結婚式の招待状、準備は進んでいますか?たくさんのゲストの方々をお招きする中で、一人ひとりに感謝の気持ちを伝える最初のステップが招待状です。
特にメッセージ欄は、ゲストの心に響く大切な部分。
でも、上司や親戚、親しい友人など、ゲストとの関係性は様々ですよね。
「全員同じメッセージで大丈夫かな?」「失礼になったらどうしよう」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
ゲスト別に使える結婚式招待状メッセージ例文集があれば、きっとあなたの悩みも解決できるはずです。
この記事では、ゲストの方々との関係性に応じたメッセージの書き方や、すぐに使える例文、そしてメッセージを書く上で知っておきたいマナーや注意点まで、詳しくご紹介します。
あなたの感謝の気持ちが伝わる、とっておきのメッセージを見つけるお手伝いができれば嬉しいです。
結婚式招待状メッセージ、なぜゲスト別に書くべき?
結婚式の招待状にメッセージを添える際、「全員に同じ内容でいいか」「一人ひとり違うメッセージを書くべきか」と悩む方は少なくありません。
結論から言うと、ゲストとの関係性に応じてメッセージの内容を変えることを強くおすすめします。
なぜなら、結婚式は新郎新婦にとって大切な日であると同時に、お祝いに駆けつけてくださるゲストの方々にとっても特別な一日だからです。
その特別な日への招待状に、自分だけに向けられたメッセージが添えられていると、ゲストは「大切に思われている」「自分のためを思って書いてくれたんだ」と感じ、深い喜びと感動を覚えます。
相手との関係性で変わるメッセージの重要性
上司や恩師、親戚、友人、同僚など、ゲストとの関係性は多岐にわたります。
それぞれの関係性には、適切な敬意の払い方や親愛の表現方法があります。
例えば、日頃お世話になっている上司に、親しい友人に送るようなくだけた表現のメッセージを送るのは失礼にあたる可能性があります。
逆に、幼い頃から知っている親戚に、定型文のようなかしこまったメッセージだけを送るのでは、少し寂しい印象を与えてしまうかもしれません。
ゲストとの関係性を踏まえたメッセージは、これまでの感謝やこれからの関係性を大切にしたいという新郎新婦の気持ちを伝える上で非常に重要です。
それぞれのゲストとのエピソードを少し盛り込んだり、日頃の感謝を具体的に伝えたりすることで、メッセージはよりパーソナルで温かいものになります。
心を込めた一言がゲストに与える印象
わずか数行のメッセージでも、そこに心がこもっているかどうかはゲストに伝わります。
例えば、「いつもありがとうございます」という一言に加えて、「〇〇さんには、社会人として大切なことをたくさん教えていただきました」といった具体的なエピソードや感謝の言葉を添えるだけで、メッセージはぐっと深みを増します。
ゲストは、単に結婚式に招待されただけでなく、「自分という個人」として大切に思われていることを実感できるのです。
特に、遠方からお越しいただくゲストや、忙しい中時間を割いて参加してくださるゲストにとっては、その労をねぎらう一言があるだけで、嬉しい気持ちは何倍にもなります。
心を込めた一言は、ゲストに「行ってよかった」「お祝いできて嬉しい」と感じてもらうための、最初の、そして最も重要なステップと言えるでしょう。
全員同じメッセージでは伝わらない想い
テンプレートをそのまま使用したり、全員に同じメッセージを送ったりすることは、効率的かもしれませんが、ゲスト一人ひとりに伝えたい「あなただからこそ来てほしい」という特別な想いは伝わりにくくなってしまいます。
結婚式は、新郎新婦がこれまでお世話になった方々や、これから人生を共に歩んでいきたい大切な方々が集まる場所です。
その「大切な方々」へのメッセージが画一的では、せっかくの機会がもったいないと言わざるを得ません。
例えば、学生時代からの友人と、職場の同僚では、共有している思い出や関係性が全く異なります。
それぞれのゲストとの間に流れる特別な時間を思い出しながらメッセージを書くことで、新郎新婦自身の結婚式への想いも深まりますし、受け取ったゲストも「二人の大切な節目に立ち会えること」の喜びを改めて感じてくれるはずです。
手間はかかりますが、ゲスト別にメッセージを書くことは、結婚式をより心温まるものにするための大切な準備なのです。
【関係性別】結婚式招待状メッセージ例文集と書き方のポイント
結婚式の招待状に添えるメッセージは、ゲストとの関係性によって適切な表現や内容が異なります。
ここでは、代表的なゲスト別のメッセージ例文と、それぞれの関係性における書き方のポイントをご紹介します。
これらの例文を参考に、あなた自身の言葉でアレンジを加えてみてください。
大切なのは、あなたの素直な気持ちと感謝を伝えることです。
例文はあくまでたたき台として活用し、具体的なエピソードや日頃の感謝を盛り込むことで、よりパーソナルで心に響くメッセージになります。
上司・目上の方への失礼のないメッセージ
上司や恩師など、目上の方へのメッセージは、最大限の敬意を払うことが大切です。
丁寧な言葉遣いを心がけ、日頃の感謝や尊敬の念を伝えましょう。
結婚の報告とともに、今後も変わらぬご指導をお願いする言葉などを添えるのも良いでしょう。
具体的なエピソードを盛り込む際は、仕事上の成功体験や、いただいたアドバイスなど、ポジティブで感謝を伝える内容にすると良い印象を与えます。
例文:
〇〇部長
この度 私たちは結婚することとなりました
つきましては日頃お世話になっております皆様に
ご報告とご挨拶を兼ねまして
ささやかではございますが披露宴を催したく存じます
ご多忙中とは存じますが
ぜひご出席賜りますようお願い申し上げます
〇〇部長には 入社以来温かいご指導をいただき
心より感謝いたしております
今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう
何卒よろしくお願い申し上げます
書き方のポイント:
– 丁寧な言葉遣いを徹底する(二重敬語にならないよう注意)。
– 句読点を使用しないのが一般的(代わりにスペースを空ける)。
– 忌み言葉や重ね言葉を使わない。
– 日頃の感謝や尊敬の念を具体的に伝える。
– 今後の抱負や、変わらぬご指導をお願いする言葉を添える。
– 長文になりすぎず、簡潔かつ丁寧にまとめる。
– 仕事上のエピソードに触れる際は、ポジティブな内容に限定する。
親族・家族への温かいメッセージ
親族や家族へのメッセージは、かしこまりすぎず、温かい言葉で感謝や親愛の情を伝えるのが良いでしょう。
幼い頃からの思い出に触れたり、これまでの支えに感謝したりと、家族ならではのエピソードを盛り込むと、より心のこもったメッセージになります。
今後の家族としてのお付き合いをお願いする言葉や、結婚相手を紹介する気持ちを込めるのも良いでしょう。
例文:
〇〇おば様
この度 私 〇〇は結婚することとなりました
つきましては日頃お世話になっている皆様に
ご報告とご挨拶を兼ねまして
ささやかではございますが披露宴を催したく存じます
ご多忙中とは存じますが
ぜひご出席賜りますようお願い申し上げます
いつも私たちのことを温かく見守ってくださり
本当にありがとうございます
結婚する〇〇さん(新郎または新婦の名前)は
とても優しく頼りになる方です
結婚後も二人で力を合わせ 幸せな家庭を築いてまいりますので
今後ともどうぞよろしくお願いいたします
書き方のポイント:
– 親しみやすさを出しつつも、敬意を忘れない。
– これまでの感謝や思い出に触れる。
– 結婚相手を紹介する言葉を添える。
– 今後の家族としてのお付き合いをお願いする。
– 具体的な家族のエピソードや、一緒に過ごした楽しかった思い出に触れると、よりパーソナルなメッセージになる。
友人・同僚への親愛を込めたメッセージ
親しい友人や同僚へのメッセージは、比較的自由に表現できます。
共通の話題や楽しかった思い出に触れたり、結婚の報告とともに今後の意気込みを伝えたりと、二人の関係性に合わせたメッセージを書きましょう。
ただし、あまりに内輪すぎるネタや、他のゲストが理解できないような内容は避けた方が無難です。
結婚式の雰囲気や、来てくれることへの喜びを素直に伝えることが大切です。
例文:
〇〇へ
この度 私たちは結婚することとなりました
つきましては日頃お世話になっている皆様に
ご報告とご挨拶を兼ねまして
ささやかではございますが披露宴を催したく存じます
忙しいと思うけど ぜひお祝いに来てくれると嬉しいな
〇〇とは〇〇(エピソード:学生時代、職場で隣の席だった、一緒に旅行に行ったなど)からずっと仲良くしてくれて
いつもたくさん笑わせてくれてありがとう
結婚しても変わらず親友でいてね
結婚式で会えるのを楽しみにしています!
書き方のポイント:
– 親しい間柄ならではの言葉遣いでOK。
– 共通の思い出やエピソードを具体的に盛り込む。
– 結婚式に来てくれることへの喜びや、会えるのを楽しみにしている気持ちを伝える。
– 今後の関係性について触れるのも良い。
– ユーモアを交えるのも良いが、度が過ぎないように注意する。
– 結婚式のテーマや雰囲気に触れると、ゲストもイメージしやすい。
恩師や特別な方への感謝を伝えるメッセージ
学生時代の恩師や、人生の節目でお世話になった特別な方へのメッセージは、感謝の気持ちを丁寧に伝えることが最も重要です。
その方から受けた影響や、教えてもらったことなど、具体的なエピソードとともに感謝を伝えましょう。
現在の自分があるのはその方のおかげだ、という敬意を示す言葉を添えるのも良いでしょう。
例文:
〇〇先生
この度 私 〇〇は結婚することとなりました
つきましては日頃お世話になっております皆様に
ご報告とご挨拶を兼ねまして
ささやかではございますが披露宴を催したく存じます
ご多忙中とは存じますが
ぜひご出席賜りますようお願い申し上げます
先生には 学生時代に〇〇(具体的なエピソード:〇〇部の顧問としてご指導いただいた、卒業論文でお世話になったなど)で大変お世話になり
今の私の礎を築いていただきました
心より感謝申し上げます
結婚後も先生から教えていただいた〇〇(教えの内容:諦めない大切さ、努力の尊さなど)を胸に
二人で力を合わせて幸せな家庭を築いてまいります
今後ともどうぞよろしくお願いいたします
書き方のポイント:
– 丁寧な言葉遣いを心がける。
– その方から受けた具体的な影響や教えに触れる。
– 現在の自分があることへの感謝を伝える。
– 今後の抱負を伝え、変わらぬ関係をお願いする。
– 一方的な感謝だけでなく、先生との具体的なやり取りや、心に残っている言葉などを加えることで、よりパーソナルで感動的なメッセージになる。
ゲスト別メッセージを書く上での注意点とマナー
ゲスト一人ひとりに心を込めたメッセージを書くことは素晴らしいことですが、結婚式の招待状にはいくつかのマナーや注意点があります。
特に目上の方や年配のゲストに対しては、失礼にあたらないよう細心の注意が必要です。
ここでは、ゲスト別にメッセージを書く際に気をつけるべきポイントや、一般的なマナーについて解説します。
句読点の使用や忌み言葉・重ね言葉に注意
結婚式の招待状の本文や、それに添えるメッセージでは、句読点(「、」「。
」など)を使用しないのが一般的です。
これは、「終止符を打たない」「区切りをつけない」という意味合いから、結婚生活が永遠に続くようにという願いが込められているためです。
代わりに、句読点を打つべき場所ではスペースを空けて調整します。
また、「別れる」「切れる」「終わる」「離れる」といった忌み言葉や、「重ね重ね」「くれぐれも」「たびたび」「ますます」といった重ね言葉も避けるのがマナーです。
これらは再婚を連想させたり、不幸を繰り返すことを暗示したりすると考えられているためです。
これらの言葉を知らずに使ってしまうと、ゲストに不快感を与えてしまう可能性がありますので、メッセージを書き終えたら必ず見直しを行いましょう。
特に目上の方へのメッセージでは、より厳格にこれらのマナーを守ることが求められます。
返信ハガキへのメッセージ記入欄がない場合
招待状によっては、返信ハガキにメッセージを記入する欄が設けられていないデザインもあります。
このような場合でも、ゲストにメッセージを伝えたい時はどうすれば良いでしょうか。
一つの方法として、招待状とは別にメッセージカードを同封するという手段があります。
小さめのカードに手書きでメッセージを添え、招待状や返信ハガキと一緒に封筒に入れることで、ゲストはあなたの気持ちを受け取ることができます。
この方法は、メッセージ欄がない招待状でも、ゲスト一人ひとりに合わせたパーソナルなメッセージを届けたい場合に非常に有効です。
また、返信ハガキの余白にメッセージを書いてくださるゲストもいらっしゃいますが、メッセージカードを同封しておけば、ゲストもメッセージを書きやすくなりますし、より多くのスペースを使って感謝の気持ちを伝えることができます。
アレルギーや特別な配慮が必要なゲストへの対応
ゲストの中には、食物アレルギーがあったり、ベビーカーや車椅子での移動が必要だったり、小さなお子様連れだったりと、特別な配慮が必要な方がいらっしゃるかもしれません。
このようなゲストに対しては、メッセージの中でさりげなく、配慮の準備があることを伝えるか、返信ハガキにアレルギーや特別な要望を記入できる欄を設けていることを伝えるのが親切です。
例えば、「もし何かアレルギーや食事の制限などございましたら、ご遠慮なく返信ハガキにてお知らせください」といった一文を添えることで、ゲストは安心して自身の状況を伝えることができます。
事前に個別に確認することも大切ですが、招待状のメッセージでも配慮の姿勢を示すことで、ゲストはより安心して結婚式に参加できるでしょう。
これは、ゲストへの細やかな気配りとして、非常に喜ばれるポイントです。
メッセージを書き始める前に確認すべきこと
メッセージを書き始める前に、いくつか確認しておきたいことがあります。
まず、ゲストリストと照らし合わせながら、誰にどのようなメッセージを送るかをリストアップしましょう。
上司、親戚、友人など、関係性ごとにグループ分けをしておくと、メッセージの方向性が決めやすくなります。
次に、それぞれのゲストとの具体的なエピソードや、伝えたい感謝の気持ちなどを簡単に書き出してみましょう。
これにより、メッセージがよりパーソナルで、内容の濃いものになります。
特に、結婚相手がそのゲストと面識がある場合は、結婚相手からも一言メッセージを添えるか、二人で一緒に考えたメッセージにするなど、夫婦としての気持ちを伝えることも大切です。
また、メッセージを書く際は、誤字脱字がないか、失礼な表現を使っていないかなど、複数回チェックすることを強くおすすめします。
可能であれば、親やパートナーにも確認してもらうと安心です。
まとめ:感謝を伝えるメッセージで最高の結婚式を
結婚式の招待状に添えるメッセージは、単なる形式的なものではありません。
日頃お世話になっている大切なゲストの方々へ、結婚の報告とともに、これまでの感謝と「ぜひ二人の門出を見守ってほしい」という願いを伝える最初の機会です。
特に、ゲストとの関係性に合わせてメッセージを書き分けることは、一人ひとりを大切に思っている気持ちを伝える上で非常に有効です。
上司や目上の方には敬意を込めて、親族や家族には温かい親愛の情を込めて、友人や同僚には親しみを込めて。
それぞれの関係性にふさわしい言葉遣いやエピソードを盛り込むことで、メッセージはよりパーソナルで心に響くものになります。
メッセージを書く際には、句読点を使わない、忌み言葉や重ね言葉を避けるといった基本的なマナーを守ることも大切です。
また、返信ハガキにメッセージ欄がない場合や、ゲストに特別な配慮が必要な場合など、状況に応じた対応を示すことで、ゲストは安心して結婚式に参加できます。
これらの細やかな気配りが、ゲストにとって忘れられない一日を演出する大切な要素となります。
メッセージを書き終えたら、必ず声に出して読んでみたり、他の人に見てもらったりして、不自然な点や失礼な点がないか確認しましょう。
心を込めて書かれたメッセージは、招待状を受け取ったゲストの心に温かい光を灯し、結婚式当日への期待感を高めてくれます。
ぜひこの記事を参考に、あなたの感謝の気持ちが伝わる、素敵なメッセージを作成してください。
ゲストの方々への感謝を丁寧に伝えるメッセージは、最高の結婚式を迎えるための第一歩となるはずです。