結婚式ゲストとして絶対に守りたい基本マナーと招待された時の心構え
結婚式という人生の晴れ舞台に招待された時、嬉しい気持ちと同時に「どんな服装で行こう?」「ご祝儀はいくら包めばいいの?」など、マナーについて不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
結婚式は、新郎新郎のご家族、親戚、そして友人・同僚など、多くの方々が集まる特別な場です。
ゲスト一人ひとりがマナーを守ることで、祝福の気持ちをより一層伝え、新郎新郎にとっても忘れられない一日を創り上げることができます。
この記事では、結婚式のゲストとして知っておくべき基本的なマナーから、招待された際の心構えまでを、分かりやすく解説します。
特別な日を心からお祝いするために、ぜひ参考にしてみてください。
結婚式ゲストの服装マナー:装いで感謝と祝福を伝える
結婚式に招待された際、まず悩むのが服装ではないでしょうか。
服装は、新郎新郎への敬意と祝福の気持ちを表す大切な要素です。
ここでは、ゲストが守るべき服装のマナーについて、具体的な例を交えながら解説します。
避けるべき服装とおすすめのスタイル
結婚式にふさわしくない服装は、新郎新郎やそのご家族の気分を害してしまう可能性があります。
まずは、避けるべき服装を把握しておきましょう。
「白」は花嫁の色とされるため、ゲストが着用するのはタブーです。
また、露出度の高い服装や、カジュアルすぎる服装(Tシャツ、ジーンズ、スニーカーなど)も場にそぐわないため避けましょう。
喪服のような黒一色の装いも、お祝いの席には不向きです。
もし、どうしても黒いドレスを着用したい場合は、明るい色のアクセサリーやショールを合わせるなど、華やかさをプラスすると良いでしょう。
では、どのような服装が適切なのでしょうか。
女性の場合、膝丈からミモレ丈のワンピースや、セットアップがおすすめです。
素材は、シルクやレース、シフォンなど、上品で光沢のあるものが華やかさを演出できます。
色は、明るいパステルカラーや、ネイビー、ボルドー、ダークグリーンなど、落ち着いた色合いでも、デザイン次第で華やかに着こなせます。
最近では、パンツスタイルのドレスや、セットアップもフォーマルな場にふさわしいものが増えています。
迷った際は、新婦の友人たちの服装を参考にしたり、事前に新郎新郎に確認したりするのも良い方法です。
男性の場合、スーツを着用するのが基本です。
色は、ブラック、ネイビー、チャコールグレーなどが一般的です。
シャツは白無地が最もフォーマルですが、淡いブルーやストライプ柄なども許容範囲とされることがあります。
ネクタイは、お祝いの席にふさわしい明るい色や華やかな柄を選びましょう。
ただし、新郎新婦や親族が和装の場合は、ゲストも和装で参列するケースもあります。
その場合、新郎新婦やご家族に事前に確認することが大切です。
小物選びのポイントと身だしなみ
服装だけでなく、小物選びもゲストのマナーとして重要です。
バッグは、小ぶりで上品なものを選びましょう。
クラッチバッグや、チェーンのついたミニショルダーなどが適しています。
素材は、サテンやエナメル、ビーズなどが華やかさを添えます。
男性の場合は、靴下は黒かダークカラーを選び、靴は磨かれた革靴が基本です。
アクセサリーは、結婚式では「派手すぎるもの」や「ジャラジャラと音の鳴るもの」は避けるのがマナーです。
パールや、小ぶりなダイヤモンドなどは上品で素敵ですが、「殺生」を連想させるアニマル柄や、連なったパール(喪を連想させるため)は避けるのが一般的です。
特に、結婚式で初めて会う親族の方々もいらっしゃることを考慮し、控えめなデザインを選ぶと好印象を与えられます。
また、身だしなみも大切です。
男性であれば、ひげをきれいに剃り、髪型を整えるなど、清潔感のある身だしなみを心がけましょう。
女性であれば、メイクはナチュラルで上品に仕上げ、ヘアスタイルも乱れないように注意が必要です。
香水をつける場合は、控えめにするか、無香料のものを選ぶのがおすすめです。
ご祝儀とプレゼントのマナー:感謝の気持ちを形に
結婚式に招待されたら、お祝いの気持ちとしてご祝儀やプレゼントを贈るのが一般的です。
しかし、その金額や渡し方には、地域や関係性によって様々なマナーがあります。
ここでは、ご祝儀とプレゼントに関する基本的なマナーを解説します。
ご祝儀の相場と渡し方
ご祝儀の相場は、一般的に、友人・同僚の場合は3万円、親戚の場合は5万円以上と言われています。
ただし、これはあくまで目安であり、ご自身の年齢や、新郎新郎との関係性、披露宴に出席するかどうかなどによって変動します。
例えば、学生や社会人になりたてで経済的に余裕がない場合は、無理のない範囲で包むのが良いでしょう。
逆に、親しい友人や、特に親しい親戚の場合は、相場よりも多めに包むこともあります。
ご祝儀袋の選び方も重要です。
水引は、紅白や金銀の結び切りを選びましょう。
表書きは「御祝」「寿」などが一般的です。
中袋には、金額と氏名、住所を丁寧に記入します。
新札を用意するのがマナーですが、もし新札が用意できない場合は、できるだけきれいなピン札を選びましょう。
ご祝儀の渡し方は、披露宴の受付で渡すのが一般的です。
受付係の方に「本日はおめでとうございます」と一言添えて、両手で丁寧に渡しましょう。
もし、披露宴に出席せず、後日お祝いを渡す場合は、事前に新郎新郎に連絡を取り、都合の良い日時を確認してから渡すのが礼儀です。
プレゼントを贈る場合の注意点
ご祝儀とは別に、プレゼントを贈ることもあります。
プレゼントは、新郎新郎の好みや、新生活で役立つものを贈ると喜ばれます。
例えば、ペアの食器やグラス、タオル、新生活を彩るインテリア雑貨などが人気です。
ただし、新郎新郎がすでに持っているものや、好みに合わないものを贈ってしまうと、かえって迷惑になってしまう可能性もあります。
事前に、新郎新郎に欲しいものを尋ねたり、共通の友人に相談したりすると良いでしょう。
また、プレゼントを贈るタイミングも大切です。
披露宴当日に渡す場合は、かさばるものや重いものは避け、受付や、式が終わった後に直接渡すのがスマートです。
もし、事前に渡したい場合は、結婚式の数日前までに、新郎新郎の自宅に直接持参するか、郵送するのが良いでしょう。
手作りのプレゼントを贈る場合は、心のこもった温かい気持ちが伝わるように、丁寧に心を込めて作ることが大切です。
結婚式当日の心得:祝福の気持ちを最大限に
結婚式当日は、新郎新郎にとって一生の思い出となる大切な日です。
ゲストとして、祝福の気持ちを最大限に伝え、場を盛り上げることが求められます。
ここでは、結婚式当日の心得について解説します。
遅刻・早退のマナーと写真撮影の注意点
結婚式には、時間厳守が基本です。
やむを得ず遅刻しそうな場合は、必ず事前に新郎新郎か、幹事の方に連絡を入れ、謝罪の言葉を伝えましょう。
遅刻した場合は、周りの迷惑にならないように静かに着席し、式中は携帯電話の操作を控え、写真撮影も許可された場所以外では行わないようにしましょう。
早退する場合も、事前に新郎新郎に伝えておくのがマナーです。
特に、親族や上司など、目上の方々がいらっしゃる場合は、事前に挨拶をしておくのが礼儀です。
写真撮影については、最近ではスマートフォンの普及により、多くのゲストが写真を撮るようになりました。
しかし、プロのカメラマンや、新郎新郎が依頼した写真・ビデオ業者に配慮し、フラッシュを焚いたり、過度に撮影に集中したりするのは避けましょう。
式中は、静かに見守り、披露宴の歓談中などに、新郎新郎や友人たちとの記念写真を撮るのが良いでしょう。
SNSに投稿する際も、新郎新郎の許可を得てから、プライベートな情報や、不適切な写真の投稿は避けるようにしましょう。
お開きの後まで気を抜かない
結婚式は、披露宴が終わってからも、二次会や三次会と続くことがあります。
最後まで気を抜かず、新郎新郎への祝福の気持ちを持ち続けることが大切です。
二次会に参加する場合も、服装やマナーは披露宴に準じたものにしましょう。
また、二次会で初対面の方もいらっしゃる場合は、積極的に話しかけ、場を和ませるように心がけましょう。
結婚式は、新郎新郎がゲストをもてなす側ですが、ゲストもまた、新郎新郎の祝福のために集まっているという意識を持つことが大切です。
「お世話になります」という気持ちを忘れず、感謝の気持ちを伝えながら、楽しい時間を過ごしましょう。
もし、何か手伝えることがあれば、積極的に申し出るのも良いでしょう。
まとめ
結婚式にゲストとして招待された際の基本的なマナーと心構えについて解説しました。
服装、ご祝儀、プレゼント、そして当日の振る舞いまで、新郎新郎への敬意と祝福の気持ちを形にすることが、ゲストに求められることです。
今回ご紹介したマナーを参考に、新郎新郎にとって忘れられない素晴らしい一日を、心からお祝いしましょう。
マナーを守り、感謝の気持ちを伝えることで、あなた自身もまた、温かい感動を分かち合えるはずです。

