結婚式の返信ハガキ:デザイン選びから心を込めたメッセージまで、感謝を伝える秘訣
結婚式の招待状を受け取った時の、あのワクワクする気持ち。
そして、その返信ハガキに、どのように気持ちを込めようかと悩む時間もまた、結婚式準備の大切な一部です。
返信ハガキは、新郎新郎への「お祝いの気持ち」と「出席の意思」を伝える、最初のコミュニケーションツール。
だからこそ、デザイン選びから、丁寧な書き方、そして心温まるメッセージまで、細部にこだわりたいものです。
せっかくの機会ですから、ただ「はい、行きます」と伝えるだけでなく、受け取った新郎新郎が思わず笑顔になるような、そんな返信ハガキを目指しましょう。
この記事では、結婚式の返信ハガキを、より特別で、より気持ちが伝わるものにするためのデザインの選び方、迷いがちな書き方のマナー、そして、どんな言葉で感謝を伝えれば良いのか、具体的なメッセージ例文まで、網羅的にご紹介します。
あなたらしい一枚で、お二人の門出を祝福するお手伝いができれば幸いです。
返信ハガキのデザイン:お二人の個性を映し出す、センスあふれる一枚を選ぼう
返信ハガキのデザインは、招待状全体の雰囲気を左右する重要な要素です。
新郎新郎の好みや、結婚式のテーマに合わせて選ぶことで、より一層、お二人の個性を感じさせる素敵な一枚になります。
最近では、市販のテンプレートだけでなく、オリジナルのイラストや写真を取り入れたデザインも人気を集めています。
デザイン選びのポイント:お二人のテーマや雰囲気に合わせる
結婚式のスタイルは様々です。
例えば、クラシックでエレガントな結婚式であれば、上品なレース模様や、落ち着いた色合いのカリグラフィー(西洋書道)風のデザインがよく似合います。
一方、アットホームでカジュアルな結婚式なら、手書き風のイラストや、ポップで明るい色使いのデザインがおすすめです。
ガーデンウェディングやリゾートウェディングでは、花や緑をモチーフにしたナチュラルなデザインも素敵ですね。
お二人の共通の趣味や、思い出の場所、好きなキャラクターなどをモチーフにしたデザインも、オリジナリティが出て喜ばれるでしょう。
例えば、旅行好きなお二人なら、世界地図をモチーフにしたデザインや、飛行機のチケット風のデザインもユニークです。
音楽好きな方なら、音符や楽器のイラストが入ったデザインも良いかもしれません。
オリジナリティをプラス:手作りやカスタマイズの魅力
市販のデザインも素敵ですが、さらにオリジナリティを追求したい場合は、手書きのイラストやメッセージを添える、オリジナルのスタンプを活用する、または、お二人の写真をデザインに組み込むといった方法があります。
例えば、お二人の似顔絵や、結婚式のテーマに合わせたイラストを自分で描いて、それをスキャンしてデザインに利用することも可能です。
また、最近では、ペーパーアイテムの専門業者に依頼して、お二人のこだわりを形にした完全オリジナルデザインを作成してもらうこともできます。
この場合、招待状から返信ハガキ、席次表、メニュー表まで、トータルでコーディネートできるのが魅力です。
例えば、お二人が飼っているペットをモチーフにしたイラストをデザインに盛り込んだり、お二人の思い出の風景を描いたイラストを返信ハガキの隅に小さくあしらうだけでも、ぐっとパーソナルな雰囲気が増します。
「このデザイン、〇〇さん(新郎)が描いたんだよ!」とか、「この写真、去年の旅行の時のだね!」といった会話のきっかけにもなり、ゲストとの距離が縮まるはずです。
返信ハガキの書き方:マナーを守って、失礼なくお祝いの気持ちを伝えよう
返信ハガキの書き方には、いくつかのマナーがあります。
これらを押さえることで、新郎新郎に失礼なく、気持ちよくお祝いの気持ちを伝えることができます。
特に、返信期日や、慶弔に関する言葉遣いには注意が必要です。
返信期日と「御」の処理:基本のマナーを押さえよう
まず、**返信期日を必ず確認し、余裕をもって投函する**ことが大切です。
一般的に、結婚式の1~2ヶ月前までに返信するのがマナーとされています。
遅れてしまうと、新郎新郎の準備に支障をきたす可能性もあります。
また、返信ハガキには、宛名に「御中」や「様」が付いていることが多いですが、これらは**二重線で消し、自分の名前を「様」付けで書く**のが正しいマナーです。
例えば、「〇〇様 御中」とあれば、「御中」を二重線で消し、「〇〇様」をそのまま残します。
そして、自分の名前の前に「様」を付けます。
また、返信の「御」や「行」などの文字も、**二重線で消し、代わりに「御」を付けるか、「行」を「来」と書き換える**のが一般的です。
「御」は「御出席」や「御欠席」の「御」を消した印、「行」は「行かせていただきます」の「行」を消した印として、それぞれ「寿」の文字や、自分の名前で隠すように書くと、より丁寧な印象になります。
「寿」の文字で「御」や「行」を隠すのは、おめでたい気持ちを表す素敵な工夫です。
忌み言葉・重ね言葉への配慮:お祝いの気持ちを伝えるために
結婚式の返信ハガキでは、**「忌み言葉」や「重ね言葉」を避ける**のがマナーです。
「忌み言葉」とは、不幸を連想させる言葉で、例えば「死ぬ」「終わる」「切れる」「別れる」「重ね重ね」「度々」などがあります。
これらの言葉は、結婚というおめでたい場にはふさわしくありません。
また、「重ね重ね」のような「重ね言葉」も、「繰り返し不幸が起こる」ことを連想させるため避けるべきとされています。
例えば、欠席する場合に「残念ながら今回は都合が悪く、出席できません。
」と書くのは問題ありませんが、「また機会があれば…」といった「また」という言葉は、重ね言葉に当たるため避けた方が良いでしょう。
代わりに、「また近いうちにお会いできるのを楽しみにしています。
」など、前向きな言葉を選ぶのがおすすめです。
「忌み言葉」や「重ね言葉」を避けることで、より一層、お祝いの気持ちをストレートに伝えることができます。
心を込めたメッセージ:新郎新郎への祝福と感謝を伝えよう
返信ハガキに添えるメッセージは、新郎新郎への祝福の気持ちを伝える絶好の機会です。
定型文だけでなく、あなたらしい言葉で、お二人の門出を心からお祝いしましょう。
お祝いの言葉と出席の意思:シンプルに、でも丁寧に
まず、**お祝いの言葉と、出席できることへの喜びを伝えましょう。
**例えば、「この度はご結婚誠におめでとうございます。
お二人の晴れの日にお招きいただき、心より嬉しく思っております。
」といったシンプルな一文から始めると良いでしょう。
そして、「当日は精一杯お祝いさせていただきます。
」や「当日を心待ちにしております。
」といった言葉を添えることで、出席への積極的な意思を示すことができます。
「お二人の幸せを心から願っております。
」という一文は、どんなメッセージにも添えることができる、万能な祝福の言葉です。
具体的なメッセージ例文:感謝や思い出を添えて、よりパーソナルに
定型文だけでは物足りないと感じる場合は、**新郎新郎との具体的な思い出や、感謝の気持ちを添えると、よりパーソナルで心温まるメッセージになります。
**例えば、新婦の友人であれば、「〇〇(新婦の名前)とは学生時代からの親友で、いつも明るく元気な〇〇が、こんなに素敵なパートナーと巡り合えたこと、自分のことのように嬉しいです。
」といった一文を加えることができます。
新郎の友人であれば、「〇〇(新郎の名前)とは、大学時代に〇〇サークルで一緒でした。
いつも周りを気遣ってくれる〇〇が、幸せな家庭を築く姿を見られるのが楽しみです。
」のように、具体的なエピソードを交えると、より一層、気持ちが伝わります。
また、新郎新郎の共通の友人であれば、「お二人が出会った頃から、いつも幸せそうなお二人を見てきました。
これからも、お互いを支え合い、笑顔の絶えない家庭を築いていってください。
」といったメッセージも良いでしょう。
「お二人の幸せそうな姿を見られることを、今からとても楽しみにしています。
」という言葉は、ゲストの温かい気持ちをストレートに表現してくれます。
欠席の場合のメッセージ:丁寧な言葉遣いで、お詫びと祝福を
残念ながら出席できない場合でも、**丁寧な言葉遣いで、お詫びと祝福の気持ちを伝えましょう。
**「この度はご結婚誠におめでとうございます。
せっかくお招きいただいたにも関わらず、都合により出席できず、大変申し訳ございません。
」といったお詫びの言葉から始めます。
そして、「お二人の門出を心よりお祝い申し上げます。
」や「末永くお幸せに。
」といった祝福の言葉を添えましょう。
可能であれば、後日改めてお祝いの品を贈る旨を伝えるのも良いでしょう。
例えば、「落ち着いた頃に、改めてお祝いさせていただければ幸いです。
」といった一文を加えることで、欠席することへの配慮を示すことができます。
「お二人の幸せを、遠くからですが、心よりお祈り申し上げます。
」という言葉は、欠席の場合でも、お祝いの気持ちを伝えるのに最適です。
まとめ:返信ハガキは、お二人の未来への第一歩を祝福する大切な贈り物
結婚式の返信ハガキは、単なる出欠確認の書類ではありません。
それは、新郎新郎の新しい人生の始まりを祝福し、感謝の気持ちを伝える、大切なコミュニケーションツールです。
デザイン選びから、丁寧な書き方、そして心を込めたメッセージまで、一つ一つに心を込めることで、受け取った新郎新郎の心に温かい感動を届けることができます。
今回ご紹介したデザインの選び方や、マナー、メッセージ例文を参考に、あなたらしい、そしてお二人の門出にふさわしい、素敵な返信ハガキを作成してください。
お二人の幸せな未来を、心から祝福しています。

