結婚式という人生の一大イベントに向けて、まず多くのカップルが最初に行うのが結婚式場見学です。
「でも、一体何件くらい見学すればいいんだろう?」「効率よく理想の会場を見つけるには、どんなことに気をつけたらいいの?」そんな疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
結婚式場見学は、写真や情報だけでは分からない会場の雰囲気や、プランナーさんの人柄に触れられる貴重な機会です。
この見学をいかに有効活用できるかが、後悔しない式場選びの鍵となります。
この記事では、結婚式場見学の適切な件数から、失敗しないための具体的な選び方のコツまで、あなたの疑問にしっかりお答えします。
ぜひ最後まで読んで、最高の会場を見つけるためのヒントを見つけてください。
結婚式場見学、そもそも何件行くのが正解?
結婚式場を探し始めたばかりの頃、まず悩むのが「一体何件くらい見学に行けば良いのだろう?」という点かもしれません。
ゼクシィなどの情報誌やインターネットで調べると、たくさんの素敵な会場が出てきて、どれを見ればいいのか迷ってしまいますよね。
もちろん、たくさんの会場を見学すればするほど、比較検討はしやすくなりますが、時間も体力も使います。
逆に、少なすぎると「もっと他に良い会場があったかも…」と後で後悔する可能性もゼロではありません。
では、一般的に先輩カップルたちはどのくらい見学しているのでしょうか。
そして、その件数にはどんな意味があるのでしょうか。
ここでは、結婚式場見学の平均的な件数とその理由、そして見学件数の違いによるメリット・デメリット、さらに自分たちにぴったりの見学件数を見つけるための考え方について詳しく解説していきます。
理想の会場探しの一歩として、まずは「何件見るべきか」の目安を一緒に探ってみましょう。
平均的な見学件数とその理由
先輩カップルの多くは、平均的に2件から4件の結婚式場を見学しているというデータがあります。
この「2〜4件」という数字にはいくつかの理由があります。
まず、2件であれば異なる雰囲気やスタイルの会場を比較することで、自分たちの好みや優先したいことが明確になりやすいです。
例えば、一つはホテル、もう一つはゲストハウスといったように、全くタイプの違う会場を見ることで、どちらが自分たちの理想に近いかが見えてきます。
3件目、4件目と見学することで、さらに細かい部分での比較が可能になり、初期の漠然としたイメージがより具体的に固まってきます。
しかし、これ以上多くなると、かえって情報過多になり、それぞれの会場の特徴が混ざってしまったり、最初の感動が薄れてしまったりすることがあります。
また、見学には予約や移動、当日の相談など、一回あたり数時間かかるため、仕事やプライベートの時間を調整する必要があります。
そのため、多くのカップルにとって、現実的に負担が少なく、かつ比較検討に十分な情報が得られるのが2件から4件程度、という結果になっていると考えられます。
もちろん、これはあくまで平均であり、カップルごとの状況や希望によって最適な件数は異なります。
見学件数が少ない・多い場合のメリット・デメリット
結婚式場見学の件数には、それぞれメリットとデメリットが存在します。
まず、見学件数が少ない場合(1〜2件)のメリットは、なんといっても時間や労力の節約になることです。
複数の会場を予約したり、移動したりする手間が省け、比較的短期間で式場を決定できます。
特に、最初に見学した会場が自分たちの理想にぴったりだったり、どうしてもその会場で挙げたいという強い希望がある場合は、1件目で決めることも可能です。
一方で、デメリットとしては、他の会場と比較検討する機会が少ないため、「もっと良い条件の会場があったかもしれない」「他の雰囲気も見ておけばよかった」と後で後悔するリスクがある点です。
特に、初めての式場見学で知識がないまま決めてしまうと、見積もり内容の比較が難しく、結果的に費用が高くついてしまう可能性も考えられます。
反対に、見学件数が多い場合(5件以上)のメリットは、多くの会場を比較検討できるため、様々な選択肢の中から自分たちに最も合った会場をじっくり選べる点です。
費用の相場やプラン内容についても詳しくなり、より納得のいく条件で契約できる可能性が高まります。
また、多くのプランナーさんと話すことで、結婚式に関する知識が深まるという利点もあります。
しかし、デメリットとしては、時間と労力が非常にかかることです。
何度も見学のために休みを取ったり、週末を潰したりする必要が出てきます。
さらに、情報が多すぎて混乱したり、どの会場も良く見えてしまって逆に決められなくなったりする「見学疲れ」を起こしやすいという側面もあります。
また、短期間に詰め込みすぎると、それぞれの会場の良い点や悪い点を冷静に判断できなくなることもあります。
自分たちに合った見学件数の見つけ方
自分たちにとって最適な結婚式場見学の件数を見つけるには、まず「何を最も重視するか」を明確にすることが大切です。
例えば、「費用を抑えたい」「特定のエリアで挙げたい」「アットホームな雰囲気がいい」「大人数で盛大にやりたい」など、譲れない条件や希望を二人で話し合ってみましょう。
これらの条件が明確であればあるほど、比較検討すべきポイントが絞られ、無駄な見学を減らすことができます。
もし、エリアや雰囲気に強いこだわりがあるなら、最初から候補を絞り込み、3件程度に絞って深く見学するのも良いでしょう。
逆に、まだ漠然としたイメージしかなく、様々な可能性を探りたい場合は、少し多めに5件程度見学してみるのも一つの方法です。
ただし、その場合も闇雲に予約するのではなく、事前にインターネットで情報を集め、写真や口コミを見て「ここは少し気になるな」「ここは私たちのイメージと違うかも」といった取捨選択をしっかり行ってから見学先を決めましょう。
また、見学のペースも重要です。
短期間に詰め込みすぎず、週末に1件ずつなど、自分たちの負担にならないペースで見学を進めることで、冷静な判断がしやすくなります。
最終的に何件見学するかは、平均にとらわれすぎず、自分たちの希望、条件、そして使える時間と労力を考慮して柔軟に決めるのが最も賢明な方法です。
後悔しない!結婚式場見学で絶対に確認すべきポイント
結婚式場見学は、パンフレットやウェブサイトだけでは分からない、会場の「生」の雰囲気を肌で感じられる貴重な機会です。
特に、実際にその空間に立ってみることで、漠然としていた結婚式のイメージがぐっと現実味を帯びてきます。
しかし、初めての見学で何をどう見れば良いのか分からず、ただ漠然と会場を見て回るだけになってしまうと、後で「あれを聞いておけばよかった」「ここを確認し忘れた」と後悔することになりかねません。
理想の結婚式場を見つけるためには、見学時にいくつかの重要なポイントを意識してチェックする必要があります。
ここでは、会場の雰囲気や設備、費用、そしてプランナーさんとの相性といった、後悔しない式場選びのために絶対に確認すべき具体的なポイントについて詳しく解説します。
これらのポイントを押さえて見学に臨めば、より質の高い情報収集ができ、自分たちにぴったりの会場を見つけやすくなるはずです。
会場全体の雰囲気と具体的なイメージのすり合わせ
結婚式場見学で最も大切なことの一つが、会場全体の雰囲気を肌で感じることです。
写真では素敵に見えても、実際にその場に立ってみると「思っていたのと違う」と感じることも少なくありません。
チャペルや披露宴会場はもちろんのこと、エントランス、ロビー、控え室、ガーデンなど、ゲストが過ごす空間全体の雰囲気を確認しましょう。
天井の高さ、窓からの眺め、照明の色合い、装飾のテイストなど、五感を通して感じる情報すべてが重要です。
自分たちが思い描く結婚式のイメージ(例えば、アットホーム、エレガント、ナチュラル、モダンなど)と、会場の雰囲気が合っているかを慎重に見極めてください。
また、実際に模擬挙式や模擬披露宴に参加できるブライダルフェアであれば、よりリアルな雰囲気を体験できます。
ゲストとして参加するつもりで、会場の動線やスタッフの対応などもチェックしてみましょう。
見学中に「ここで結婚式を挙げている自分たち」や「楽しそうに過ごしているゲストの姿」を具体的に想像できるかどうかも、会場選びの重要なヒントになります。
少しでも違和感があれば、その理由を明確にし、他の会場と比較する際の参考にすることが大切です。
ゲスト目線でチェックしたい設備やアクセス
結婚式は新郎新婦だけでなく、大切なゲストにとっても心に残る一日です。
そのため、会場を見学する際には、必ずゲスト目線に立って設備やアクセスを確認することが非常に重要になります。
まず、ゲストが会場まで迷わずに来られるか、公共交通機関からのアクセスは良いか、最寄りの駅から送迎バスはあるかなどを確認しましょう。
遠方からのゲストが多い場合は、新幹線停車駅からのアクセスや提携している宿泊施設があるかどうかも重要なポイントです。
会場に到着してからも、ゲストが快適に過ごせるかを確認します。
待合スペースは十分な広さがあるか、ソファや椅子は多いか、お手洗いは清潔で利用しやすいかなどをチェックしましょう。
特に、着替えが必要なゲストのために更衣室があるか、荷物を預けるクロークはスムーズに利用できそうか、喫煙スペースは適切に設けられているかなども確認しておくと親切です。
高齢者や小さなお子様、車椅子を利用するゲストがいる場合は、バリアフリー対応(スロープ、エレベーター、多目的トイレなど)が整っているかも必ず確認してください。
ゲストが安心して快適に過ごせる設備が整っているかどうかは、おもてなしの気持ちを伝える上で非常に大切な要素となります。
費用の確認方法と見積もりの比較術
結婚式場見学で最も現実的かつ重要な確認事項の一つが、費用です。
多くの式場では、見学後に具体的な見積もりを出してくれますが、この見積もりを正しく理解し、複数の会場と比較することが後々のトラブルや予算オーバーを防ぐために不可欠です。
まず、見積もりをもらう際には、必ず「必要な項目が全て含まれているか」を確認しましょう。
初期の見積もりは最低限のプランで提示されることが多く、後から料理のランクアップ、衣装の追加、装花、写真、映像など、必要なアイテムを追加していくと金額が大きく跳ね上がるケースが多々あります。
自分たちがやりたいこと、必要なものを具体的に伝え、それを含んだ形での見積もりを出してもらうように依頼しましょう。
特に、衣装の持ち込み料や引き出物の持ち込み料など、想定外の追加費用が発生する可能性がある項目については、事前にしっかりと確認しておくことが重要です。
複数の会場の見積もりを比較する際は、総額だけでなく、各項目ごとの金額を比較することが大切です。
「一見安く見えるけれど、必須項目の金額が高い」「基本的なプランは高いが、持ち込みが自由にできて結果的に安くなる」など、会場によって費用の構造は異なります。
不明な点があればその場で質問し、納得いくまで説明を受けましょう。
プランナーさんとの相性を見極める
結婚式準備は、式場決定から当日まで、担当のプランナーさんと二人三脚で進めていくことになります。
そのため、プランナーさんとの相性は、スムーズな準備を進める上で非常に重要な要素です。
見学時の対応を通して、そのプランナーさんが信頼できる人物か、自分たちの希望をしっかりと聞いてくれるか、話しやすい雰囲気かなどをじっくりと見極めましょう。
質問に対して丁寧に分かりやすく答えてくれるか、自分たちの希望や不安に寄り添った提案をしてくれるか、連絡のレスポンスは早いかなども判断材料になります。
経験豊富なプランナーさんであれば、様々なケースに対応できる知識や引き出しを持っていますし、初めての結婚式準備で不安な新郎新婦をしっかりとサポートしてくれます。
見学中に、結婚式に対する熱意や、新郎新婦を幸せにしたいという気持ちが伝わってくるかどうかも、大切なポイントです。
もし、見学中に担当してくれたプランナーさんと「この人にお願いしたい」と感じるようなフィーリングが合えば、それはその会場を選ぶ大きな理由の一つになり得ます。
逆に、質問しづらい、なんとなく頼りない、といった印象を受けた場合は、契約前に担当者の変更が可能かを確認したり、他の会場も検討したりする方が良いかもしれません。
効率よく理想の結婚式場を見つけるための進め方
結婚式場探しは、多くのカップルにとって初めての経験であり、何から始めれば良いのか、どう進めれば効率的なのか迷うことも少なくありません。
インターネットや雑誌で情報収集をするだけでは、数ある会場の中から自分たちの理想にぴったりの場所を見つけ出すのは至難の業です。
また、やみくもに見学を繰り返しても、時間と労力がかかるばかりで、なかなか結論が出ないという事態に陥る可能性もあります。
理想の結婚式場に効率よく巡り合うためには、見学に臨む前の準備から、複数の会場を見学する際のスケジューリング、そして見学後の対応に至るまで、計画的に進めることが大切です。
ここでは、見学の質を高めるための事前準備、複数の会場をスムーズに見学するためのスケジュール調整のコツ、そして見学時に遭遇しやすい「1件目の見学で契約を迫られた時の対処法」など、効率的に理想の結婚式場を見つけるための具体的な進め方について解説します。
これらの方法を実践することで、楽しみながらスムーズに会場探しを進めることができるでしょう。
見学前の準備で見学の質を高める
結婚式場見学に臨む前に、いくつかの準備をしておくことで、見学の質を格段に高めることができます。
まず、最も重要なのは、二人で結婚式のイメージを具体的に話し合い、共有することです。
どんな雰囲気の結婚式にしたいか、どんなゲストを呼びたいか、予算はどのくらいか、譲れない条件は何かなどをリストアップしてみましょう。
このイメージが明確であればあるほど、会場選びの軸ができ、見学中に確認すべきポイントが絞られてきます。
次に、候補となる結婚式場について、事前にインターネットやパンフレットでしっかりと情報収集を行います。
会場の雰囲気、収容人数、料理の評判、アクセス、プラン内容などをチェックし、自分たちのイメージに合うかどうかをある程度絞り込んでから見学予約を入れましょう。
漠然と「人気だから」「有名だから」といった理由だけで見学するのではなく、事前に興味を持った点や疑問点をリストアップしておくと、見学当日にスムーズに質問できます。
また、見学当日の持ち物として、カメラ(スマホ)、メモと筆記用具、質問リスト、そして必要であればスリッパやメジャーなどを持っていくと便利です。
特にカメラは、後から見返して比較検討する際に非常に役立ちます。
複数見学する際のスケジュール調整
複数の結婚式場を見学する場合、効率的なスケジュール調整が非常に重要になります。
まず、見学する会場の数を決め、それぞれの会場の予約状況を確認しながら、無理のない日程を組みましょう。
1日に複数の会場を見学することも可能ですが、それぞれの会場でかかる時間(相談時間を含むと3〜4時間程度)や移動時間を考慮すると、体力的にかなり負担が大きくなります。
可能であれば、1日に1件、または午前と午後に1件ずつといったように、間に休憩を挟みながら予約を入れるのがおすすめです。
連続して見学すると、それぞれの会場の特徴が混ざってしまったり、疲れてしまって集中力が続かなかったりする可能性があります。
また、見学したばかりの会場の印象が鮮明なうちに、気づいたことや感じたことをメモしておくと、後で比較検討する際に役立ちます。
見学から次の見学まで少し間隔を空けることで、冷静に各会場を評価する時間を持つことができます。
ただし、あまり間隔を空けすぎると、最初の会場のことを忘れてしまう可能性もあるため、1週間以内に複数の会場を見学するなど、ある程度の期間に集中して行うのが効率的でしょう。
土日や祝日は予約が埋まりやすいため、早めに予約を入れることをお勧めします。
1件目の見学で契約を迫られた時の対処法
結婚式場によっては、1件目の見学で「今日契約すれば特典がつきます」「このプランは今日までです」といったように、契約を強く勧めてくる場合があります。
特に、初めての会場見学で知識がない状態だと、魅力的な特典に惹かれたり、その場の雰囲気に押されたりして、つい契約してしまいそうになるかもしれません。
しかし、結婚式場は人生における大きな買い物の一つであり、複数の会場を比較検討せずに即決するのは、後で後悔する可能性が高いです。
もし1件目の見学で契約を迫られた場合は、焦らずに冷静に対応することが重要です。
「他の会場もいくつか検討しているため、一度持ち帰って二人でじっくり話し合いたいです」「特典は魅力的ですが、他の会場と比較してから最終的に決めたいです」といったように、検討する時間が必要であることを明確に伝えましょう。
その場で決められないからといって、特典が全く受けられなくなるわけではない場合もありますし、交渉次第で後日も適用してもらえるケースもあります。
もし、あまりにも強引に契約を迫ってくるようであれば、その会場が自分たちにとって本当に合っているのかを冷静に判断する材料になります。
大切なのは、自分たちのペースで、納得いくまで検討する時間を持つことです。
まとめ
結婚式場見学は、理想の会場を見つけるためのワクワクするプロセスですが、何件見学すべきか、どんな点に注意すべきかなど、悩ましい点も多いものです。
この記事では、先輩カップルの平均的な見学件数や、見学件数によるメリット・デメリット、そして自分たちに合った見学件数の見つけ方について解説しました。
多くのカップルは2件から4件程度を見学していますが、大切なのは件数そのものよりも、自分たちの希望や条件に合った会場を納得いくまで検討することです。
また、後悔しない式場選びのためには、会場の雰囲気、ゲスト目線での設備やアクセス、費用の確認方法、そしてプランナーさんとの相性といった、具体的なチェックポイントを押さえておくことが重要です。
見学前の準備をしっかり行い、効率的なスケジュールを組むことで、限られた時間の中で質の高い見学を実現できます。
もし1件目の見学で契約を急かされても、焦らずに持ち帰ってじっくり検討する勇気を持つことが大切です。
この記事でご紹介した情報が、あなたの結婚式場探しをスムーズに進めるための一助となれば幸いです。
ぜひ楽しみながら、お二人にとって最高の舞台となる結婚式場を見つけてください。