結婚式場探しで最初に訪れることの多いブライダルフェア。
キラキラした会場の雰囲気や美味しい試食、素敵なドレスに心を奪われ、その場で「ここで決めたい！」と感じる方もいらっしゃるでしょう。
一方で、「本当にここで良いのかな？」「もっとじっくり考えたい」と感じ、即決せずに持ち帰る方もたくさんいらっしゃいます。
実は、ブライダルフェアに参加した大多数のカップルが、その場で契約に至らず、一度家に持ち帰って検討されています。
これは何も特別なことではありません。
人生の中でも特に大きなイベントである結婚式の会場を決めるのですから、慎重になるのはごく自然なことです。
この記事では、ブライダルフェアで即決しないのはなぜなのか、多くのカップルが抱える理由を深掘りし、さらに即決しなかった場合に会場からどのような連絡があり、その後の検討をどう進めていけば後悔しないのか、「ブライダルフェア即決しない理由と後日の流れ」について、具体的なアドバイスを交えながら詳しく解説していきます。
ブライダルフェアで即決しないのは普通？多くのカップルが持ち帰る理由
ブライダルフェアに参加すると、会場の魅力的な雰囲気に圧倒されたり、熱心なプランナーさんの説明に惹きつけられたりして、「今すぐ決めたい！」という気持ちになる瞬間があるかもしれません。
特に、フェア当日の成約特典などを提示されると、その場で決めないと損をするような気持ちになることも。
しかし、実際にその場で即決するカップルは少数派です。
多くのカップルが「一度持ち帰って検討します」と伝えています。
これにはいくつかの理由があります。
まず、結婚式場は決して安い買い物ではありません。
今後の二人の生活にも関わる大きなお金が動きますし、ゲストを招待する大切な場所でもあります。
その場で衝動的に決めるのではなく、冷静になってから判断したいと考えるのは、むしろ賢明な判断と言えるでしょう。
また、複数の会場を比較検討したい、家族の意見を聞きたい、予算やプラン内容をじっくり確認したいなど、様々な理由から即決を避けるのが一般的です。
その場での大きな決断が難しい心理とは
ブライダルフェアに参加している間は、非日常的な空間と高揚感に包まれています。
会場のスタッフの方々も、お二人の夢を叶えるお手伝いをしたいという熱意を持って接してくれます。
このような環境では、冷静な判断が難しくなることがあります。
例えば、試食した料理がとても美味しかったり、チャペルの雰囲気に感動したりすると、「ここで挙げたい！」という気持ちが強まります。
しかし、それはあくまでフェアでの体験であり、実際の結婚式全体を総合的に判断するには、一度立ち止まって考える時間が必要です。
特に、結婚式は二人の新しい人生のスタートを飾る大切なイベントですから、「本当にこの会場で二人の理想の結婚式が実現できるのか」を、フェアの雰囲気だけでなく、様々な角度から検討する必要があります。
「後でやっぱり違った」とならないためにも、その場の感情だけでなく、客観的な視点を持つことが大切です。
多くのカップルが、その場で感じる「好き」という気持ちと、現実的な判断との間で葛藤し、一度持ち帰る選択をしています。
複数の会場を比較検討したいという賢明な選択
結婚式場は一つとして同じものはありません。
それぞれにコンセプトや強み、雰囲気、費用などが異なります。
理想の結婚式を実現するためには、複数の会場を実際に見て、比較検討することが非常に重要です。
例えば、A会場はチャペルが素敵だったけれど、披露宴会場の雰囲気が少しイメージと違った。
B会場は料理が評判だけど、駅から少し遠い。
C会場は費用が抑えられるけれど、希望する時期が埋まっているかもしれない。
このように、いくつかの会場を見ることで、それぞれのメリット・デメリットが見えてきます。
ブライダルフェアは、いわば会場の「お試し期間」です。
複数の会場のフェアに参加することで、自分たちが何を最も重視するのか、どんな雰囲気の結婚式をしたいのかがより明確になってきます。
そのため、最初のフェアで即決せず、いくつかの会場を回ってから最終的に決定するという流れは、理想の会場を見つけるための賢明なプロセスと言えます。
焦らず、納得いくまで比較検討することが、後悔しない会場選びにつながります。
費用やプラン内容をじっくり見直す必要性
ブライダルフェアの最後に提示される見積もりは、多くの場合、最低限の項目で構成されています。
例えば、ドレスやタキシードの基本料金、料理やドリンクの最低ランク、装花もシンプルなものなどです。
ここから、自分たちが希望するオプション（例えば、こだわりのドレス、ランクアップした料理、オリジナルの装花、エンドロール撮影など）を追加していくと、最終的な費用は大きく跳ね上がる可能性があります。
フェア中に提示された見積もりだけで契約を決めてしまうと、後から予想外の追加費用が発生して予算オーバーになってしまう、というケースも少なくありません。
そのため、ブライダルフェアで受け取った見積もりやプラン内容の資料を自宅に持ち帰り、落ち着いてじっくりと見直すことが非常に重要です。
何が含まれていて何が含まれていないのか、自分たちが希望する内容を追加した場合、費用はどのくらいになるのかなどを具体的に検討する必要があります。
また、他の会場の見積もりと比較することで、費用の妥当性も見えてきます。
親や家族に相談する時間が必要だから
結婚式は新郎新婦二人だけのものではなく、両家の家族にとっても大切なイベントです。
特に、結婚式にかかる費用の一部を援助してもらう場合や、遠方からのゲストが多い場合などは、親御さんの意見を聞くことが不可欠です。
また、会場の雰囲気やアクセス、収容人数などが、親御さんや家族の希望に合っているかを確認することも大切です。
ブライダルフェアに参加した後、すぐに即決せず、一度実家に帰って親御さんに会場の様子や見積もりを見てもらい、相談する時間を設けるカップルは非常に多いです。
親御さんの意見を取り入れることで、より多くの人に祝福される結婚式にすることができますし、後々のトラブルを防ぐことにもつながります。
その場で「親に相談しないと決められません」と正直に伝えることは、会場側も理解してくれる一般的な理由です。
大切な家族の意見を聞くためにも、即決せず持ち帰る時間は必要不可欠と言えるでしょう。
即決しなかった場合の「後日の流れ」と会場からの連絡
ブライダルフェアで即決しなかった場合、「この後どうなるんだろう？」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。
特に、当日の特典を強く勧められたりすると、「即決しなかったからもう特典は適用されないのかな」「会場からの連絡がしつこいんじゃないか」と心配になることもあります。
しかし、即決しなかったからといって、会場との関係がすぐに終わるわけではありません。
多くの会場は、フェアに参加したカップルに対して、後日改めて連絡を取り、検討状況を確認したり、疑問点に答えたりするフォローアップを行います。
この「後日の流れ」を知っておけば、焦らずに落ち着いて対応することができます。
会場からの連絡は、一般的に電話やメールで行われます。
連絡の頻度やタイミングは会場によって異なりますが、多くの場合、フェアに参加した数日後から1週間以内に行われることが多いようです。
会場側も、結婚式場探しが大きな決断であることを理解しているので、即決しなかったカップルに対しても、丁寧な対応を心がけています。
フェア終了後の会場からの連絡手段とタイミング
ブライダルフェアが終了し、「一度持ち帰って検討します」と伝えた後、多くの会場から後日連絡があります。
主な連絡手段は、電話かメールです。
最近では、LINEで連絡を取り合う会場も増えています。
連絡のタイミングは会場によって異なりますが、一般的にはフェアに参加した日の翌日や翌々日、遅くとも1週間以内には何らかの連絡があることが多いでしょう。
これは、会場側がお客様の検討状況を把握し、疑問点があれば解消したり、他の会場との比較検討の状況を聞いたりするためです。
連絡が来たからといって、すぐに契約を迫られるわけではありませんので、身構える必要はありません。
「先日はありがとうございました」というお礼から始まり、「検討状況はいかがですか？」「何かご不明な点はありますか？」といった内容が一般的です。
もし、まだ検討に時間がかかりそうであれば、正直にその旨を伝えれば問題ありません。
連絡が来た際のスマートな対応方法
会場から電話やメールで連絡が来た際は、焦らずに丁寧に対応することが大切です。
もし電話に出られなかった場合でも、後から折り返したり、メールで返信したりすれば大丈夫です。
連絡が来た際に伝えるべきポイントはいくつかあります。
まず、フェアへの参加のお礼を伝えましょう。
「先日は素敵なフェアに参加させていただき、ありがとうございました」という一言があるだけで、印象が良くなります。
次に、現在の検討状況を伝えましょう。
例えば、「今、他の会場のフェアにも参加しており、いくつか比較検討しているところです」「家族と相談している最中です」など、正直に伝えるのが最もスマートです。
具体的な検討状況を伝えることで、会場側も今後のフォローアップの仕方を考えやすくなります。
もし、その会場を候補から外すことに決めた場合は、早めにその旨を伝えるのがマナーです。
「大変申し訳ないのですが、今回は他の会場で検討を進めることになりました。
素敵な会場だっただけに残念です。
」のように、丁寧にお断りすれば失礼にはあたりません。
返事の期限と検討期間の伝え方
ブライダルフェアの際に、会場側から「〇日までにお返事をいただけますでしょうか」と返事の期限を伝えられることがあります。
これは、会場の予約状況を管理するためや、特典の適用期限などがあるためです。
しかし、提示された期限までに検討が終わらない場合や、他の会場のフェアに行く予定がある場合は、正直にその旨を伝え、検討期間を延ばしてもらう交渉をすることも可能です。
例えば、「〇日までに検討するのは少し難しいのですが、〇日までお待ちいただくことは可能でしょうか？」のように具体的に伝えましょう。
多くの会場は、お客様の状況に合わせて柔軟に対応してくれることがほとんどです。
ただし、あまりにも長い期間待ってもらうのは難しい場合もありますので、現実的な期間を伝えることが大切です。
もし、どうしても期限内に結論が出せない場合は、「まだ検討に時間がかかりそうなので、改めてこちらからご連絡させていただきます」と伝え、一度保留にしてもらうこともできます。
その際は、いつ頃までに連絡するかを伝えておくと、会場側も安心します。
断る場合の失礼にならない伝え方
複数のブライダルフェアに参加して比較検討した結果、残念ながらその会場を候補から外すことに決めた場合、どのように伝えれば失礼にならないか悩む方もいらっしゃるかもしれません。
会場に直接電話やメールで連絡して断るのが一般的なマナーです。
連絡をせずに放置するのは、会場側にも失礼ですし、いつまでもフォローアップの連絡が来てしまう可能性もあります。
断る際は、まずフェアへの参加のお礼を伝え、「素敵な会場でしたが」「大変魅力的なプランでしたが」など、会場の良い点を少し褒める言葉を添えると、より丁寧な印象になります。
その上で、「今回は〇〇という理由で、他の会場で検討を進めることになりました。
」のように、簡潔に理由を伝えましょう。
具体的な理由を伝える必要はありませんが、「私たちの希望する結婚式のイメージと少し違った」「予算の都合で」など、差し支えない範囲で伝えるのも良いでしょう。
「また機会がありましたら、レストランとして利用させていただきたいです」など、今後の可能性に触れる一言を添えるのもスマートです。
後悔しないためのブライダルフェア後の検討と行動
ブライダルフェアで即決しなかったことは、決してマイナスではありません。
むしろ、後悔しない会場選びのためには、一度立ち止まってじっくり検討する時間を持つことが非常に重要です。
持ち帰った資料を整理し、フェアで感じたことやプランナーさんとの会話を思い出しながら、冷静に比較検討を進めましょう。
この検討プロセスを丁寧に行うことで、お二人の理想に最も近い会場を見つけることができるはずです。
また、必要であれば他の会場のフェアにも参加し、比較対象を増やすことも有効です。
焦らず、納得いくまで情報収集と検討を重ねることが、最高の結婚式場選びにつながります。
この段階で、自分たちが何を最も重視するのか、何は譲れないのかを明確にすることが大切です。
例えば、料理の質、アクセス、チャペルの雰囲気、費用、プランナーさんの対応など、優先順位をつけて比較すると、判断しやすくなります。
持ち帰った資料を整理し比較するポイント
ブライダルフェアに参加すると、会場のパンフレットや見積もり、料理や装花のメニュー表など、たくさんの資料をもらいます。
これらの資料を自宅に持ち帰ったら、まずは整理することから始めましょう。
会場ごとにファイリングしたり、情報をまとめたノートを作成したりすると、後で見返したときに分かりやすくなります。
比較検討する際は、単に費用だけを比べるのではなく、様々なポイントに注目することが大切です。
例えば、提示された見積もりに含まれている項目とそうでない項目、料理のコース内容とランクアップの費用、ドレスやタキシードの持ち込みの可否とその場合の料金、控え室や設備、アクセス、そして最も重要なのは、フェアに参加した際に感じた「雰囲気」や「プランナーさんとの相性」です。
資料だけでは分からない、実際に足を運んで感じた印象も、会場選びにおいて非常に重要な判断材料となります。
これらの情報を整理し、お二人の中で重視するポイントに優先順位をつけて比較することで、どの会場が最も二人の希望に合っているかが見えてきます。
他の会場フェアへの参加計画
最初のブライダルフェアで即決しなかった理由の一つに、「他の会場も見てみたい」という気持ちがあるはずです。
後悔しない会場選びのためには、複数の会場を比較検討することが非常に重要です。
検討中の会場だけでなく、全く異なる雰囲気やコンセプトの会場のフェアに参加してみるのも良いでしょう。
例えば、ゲストハウス、ホテル、専門式場、レストランウェディングなど、様々なタイプの会場を見ることで、自分たちが本当に求めているものが明確になることがあります。
他の会場のフェアに参加する際は、最初の会場で感じたことや疑問点を踏まえて、より具体的な質問をしてみましょう。
例えば、「〇〇な演出は可能ですか？」「遠方からのゲストが多いのですが、送迎の手配はできますか？」など、自分たちの状況に合わせた質問をすることで、より深い情報を得ることができます。
複数の会場のフェアに参加することで、それぞれの会場の良い点だけでなく、改善してほしい点も見えてくるため、総合的な判断がしやすくなります。
契約前に確認すべき最終チェックリスト
いくつかの会場を比較検討し、いよいよ契約する会場を絞り込めたら、契約前に最終確認を行うことが非常に重要です。
後から「こんなはずじゃなかった」とならないために、いくつかのポイントをチェックリスト形式で確認しましょう。
まず、提示されている見積もりの内容を再度細かく確認します。
含まれているもの、含まれていないもの、追加オプションの費用などを明確に把握しましょう。
特に、料理、ドリンク、装花、衣装、写真・ビデオ撮影などは、ランクアップによって費用が大きく変動しやすい項目なので、希望する内容で見積もりを再作成してもらうと安心です。
次に、キャンセル規定を確認します。
万が一、結婚式の実施が難しくなった場合、いつまでにキャンセルすればどのくらいの費用がかかるのかを把握しておくことは非常に重要です。
また、契約後の打ち合わせの進め方や、担当プランナーさんとの連絡方法、持ち込みに関するルールなども確認しておきましょう。
これらの項目を事前にしっかりと確認しておくことで、安心して契約に進むことができます。
理想の結婚式場を見つけるための具体的なステップ
ブライダルフェアに参加し、即決せずに持ち帰った後、理想の結婚式場を見つけるためには、いくつかの具体的なステップを踏むことが有効です。
まず、お二人で結婚式のコンセプトやテーマ、譲れない条件（例えば、アクセス、収容人数、料理のジャンル、挙式スタイルなど）を話し合い、リストアップしましょう。
次に、リストアップした条件に合う会場をいくつかピックアップし、ブライダルフェアや見学に参加します。
フェアに参加する際は、漠然と見るのではなく、リストアップした条件を満たしているか、自分たちのイメージに合っているかを意識してチェックしましょう。
フェア後は、持ち帰った資料とフェアで感じた印象を整理し、比較検討を行います。
この際、お互いの意見をしっかりと共有し、話し合うことが大切です。
必要であれば、親御さんや信頼できる友人に相談するのも良いでしょう。
複数の会場を比較検討し、最も希望に合う会場が見つかったら、最終的な見積もりを確認し、契約前に最終チェックを行います。
このステップを丁寧に進めることで、後悔のない、お二人にとって最高の結婚式場を見つけることができるはずです。
まとめ
ブライダルフェアに参加しても、その場で即決しないのはごく普通のことであり、むしろ人生の中でも大きな決断だからこそ、慎重に検討する時間を持つことは非常に重要です。
多くのカップルが、その場の雰囲気だけでなく、複数の会場を比較検討したい、費用やプラン内容をじっくり見直したい、家族に相談したいといった理由から、一度持ち帰って検討しています。
即決しなかった場合でも、会場からは後日、検討状況を確認する連絡が来ることが一般的です。
連絡が来た際は、焦らず、丁寧な言葉遣いで現在の検討状況や返事の期限について伝えれば問題ありません。
もし、その会場を候補から外すことに決めた場合でも、早めに失礼のないように伝えることがマナーです。
ブライダルフェアの後、後悔しない会場選びをするためには、持ち帰った資料を整理して比較検討し、必要であれば他の会場のフェアにも参加することが有効です。
お二人の中で重視するポイントを明確にし、契約前に最終確認をしっかりと行うことで、理想の結婚式場を見つけることができるでしょう。
即決しなかったからといって不利になることはありません。
焦らず、納得いくまで検討を重ねて、お二人にとって最高の場所を見つけてください。
