結婚式の準備は多岐にわたりますが、大切なゲストをお招きするための招待状作成もその一つです。
特に、親族の中でも身近な存在であるいとこへの招待状メッセージは、どのような言葉を選べば良いか悩む方も多いのではないでしょうか。
親しい間柄だからこそ、形式ばりすぎず、かといって失礼があってはいけません。
この記事では、いとこ宛ての結婚式招待状メッセージの例文と書き方について、関係性に応じた具体的なアドバイスやマナーを踏まえて詳しくご紹介します。
あなたの心温まるメッセージで、いとこに結婚式への招待の気持ちをしっかりと伝えられるよう、一緒に考えていきましょう。
いとこへの結婚式招待状メッセージ 基本の書き方とマナー
結婚式の招待状は、ゲストをお招きする最初のステップであり、これから始まる結婚式への期待感を高める大切なものです。
特に親族であるいとこへのメッセージは、単なる事務的な連絡ではなく、これまでの感謝やこれからの関係性を温かく伝える機会となります。
いとこと一口に言っても、兄弟のように育った方もいれば、しばらく会っていない方、年上や年下など、その関係性は様々です。
まずは、いとこへのメッセージを書く上で共通して押さえておきたい基本的な書き方とマナーについて見ていきましょう。
親族への招待状メッセージは、友人へのメッセージとは異なり、一定の丁寧さが求められますが、いとこという身近な関係性だからこそ、心のこもった一言を添えることが重要です。
親族としてのいとこへのメッセージの立ち位置
いとこは、新郎新婦にとっては親族であり、ゲストの中でも特別な存在です。
両親や兄弟姉妹に次いで近い親族として、結婚式にはぜひ出席してほしいと考える方が多いでしょう。
そのため、招待状のメッセージも、単なる友人へのメッセージよりも丁寧さを意識しつつ、家族の一員として迎える温かい気持ちを込めることが大切です。
例えば、子供の頃の思い出に触れたり、久しぶりに会えることへの喜びを伝えたりすることで、形式的な文章だけでなく、パーソナルな繋がりを感じさせることができます。
親族としての敬意を払いながらも、いとこだからこそ伝えられる親愛の情を表現することが、メッセージ作成のポイントとなります。
いとこによっては、自分の結婚式に参列してくれた経験があったり、普段から家族ぐるみで交流があったりする場合もあります。
そういった背景を踏まえてメッセージを考えると、より一層気持ちが伝わるでしょう。
一方で、しばらく会っていないいとこに対しては、近況を気遣う一言を添えるなど、相手の状況に配慮したメッセージを心がけることが求められます。
招待状メッセージに含めるべき基本要素
結婚式の招待状に添えるメッセージは、本状の形式的な文章に加えて、手書きで一言添えるのが一般的です。
この一言メッセージに含めるべき基本要素はいくつかあります。
まず、結婚の報告と結婚式への招待の気持ちを改めて伝えることです。
「この度結婚することになりました」「〇〇さん(いとこの名前)にもぜひ来てほしくて、招待状を送らせていただきました」といった言葉を入れると良いでしょう。
次に、日頃の感謝の気持ちを伝えます。
「いつもお世話になっています」「子供の頃から仲良くしてくれてありがとう」など、いとことの関係性に応じた感謝の言葉を添えます。
さらに、結婚式に参列してほしいという具体的な依頼と、当日楽しんでほしいという気持ちを伝えます。
「ぜひ私たちの晴れ姿を見に来てください」「当日は楽しんでいってくださいね」といった言葉で締めくくります。
これらの基本要素に加え、いとこならではのエピソードや、個人的なメッセージを盛り込むことで、より一層心に響くメッセージになります。
例えば、共通の趣味について触れたり、子供の頃の遊びの思い出を書いたり、お互いの近況を気遣う言葉を添えたりするのも良いでしょう。
ただし、あまり長文になりすぎると、読む側が負担に感じてしまう可能性もあります。
簡潔に、でも気持ちを込めて書くことを意識しましょう。
いとこへのメッセージで避けるべき言葉遣い
いとこへのメッセージだからといって、すべてをフランクに書いて良いわけではありません。
結婚式というお祝いの場にふさわしい言葉遣いを心がける必要があります。
特に注意したいのが、句読点や忌み言葉、重ね言葉の使用です。
結婚式では「終止符を打つ」という意味合いを連想させる句読点(、や。
)は避けるのがマナーとされています。
代わりに、空白や改行を用いて文章を区切ります。
また、「別れる」「切れる」「破れる」「離れる」「終わる」「冷める」といった忌み言葉や、「重ね重ね」「たびたび」「くれぐれも」「いよいよ」「次々」といった重ね言葉も、再婚や不幸を連想させるため避けるのが通例です。
いとこへのメッセージでも、これらの基本的な結婚式のマナーは守るようにしましょう。
加えて、いとことの関係性によっては、あまりに馴れ馴れしい言葉遣いや、内輪すぎる話題は避けた方が無難な場合もあります。
特に年上のいとこや、しばらく会っていないいとこに対しては、丁寧な言葉遣いを基本としつつ、親愛の情を伝えるように意識しましょう。
また、結婚報告を兼ねている場合は、入籍日や相手のことも簡単に触れると丁寧です。
【関係性別】いとこへの結婚式招待状メッセージ 例文集
いとことの関係性は、人によって本当に様々です。
兄弟のように頻繁に連絡を取り合っている親しいいとこもいれば、お正月やお盆にしか会わない、あるいは何年も会っていないといういとこもいるでしょう。
また、いとこが独身なのか、夫婦で招待するのか、お子さん連れで招待するのかによっても、メッセージの内容は変わってきます。
ここでは、様々な関係性に応じた具体的なメッセージ例文をご紹介します。
これらの例文を参考にしながら、あなたのいとこにぴったりの、心温まるオリジナルのメッセージを作成してみてください。
例文はあくまでたたき台として、あなたの言葉で気持ちを伝えることが何よりも大切です。
相手の顔を思い浮かべながら、伝えたい感謝や喜びの気持ちを素直に表現しましょう。
親しいいとこに送るメッセージ例文
普段から連絡を取り合っていて、兄弟のように親しいいとこへのメッセージは、堅苦しくなりすぎず、日頃の感謝や結婚の喜びをストレートに伝えるのが良いでしょう。
例えば、以下のようなメッセージが考えられます。
「〇〇(いとこの名前)へ
この度結婚することになりました!
〇〇にはいつも相談に乗ってもらったり たくさん助けてもらったり 本当に感謝しています
〇〇にもぜひ私たちの晴れ姿を見に来てほしくて 招待状を送らせてもらいました
当日は〇〇に楽しんでもらえるように準備を進めているので ぜひ来てね!
久しぶりにゆっくり話せるのも楽しみにしています」
このように、普段の呼び方で呼びかけたり、具体的な感謝の言葉を添えたりすることで、親しみが伝わります。
また、結婚式当日を楽しんでほしいという気持ちや、いとこと会えること自体を楽しみにしている気持ちを伝えるのも良いでしょう。
共通の思い出や、いとこにしか伝わらないようなエピソードを少し加えるのも、親しいいとこへのメッセージならではの工夫です。
例えば、「あの時一緒に遊んだ場所の近くで結婚式をするんだ」といった一文を加えるだけで、ぐっとパーソナルなメッセージになります。
ただし、内輪すぎる話は避け、結婚式というお祝いの場にふさわしい内容に留める配慮も必要です。
しばらく会っていないいとこに送るメッセージ例文
しばらく会っていないいとこや、あまり頻繁に連絡を取っていないいとこへのメッセージは、丁寧さを意識しつつ、近況を気遣う一言を添えると良いでしょう。
突然の招待状に戸惑うことがないよう、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
例文としては、以下のようなものが考えられます。
「〇〇(いとこの名前)様
お久しぶりです 〇〇(新郎新婦のどちらかの名前)です
この度結婚することになり ささやかではございますが結婚式を挙げることとなりました
〇〇様には大変ご無沙汰しておりますが いかがお過ごしでしょうか
ぜひ〇〇様にも私たちの晴れの門出を見守っていただきたく ご案内申し上げます
お忙しいところ恐縮ですが ご出席いただけましたら大変嬉しいです
当日お会いできるのを楽しみにしております」
このように、丁寧な挨拶から始め、しばらく会っていないことへのお詫びや、相手の近況を気遣う言葉を入れると丁寧な印象になります。
「ご無沙汰しておりますが お元気でお過ごしでしょうか」といった定型的な表現も活用できます。
結婚式への招待の気持ちを丁寧に伝えつつ、無理のない範囲での参加をお願いする姿勢を示すことが大切です。
また、もし可能であれば、招待状を送る前に一度電話やメッセージで連絡を取り、結婚の報告を兼ねて招待状を送る旨を伝えておくと、よりスムーズでしょう。
突然招待状が届くよりも、事前に連絡があった方が相手も受け止めやすいはずです。
年上のいとこ・年下のいとこへのメッセージ例文
いとこが自分より年上か年下かによっても、メッセージのトーンは変わってきます。
年上のいとこには、敬意を払った丁寧な言葉遣いを基本としながらも、親愛の情を伝えるメッセージが良いでしょう。
【年上のいとこへの例文】
「〇〇(いとこの名前)様
この度結婚することになりました 〇〇(新郎新婦のどちらかの名前)です
いつも温かく見守ってくださり ありがとうございます
〇〇様にもぜひ私たちの結婚式にご列席いただき 晴れの門出を見守っていただきたく ご案内申し上げます
当日お会いできるのを楽しみにしております」
このように、日頃の感謝とともに、目上の方への敬意を示しつつ招待の気持ちを伝えます。
一方、年下のいとこには、少しお兄さん・お姉さんらしい温かい言葉を添えると良いでしょう。
【年下のいとこへの例文】
「〇〇(いとこの名前)へ
元気にしてるかな? 〇〇(新郎新婦のどちらかの名前)です
この度結婚することになり 結婚式を挙げることになりました
〇〇にもぜひ来てほしくて 招待状を送らせてもらいました
大きくなった〇〇に会えるのも楽しみにしているよ
当日は楽しんでいってね!」
年下のいとこがまだ小さい場合は、ひらがなで書いたり、分かりやすい言葉を選んだりする配慮も必要かもしれません。
関係性や年齢に応じた適切な言葉遣いを心がけることで、より相手に気持ちが伝わるメッセージになります。
年上のいとこには、これまでの人生の先輩としての感謝を、年下のいとこには、成長を見守ってきた温かい気持ちを添えると良いでしょう。
夫婦や子供連れのいとこへの配慮メッセージ
いとこがすでに結婚していて、夫婦や子供連れで招待する場合は、相手の家族への配慮を示すメッセージを添えることが大切です。
特に小さなお子さんがいる場合は、参加のハードルが高くなることもありますので、無理のない範囲で参加してほしいという気持ちを伝えつつ、お子さんへの配慮があることを示唆すると親切です。
【夫婦で招待するいとこへの例文】
「〇〇(いとこの名前)様
ご無沙汰しております 〇〇(新郎新婦のどちらかの名前)です
この度結婚することになり 結婚式を挙げることとなりました
〇〇様ご夫妻にぜひご列席いただき 私たちの門出を見守っていただきたく ご案内申し上げます
お忙しいところ恐縮ですが お二人にお会いできるのを楽しみにしております」
夫婦連名で招待する場合は、メッセージもご夫妻宛てに書くのが丁寧です。
【子供連れで招待するいとこへの例文】
「〇〇(いとこの名前)様
この度結婚することになりました 〇〇(新郎新婦のどちらかの名前)です
〇〇様にご列席いただきたく ご案内申し上げます
△△ちゃん(お子さんの名前)にも会えるかな?
もしよろしければ ご家族皆様で楽しんでいただけると嬉しいです
お子様向けの控室も用意する予定です」
このように、お子さんの名前を呼んだり、お子さん連れでも参加しやすいように配慮していることを示唆したりすることで、相手は安心して出欠を検討できます。
お子さん向けの食事や椅子の用意、控え室の有無など、具体的な配慮があれば触れるとより丁寧です。
また、返信ハガキの出欠確認欄にお子さんの参加人数を記入する項目を設けるなど、形式的な部分での配慮も合わせて行うと良いでしょう。
いとこに送る招待状の「付箋」メッセージと返信ハガキへのメッセージ
結婚式の招待状には、本状の他に「付箋(ふせん)」と呼ばれる小さな紙が同封されることがあります。
これは、特定のゲストに受付やスピーチなどをお願いする場合や、遠方からのゲストに交通費や宿泊費の一部を負担する旨を伝える場合などに用いられます。
いとこに何かをお願いする場合や、特別な配慮を伝える場合に、この付箋にメッセージを添えることがあります。
また、招待状を受け取った側として、返信ハガキにメッセージを書く際にも、いとこならではのメッセージを添えたいと思うかもしれません。
ここでは、いとこに送る付箋メッセージと、いとこへ送る返信ハガキへのメッセージの書き方について見ていきましょう。
付箋メッセージは、本状だけでは伝えきれない具体的な依頼や情報を伝えるためのものです。
返信ハガキのメッセージは、招待してくれたいとこへの感謝と結婚を祝う気持ちを伝える大切な機会となります。
受付やスピーチなどをお願いする場合の付箋メッセージ
いとこに結婚式の受付やスピーチ、余興などをお願いする場合、招待状の本状とは別に付箋を同封するのが一般的です。
この付箋にも、依頼の内容とともに、いとこへの感謝の気持ちを込めたメッセージを添えましょう。
例文としては、以下のようなものが考えられます。
【受付をお願いする場合】
「誠に恐縮ながら 当日受付をお願いできますでしょうか」
これに加えて、手書きで「〇〇(いとこの名前)にはいつも頼りにしているので お願いできたら嬉しいです」といった一言を添えると、依頼の理由と感謝の気持ちが伝わります。
【スピーチをお願いする場合】
「誠に恐縮ながら 当日スピーチをお願いできますでしょうか」
手書きで「〇〇の温かい言葉で私たちを祝福してもらえたら嬉しいです」「〇〇のスピーチを楽しみにしています」といった言葉を添えると、より丁寧で心のこもった依頼になります。
付箋はあくまで依頼の内容を伝えるものですが、手書きの一言を加えることで、いとこへの特別なお願いであることや、あなたにとってその依頼がいかに大切であるかを伝えることができます。
事前に電話などで依頼の打診をしておき、招待状に付箋を同封するという流れがスムーズです。
突然付箋が入っていると、相手も戸惑う可能性があります。
遠方のいとこへの交通費・宿泊費に関する付箋
遠方から結婚式に出席してくれるいとこに対して、交通費や宿泊費の一部または全額を負担する場合、その旨を伝える付箋を同封するのが一般的です。
この付箋にも、いとこへの感謝と、遠方から来てもらうことへの配慮を示すメッセージを添えましょう。
例文としては、以下のようなものが考えられます。
「誠に恐縮ながら 遠方よりお越しいただく皆様には
心ばかりではございますが 交通費の一部を負担させていただきます」
これに加えて、手書きで「〇〇(いとこの名前)遠いところから来てくれて本当にありがとう」「負担になっていないか心配ですが 来てくれるだけで本当に嬉しいです」といった一言を添えると、いとこへの感謝と気遣いが伝わります。
交通費や宿泊費に関する付箋は、金額や負担の割合を具体的に書く必要はありません。
あくまで「心ばかりではございますが」「一部負担させていただきます」といった表現に留め、詳細は当日お渡しする際や、事前に個別に伝えるのが一般的です。
大切なのは、遠方から来てくれるいとこへの感謝と労いの気持ちを伝えることです。
いとこからの返信ハガキに書くメッセージのポイント
あなたが結婚式に招待された側で、いとこに返信ハガキを出す場合、メッセージ欄にどのようなことを書けば良いか悩むかもしれません。
いとこへの返信ハガキのメッセージは、招待してくれたことへの感謝と、結婚を祝福する気持ちを伝える大切な機会です。
出席する場合は、結婚式への参加を楽しみにしている気持ちを伝えましょう。
【出席する場合の例文】
「ご結婚おめでとうございます!
招待してくれてありがとう
〇〇(いとこの名前)の晴れ姿 今から本当に楽しみにしています
末永くお幸せに!」
欠席する場合は、出席できないことへのお詫びとともに、結婚を祝福する気持ちと、今後の二人の幸せを願う言葉を伝えましょう。
【欠席する場合の例文】
「ご結婚おめでとうございます!
せっかくお招きいただいたのに あいにく都合がつかず 出席することができません
本当にごめんなさい
〇〇(いとこの名前)の晴れ姿を見られなくて残念ですが
遠い場所から二人の幸せを心から願っています
落ち着いたら改めてお祝いさせてください」
返信ハガキのメッセージも、句読点や忌み言葉、重ね言葉は避けるのがマナーです。
また、出席する場合でも欠席する場合でも、いとことのこれまでの関係性や思い出に触れる一言を添えると、より温かいメッセージになります。
例えば、「子供の頃から一緒に遊んだ〇〇が結婚するなんて 本当に感慨深いです」といった一文を加えるだけでも、受け取ったいとこはきっと喜んでくれるでしょう。
まとめ:心温まるいとこへのメッセージで結婚式へお迎えしましょう
いとこへの結婚式招待状メッセージは、親族としての丁寧さと、身近な関係性ならではの親愛の情をバランス良く伝えることが大切です。
基本のマナーを守りつつ、いとことの関係性に応じた言葉を選び、あなたの言葉で気持ちを伝えることが何よりも重要です。
親しいいとこには、日頃の感謝や思い出に触れながらフランクに、しばらく会っていないいとこには、丁寧な言葉遣いで近況を気遣いつつ、年上のいとこには敬意を込めて、年下のいとこには温かい言葉で、そして夫婦や子供連れのいとこには家族への配慮を示すメッセージを添えましょう。
また、受付やスピーチをお願いする場合の付箋メッセージや、遠方のいとこへの交通費に関する付箋にも、感謝と気遣いの気持ちを込めることで、いとこは快く結婚式に参加してくれるでしょう。
あなたが招待された側の場合も、返信ハガキのメッセージで感謝と祝福の気持ちをしっかりと伝えることが大切です。
いとこへのメッセージは、単なる連絡手段ではなく、これまでの感謝とこれからの関係性を育むための大切なコミュニケーションです。
この記事でご紹介した例文やポイントを参考に、あなたのいとこにぴったりの、心温まるメッセージを作成し、大切な結婚式へ笑顔でお迎えしてください。