結婚式のブーケ、生花・造花・プリザーブドの違いと写真映えする選び方
一生に一度の結婚式。
その晴れ舞台を彩るブーケは、花嫁の魅力を最大限に引き出す大切なアイテムです。
数あるブーケの中から、どのような素材を選べば良いのか、そして写真映えするブーケの見極め方とは？今回は、結婚式の生花ブーケと造花・プリザーブドブーケの違いを徹底解説し、あなたにぴったりのブーケを見つけるための選び方、さらに写真撮影で「映える」ブーケのポイントをお伝えします。
それぞれの素材の特性を理解し、理想のブーケ選びを楽しみましょう。
生花・造花・プリザーブドブーケの魅力と特性を徹底比較
結婚式のブーケに使われる素材は、主に生花、造花、プリザーブドフラワーの3種類に分けられます。
それぞれに異なる魅力と特性があり、結婚式全体の雰囲気や、花嫁が求めるイメージによって最適な選択肢が変わってきます。
ここでは、それぞれの素材について詳しく解説し、比較検討のポイントをご紹介します。
生花ブーケ：みずみずしさと香りで特別な一日を彩る
生花ブーケの最大の魅力は、何と言ってもそのみずみずしい質感と、ふわりと漂う花の香りです。
自然が作り出した繊細な色合いや、生き生きとした表情は、他の素材では決して再現できない特別なもの。
結婚式当日に最も美しい状態で手元に届く生花は、まさに「一期一会」の美しさを体現しています。
例えば、季節の花々をふんだんに使用したブーケは、その時期ならではの繊細な色合いや表情を楽しむことができます。
春なら桜やチューリップ、夏ならひまわりやトルコギキョウ、秋ならダリアやコスモス、冬ならバラやポインセシアなど、旬の花材を選ぶことで、より一層季節感あふれるブーケが完成します。
また、花の持つ自然な香りは、五感を刺激し、結婚式という特別な日をより一層感動的に演出してくれます。
しかし、生花ブーケには注意点もあります。
デリケートな素材のため、直射日光や高温多湿な環境に弱く、持ちや鮮度が天候に左右されることがあります。
特に夏場の結婚式では、花が傷まないように細心の注意が必要です。
また、アレルギー体質の花嫁やゲストがいる場合は、香りの強さや花粉に配慮する必要があるかもしれません。
さらに、生花ブーケは、その日限りの美しさとなるため、結婚式後も記念として残すことができません。
しかし、その儚さゆえに、より一層その日の思い出を色濃く刻むとも言えるでしょう。
ブーケを装花として会場に飾る場合、会場の雰囲気やドレスとの調和を考慮した花材選びが重要になります。
例えば、クラシックな会場にはバラやユリなどの上品な花を、ナチュラルな会場には野の花のような可愛らしさを持つ花材を選ぶと良いでしょう。
造花ブーケ：自由なデザインと永遠の美しさを形に
造花ブーケは、その名の通り、人工的に作られた花材を使用したブーケです。
近年では、本物と見間違えるほど精巧に作られた高品質な造花も多く、デザインの自由度の高さが魅力です。
造花ブーケの最大のメリットは、季節や天候に左右されず、いつでも美しい状態を保てることです。
結婚式当日だけでなく、前撮りや二次会など、様々なシーンで気兼ねなく使用できます。
また、軽量で持ち運びがしやすいため、海外挙式やロケーションフォトなど、移動が多い場合にも適しています。
デザインの面でも、造花は無限の可能性を秘めています。
花の種類はもちろん、色や大きさ、素材感まで、思い描いたイメージを忠実に再現することが可能です。
例えば、ドレスの細かな色合いに合わせて、微妙なニュアンスカラーの花材を選んだり、珍しい花や季節外れの花をブーケに組み込んだりすることもできます。
「こんなブーケがあったら素敵だな」という理想を、そのまま形にできるのが造花ブーケの強みです。
さらに、造花ブーケは、結婚式後もインテリアとして飾ったり、思い出の品として大切に保管したりできる点も大きなメリットです。
前撮りで使用したブーケを、新居に飾ることで、結婚式の幸せな記憶を日常の中で感じることができます。
一方で、造花ブーケは、素材によっては安っぽく見えてしまう可能性も否定できません。
選ぶ際には、素材の質感をしっかりと確認し、できるだけ本物に近い風合いのものを選ぶことが重要です。
また、生花のような自然な香りや、花びらの繊細な質感は再現できないため、そこを重視する方には物足りなさを感じるかもしれません。
最近では、上品な香りを付けられる造花もあるため、気になる場合は、そういったオプションがあるか確認してみるのも良いでしょう。
プリザーブドブーケ：生花の美しさをそのままに、長く愛でる
プリザーブドフラワーは、生花に特殊な加工を施し、そのみずみずしい状態を長期間保つことができるようにした花材です。
生花の持つ繊細な色合いや質感、そして立体感をそのままに、数年単位で美しさを保つことができるのが最大の魅力です。
プリザーブドブーケは、生花のような自然な美しさを持ちながら、水やりなどの手間がかからず、劣化の心配も少ないため、忙しい花嫁にとって非常に扱いやすい素材と言えます。
結婚式当日だけでなく、前撮りや結婚式後の記念品としても最適です。
また、生花に比べてアレルギーの原因となる花粉がほとんどないため、花粉症の方や、ゲストにアレルギー体質の方がいる場合でも安心して使用できます。
プリザーブドフラワーは、その加工技術によって、非常に多様な色合いや風合いを持つものが存在します。
鮮やかな色合いから、アンティーク調の落ち着いた色合いまで、ドレスや会場の雰囲気に合わせて幅広い選択肢の中から選ぶことができます。
「生花の美しさは好きだけど、すぐに枯れてしまうのは寂しい…」という方にぴったりの選択肢と言えるでしょう。
しかし、プリザーブドフラワーにも注意点があります。
生花に比べて価格が高めになる傾向があること、そして、直射日光や湿気に弱いため、保管場所には注意が必要なことです。
また、生花のような自然な香りはありません。
近年では、プリザーブドフラワーに微香性の香りを付けるサービスを提供しているショップもありますので、香りを重視する場合は、そういったサービスを検討してみるのも良いでしょう。
写真映えするブーケの見極めポイントと選び方
結婚式の写真は何十年も残る大切な思い出です。
だからこそ、ブーケ選びは写真映えを意識したいもの。
ここでは、写真撮影で「映える」ブーケを見極めるポイントと、あなたにぴったりのブーケを選ぶための具体的なアドバイスをご紹介します。
ドレスとの調和を最優先に：色・形・ボリューム感
ブーケは、花嫁のコーディネートを完成させる重要な要素です。
そのため、何よりもドレスとの調和を最優先に考えることが重要です。
ブーケの色合い、形、そしてボリューム感が、ドレスのデザインや素材、そして花嫁自身の雰囲気に合っているかを見極めましょう。
まず、色合いについて。
ドレスがシンプルな場合は、ブーケで華やかさをプラスすることができます。
逆に、ドレスに刺繍やレースなどの装飾が多い場合は、ブーケの色合いを抑えめにすることで、全体のバランスが良くなります。
ドレスの色とブーケの色を全く同じにするのではなく、少しトーンを変えたり、反対色を取り入れたりすることで、奥行きのあるコーディネートになります。
例えば、オフホワイトのドレスに、淡いピンクのバラのブーケを合わせると、上品で優しい印象になります。
また、鮮やかな色のドレスには、白やグリーンを基調としたブーケで、ドレスの色を引き立てるのも効果的です。
次に、形について。
ブーケの形には、ラウンドブーケ、キャスケードブーケ、クラッチブーケ、ボールブーケなど、様々な種類があります。
ドレスのシルエットや、結婚式のスタイルに合わせて、最適な形を選ぶことが大切です。
例えば、Aラインやプリンセスラインのドレスには、ボリュームのあるラウンドブーケやキャスケードブーケがよく合います。
スレンダーラインやエンパイアラインのドレスには、すっきりとした印象のクラッチブーケがおすすめです。
そして、ボリューム感。
ブーケのボリュームがありすぎると、ドレスのデザインを邪魔してしまうこともありますし、逆に小さすぎると、写真で存在感が薄れてしまうこともあります。
ドレスの生地感や、会場の広さ、そして花嫁自身の体格とのバランスを考慮して、適切なボリュームのブーケを選びましょう。
例えば、壮麗なカテドラルベールを着用するなら、それに見合う存在感のあるブーケを選ぶと、写真に奥行きが出ます。
会場の雰囲気とブーケのスタイルを合わせる
結婚式場の雰囲気も、ブーケ選びの重要な要素です。
会場のテイストとブーケのスタイルを合わせることで、全体の統一感が生まれ、より洗練された印象になります。
例えば、クラシックで格式高いホテルやチャペルでの結婚式には、バラやユリ、カサブランカなど、上品で華やかな花材を使った、王道のブーケスタイル（ラウンドブーケやキャスケードブーケ）がよく似合います。
深みのある色合いの花材を選ぶと、より一層高級感が増します。
一方、ナチュラルテイストのガーデンウェディングや、アットホームなレストランウェディングでは、野の花のような可愛らしさを持つ花材（ラナンキュラス、アネモネ、小花など）を使った、抜け感のあるクラッチブーケや、グリーンを多めに使ったナチュラルブーケがおすすめです。
淡い色合いの花材を選ぶと、軽やかで柔らかい印象になります。
リゾートウェディングや海外挙式では、現地の雰囲気に合わせたブーケも素敵です。
例えば、海辺での挙式なら、貝殻やヒトデなどのモチーフを取り入れたり、南国らしい鮮やかな花材を使ったりするのも良いでしょう。
写真映えするブーケの素材選びのヒント
写真撮影において、ブーケの素材選びは、その仕上がりに大きく影響します。
それぞれの素材が写真にどのように映えるのか、そのヒントをご紹介します。
生花ブーケは、そのみずみずしい質感と自然な色合いが、写真に温かみと奥行きを与えてくれます。
特に、光の当たり方によって花びらの質感が豊かに表現されるため、ドラマチックな写真が撮れるでしょう。
ただし、天候によっては、花が少し疲れてしまう可能性もあるため、写真撮影のタイミングや、ブーケの取り扱いには注意が必要です。
造花ブーケは、色褪せの心配がなく、常に一定の美しさを保てるため、安定した写真映えが期待できます。
近年は、光沢感や質感にこだわった高品質な造花も増えており、写真写りも格段に向上しています。
特に、色鮮やかな花材や、デザイン性の高いブーケを検討している場合は、造花が有力な選択肢となるでしょう。
ただし、素材によっては、光の反射で不自然なテカリが出てしまうこともあるため、事前にサンプルを確認することをおすすめします。
プリザーブドブーケは、生花のような繊細な色合いを保ちながら、長期間その美しさを維持できるのが強みです。
写真でも、生花のような自然な質感を表現しやすく、かつ、劣化の心配がないため、前撮りから本番まで安心して使用できます。
特に、アンティーク調の色合いや、落ち着いた雰囲気のブーケを希望する場合に、プリザーブドフラワーは非常に適しています。
ブーケの「持ち方」と「構図」で写真映えをさらにアップ
ブーケそのものの美しさだけでなく、花嫁の持ち方や、写真の構図によっても、ブーケの魅力は大きく引き出されます。
ブーケの持ち方としては、胸元で顔の横に添えるように持つのが定番ですが、他にも、脇に抱えるように持つ、少し斜めに傾けて持つなど、様々な持ち方があります。
ドレスのデザインや、花嫁の表情に合わせて、最も美しく見える持ち方を探してみましょう。
例えば、顔周りを華やかに見せたい場合は、顔の横にブーケを添えるように持ち、デコルテラインを綺麗に見せたい場合は、少し下の方にブーケを持つと良いでしょう。
写真の構図としては、ブーケ全体がしっかりと写るように、引きで撮影してもらうのが基本ですが、ブーケの一部にフォーカスを当てて、花びらの質感や色合いを際立たせるクローズアップ写真もおすすめです。
また、ブーケを手に持って歩いている姿や、ブーケを顔に近づけている自然な表情を捉えた写真も、ストーリー性があって素敵です。
ブーケを単に持つだけでなく、プロップス（小道具）として活用するのも写真映えのコツです。
例えば、ベールをブーケに絡ませてみたり、ブーケを床に置いて、その周りでポーズをとってみたり
