結婚式の和装スタイルに似合うヘアアレンジと髪飾り選び、現代的で華やかな和モダン花嫁を作る技術

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結婚式の和装スタイルに似合うヘアアレンジと髪飾り選び:華やかな和モダン花嫁を作る

結婚式で和装を選ぶ花嫁様が増えています。
白無垢、色打掛、引き振袖など、それぞれに異なる魅力がありますが、その美しさを最大限に引き出すためには、ヘアスタイルと髪飾りの選び方が非常に重要です。
せっかくの晴れ姿だからこそ、トレンドを取り入れつつも、ご自身の個性を輝かせる和装スタイルを完成させたいですよね。
この記事では、現代の結婚式にふさわしい、洗練された和モダンな花嫁姿を作るためのヘアアレンジと髪飾り選びの秘訣を、具体的なスタイル例や選び方のポイントを交えて詳しく解説していきます。

洗練された和装花嫁を演出するヘアアレンジのトレンドと選び方

和装に合わせるヘアスタイルは、伝統的なスタイルからモダンなスタイルまで様々です。
ここでは、特に現代の花嫁様に人気のあるヘアアレンジとその選び方のポイントをご紹介します。

しっとりとした艶感と上品さを引き出すアップスタイル

和装の王道とも言えるアップスタイルは、首筋を綺麗に見せ、顔周りをすっきりとさせてくれるため、どんな和装にも合わせやすい万能なスタイルです。
特に、しっとりとした艶感を意識したスタイリングは、上品で洗練された印象を与えます。
例えば、毛先を内巻きにまとめ、トップにボリュームを持たせる「ひっつめ」風のスタイルは、白無垢や色打掛の格式高い雰囲気にぴったりです。
一方、少しラフに崩したニュアンスのあるアップスタイルは、引き振袖などの華やかな衣装に合わせやすく、こなれ感を演出できます。

私自身、多くの花嫁様のヘアメイクを担当させていただく中で感じているのは、「髪の動き」をどこまで意識するかで、全体の印象が大きく変わるということです。
ただまとめるだけでなく、細かな束感を出したり、毛先を少し遊ばせたりすることで、固い印象になりがちな和装ヘアに、抜け感と柔らかな表情が生まれます。
特に、最近は「編み込み」や「くるりんぱ」といった洋髪のテクニックを和装ヘアに取り入れるスタイルも人気です。
これらのテクニックを、和装の雰囲気を壊さないように、あくまでも上品に、そしてさりげなく取り入れることが、和モダン花嫁への鍵となります。
例えば、サイドにゆるく編み込みを入れて、そこに大きめの髪飾りを添えるだけで、ぐっと華やかさが増します。

また、顔の形や髪の長さによって似合うアップスタイルも異なります。
面長の方は、トップにボリュームを出しすぎず、サイドに少しボリュームを持たせるとバランスが良くなります。
丸顔の方は、トップに高さを出すことで縦のラインを強調し、すっきりとした印象になります。
ご自身の顔立ちや、なりたいイメージを美容師さんとしっかり相談しながら、最適なアップスタイルを見つけてください。

個性を光らせるダウンスタイルやハーフアップスタイル

伝統的なアップスタイルだけでなく、最近ではダウンスタイルやハーフアップスタイルも和装に合わせる花嫁様が増えています。
特に、ゆるくウェーブをかけたロングヘアをそのまま活かしたダウンスタイルは、ナチュラルでフェミニンな雰囲気を醸し出します。
これに、小ぶりで繊細な髪飾りを添えることで、より一層上品な印象に。
例えば、金箔やパールがあしらわれた髪飾りは、光を受けてキラキラと輝き、特別な日の装いを引き立ててくれます。

ハーフアップスタイルは、アップスタイルのきちんと感とダウンスタイルの柔らかさを併せ持つ、バランスの取れたスタイルです。
トップの髪をふんわりとまとめ、毛先はゆるくカールさせることで、華やかさと可愛らしさを両立できます。
こちらのスタイルには、大きめの花の髪飾りや、リボンモチーフの髪飾りなどもよく似合います。

私が注目しているのは、「異素材ミックス」の髪飾りを取り入れるスタイルです。
例えば、伝統的なつまみ細工の髪飾りに、あえてチュールやリボンを組み合わせることで、ぐっとモダンな印象になります。
また、生花を大胆に使うのもおすすめです。
ダリアや芍薬など、存在感のある花は、和装の華やかさを引き立ててくれます。
生花は、その日の天候や衣装の色味に合わせて、オーダーメイドで用意することも可能です。
例えば、白無垢に合わせるなら、清楚な白い小花を散りばめるようにアレンジしたり、色打掛の差し色に合わせて、同系色の花を選ぶのも素敵です。

大切なのは、ご自身のなりたいイメージと、選ばれる和装の雰囲気に合わせて、ヘアスタイルと髪飾りをトータルでコーディネートすることです。
美容師さんと密にコミュニケーションを取りながら、あなただけの特別な和装スタイルを創り上げてください。

和モダン花嫁を彩る髪飾りの選び方:トレンドとマナーを両立させるコツ

和装のヘアスタイルを語る上で、髪飾りは欠かせない存在です。
その選び方一つで、全体の印象が大きく変わると言っても過言ではありません。
ここでは、現代の結婚式にふさわしい、華やかな和モダン花嫁を演出する髪飾りの選び方のポイントを、トレンドやマナーと合わせてご紹介します。

定番からトレンドまで:和装に映える髪飾りの種類

和装に合わせる髪飾りには、様々な種類があります。
代表的なものとしては、古くから伝わる「つまみ細工」や「かんざし」が挙げられます。
つまみ細工は、小さな布を折りたたんで花などの形を作る伝統工芸品で、繊細で華やかな印象を与えます。
色やデザインも豊富なので、衣装に合わせて選ぶことができます。
かんざしは、一本の棒状の飾りで、その形状や装飾によって雰囲気が大きく変わります。
一本挿すだけで上品な印象になるものから、複数本を組み合わせて華やかに飾るものまで様々です。

最近のトレンドとしては、「和」の要素を取り入れつつも、どこか洋風のテイストを感じさせるデザインが人気です。
例えば、パールやビジューをふんだんにあしらったモダンなかんざしや、ドライフラワーやプリザーブドフラワーを使ったナチュラルな髪飾りは、和装に合わせることで、より一層洗練された印象になります。
また、金箔や銀箔を大胆にあしらったデザインも、光を受けて華やかに輝き、注目の的となるでしょう。

私自身、髪飾り選びで最も大切にしているのは、「衣装との調和」と「花嫁様の個性」のバランスです。
例えば、柄の多い色打掛には、あえてシンプルなデザインの髪飾りを一つ添えることで、衣装の柄を引き立てることができます。
逆に、シンプルな白無垢には、存在感のある大きめの髪飾りや、複数個の髪飾りを組み合わせて、華やかさをプラスするのも良いでしょう。
また、花嫁様の普段のファッションの好みや、なりたいイメージを伺いながら、それに合うテイストの髪飾りを提案するようにしています。
例えば、可愛らしい雰囲気の花嫁様には、小花をあしらった可憐な髪飾りを、大人っぽい雰囲気の花嫁様には、シャープなデザインのかんざしなどを提案します。

マナーと個性の両立:髪飾り選びの心得

結婚式という特別な場にふさわしい髪飾りを選ぶ上で、いくつかの心得があります。
まず、「季節感」を意識することです。
春なら桜や梅、夏なら朝顔やひまわり、秋なら紅葉や菊、冬なら椿や南天など、その季節に咲く花をモチーフにした髪飾りは、より一層季節感あふれる装いを演出してくれます。

また、「縁起の良いモチーフ」を選ぶことも、お祝いの場にはふさわしいでしょう。
鶴や松竹梅、扇などは、古くから縁起の良いものとされており、結婚式というおめでたい席にぴったりです。
これらのモチーフを取り入れた髪飾りは、伝統的な美しさと共に、花嫁様の門出を祝福する意味合いも込められます。

そして、何よりも大切なのは、「ご自身の“好き”を大切にする」ことです。
マナーやトレンドも重要ですが、最終的にご自身が心から気に入った髪飾りを選ぶことが、一番の輝きに繋がります。
例えば、どうしてもこの髪飾りをつけたい!という強い思い入れがある場合は、たとえ少しトレンドから外れていても、それが花嫁様の個性を引き立て、自信に満ちた表情を生み出すはずです。

最近では、「和装に合わせるヘッドパーツに、あえて洋風のレースやリボンをプラスする」というスタイルも人気です。
例えば、生花にチュールをあしらったり、和のモチーフの髪飾りに、細身のサテンリボンを添えるだけで、ぐっとモダンな印象になります。
このような「和」と「洋」のミックススタイルは、まさに現代の和モダン花嫁にぴったりと言えるでしょう。

髪飾りは、花嫁様の美しさを引き立てるための魔法のアイテムです。
ぜひ、衣装やヘアスタイルとのバランスを考えながら、そして何よりもご自身の「好き」を大切に、とっておきの髪飾りを見つけてください。

まとめ

結婚式の和装スタイルに似合うヘアアレンジと髪飾り選びは、花嫁様の魅力を最大限に引き出すための重要な要素です。
伝統的な美しさを大切にしつつも、現代的な感性を取り入れた「和モダン」なスタイルは、多くの花嫁様を魅了しています。
しっとりとした艶感のあるアップスタイルや、ナチュラルなダウンスタイル、そして個性を光らせるハーフアップスタイルなど、ご自身のなりたいイメージに合わせてヘアアレンジを選びましょう。
髪飾り選びにおいては、つまみ細工やか,んざしといった定番のものから、パールやビジューをあしらったモダンなデザイン、そして生花まで、その種類は多岐にわたります。
衣装との調和、季節感、縁起の良いモチーフなどを考慮しながら、ご自身の「好き」を大切に選ぶことが、あなただけの特別な和装スタイルを完成させる鍵となります。
この記事でご紹介した情報を参考に、ぜひ理想の和装花嫁姿を叶えてください。

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