結婚式のゲストに失礼なくお祝い辞退を伝えるマナーと例文
結婚式という人生の門出を祝う場に、大切なゲストをお招きする準備は、喜びとともに細やかな気配りも必要とされます。
しかし、様々な事情により、せっかくお声がけしたゲストにお祝いを辞退していただく、あるいは、ゲストからの「お祝い」を辞退したいと考える場面も出てくるでしょう。
そんな時、相手に不快な思いをさせず、円満に伝えるためのマナーと具体的な伝え方を知っておくことは非常に重要です。
このページでは、結婚式のゲストに失礼なくお祝い辞退を伝えるための心遣いと、状況に応じた例文テンプレートをご紹介します。
誠意をもって丁寧に伝えることで、お互いの気持ちを大切にした、温かい関係性を保つことができるはずです。
お祝い辞退を伝える際の基本的な心構えとタイミング
結婚式の準備を進める中で、ゲストにお祝いの品や金額を辞退していただきたい、あるいは、ご祝儀を辞退したいと考える理由は様々です。
例えば、すでに新生活に必要なものを十分に揃えている、遠方からのゲストに負担をかけたくない、会費制の結婚式を予定している、といったケースが考えられます。
どのような理由であれ、お祝いの気持ちを伝えたいと思ってくれているゲストに対し、感謝の気持ちを忘れずに、誠意をもって伝えることが何よりも大切です。
まず、お祝い辞退を伝えるタイミングは、できるだけ早い段階であることが望ましいです。
招待状を送る前や、送った後でも、返信が来る前に伝えるのが理想的です。
もし、すでに返信が来ており、お祝いの品について言及があった場合は、そのタイミングで速やかに連絡を取りましょう。
あまり遅くなると、相手がお祝いの品を準備してしまったり、手配を進めてしまったりする可能性があり、かえって失礼にあたることもあります。
伝える手段としては、直接会って話すのが最も丁寧ですが、難しい場合は電話、そして最終手段としてメッセージアプリやメールなどが考えられます。
相手との関係性や、状況に応じて最適な方法を選びましょう。
いずれの場合も、感謝の気持ちを最優先に伝えることが鉄則です。
お祝いの気持ちそのものに感謝し、そのお気持ちだけで十分であることを丁寧に伝えましょう。
また、お祝い辞退の理由を伝える際は、相手に「気を遣わせたのではないか」と思わせないように、ポジティブな理由を添えることが大切です。
「皆さんに楽しんでいただくことを最優先にしたい」「遠方から来ていただく皆様に、移動や宿泊の負担を減らしてほしい」といった、ゲストへの配慮を理由とすることで、相手も納得しやすく、感謝の気持ちも伝わりやすくなります。
お祝い辞退の具体的な伝え方と例文テンプレート
お祝い辞退を伝える際には、相手への感謝と、お祝いの気持ちそのものへの敬意を込めて、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
ここでは、具体的な状況に応じた例文テンプレートをご紹介します。
ご自身の言葉でアレンジしながら、誠意を込めて伝えてみてください。
招待状送付前にお祝いの品を辞退する場合
招待状を送る前に、ゲストがお祝いの品を贈ってくれる意思表示をしてくれた場合などに使える例文です。
「〇〇さん、ご無沙汰しております。
この度、私たち〇〇と〇〇は、〇月〇日に結婚式を挙げることになりました。
つきましては、近々招待状をお送りさせていただきたいと思っております。
さて、以前〇〇さんから「何かお祝いを贈らせてほしい」と温かいお言葉をいただき、本当に嬉しく思っております。
お気持ち、大変ありがたく頂戴いたします。
ただ、せっかくのお祝いのお気持ちですが、新生活に必要なものはすでに揃っており、また、皆様にはお忙しい中、遠方からもお越しいただく方もいらっしゃるので、どうぞお気遣いはなさらないでください。
皆様にお会いできること、そして、私たちの大切な日を共に過ごしていただけることを、何よりも楽しみにしております。
どうぞ、お返信をお待ちしております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
」
この例文では、「新生活に必要なものはすでに揃っている」という具体的な理由を添えることで、相手の配慮を無駄にしないように配慮しています。
また、「お気遣いはなさらないでください」という言葉で、相手に負担を感じさせないように工夫しています。
会費制結婚式でご祝儀を辞退する場合
会費制の結婚式では、ご祝儀を辞退するのが一般的ですが、ゲストによっては「ご祝儀を包みたい」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
その際に使える例文です。
「〇〇さん、こんにちは。
この度、私たち〇〇と〇〇は、〇月〇日に結婚式を執り行います。
ささやかではございますが、会費制にて皆様をお迎えさせていただきたく存じます。
つきましては、当日ご持参いただく会費以外は、お気持ちだけで十分でございますので、どうぞご無理なさらないでください。
皆様にリラックスして楽しんでいただくことを一番に考えておりますので、どうぞお気軽にお越しいただければ幸いです。
当日、〇〇さんにお会いできるのを心より楽しみにしております。
」
会費制であることを明確に伝え、「当日ご持参いただく会費以外は、お気持ちだけで十分」と伝えることで、ご祝儀を辞退する意図を丁寧に伝えています。
ゲストが「会費制だからご祝儀は不要なんだな」と理解できるように、明確な表現を心がけましょう。
遠方からのゲストに新幹線代や宿泊費を渡したいが辞退された場合
結婚式の準備を進める中で、遠方から来てくれるゲストに、移動費や宿泊費を援助したいと考える新郎新婦もいるでしょう。
しかし、ゲストによっては「そんなに気を遣わないで」と辞退されることもあります。
その際に、感謝の気持ちを伝えつつ、相手の意向を尊重する伝え方です。
「〇〇おば様、おじ様、いつもお世話になっております。
この度、私たち〇〇と〇〇は、〇月〇日に結婚式を挙げることになりました。
お忙しい中、遠方よりお越しいただけるとのこと、本当にありがとうございます。
お二人に私たちの晴れ姿を見ていただけること、大変嬉しく思っております。
さて、以前お伝えしました交通費の件ですが、お気持ちだけで十分とおっしゃっていただき、ありがとうございます。
お二人の「せっかくのお祝いだから、自分たちで用意するよ」というお気持ち、大変ありがたく受け止めさせていただきます。
当日は、どうぞお身体にお気をつけてお越しください。
お二人に会えるのを、家族一同心より楽しみにしております。
」
この例文では、ゲストが「お祝いだから」という理由で辞退されたことを汲み取り、「お祝いのお気持ち」として受け止める姿勢を示しています。
相手の「お祝いしたい」という気持ちを尊重しつつ、感謝の意を伝えることが大切です。
お祝い辞退を伝える上での注意点と心遣い
お祝い辞退を伝える際には、相手に失礼なく、かつ円満に済ませるために、いくつかの注意点と心遣いがあります。
まず、「なぜ辞退してほしいのか」という理由を、相手が納得できる形で伝えることが重要です。
単に「辞退してほしい」と伝えるだけでは、相手は理由が分からず、不安に思ったり、自分に何か非があったのかと誤解したりする可能性があります。
例えば、「皆様に心から楽しんでいただきたいという思いから、会費制にさせていただきました」「遠方からお越しいただく皆様に、移動の負担を少しでも減らしていただきたく、お祝いは辞退させていただいております」といったように、ゲストへの配慮や、結婚式をより良いものにしたいという前向きな理由を添えましょう。
次に、感謝の気持ちを繰り返し伝えることも忘れてはいけません。
お祝いの品やご祝儀は、相手からの愛情や祝福の証です。
「お祝いのお気持ち、本当にありがとうございます」「そのお気持ちだけで十分です」といった言葉を、会話の随所に挟むことで、相手への感謝がより伝わります。
また、一度辞退の意向を伝えたら、相手の意見を尊重することも大切です。
もし相手がどうしてもお祝いをしたいと強く希望される場合は、無理強いはせず、相手の気持ちを受け止めることも、時には必要です。
「せっかくのお祝いのお気持ち、ありがたく頂戴いたします。
ただ、当日はどうぞお気軽にお越しください」といった形で、相手の気持ちを尊重しつつ、当日はリラックスして過ごしてもらえるよう促すこともできます。
さらに、伝える相手によって言葉遣いや伝え方を調整することも、細やかな配慮と言えるでしょう。
親しい友人や親戚であれば、少しくだけた表現でも良いかもしれませんが、目上の方や、あまり親しくない方に対しては、より丁寧でかしこまった言葉遣いを心がけましょう。
そして、最も大切なのは、「お祝いの気持ちそのもの」を大切にすることです。
物やお金ではなく、相手からの祝福の気持ちこそが、結婚式を彩る何よりの宝物です。
その気持ちに心から感謝し、誠意をもって伝えることで、ゲストとの良好な関係を築き続けることができるでしょう。
まとめ
結婚式のゲストにお祝い辞退を伝えることは、デリケートな話題ですが、誠意と感謝の気持ちをもって丁寧に伝えれば、相手に失礼なく、円満に済ませることができます。
お祝い辞退を伝えるタイミングはできるだけ早く、手段は相手との関係性を考慮して選びましょう。
伝える際には、感謝の気持ちを最優先に、ゲストへの配慮や、結婚式をより良いものにしたいという前向きな理由を添えることが大切です。
会費制の場合はその旨を明確に伝え、ご祝儀を辞退する意向を丁寧に伝えましょう。
遠方からのゲストへの援助を辞退された場合も、相手のお祝いしたい気持ちを尊重し、感謝の意を伝えることが重要です。
お祝い辞退を伝える上での注意点として、理由を明確に伝えること、感謝の気持ちを繰り返し伝えること、相手の意見を尊重すること、そして相手によって伝え方を調整することなどが挙げられます。
何よりも、お祝いの気持ちそのものを大切にし、その温かい心に感謝の意を伝えることが、ゲストとの良好な関係を築く鍵となります。
このガイドが、皆様の結婚式準備の一助となれば幸いです。

