ブライダルフェアは何件回る?乗り換え判断のサイン集

目次

ブライダルフェア、何件回るのが正解?乗り換えを考えるべきサインを見逃さない!

結婚式場探し、ワクワクする一方で「一体何件くらい回ればいいの?」「この式場、本当に私たちに合っているのかな?」と迷ってしまうことも多いですよね。
ブライダルフェアは、理想の結婚式場を見つけるための大切なステップですが、闇雲に回っても時間ばかりが過ぎてしまい、かえって混乱してしまうことも。
この記事では、多くのカップルが悩む「ブライダルフェアの適切な回数」と、もう一歩踏み出すべきか、あるいは別の式場へ「乗り換え」を検討すべきかを見極めるための具体的なサインについて、経験豊富なウェディングプランナーの視点から、ここでしか聞けない一次情報も交えながら、分かりやすく解説していきます。
あなただけの特別な一日を創り上げるための、賢い式場探しのヒントがここにあります。

ブライダルフェアを効率的に回るための目安と、後悔しないための戦略

結婚式場探しを始めたばかりのカップルが最も気になるのが、「一体何件くらいのブライダルフェアに行けば、満足のいく式場が見つかるのだろう?」という疑問です。
多すぎても疲れてしまいますし、少なすぎても「もっと良いところがあったのでは?」と後悔する可能性があります。
ここでは、多くのカップルが参考にしているフェアの回数の目安と、限られた時間の中で最大限の効果を得るための、賢い戦略をご紹介します。

先輩カップルが語る、ブライダルフェアの「適正回数」とその理由

実際、多くの先輩カップルがブライダルフェアに訪れるのは、平均して3〜5件程度と言われています。
これは、いくつかの理由があります。
まず、情報過多にならないという点です。
あまり多くの式場を見てしまうと、それぞれの特徴が曖昧になり、比較検討が難しくなってしまいます。
また、各式場への理解を深める時間が必要だということです。
1件1件のフェアで、会場の雰囲気、料理、スタッフの対応、見積もりなど、細部までしっかりと確認し、自分たちの理想と照らし合わせるには、ある程度の時間が必要です。
さらに、契約までのプロセスを考慮することも重要です。
気に入った式場が見つかった場合、すぐに契約というわけにはいきません。
家族やパートナーとじっくり相談する時間も必要になるため、あまり多くの選択肢を残しすぎない方が、スムーズに決定に進みやすいのです。

私がこれまで担当させていただいたカップルの中にも、「最初は漠然と10件くらい見てみようと思っていました」という方がいらっしゃいました。
しかし、実際に3件ほど回られた頃には、「もう、この3件で十分悩める!」「むしろ、これ以上見ると迷いすぎて決められなくなりそう…」とおっしゃっていました。
これは、「自分たちが本当に大切にしたいこと」が明確になってきた証拠です。
最初のうちは、漠然とした憧れで式場を選びがちですが、フェアを重ねるうちに、料理の味、スタッフのホスピタリティ、会場の雰囲気など、譲れないポイントが具体的になってきます。
ですから、3〜5件という目安は、自分たちの優先順位を明確にし、納得のいく選択をするための、非常に現実的な数字と言えるでしょう。
もちろん、この回数はあくまで目安であり、中には1件目で運命の式場に出会う方もいれば、納得いくまで8件以上回られる方もいらっしゃいます。
大切なのは、回数に囚われすぎず、一つ一つのフェアを大切にし、自分たちの心に正直に向き合うことです。

「なぜこの式場なのか」を明確にするための、フェア参加前の準備

ブライダルフェアをただ「消化」するだけでは、せっかくの時間と労力が無駄になってしまう可能性があります。
後悔しない式場探しのためには、参加する前にしっかりと準備をすることが不可欠です。
まず、パートナーとじっくり話し合い、結婚式で「絶対に譲れないこと」と「妥協できること」をリストアップしましょう。
例えば、「料理の美味しさは最優先」「ゲストの人数は〇名程度」「ガーデンでの演出は必須」「費用は〇〇万円以内に収めたい」など、具体的に書き出すことが大切です。

次に、気になる式場をいくつかピックアップしたら、それぞれの式場のウェブサイトやSNSを徹底的にチェックします。
そこで、自分たちのイメージに合う写真や、気になるプラン、フェアの内容などを事前に把握しておきましょう。
これにより、フェア当日に「思っていたのと違う…」というミスマッチを防ぐことができますし、より具体的な質問をすることができます。
さらに、フェアで「何を知りたいのか」という目的を明確にすることも重要です。
例えば、「料理の試食で、ゲストに満足してもらえる味かどうかを確認したい」「見積もりで、総額がどのくらいになるのか、オプションでいくら上がるのかを知りたい」「スタッフの対応を見て、当日安心して任せられるか判断したい」など、具体的な目的意識を持つことで、フェアの内容をより深く理解し、自分たちのニーズに合っているかを的確に判断できるようになります。

私が以前担当したカップルで、事前の準備を徹底された方がいらっしゃいました。
お二人は、まず「ゲストに心から楽しんでもらえるアットホームな結婚式」を最優先事項としていました。
そのため、式場選びの段階から、会場の雰囲気だけでなく、スタッフの方々の温かい対応や、ゲストとの距離感を大切にできるような会場をリサーチしていました。
フェアに参加する際も、事前に「ゲストの席から会場全体が見渡せるか」「アレルギー対応は可能か」「二次会の会場との連携はスムーズか」といった具体的な質問リストを作成し、それを基に確認を進めていました。
その結果、3件のフェアで、まさに理想としていた式場を見つけることができ、大満足の結婚式を挙げられました。
準備は、式場探しの羅針盤となるのです。

「この式場、本当に合ってる?」乗り換えを考えるべき、見極めサイン

ブライダルフェアに参加する中で、「この式場、なんだか違うかも…」と感じる瞬間があるかもしれません。
しかし、その直感、本当に見過ごして良いのでしょうか? ここでは、「もしかしたら、この式場は私たちに合っていないのかもしれない」と乗り換えを検討すべき、具体的なサインをいくつかご紹介します。
これらのサインに気づくことで、無駄な時間や費用をかけずに、より自分たちにぴったりの式場を見つけることができるはずです。

見積もりやプラン内容に、度重なる「違和感」を感じる

ブライダルフェアの大きな目的の一つが、結婚式の見積もりやプラン内容を把握することです。
しかし、何度かフェアに参加していくうちに、「あれ?なんだか、毎回見積もりやプラン内容に違和感を覚えるな…」と感じるようになることがあります。
例えば、最初の見積もりから、フェアの特典や割引が適用されても、想定していた予算を大幅に超えてしまう場合。
あるいは、提示されるプランが、自分たちの希望する演出やアイテムをほとんど含んでおらず、オプションで追加していくと、どんどん費用が膨らんでしまうケースです。

私が経験したケースでは、あるカップルが3件目のフェアで、それまで提示された見積もりよりも明らかに高額な提示を受けました。
よくよく話を聞いてみると、その式場では「基本プラン」というものがなく、すべてを個別に選択していくスタイルだったのです。
もちろん、自由度が高いというメリットもありますが、そのカップルは「自分たちで細かく決めていくのは大変だし、何より予算オーバーが心配…」と不安を感じていました。
このように、「見積もりやプラン内容に、明確な納得感や安心感が得られない」という状況が続く場合は、その式場が自分たちの希望や予算感と合っていない可能性が高いと言えます。
また、「担当者の方の説明が曖昧で、費用の内訳が理解しにくい」といった場合も、注意が必要です。
誠実な式場であれば、費用の内訳を丁寧に説明してくれるはずです。

スタッフの対応に、一貫して「温度差」や「不信感」がある

結婚式は、一生に一度の特別なイベントです。
そのため、会場の設備や料理はもちろんのこと、そこで働くスタッフの方々の対応は、非常に重要な要素となります。
もし、複数のフェアに参加してみて、「どこの担当者の方に聞いても、なんだか対応に温度差があるな」「質問しても、的確な答えが返ってこない」「こちらの要望をあまり親身に聞いてくれない気がする」といった、一貫した不信感や違和感を覚えるようであれば、それは乗り換えを検討すべきサインかもしれません。

例えば、あるカップルは、初めてのフェアではとても丁寧な対応だったにも関わらず、2回目のフェアで担当者が変わり、対応が事務的になったと感じたそうです。
「最初の担当者の方の熱意に惹かれていたのに、これでは…」と、残念な気持ちになったとおっしゃっていました。
また、別のカップルは、希望する演出について質問したところ、「それは難しいですね」「あまりおすすめしていません」と、一方的に否定的な返答ばかりで、代替案の提案が一切なかったそうです。
「自分たちの結婚式を、一緒に創り上げていこう」という熱意や、こちらの要望に寄り添おうとする姿勢が見られない場合、当日、結婚式をスムーズに進めることが難しくなる可能性も考えられます。
もちろん、担当者の方も人間ですから、相性もあります。
しかし、複数の担当者の方に接しても、同様の違和感を覚えるようであれば、それは式場全体のホスピタリティに問題がある、あるいは、自分たちの求めるサービスレベルと合っていない、という可能性が高いのです。
「この人たちに、自分たちの最高の瞬間を託せるだろうか?」という問いは、非常に重要な判断基準となります。

「なんとなく」の違和感が、解消されないまま残る

ここまで、具体的なサインをいくつか挙げてきましたが、時には、**「明確な理由はないけれど、なんだかこの式場は違う気がする…」**という、言葉にしにくい「なんとなく」の違和感が、ずっと心に残ってしまうこともあります。
このような漠然とした感覚も、実は非常に大切なサインです。
なぜなら、それは、無意識のうちに、自分たちの価値観や優先順位と、その式場の雰囲気が合っていないことを感じ取っている可能性が高いからです。

例えば、あるカップルは、最新の設備が整ったモダンな式場に魅力を感じてフェアに参加しました。
設備は素晴らしく、スタッフの対応も悪くはなかったのですが、どうにも会場の雰囲気に「温かみ」を感じられなかったそうです。
「洗練されてはいるけれど、私たちのイメージするアットホームな雰囲気とは違うね」と、パートナーと話し合い、結局、その式場は見送ることにしました。
また、別のカップルは、華やかな装飾が特徴の式場でしたが、どうしても「自分たちには派手すぎるかも…」と感じてしまい、内装や装飾の細部まで見ても、しっくりこなかったそうです。

「直感」や「フィーリング」といった、言葉にしにくい感覚も、式場選びにおいては非常に重要な要素です。
もし、何度かフェアに参加しても、その「なんとなく」の違和感が解消されず、むしろ強まっていくようであれば、それは無理にその式場に合わせようとせず、一度立ち止まって、別の可能性を探るべきサインだと捉えましょう。
結婚式は、自分たちの理想を形にする場です。
そこに、無理やり自分たちを当てはめる必要はありません。
「この場所で、自分たちの最高の笑顔で一日を過ごせるだろうか?」という問いに、心から「Yes」と答えられないのであれば、それは、次の扉を開けるべき時なのかもしれません。

まとめ

ブライダルフェアを何件回るべきか、そして、乗り換えを検討すべきサインについて、詳しく解説してきました。
多くのカップルにとって、ブライダルフェアの適切な回数は3〜5件程度が目安となります。
これは、情報過多を避け、各式場への理解を深め、スムーズな意思決定につなげるための現実的な数字です。
フェアに参加する前には、パートナーと譲れない条件を明確にし、式場の情報を事前にリサーチするなど、入念な準備が、効率的で満足度の高い式場探しへの第一歩となります。

そして、式場探しを進める中で、「見積もりやプラン内容に度重なる違和感がある」「スタッフの対応に一貫して温度差や不信感がある」「なんとなくの違和感が解消されないまま残る」といったサインが見られた場合は、無理にその式場に固執せず、新しい可能性を探る「乗り換え」を検討する時期かもしれません。
結婚式場探しは、自分たちの理想を叶えるための、ワクワクするプロセスであるべきです。
この記事が、あなたたちが後悔のない、最高の結婚式場を見つけるための一助となれば幸いです。

  • URLをコピーしました!
目次