなひとときでもあります。
その中でも、多くの方が頭を悩ませるのが「前髪をどうするか」ではないでしょうか。
普段前髪がある方も、結婚式に向けて伸ばそうか迷ったり、逆に前髪がない方も、せっかくだから作ってみようかなと考えたり…前髪のあり・なしで、顔の印象はもちろん、雰囲気や全体のイメージは大きく変わるからです。
この記事では、そんな花嫁さんのために、前髪あり・なしのブライダルヘアスタイル比較を徹底的に行います。
それぞれの魅力や似合うポイント、そして後悔しないための選び方まで、詳しくご紹介していきます。
この記事を読めば、きっとあなたにぴったりの理想のブライダルヘアが見つかるはずです。
ブライダルヘア、前髪あり・なしで印象はどう変わる?
結婚式のヘアスタイルを考えるとき、前髪の存在は非常に大きな要素です。
同じアップスタイルやダウンスタイルでも、前髪があるかないかで、ゲストに与える印象はガラリと変わります。
前髪は、顔の額縁とも言える部分。
その形や長さ、分け方一つで、可愛らしくも、大人っぽくも、クールにも、様々な表情を作り出すことができるのです。
特にブライダルシーンでは、写真やゲストからの視線が集まるため、なりたいイメージに合わせて前髪をどうするかは、ヘアスタイル全体の完成度を左右すると言っても過言ではありません。
ここでは、前髪あり・なしそれぞれのスタイルが持つ独特の魅力と、それが結婚式の雰囲気にどう影響するのかを詳しく解説します。
ご自身の理想の花嫁姿をイメージしながら、それぞれのスタイルが持つ力を感じてみてください。
前髪ありで叶える可愛らしさと小顔効果
前髪があるスタイルは、何と言ってもキュートで親しみやすい印象を与えます。
顔の面積を縦に狭める効果があるため、特に丸顔さんや面長さんには小顔効果が期待できるのが大きな魅力です。
ぱっつん前髪ならドーリーでガーリーな雰囲気に、シースルーバングならトレンド感のある抜け感を演出し、斜め分けなら上品さもプラスできます。
また、前髪は目元を強調し、瞳をより印象的に見せる効果もあります。
普段から前髪がある方は、いつもの自分らしさを大切にしながら、結婚式仕様に少しアレンジするだけで、ナチュラルで可愛らしい花嫁姿が叶います。
たとえば、毛先を軽く巻いたり、サイドの髪と自然に繋げたりすることで、より洗練されたブライダルスタイルになります。
前髪の幅や厚み、毛先のニュアンスを調整するだけで、同じ「前髪あり」でも様々な雰囲気を表現できるため、理想のイメージに合わせて細かくオーダーすることが大切です。
前髪なしで際立つ大人っぽさと上品さ
一方、前髪がないスタイルは、顔全体をすっきりと見せ、洗練された大人っぽい印象を与えます。
額を出すことで顔の輪郭がはっきりし、知的でエレガントな雰囲気を演出できるのが特徴です。
オールバックで潔くまとめるスタイルは、クラシカルで正統派なイメージにぴったり。
かきあげバングは、こなれ感とクールな大人の魅力を引き出します。
センターパートで分けると、落ち着きのある上品な雰囲気に。
前髪がないスタイルは、顔のパーツが全て見えるため、メイクやアクセサリーがより一層映えるというメリットもあります。
特に、大ぶりのイヤリングやネックレスを合わせると、華やかさが格段にアップします。
また、ベールとの相性も抜群で、顔周りがすっきりしていることでベールの美しさが際立ちます。
普段前髪を作らない方にとっては、いつもの自分らしい雰囲気で、自信を持って一日を迎えられるでしょう。
前髪をサイドに流すだけでも、柔らかさやエレガントさを加えることができます。
挙式と披露宴での前髪スタイルの使い分けアイデア
結婚式では、挙式と披露宴でヘアスタイルをチェンジするのが一般的です。
このヘアチェンジの際に、前髪の印象を大きく変えることで、ガラリと雰囲気を変えることができます。
例えば、挙式では厳かで清楚なイメージを大切にしたいから、前髪を上げてすっきりとした前髪なしスタイルで臨み、ベールを美しく見せるという選択肢があります。
そして、披露宴入場では華やかで親しみやすい雰囲気にしたいから、前髪を下ろして可愛らしい前髪ありスタイルにチェンジするというアイデアは非常に人気があります。
逆に、挙式では前髪ありで可愛らしさを演出し、披露宴では前髪を上げて大人っぽい雰囲気に変えるのも素敵です。
前髪の分け目を変えたり、サイドの髪と一緒に編み込んだり、アクセサリーをプラスしたりするだけでも印象は大きく変わります。
美容師さんと相談しながら、挙式と披露宴、それぞれのシーンにふさわしい、そしてご自身のなりたいイメージに合わせた前髪の使い分けを計画すると良いでしょう。
一つの結婚式で二つの異なる雰囲気を楽しむことができるのは、前髪アレンジの大きな魅力です。
あなたに「一番似合う」を見つける!前髪選びのチェックポイント
ブライダルヘアにおける前髪選びは、単に「あり」か「なし」かだけでなく、ご自身の顔立ちや全体のイメージ、そして結婚式のテーマに合わせて慎重に検討することが大切です。
理想の花嫁姿を実現するためには、いくつかの重要なチェックポイントがあります。
これらのポイントを踏まえることで、自分に一番似合う、そして最も魅力的に見える前髪スタイルを見つけることができるはずです。
一人で悩まず、信頼できるヘアメイクアーティストさんとしっかり相談しながら決めるのがベストですが、ご自身でも事前にいくつかの要素を把握しておくと、よりスムーズに、そして納得のいくヘアスタイル選びができるでしょう。
ここでは、特に重要な「顔型」「ドレス・会場の雰囲気」、そして「先輩花嫁の経験談」という3つの視点から、前髪選びのヒントをお伝えします。
顔型や髪質を活かした前髪の似合わせ方
前髪は顔の額縁ですから、ご自身の顔型との相性は非常に重要です。
顔型によって似合う前髪の形や、避けた方が良いスタイルがあります。
例えば、丸顔さんは縦のラインを強調するために、おでこを少し見せるシースルーバングや、斜めに流す前髪がおすすめです。
ぱっつん前髪は顔の横幅を強調してしまう可能性があるので、避けた方が無難な場合があります。
面長さんは、おでこを隠すことで顔の長さをカバーできるぱっつん前髪や、厚めの前髪がよく似合います。
顔の縦ラインを強調するセンターパートは避けた方が良いかもしれません。
ベース顔さんやエラが気になる方は、サイドの髪を長めに残した前髪や、顔周りに動きのあるレイヤーを入れることで、エラをカバーしつつ小顔に見せることができます。
また、髪質も重要な要素です。
直毛の方は、前髪がペタッとしやすいので、パーマをかけたり、アイロンで軽く巻いたりして動きを出すと柔らかい印象になります。
くせ毛の方は、そのくせを活かした前髪も素敵ですが、湿気で崩れやすい場合は、ストレートパーマをかけたり、しっかりとスタイリング剤を使ったりするなどの対策が必要です。
ご自身の顔型と髪質を理解し、それを活かした前髪選びをすることが、最も魅力を引き出す鍵となります。
ドレスや会場の雰囲気に合わせたベストな前髪
ブライダルヘアは、ドレスや会場の雰囲気とトータルでコーディネートすることで、より一層洗練された印象になります。
選んだドレスのデザインや素材、会場のテイストに合わせた前髪を選ぶことが大切です。
例えば、クラシカルで正統派な雰囲気のチャペルやホテルウェディングで、ロングトレーンのAラインドレスやプリンセスラインのドレスを着る場合、前髪を上げてすっきりとしたシニヨンにするなど、上品でエレガントな前髪なしスタイルがよく合います。
一方、ガーデンウェディングやレストランウェディングなど、アットホームでナチュラルな雰囲気の会場で、エンパイアラインやスレンダーラインの軽やかなドレスを着る場合、シースルーバングや斜め前髪など、抜け感のある前髪ありスタイルや、顔周りに動きのあるスタイルが自然な可愛らしさを演出できます。
また、和装の場合は、重すぎないぱっつん前髪や、サイドに流す前髪が上品で人気があります。
ドレスや会場の雰囲気にマッチした前髪を選ぶことで、全体のコーディネートに統一感が生まれ、より印象的な花嫁姿が叶います。
試着の際に、実際に選んだドレスに合わせてヘアスタイルをイメージしてみるのもおすすめです。
先輩花嫁の経験談から学ぶ!前髪で後悔しないための秘訣
多くの先輩花嫁さんが経験する「前髪問題」。
実際に結婚式を終えた方からは、様々な声が聞かれます。
特に多いのが、「直前に前髪をカットして後悔した」「伸ばしっぱなしで野暮ったくなった」「写真写りがイメージと違った」といった前髪に関する後悔談です。
ある先輩花嫁さんは、「結婚式の1週間前に美容院で前髪カットをお願いしたら、思ったより短くなってしまって、当日はピンで無理やり留めることになってしまった」と話していました。
また別の花嫁さんは、「前撮りの時は前髪ありで可愛かったけど、挙式当日は雰囲気を変えたくて前髪なしにしたら、なんだか顔が大きく見えてしまって…」と悩んだそうです。
これらの経験談から学べるのは、前髪は非常に繊細な部分であり、事前の準備とプロとの綿密な相談が不可欠だということです。
後悔しないための秘訣はいくつかあります。
まず、結婚式の数ヶ月前から前髪の計画を立てること。
伸ばすなら伸ばし、カットするならどのくらいの長さにしたいか、具体的なイメージを持つことが重要です。
そして、必ずブライダルヘアのリハーサル(メイクリハーサル)を行うこと。
リハーサルで実際に希望のヘアスタイルを試してみて、写真も撮って確認することが、イメージとのギャップをなくす一番の方法です。
リハーサルで前髪あり・なしの両方を試してみるのも良いでしょう。
また、担当のヘアメイクアーティストに、普段の髪質や生え癖、過去の失敗談なども含めて正直に相談することも大切です。
プロのアドバイスを聞きながら、自分にとってベストな前髪を見つけてください。
最新トレンドから定番まで!憧れの前髪あり・なしスタイル集
ブライダルヘアスタイルは、常に新しいトレンドが生まれていますが、前髪あり・なしそれぞれに、時代を超えて愛される定番スタイルも存在します。
なりたい花嫁像や、ご自身の雰囲気、そして先ほどご紹介した顔型やドレスとの相性を踏まえて、具体的なヘアスタイルをイメージしてみましょう。
ここでは、今人気のトレンドスタイルから、どんな花嫁さんにも似合いやすい定番スタイルまで、前髪あり・なしそれぞれの魅力的なスタイルをご紹介します。
これらのスタイルを参考に、ご自身の理想のブライダルヘアを見つけるヒントにしてください。
写真を見ながらイメージを膨らませるのも楽しい時間です。
大切なのは、流行だけを追うのではなく、ご自身が一番輝けるスタイルを選ぶことです。
美容師さんと相談する際には、これらのスタイル写真を参考に「こんなイメージにしたい」と伝えるのも効果的です。
今注目の前髪ありブライダルヘアスタイル
前髪ありのブライダルヘアで今人気なのは、抜け感のあるシースルーバングや、毛先に少しカールをつけた斜め前髪です。
シースルーバングは、おでこが透けて見える軽やかな前髪で、トレンド感がありながらも可愛らしさと大人っぽさのバランスが良いのが特徴です。
ルーズなまとめ髪や、編みおろしスタイルと合わせると、ナチュラルで柔らかな雰囲気を演出できます。
斜め前髪は、流す方向や毛先のニュアンスを変えるだけで、可愛らしくも上品にも見せられます。
特に、サイドの髪に自然に繋がるようにカットされた前髪は、小顔効果も高く、どんなヘアスタイルにも馴染みやすい万能なスタイルです。
また、個性的なぱっつん前髪も、あえて眉上で切り揃えたり、少し束感を出したりすることで、おしゃれでモードな花嫁姿が叶います。
前髪の幅を狭めにすると、より洗練された印象になります。
可愛らしさの中に、トレンド感や自分らしさをプラスしたい花嫁さんにおすすめです。
洗練された大人のための前髪なしブライダルヘアスタイル
前髪なしのブライダルヘアで人気が高いのは、すっきりと額を出したオールバックや、顔周りに動きをつけたかきあげバング、そして上品なセンターパートです。
オールバックは、クラシカルな雰囲気にぴったりで、ティアラやボンネなどのヘッドアクセサリーがよく映えます。
高めの位置でまとめたシニヨンや、タイトなポニーテールと合わせると、凛とした美しい花嫁姿になります。
かきあげバングは、根元をふんわりと立ち上げることで、華やかさと大人の色気を演出できます。
ダウンスタイルや、サイドに流したヘアスタイルと相性が良く、こなれ感のあるおしゃれな雰囲気を求める花嫁さんに人気です。
センターパートは、落ち着きがあり上品な印象を与えます。
毛先に軽くカールをつけたり、顔周りに後れ毛を残したりすることで、柔らかさや抜け感を出すことも可能です。
前髪なしスタイルは、顔の輪郭やパーツがはっきり出るため、メイクやアクセサリーで個性を際立たせたい方にもおすすめです。
洗練された大人の魅力を最大限に引き出したい花嫁さんにぴったりのスタイルです。
アレンジ次第で前髪の印象は自由自在!
結婚式の一日の中で、ヘアスタイルをチェンジするように、前髪の印象もアレンジ次第で自由に変えることができます。
例えば、挙式では前髪をピンで留めてすっきりとした前髪なしスタイルにし、神聖な雰囲気を演出。
披露宴では、ピンを外して前髪を下ろし、可愛らしい前髪ありスタイルにチェンジすることで、ゲストとの距離が近くなる披露宴にふさわしい親しみやすい雰囲気にすることができます。
また、普段は前髪ありの方でも、結婚式に向けて前髪を伸ばしておき、挙式は前髪なし、披露宴は前髪ありのように使い分けることも可能です。
逆に、普段前髪がない方でも、結婚式のためにウィッグやエクステを使って一時的に前髪を作る、という方法もあります(ただし、事前に美容師さんとしっかり相談が必要です)。
前髪の分け目を変えるだけでも印象は大きく変わります。
センターパートからサイドパートへ、あるいはジグザグに分けるなど、様々なアレンジが考えられます。
さらに、生花やヘッドドレス、カチューシャなどのアクセサリーを前髪の近くに飾ることで、より華やかで個性的なスタイルにすることも可能です。
一つの前髪でも、アレンジ次第で何通りもの表情を作り出すことができるため、ヘアチェンジの際に前髪の印象を変えるのは、非常におすすめの方法です。
まとめ
結婚式のブライダルヘアスタイルにおいて、前髪を「あり」にするか「なし」にするかは、花嫁さんの印象を大きく左右する大切な選択です。
前髪ありスタイルは、可愛らしさや親しみやすさを演出し、小顔効果も期待できます。
一方、前髪なしスタイルは、大人っぽさや上品さを際立たせ、洗練された雰囲気を醸し出します。
どちらのスタイルにもそれぞれの魅力があり、ご自身のなりたいイメージや、顔型、ドレス、会場の雰囲気などを総合的に考慮して選ぶことが重要です。
この記事でご紹介した顔型別の似合わせ方や、ドレス・会場とのコーディネート、そして先輩花嫁さんの経験談は、きっとあなたの前髪選びの参考になるはずです。
後悔しないためには、結婚式の数ヶ月前から計画を立て、必ずヘアメイクリハーサルで実際に試してみることが何よりも大切です。
リハーサルでは、希望する前髪スタイルをいくつか試してみて、写真に撮って見比べてみましょう。
また、担当のヘアメイクアーティストさんは前髪のプロフェッショナルです。
ご自身の髪質や生え癖、普段のスタイリング方法なども含めて詳しく相談し、アドバイスをもらうことで、あなたに一番似合う、理想のブライダルヘアを見つけることができるでしょう。
一生に一度の特別な日、自信を持って輝ける最高のヘアスタイルで迎えてください。