ウェディングブライダルフェア注意点:“映え”に惑わされない賢い参加方法
結婚式場探しで欠かせないのがブライダルフェア。
SNSで見るキラキラした写真や、憧れの演出に心を奪われがちですが、「映え」だけに囚われてしまうと、後々後悔する可能性もあります。
せっかくのフェアで、理想の結婚式を見つけるためには、いくつかの注意点があります。
この記事では、ブライダルフェアを賢く活用し、“映え”に惑わされずに、あなたにとって本当に最適な結婚式場を見つけるためのポイントを、独自の視点も交えて詳しく解説していきます。
写真映えだけじゃない!会場選びで本当に大切なこと
ブライダルフェアに行くと、どの会場も洗練された空間で、写真映えする演出が満載です。
しかし、そこで見られるのは、あくまで「見せ方」が工夫された一部であるということを忘れてはいけません。
「映え」を追求しすぎると、肝心な部分を見落としてしまうことがあります。
「写真映え」の裏側にある、現実的な会場の姿
SNSで見るウェディングフォトは、プロのカメラマンが最高の瞬間を切り取ったものです。
実際に自分たちが結婚式を挙げるとなると、写真で見るような完璧な状況ばかりとは限りません。
例えば、披露宴会場の装飾が写真では豪華に見えても、実際にゲストが座る席からの眺めはどうか、料理の提供タイミングはスムーズか、といった現実的な側面も考慮が必要です。
「映え」る装飾にばかり目が行き、会場の収容人数や、ゲストが快適に過ごせる空間かどうかの確認を怠ってしまうのは、よくある失敗例です。
また、フェアでは「模擬挙式」や「模擬披露宴」が開催されることが多いですが、これらはあくまで「演出」です。
実際の結婚式では、ゲストの人数や年齢層、アレルギーの有無など、様々な要素が絡んできます。
フェアで見た華やかな演出が、自分たちのゲストにとって本当に楽しめるものなのか、あるいは過剰な演出ではないのか、冷静に見極めることが重要です。
オリジナルの「感動」を生み出す、会場のポテンシャルを見抜く
「映え」を重視するあまり、個性を失った定型的な結婚式になってしまうことも少なくありません。
大切なのは、会場が持つポテンシャルを理解し、そこに自分たちのオリジナリティをどう加えるかを考えることです。
例えば、歴史ある邸宅のような会場であれば、その重厚感を活かしたクラシックな披露宴も素敵ですし、ガーデンが広がる会場なら、リラックスしたアットホームな雰囲気のパーティーも実現できます。
ここで、私の経験談を一つ。
以前、ある会場のブライダルフェアに参加した際、最新のプロジェクションマッピングを使った演出に目を奪われました。
それは確かに「映え」る演出でしたが、会場の歴史や雰囲気に全く合っていなかったのです。
しかし、担当プランナーの方が、その会場の持つ「自然光が差し込む美しいチャペル」と「広々としたガーデン」の魅力を丁寧に説明してくださり、そこでできる「ゲストとの距離が近い、アットホームなパーティー」のイメージを膨らませてくれました。
「映え」という表面的な魅力だけでなく、会場の持つ本来の良さや、そこでどんな体験ができるのかを、プランナーさんと深く話し合うことが、本当に満足できる会場選びに繋がると実感しました。
ブライダルフェアでチェックすべき「隠れた」落とし穴
ブライダルフェアは、結婚式場の魅力を最大限に伝えるための場です。
そのため、良い面は強調され、場合によっては注意すべき点がぼかされることもあります。
ここでは、見落としがちな「隠れた」落とし穴と、その対策を解説します。
見積もりの「特別価格」と「追加料金」のカラクリ
ブライダルフェアでは、多くの場合、特別プランや限定割引が提示されます。
これは大変魅力的ですが、「見積もり」に記載されている項目を隅々まで確認することが不可欠です。
例えば、料理のコース内容、ドリンクの種類、装花の種類やボリューム、衣装のレンタル料金などが、フェア限定の特別価格になっているのか、それとも本来の価格なのか。
また、後から追加料金が発生しやすい項目(例:エンドロールムービーの編集、装飾のグレードアップ、介添え料など)がないかも、事前に確認しておきましょう。
私の友人のケースですが、フェアで提示された見積もりは魅力的だったものの、後日、衣装のグレードを少し上げただけで大幅に料金が跳ね上がったそうです。
「フェア価格」はあくまで「基本プラン」の価格であり、自分たちが希望する内容にすると、追加料金がどんどん発生するというケースは少なくありません。
担当のプランナーに、「この見積もりで、私たちが希望する内容(例えば、この料理のコースで、このくらいの装花で、この衣装で)だと、最終的にいくらくらいになりますか?」と具体的に質問し、納得いくまで説明を受けることが大切です。
「限定感」に流されない、冷静な判断力
ブライダルフェアの多くは、「本日ご成約いただくと、さらに特典があります」といった、限定感を煽るようなセールストークが展開されます。
もちろん、お得な特典であれば嬉しいものですが、その特典が本当に自分たちにとって必要で、価値のあるものなのかを冷静に判断する必要があります。
例えば、フェア当日成約でプレゼントされる「ウェルカムボード」が、自分たちの結婚式のテーマや雰囲気に合わないものであれば、せっかくのプレゼントも宝の持ち腐れになってしまいます。
「限定」という言葉に惑わされず、本当に自分たちの結婚式にプラスになる特典なのか、他の会場と比較してどうか、という視点を持つことが重要です。
もし、その場で即決できない場合は、「一旦持ち帰って検討させてください」と正直に伝え、後日改めて連絡する、という選択肢も必ずあります。
フェアで「見えない」部分の確認方法
ブライダルフェアでは、どうしても「見せられる」部分に焦点が当たりがちです。
しかし、結婚式は、ゲストへの「おもてなし」が非常に重要です。
フェアで確認しづらい、しかし重要なポイントをいくつかご紹介します。
まず、「料理」の試食は必ず行うべきです。
フェアで提供される料理は、実際の結婚式で提供されるものと同じレベルなのか、あるいはフェア用に調整されたものなのかを確認しましょう。
また、アレルギー対応や、苦手な食材への配慮がどの程度可能かも、事前に確認しておくことが大切です。
次に、「スタッフの対応」です。
フェアでの担当者の対応はもちろん、会場を案内してくれるスタッフ、受付のスタッフなど、様々なスタッフとのやり取りを通じて、会場全体のホスピタリティを感じ取ることができます。
「もし、このような状況になったら、どのように対応してくれますか?」といった質問を投げかけてみるのも良いでしょう。
さらに、「アクセスの確認」です。
遠方からのゲストが多い場合、駅からの距離や、駐車場は十分にあるのか、といった情報は非常に重要です。
フェア当日は車で来場する方が多いかもしれませんが、ゲストの立場になって、公共交通機関でのアクセスも確認しておきましょう。
「映え」も大切、でも「心地よさ」が一番。
自分らしい結婚式を見つけるために
ブライダルフェアは、理想の結婚式をイメージするための素晴らしい機会です。
しかし、SNSの「映え」に惑わされず、自分たちの価値観や、ゲストへの想いを大切にした会場選びをすることが、後悔しない結婚式に繋がります。
「自分たちらしさ」を表現できる会場の選び方
「映え」を追求するあまり、自分たちの本来の個性や、ゲストとの関係性を軽視した会場選びをしてしまうと、結婚式当日に「なんだか違うな」と感じてしまうことがあります。
「自分たちらしさ」とは何かを、パートナーとじっくり話し合ってみましょう。
例えば、「アットホームな雰囲気が好き」「ゲストとたくさん話したい」「自然な演出が好き」「サプライズを取り入れたい」など、具体的なイメージを共有することが大切です。
その上で、会場の雰囲気、スタッフの対応、提供される料理など、「自分たちらしさ」を表現するのに最も適した会場はどこなのか、という視点で比較検討していくと良いでしょう。
例えば、ガーデンウェディングがしたいのに、内装がゴシック調の会場を選んでしまうと、イメージとの乖離が生じてしまいます。
「ゲストへの配慮」という、もう一つの「映え」
結婚式は、新郎新婦だけのものではありません。
大切なゲストをお招きし、感謝の気持ちを伝える場でもあります。
「ゲストが快適に過ごせるか」という視点は、会場選びにおいて非常に重要です。
例えば、年配のゲストが多い場合、段差が少ないか、椅子に座ってゆっくり過ごせるスペースがあるか、といった配慮が必要です。
また、小さなお子様連れのゲストがいる場合は、授乳室やおむつ交換台の有無も確認しておくと安心です。
「ゲストにとって、どんな結婚式にしたいか」という視点を持つことで、会場の設備やサービスをより多角的に見ることができるようになります。
フェアで得た情報を「整理」し、「比較」する重要性
多くのブライダルフェアに参加すると、情報が混乱してしまうことがあります。
フェアで得た情報は、必ずその場でメモを取り、後で見返せるように整理しましょう。
会場ごとの見積もり、特典、気になった点などを一覧表にすると、比較検討がしやすくなります。
また、複数の会場を比較する際は、「譲れない条件」と「妥協できる条件」を明確にしておくことが重要です。
例えば、「料理の質は絶対に譲れない」「アクセスの良さは必須」といった条件と、「装飾は自分たちでDIYしたいので、そこまでこだわらなくても良い」といった条件を分けて考えることで、より現実的な会場選びが可能になります。
「映え」に惑わされず、自分たちの想いやゲストへの配慮を大切にした会場選びをすることで、きっと心に残る素晴らしい結婚式が実現できるはずです。
まとめ
ブライダルフェアは、結婚式場選びの第一歩であり、夢を膨らませる楽しいイベントです。
しかし、SNSなどで目にする「映え」る写真にばかり気を取られず、「現実的な視点」と「自分たちらしさ」を大切にすることが、後悔のない会場選びの鍵となります。
見積もりの詳細をしっかり確認し、限定感に流されず、スタッフの対応や料理の試食といった、見落としがちなポイントもしっかりチェックしましょう。
そして何より、ゲストへの配慮を忘れずに、「自分たちがどんな結婚式にしたいのか」という根本的な想いを大切にすることで、きっとあなただけの最高の結婚式場が見つかるはずです。