結婚式のお呼ばれ、どんなドレスを着ようか考えるのは楽しい時間ですよね。
でも、意外と悩むのがヘアセットではないでしょうか。
「美容院に行く時間がない」「費用を抑えたい」「自分で思い通りのスタイルにしたい」そんな風に感じている方も多いはずです。
プロにお任せするのも素敵ですが、実はセルフでも驚くほど簡単に、そしておしゃれに結婚式にふさわしいヘアセットを完成させることができるんです。
今回は、不器用さんでも大丈夫!自分でできる素敵なヘアセット術を、準備から応用までたっぷりご紹介します。
このガイドを読めば、あなたも自信を持って結婚式当日を迎えられるはずです。
なぜセルフヘアセット? 結婚式お呼ばれで自分らしく輝くために
結婚式という特別な日に、自分の手でヘアスタイルを作り上げるのは、想像以上に満足感があるものです。
セルフヘアセットを選ぶ理由は人それぞれですが、多くの方が魅力を感じているポイントがあります。
それは、何と言っても時間や費用の融通が利きやすいこと。
美容院の予約時間に縛られることなく、自分のペースで準備ができますし、一度道具を揃えてしまえば、何度でも、結婚式だけでなく他のパーティーシーンやちょっとしたお呼ばれにも応用できる経済的なメリットも見逃せません。
セルフヘアセットの魅力とメリット、必要なアイテム
セルフヘアセットの一番の魅力は、「自分らしさ」を最大限に表現できる点です。
美容師さんにイメージを伝えるのが苦手な方や、細部まで自分でこだわりたい方にとって、自分で手を動かすことは理想のスタイルを実現する近道と言えるでしょう。
また、ヘアセットにかかる費用を節約できるのも大きなメリットです。
浮いたお金で、普段は買わないような少し良いアクセサリーを選んだり、他の準備に充てたりすることも可能になります。
セルフでヘアセットをするために準備しておきたいアイテムはいくつかありますが、まずは基本的なものから揃えましょう。
具体的には、髪を固定するためのヘアピン(アメピン、Uピン)、ゴム(シリコンゴムや飾りゴム)、そして髪にカールや動きをつけるためのヘアアイロンやコテが必要です。
ヘアアイロンはストレート用とカール用があると便利ですが、まずは手持ちのものでも構いません。
さらに、アレンジをキープするためのワックスやヘアスプレー、髪をブロッキングするためのダッカール(クリップ)も必須アイテムと言えます。
特に、アレンジの土台となる髪の巻き方や、崩れにくいピンの留め方にはちょっとしたコツがあります。
例えば、ピンは開いて差し込むのではなく、地肌と平行になるように差し込み、少し折り曲げるようにするとしっかり固定できます。
Uピンは、まとめた毛束をすくうように差し込むと効果的です。
これらの基本アイテムを揃え、使い方をマスターすることが、セルフヘアセット成功への第一歩となります。
簡単おしゃれアレンジの基本と準備
「簡単でおしゃれ」なヘアアレンジと聞くと、つい難しそうに考えてしまいがちですが、実はいくつかの基本テクニックの組み合わせでできています。
例えば、「くるりんぱ」「三つ編み」「四つ編み」「ロープ編み(二つ編み)」といった基本的な編み方や、「ねじり」「お団子」「ポニーテール」などのシンプルなくるりんぱやねじりを組み合わせるだけでも、驚くほど華やかなスタイルが作れます。
大切なのは、いきなり難しいアレンジに挑戦するのではなく、これらの基本をマスターすることです。
特に、くるりんぱはどんな長さの髪でも応用しやすく、こなれ感を出すのに最適です。
アレンジを始める前の準備も非常に重要です。
まず、髪全体を軽く巻いておくことで、アレンジしやすくなり、仕上がりもふんわりと柔らかい印象になります。
ストレートヘアのままだと、まとめたときに硬い印象になったり、後れ毛が出やすくなったりすることがあります。
次に、アレンジしやすいように髪全体に軽くワックスやオイルを馴染ませておくと、髪がまとまりやすくなり、編み込みなども崩れにくくなります。
ただし、つけすぎるとベタついてしまうので少量で大丈夫です。
そして、アレンジする部分ごとにしっかりとブロッキングすることが、きれいに仕上げるための鍵となります。
特に、襟足部分や顔周りの髪は最初に分けておくと、後で扱いやすくなります。
鏡を見ながら、どの部分をどのように扱うかイメージトレーニングをしてから始めると、よりスムーズに進められます。
これらの基本と準備を丁寧に行うことで、セルフでもプロのような仕上がりを目指すことができます。
髪の長さ別! セルフでできる簡単おしゃれヘアセット術
髪の長さによって、できるアレンジの種類や難易度は変わってきます。
自分の髪の長さに合ったアレンジを知ることで、より簡単に、そして理想に近いスタイルを実現できます。
短い髪だからと諦める必要はありませんし、長い髪だからといって難しいアレンジに挑戦しなければならないわけでもありません。
それぞれの長さに合わせた「簡単なのに華やか」に見えるテクニックをご紹介します。
ショート・ボブ・ミディアム向けアレンジ
ショートやボブ、ミディアムヘアでも、結婚式にふさわしい華やかなアレンジはたくさんあります。
短いからこそできる、軽やかで動きのあるスタイルが魅力的です。
例えば、全体をゆるく巻いてから、耳上の髪を少量取ってねじり、後ろでピンで留めるだけの「ねじりハーフアップ」は、驚くほど簡単にこなれ感が出ます。
顔周りがすっきりして、イヤリングやネックレスが映えるのも嬉しいポイントです。
さらに華やかさを出したい場合は、ねじった毛束を少し引き出してルーズ感を出すと良いでしょう。
また、サイドの髪を編み込みやロープ編みにして、後ろでまとめるスタイルも人気です。
特に、片側だけ編み込みにして、もう片側は耳にかけるスタイルは、アシンメトリーでおしゃれな印象になります。
編み込みが苦手な方でも、ロープ編みなら二つの毛束をねじるだけなので挑戦しやすいはずです。
ボブヘアなら、全体を外ハネや内巻きにミックス巻きにしてボリュームを出し、サイドの髪をピンで留めるだけでも十分華やかになります。
ピンにパールやラインストーンが付いたものを選ぶと、アクセサリー代わりになってさらに可愛らしくなります。
ミディアムヘアなら、ハーフアップやお団子アレンジも可能です。
トップにボリュームを持たせたり、後れ毛を少し巻いて出すことで、より洗練された印象になります。
短い髪でも、スタイリング剤を上手に使って毛先に動きを出したり、ヘアアクセサリーを効果的に使うことで、結婚式にぴったりの華やかさを演出できます。
ロングヘア向け上品アレンジ
ロングヘアはアレンジの幅が広く、様々なスタイルに挑戦できます。
結婚式のお呼ばれでは、やはりアップスタイルやハーフアップが定番ですが、セルフでも上品で崩れにくいスタイルはたくさんあります。
特に人気なのは、うなじを見せるシニヨンスタイルです。
低い位置でまとめるシニヨンは、落ち着いた大人の女性らしさを演出できます。
簡単なシニヨンの作り方としては、まず髪全体をコテでゆるく巻き、ワックスを馴染ませます。
そして、襟足あたりで一つに結び、毛束をねじりながら根元に巻きつけてピンで固定します。
最後に、まとめた毛束から少しずつ髪を引き出して、ふんわりとルーズ感を出すと今っぽい仕上がりになります。
この際、後頭部の髪も少し引き出すと、絶壁カバーにもなり頭の形が綺麗に見えます。
もう少し華やかさを出したい場合は、「編みおろし」スタイルもおすすめです。
これは、トップから毛先に向かって編み込みやロープ編みを続けていくスタイルで、エレガントで可愛らしい印象になります。
編み終わりの毛先をリボンやバレッタで留めたり、編み目にパールピンを散りばめたりすると、さらに特別感が増します。
また、全ての髪をアップにするのは少し抵抗があるという方には、「ふんわりハーフアップ」がおすすめです。
特に、サイドの髪を編み込みやねじり編みにして、後ろで一つにまとめるスタイルは、顔周りがすっきりしつつも、ロングヘアの美しさを活かせます。
まとめた部分に大きめのバレッタやヘアクリップをつけると、より一層華やかになります。
ロングヘアのアレンジは、毛量が多いと崩れやすくなることもあるため、ブロッキングをしっかり行い、ピンやスプレーを上手に使うことが重要です。
事前に何度か練習しておくと、当日もスムーズに仕上げられるでしょう。
失敗しない! 結婚式セルフヘアセットの崩れ防止と注意点
せっかく綺麗にヘアセットしても、時間が経つにつれて崩れてきてしまっては残念ですよね。
特に結婚式では、挙式から披露宴、二次会と長時間にわたることもあります。
セルフヘアセットを成功させるためには、崩れにくい工夫と、事前に知っておきたい注意点があります。
プロのようなキープ力を目指すために、ちょっとしたコツを抑えておきましょう。
キープ力アップ! スタイリング剤の選び方と使い方
ヘアセットのキープ力は、使用するスタイリング剤選びと、その使い方に大きく左右されます。
結婚式のヘアセットには、ある程度の固定力があるスタイリング剤がおすすめです。
例えば、アレンジ前に髪全体に軽く馴染ませることで、髪を扱いやすくし、まとまりを良くするワックスやバーム。
そして、アレンジの仕上げにスタイルを固定するヘアスプレーです。
ワックスを選ぶ際は、セット力がありつつも、ベタつきすぎないものを選ぶと、ふんわりとした質感も出しやすくなります。
ヘアスプレーには、ハードタイプやソフトタイプなど様々な種類があります。
結婚式のように長時間キープしたい場合は、しっかり固定できるハードタイプのスプレーを、アレンジの仕上げに全体的に吹きかけるのが効果的です。
ただし、至近距離から集中的に吹きかけすぎると、髪がパリパリになって不自然な仕上がりになってしまうことがあります。
少し離した位置から、円を描くように全体に均一に吹きかけるのがポイントです。
また、アレンジの途中で、崩れやすい部分(例えば、編み込みの毛先や後れ毛など)にピンポイントでソフトタイプのスプレーを吹きかけておくと、さらにキープ力が増します。
スタイリング剤はつけすぎも、少なすぎも良くありません。
自分の髪質やアレンジに合わせて、適切な量と種類を選ぶことが大切です。
初めて使うスタイリング剤は、事前に少量試してみることをおすすめします。
事前練習で自信をつける! 失敗しないための心構え
セルフヘアセットで一番失敗しやすいのは、「ぶっつけ本番」で難しいアレンジに挑戦してしまうことです。
結婚式当日は何かと慌ただしくなりがちですし、普段やり慣れないことをすると焦ってしまいます。
成功への一番の近道は、事前にしっかりと練習しておくことです。
結婚式の数週間前から、本番でやりたいアレンジを何度か試してみましょう。
最初はうまくいかなくても大丈夫。
回数を重ねるごとに、コツを掴めるようになります。
練習する際は、本番と同じような時間帯や環境で行うと、より実践的な準備ができます。
例えば、朝準備するなら朝に練習する、当日の服装に近い服を着てみるなどです。
また、後ろ姿や横顔も確認できるように、合わせ鏡を使ったり、スマートフォンで写真を撮ったり、動画を撮ったりするのも非常に有効です。
自分では見えない部分の仕上がりを確認することで、改善点が見つかります。
練習を重ねることで、どの部分が崩れやすいか、どのくらいの量のスタイリング剤が必要か、どのピンの留め方が自分には合っているかなどが分かってきます。
失敗しても、それは本番で成功するための貴重な経験になります。
練習の過程で、より簡単にできる方法や、自分に似合うアレンジが見つかることもあります。
ぶっつけ本番ではなく、余裕を持って準備を進めることが、自信を持って結婚式当日を迎えるための何よりの心構えです。
お呼ばれドレスとのバランスを考える
ヘアセットは、お呼ばれドレスやアクセサリーとのバランスを考えることも非常に重要です。
どんなに素敵なヘアセットができても、全体のコーディネートから浮いてしまっては、せっかくの努力が台無しになってしまいます。
例えば、デコルテが大きく開いたデザインのドレスなら、アップスタイルにして首元をすっきり見せると、よりドレスの美しさが引き立ちます。
逆に、首元が詰まったデザインのドレスなら、ハーフアップや編みおろしなど、髪を下ろしたスタイルの方がバランスが良い場合もあります。
ドレスのデザインや素材、色に合わせて、ヘアスタイルの華やかさや雰囲気を調整しましょう。
アクセサリーとの組み合わせも大切です。
大ぶりのイヤリングやネックレスをつける場合は、髪をアップにして顔周りをすっきりさせた方が、アクセサリーが映えます。
控えめなアクセサリーを選ぶ場合は、ヘアアクセサリーで華やかさをプラスするのも良いでしょう。
例えば、シンプルなシニヨンにパールのヘアピンを散りばめたり、編み込み部分に小枝アクセサリーを添えたりするだけで、一気に特別感が増します。
また、ヘアカラーや髪の量、顔の形によっても似合うアレンジは変わってきます。
例えば、顔周りに後れ毛を出すことで小顔効果が期待できたり、前髪の分け方を変えるだけで印象が大きく変わったりします。
事前にドレスを着て、アクセサリーをつけながらヘアセットの練習をしてみるのがおすすめです。
全体のバランスを見ながら調整することで、トータルコーディネートとして完璧な結婚式スタイルを完成させることができます。
まとめ
今回は、セルフで簡単にできる結婚式ヘアセット術について、準備から具体的なアレンジ方法、そして崩れを防ぐコツまで詳しくご紹介しました。
プロにお任せするのも素晴らしいですが、自分でヘアセットをすることで、費用を抑えながらも、自分らしい理想のスタイルを実現することが可能です。
大切なのは、「簡単」な基本テクニックをマスターし、自分の髪の長さやなりたいイメージに合ったアレンジを選ぶこと、そして何よりも事前にしっかりと練習することです。
今回ご紹介した「くるりんぱ」や「ねじり」「編み込み」といった基本を組み合わせるだけでも、ショートからロングまで、様々な長さの髪で華やかなスタイルを作ることができます。
スタイリング剤を上手に使ったり、ピンの留め方を工夫したりするだけで、セルフでも崩れにくいヘアセットは十分に実現可能です。
結婚式という特別な一日を、自信を持って迎えるために、ぜひこの記事を参考に、セルフヘアセットに挑戦してみてください。
きっと、あなたの手で作り上げたヘアスタイルが、結婚式での素敵な思い出をさらに輝かせてくれるはずです。