結婚式のウェディングケーキ費用を賢く節約！ゲストも笑顔になる代替アイデアと工夫
結婚式という一生に一度の晴れ舞台。
憧れのウェディングケーキにたくさんの夢を詰め込みたいけれど、その費用に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
華やかなケーキはゲストの記憶にも強く残るものですが、実は工夫次第で費用を抑えつつ、ゲストの満足度も下げないウェディングケーキの選択肢はたくさんあります。
今回は、そんな結婚式のウェディングケーキ費用を賢く節約するための具体的な方法と、ゲストにも喜ばれる魅力的な代替アイデアを、独自の視点も交えてご紹介します。
「ケーキにお金をかけすぎるのはちょっと…」と感じているあなたも、きっと素敵なアイデアが見つかるはずです。
節約の鍵は「サイズ」「デザイン」「手作り・持ち込み」にあり！
ウェディングケーキの費用は、そのサイズ、デザインの複雑さ、そしてどこで手配するかによって大きく変動します。
まずは、この3つのポイントに焦点を当てて、具体的な節約術を見ていきましょう。
ゲストの人数とケーキのサイズを最適化する
ウェディングケーキの費用を左右する最も大きな要因の一つが、そのサイズです。
一般的に、ケーキは1人あたりの単価で計算されるため、ゲストの人数が多ければ多いほど、ケーキの総額も高くなります。
しかし、ここで重要なのは「本当にゲスト全員にケーキをサーブする必要があるのか？」という点です。
最近の結婚式では、ゲストの人数に対して少し小さめのケーキを用意し、デザートビュッフェで他のスイーツを充実させる、あるいはファーストバイトやケーキカットの演出のみに留め、その後はカットされたケーキをゲストに提供しない、といったスタイルも増えています。
例えば、ゲストが100名の場合、100名分のケーキを用意するとかなりの金額になりますが、演出用のメインケーキを50名分程度にし、残りのゲストには別のデザートを提供することで、ケーキ自体の費用を大幅に抑えることができます。
また、ケーキの形状も費用に影響します。
一般的なラウンド型に比べて、スクエア型や、段数を多くしたデザインは、作業工程が増えるため、デザイン料が上乗せされることがあります。
シンプルなデザインを選ぶだけでも、費用を抑えることが可能です。
さらに、生クリームやフルーツをふんだんに使った豪華なデコレーションは魅力的ですが、その分材料費も高くなります。
アイシングクッキーや、シュガーペーストでシンプルなモチーフをあしらうなど、デザインのポイントを絞ることも節約につながります。
私の友人の結婚式では、ゲスト120名に対して、3段のウェディングケーキを用意しましたが、そのうち2段は演出用で、実際にゲストに提供されたのは1段分のみでした。
残りのゲストには、パティシエ特製のミニタルトやマカロンが数種類用意されたデザートビュッフェが好評でした。
ケーキカットのシーンは華やかでも、ゲスト全員がケーキを食べることを前提としないことで、費用を抑えつつ、多様なデザートを楽しんでもらうという、満足度の高い選択肢を実現していました。
デザインはシンプルに、でも個性をプラスする
ウェディングケーキのデザインは、新郎新婦の個性を表現する重要な要素ですが、凝れば凝るほど費用は高くなります。
例えば、立体的なキャラクターや、複雑な装飾、特殊な素材を使ったデザインは、パティシエの技術と時間が必要となるため、追加料金が発生することが一般的です。
節約を考えるなら、まずはシンプルなデザインをベースに考えるのがおすすめです。
例えば、真っ白な生クリームのケーキに、新郎新婦のイニシャルをあしらったり、季節の花やグリーンを数カ所にあしらうだけでも、十分に華やかで洗練された印象になります。
また、最近では「ネイキッドケーキ」と呼ばれる、側面をあえてラフに仕上げたデザインも人気です。
このスタイルは、クリームの量を抑えることができるため、比較的費用も抑えやすく、ナチュラルで温かみのある雰囲気を演出できます。
さらに、ケーキそのものだけでなく、ケーキトッパーで個性を出すのも賢い方法です。
市販のユニークなケーキトッパーを選んだり、手作りのトッパーを用意したりすることで、シンプルながらもオリジナリティあふれるケーキに仕上げることができます。
例えば、新郎新婦の趣味や、二人の出会いを象徴するモチーフをデザインしたトッパーは、ゲストの話題にもなり、写真映えも抜群です。
私が担当したお客様で、動物好きのご夫婦がいらっしゃいました。
ウェディングケーキはシンプルな2段のホワイトケーキにし、ケーキトッパーとして、新郎新婦を模した可愛らしい犬のフィギュアをオーダーメイドで作成しました。
このフィギュアは、結婚式後も新居に飾れる記念品となり、ゲストからも「可愛い！」と大変好評でした。
ケーキ本体の費用を抑えつつ、二人のこだわりをしっかり表現できた、満足度の高い事例でした。
手作りや持ち込み、外部委託でコストカット
結婚式の費用を抑える上で、手作りや外部への委託は非常に有効な手段です。
ウェディングケーキも例外ではありません。
もし新郎新婦、あるいはご家族やご友人に料理やお菓子作りが得意な方がいらっしゃるなら、手作りに挑戦してみるのも良いでしょう。
ただし、ウェディングケーキは見た目の華やかさも重要なので、ある程度のクオリティが求められます。
練習を重ねたり、経験者にアドバイスをもらったりするなど、準備はしっかりと行う必要があります。
また、最近では、結婚式場専属のパティシエではなく、外部のケーキ屋さんや、お気に入りのパティスリーにウェディングケーキの制作を依頼する「持ち込み」も選択肢の一つです。
式場によっては持ち込み料が発生する場合もありますが、外部のケーキは、式場専属のケーキに比べてデザインの自由度が高く、価格も抑えられることがあります。
事前にいくつかのパティスリーに相談し、見積もりを取ってみることをおすすめします。
さらに、最近注目されているのが「ウェディングケーキの代わり」となるアイテムの活用です。
例えば、積み重ねたパンケーキタワーや、色とりどりのフルーツが飾られたタルト、あるいは、たくさんのカップケーキを円形に並べた「カップケーキタワー」などは、見た目のインパクトもあり、ゲストにも喜ばれるデザートです。
これらは、比較的制作が容易であったり、外部の専門店でも手に入りやすかったりするため、費用を抑えつつ、ユニークな演出が可能です。
私が知っているフリーランスのウェディングプランナーさんは、あるカップルに、新婦の故郷の特産品であるフルーツをふんだんに使った、巨大なフルーツタルトを提案しました。
タルトは、会場の装飾とも調和し、ゲストからは「まるで宝石箱のよう！」と歓声が上がりました。
ケーキカットの代わりに、新郎新婦がタルトのフルーツを一つずつ取り分けてゲストにプレゼントするという演出も行い、温かい一体感が生まれました。
これは、式場専属のケーキでは難しかった、地域色を活かしたオリジナリティあふれるアイデアでした。
ゲスト満足度を下げない！ウェディングケーキの代替アイデアと賢い演出術
費用を抑えたいからといって、ゲストががっかりするような選択をしては元も子もありません。
ここでは、ウェディングケーキに代わる魅力的なアイデアと、費用を抑えつつもゲストに満足してもらえる演出術をご紹介します。
ケーキだけじゃない！ゲストを魅了する「デザートビュッフェ」と「オリジナルスイーツ」
ウェディングケーキをメインにしつつも、ゲストの満足度をさらに高める方法として、デザートビュッフェの充実が挙げられます。
ケーキカットの演出は行い、その後、会場の片隅や別のスペースに、色とりどりのデザートを並べたビュッフェコーナーを設けるのです。
デザートビュッフェには、様々なメリットがあります。
まず、ゲストは自分の好みに合わせて好きなデザートを選べるため、満足度が高まります。
また、ケーキ以外にも、マカロン、シュークリーム、ムース、フルーツ、焼き菓子など、バラエティ豊かなスイーツを用意することで、見た目にも華やかで、ゲストとの会話も弾むきっかけになります。
さらに、このビュッフェコーナーに、新郎新婦の出身地の名産品を使ったスイーツや、二人の思い出の味を再現したオリジナルスイーツを並べるのもおすすめです。
例えば、新郎が北海道出身、新婦が沖縄出身であれば、北海道産のミルクを使ったチーズケーキと、沖縄の黒糖を使ったサーターアンダギーを並べるなど、二人のルーツを感じさせるアイテムは、ゲストにとっても興味深い話題となるでしょう。
私が関わった結婚式では、新婦がパティシエールということもあり、ウェディングケーキはセカンドケーキとして、ファーストバイトの後、ゲストに提供される予定でした。
しかし、それだけでは物足りないという思いから、別途、新郎の趣味である「鉄道」をテーマにしたミニチュアスイーツを多数用意しました。
一つ一つ手作りされた精巧なスイーツは、ゲストの注目を集め、写真撮影も盛んに行われていました。
ケーキカットという伝統的な演出も残しつつ、新郎新婦ならではのこだわりを盛り込んだことで、ゲスト全員が楽しめる、記憶に残る結婚式となりました。
「ファーストバイト」を工夫する！サプライズ演出で盛り上げる
ウェディングケーキの象徴的な演出といえば、やはり「ファーストバイト」です。
しかし、このファーストバイトも、少し工夫するだけで、費用を抑えつつ、ゲストを大いに盛り上げることができます。
例えば、ファーストバイト用のケーキを、メインのウェディングケーキとは別に、小さめのものを用意するという方法があります。
これなら、メインのケーキを節約しつつ、ファーストバイトの演出もしっかりと行うことができます。
あるいは、新郎新婦がそれぞれ、ゲストの代表者（両親や親友など）に「サンクスバイト」として、ケーキを食べさせてあげる、という演出も感動的です。
これは、ケーキの節約という側面だけでなく、日頃の感謝を伝える良い機会にもなります。
さらに、ファーストバイトの際に、音楽や照明にこだわったり、新郎新婦がユニークなリアクションをしたりすることで、会場の盛り上がりを演出することも可能です。
例えば、新郎が新婦にケーキを食べさせる際に、スプーンではなく、小さなシャベルを使ってみたり、新婦が新郎に食べさせる際に、わざと顔にクリームをつけてしまったりする、といったユーモアあふれる演出は、ゲストの笑いを誘い、会場全体の一体感を高めます。
私が以前担当した結婚式では、新郎が新婦にファーストバイトをする際に、新婦が「あーん」と口を開けた瞬間に、新郎が持っていたスプーンを素早く引き抜く、というサプライズを仕掛けました。
会場は一瞬静まり返りましたが、すぐに大きな笑いが起こり、新婦も「もう！」と笑顔で新郎にケーキを食べさせてあげていました。
このちょっとしたハプニングが、その後の披露宴の和やかなムードを作り出し、ゲストの記憶にも強く残ったようです。
「ケーキリゾット」など、意外な選択肢も！ゲストの驚きと笑顔を誘うアイデア
最近では、ウェディングケーキの概念を覆すような、ユニークな代替アイデアも登場しています。
その一つが、「ケーキリゾット」です。
これは、お米を炊いて、ケーキのようにデコレーションしたもので、見た目はケーキそっくりなのに、実はリゾットという意外性がゲストの驚きと笑顔を誘います。
ケーキリゾットは、新郎新婦の出身地の名産品であるお米を使ったり、和風の具材を加えたりすることで、オリジナリティを出すことができます。
例えば、新郎新婦が和食好きであれば、出汁の効いたリゾットをベースに、錦糸卵やいくら、海老などをトッピングして、まるでちらし寿司のような華やかな見た目に仕上げることも可能です。
また、ケーキそのものだけでなく、ウェディングケーキの「カット」という演出に焦点を当てることもできます。
例えば、巨大なパンや、大きなフルーツの盛り合わせなどを「カット」する演出を取り入れることで、ケーキカットの代わりとし、ゲストの注目を集めることができます。
私が担当したカップルは、お二人とも大のビール好きでした。
そこで、ウェディングケーキの代わりに、巨大なビールジョッキ型の「ビールケーキ」を制作しました。
これは、スポンジ生地をビールの泡に見立ててデコレーションしたもので、カットする際には、本物のビールを注ぐような演出を加えました。
ゲストからは「斬新で面白い！」と大変好評で、写真撮影も大変盛り上がりました。
これは、新郎新婦の個性を最大限に活かした、記憶に残る演出となりました。
このように、ウェディングケーキの費用を節約しながらも、ゲストに満足してもらうためのアイデアは無限にあります。
大切なのは、新郎新婦の好みや、結婚式のテーマに合わせて、オリジナリティあふれる、そして何よりもお二人らしい選択をすることです。
費用を抑えることは、結婚式をよりクリエイティブに、そして思い出深いものにするための、素晴らしい機会でもあるのです。
まとめ
結婚式のウェディングケーキ費用は、時に大きな負担となり得ますが、賢い節約術とユニークな代替アイデアを取り入れることで、ゲストの満足度を損なうことなく、理想の結婚式を実現することが可能です。
ケーキのサイズやデザインを最適化する、手作りや外部委託を検討する、そしてデザートビュッフェやオリジナルスイーツ、工夫を凝らしたファーストバイト演出など、ケーキ以外の選択肢も積極的に取り入れてみましょう。
ゲストを驚かせ、笑顔にするような、お二人ならではのアイデアが、結婚式をより一層特別なものにしてくれるはずです。
費用を抑えることは、決して妥協ではなく、むしろ結婚式をよりパーソナルで、創造的なものにするためのチャンスなのです。
